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スーパーカップ1.5倍【豚骨の神】砕き豚骨エキス使用「超濃厚どトンコツラーメン」爆誕!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年5月17日(月)新発売、のカップ麺「スーパーカップ1.5倍 豚骨の神 超濃厚どトンコツラーメン」の実食レビューです。

砕き豚骨が生み出す力強い味わいと細カタめん実現「スーパーカップ1.5倍」に “豚骨の神” 降臨!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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スーパーカップ1.5倍 豚骨の神 超濃厚どトンコツラーメン

スーパーカップとは、大阪府吹田市に本社を置くエースコックの代表的なブランドで、現エースコック代表取締役社長・村岡寛(むらおか ひろし)氏がマーケティング部に所属していた当時「味も大きさもスーパー」をコンセプトに開発。社内アンケートでは “バケツ型のカップ麺は必要ない” との意見もあった中、村岡氏の一存で販売を決定し、1988年(昭和63年)7月25日 “業界初の大盛りカップめん” として市場に投下されました。

大盛り(めん90g)が当社比1.5倍の所以

社内アンケートの結果では不安を見せた「スーパーカップ」ですが、即席カップめん業界において年間50万食出せばヒット商品といわれていた当時、コンビニエンスストアを中心に爆発的な売れ行きをみせ、わずか4ヶ月で80万食の出荷を叩き出す空前絶後の大ヒットを記録。また独特の獣臭を伴う豚骨スープはカップ麺として敬遠されていた頃、本場福岡で “とんこつ味” を極め、大型カップと豚骨味を市場に定着させた立役者でもあります。

今回のカップ麺「スーパーカップ1.5倍 豚骨の神 超濃厚どトンコツラーメン」は、豚ガラや豚頭骨由来の “砕き豚骨” が生み出す力強い豚骨スープと “細カタめん” を特徴とする新作で、とんこつ味の大盛りカップ麺を定番化させた「スーパーカップ」渾身の一杯。

天面には筆字で「豚骨の神(TONKOTSU NO KAMI)」と力強く商品名をデザインし、インパクトと高級感を訴求するだけでなく、3つの神ポイント「砕き豚骨エキス使用」「クセになる濃厚な風味」「2分湯戻しの細カタ麺」を表示することで、味に対する “こだわり” もアピールしています。

パッケージに表示された3つの “神ポイント” に注目

エースコックにおける “どトンコツ” といえば、おいしさの代表要素をとことん高めた突き抜け系カップめん「MEGA」シリーズが誇る人気商品「MEGA豚(メガトン)どトンコツラーメン」が代表的で、それには豚レバーを配合した液体スープを別添しているのですが、今回のスーパーカップ1.5倍(豚骨の神)は “砕き豚骨” と違うベクトルからアプローチ。

1988年のデビュー当時から2021年現在も食べ盛りの若者を中心に支持されているブランドなので、数量・期間限定の変わり種では特に “質より量” といった印象が強く、実際に大味なテイストに傾くことも珍しくないのですが、今回の新作は大盛りバケツ型カップ特有のネガティブなイメージを覆してくれそうな予感。

ちなみに “砕き豚骨エキス” はスープのポークエキス中に使用しているらしく、ニュースリリースには “豚骨特有の風味やまろやかさを表現した超濃厚スープです。別添の液体スープと調味油により、豚ガラ・豚頭骨由来の旨みが加わる「豚骨の神」を体現した味わいです” と、商品の特長を記載。

※ポークエキス中に砕き豚骨エキスを使用しています

近年のエースコックといえば、天然とんこつラーメン専門店「一蘭(いちらん)」初の “こだわりすぎた” カップ麺「一蘭 とんこつ」の製造を委託された会社なので、これまで以上に豚骨に対する信頼度も上がってきました。

開封

別添の小袋は “すべてスープに関係する” 添付調味料

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」に、後入れの「液体スープ」と「調味油」で合計3袋。個別に具材が別添されていないのは寂しいポイントになりますが、3種類の小袋すべてスープを構成するための添付調味料なので、それに特化していることが伝わってくるフレームワーク。

熱湯2分の「細カタめん」も “こだわり” のポイント

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯2分。具材(かやく)は最初から容器の中に入っているのですが、ごま・大豆加工品・ねぎということで、チャーシューや肉そぼろなどの肉具材は入っていません。しかし、エースコックの肉そぼろは “あたりハズレが激しい” ので、ある意味このほうが好印象(※詳しくは後述します)。

なおメーカー希望小売価格は230円(税別)ということで、通年販売されている「スーパーカップMAX(マックス)」210円(税別)よりも高い値段に設定されているのですが、それだけ本格的な作りといえます。とはいえコンビニで購入した場合の税込価格は245円と高めの部類に入るので、それも考慮したうえで評価しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:スーパーカップ1.5倍 豚骨の神 超濃厚どトンコツラーメン
製造者:エースコック株式会社
製造所:W・関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:129g(めん90g)
商品コード:4901071235499(JAN)
発売日:2021年05月17日(月)
実食日:2021年05月19日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:245円(税込)
希望小売価格:230円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛りバケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:3袋(粉末スープ・液体スープ・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白)、スープ(ポークエキス、ポーク調味料、植物油脂、豚脂、食塩、砂糖、香味油、しょうゆ、でん粉、香辛料、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(ごま、大豆加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、炭酸Ca、増粘剤(加工でん粉、キサンタンガム)、重曹、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、カロチノイド色素、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

粉末スープは熱湯を注ぐ前に入れる

別添の小袋は「粉末スープ」のみ先入れで、ふわっと鼻腔に抜ける骨っぽい香りが印象的。ちなみに油揚げ麺を使用した大盛りバケツ型のカップラーメンなので、総カロリーは553kcalと高く、しかもスープだけで146kcalと頼もしい値。もちろんカロリーだけが美味しさの指標ではないですが、とんこつ味のスープが100kcalを超える場合、それだけ濃厚なテイストに期待できます。

具材はショボいけど香りの臨場感は素晴らしい

あとは熱湯を注いで2分間、後入れの「液体スープ」と「調味油」は待っている間にフタの上で温め、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。お世辞にも具沢山とはいえないものの、液体スープを入れた瞬間に豚骨の芳醇な香りが漂い、調味油を加えるとワイルドなニオイが重なって、まったく悪くないどころか好印象。

ちなみにコンビニではローソンでの取り扱いが多く、対象商品(エースコックの即席めん)を2点購入すると『魔法少女まどか☆マギカ』10周年オリジナルクリアファイル1枚がもらえるキャンペーンを実施していたので、興味のある方は最寄りのローソン店舗をチェックしてください。それでは、引き続き “砕き豚骨” の臨場感に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(129g)あたり
カロリー:553kcal
たん白質:16.1g
脂  質:27.1g
炭水化物:61.1g
食塩相当量:7.1g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.6g)
ビタミンB1:0.46mg
ビタミンB2:0.61mg
カルシウム:688mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:553kcal(めん・かやく:407kcal)(スープ:146kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

大盛りバケツ型らしからぬ高品質な仕上がり

6.0

2009年(平成21年)8月17日のリニューアルから採用され、賛否両論あった丸刃の “ガッシリ3Dめん” とは違う、輪郭の鋭い角刃で切り出されているのですが、2014年(平成26年)8月25日のリニューアルで登場した “カドメン” ほど自己主張の強い口当たりではありません。

ベストは2分20秒くらいかも

定番の「スーパーカップMAX」シリーズからも「濃コクとんこつラーメン」という豚骨味の通年商品を展開していますが、それに使われている熱湯3分の油揚げ麺とも違う、いい意味で “スーパーカップらしからぬ” 本格的な仕上がり。加水率は低めの設定で、中心にはクニッとした独特の弾力があり、なるほど食べ始めはカタめの歯応えが楽しめるのですが、スパッと軽快な歯切れの良さも両立しています。

油で揚げずに(熱風で)乾燥させたノンフライ麺ではないので、本格さについては劣ってしまうものの、とんこつ用に開発された油揚げ麺の中では上出来も上出来。油揚げ麺ならではのスナック感も並行しますが、後述する超濃厚ど豚骨スープとの相性は申し分なく、しっかりとした食べ応えを打ち出しながらも高品質な仕上がりでした。

スープ

大味の印象は皆無

7.0

先入れの「粉末スープ」は土台を支えることに徹しているため、これ単体で味がキマるような代物ではないのですが、前述のように骨っぽさを打ち出してくれる重要な存在。けっこう強めのトロミ成分が含まれているので、そこは人工的な要素になるものの、やや粉っぽい舌触りが臨場感を高めてくれる縁の下の力持ち。

さらに液体スープで臨場感が加速

後入れの「液体スープ」も粘度が高く、こちらも人工的な要素を含んでいるのですが、なんのこれしき。定番の「スーパーカップMAX 濃コクとんこつラーメン」とはベクトルが違うテイストを打ち出し、前述の「MEGA豚」で印象的だった豚レバーのようなクセはないものの、砕いた豚骨を彷彿とさせる乳化感の強い旨みが口いっぱいに広がって、おもわずハッとしたくらい。

さらに調味油を加えると‥‥

その粉末スープと液体スープの豚骨感はマイルドで、癖を抑えながらも濃厚な豚骨白湯に仕上がっていたのですが、さらに「調味油」を加える一変。中身は豚脂(ラード)を中心に、いわゆる豚骨臭とはベクトルが異なるものの、野趣に富んだ獣臭が広がって、いい意味で豚臭いワイルドなテイスト。

とろみの加減は人工的と前述しましたが、濃厚さの指標を履き違えていなかったので、それもスープの重心を下げることに寄与していました。これ、ほんとうにスーパーカップのスープ‥‥? などと書いたら怒られそうですけど、そのくらい本格的。

具材

よくも悪くもスーパーカップクオリティ

2.0

これ、ほんとうにスーパーカップのスープ‥‥? などと絶賛したばかりですが、安心してください。具材は “スーパーカップらしく貧弱な内容” ですw 前述の麺とスープの完成度が高かったので、致し方ないといえば致し方ない項目になりますが、ライバル関係にある東洋水産(マルちゃん)の「でかまる」よろしく具材のボリューム感にも期待していた場合、もれなく盛大にズッコケることになるでしょう。

しかし、意識せずとも口の中に入ってくる芳ばしい煎り胡麻とネギの食感はアクセントに効果的で、超濃厚ど豚骨スープに映える映える。またエースコックの肉そぼろにはアタリ・ハズレがあると前述したように、後者だとスポンジみたいにスカスカな食感で、もれなく落胆することになるのですが、大豆加工品はクニッとした独特の弾力が面白く、適切な判断だと感じました。

総評

5.0

具材の貧弱さについては「スーパーカップ1.5倍」に抱かれるイメージを具現化したような内容になりますが、麺とスープについては “いい意味でスーパーカップらしからぬ” 仕上がりだったので、これならコンビニ(税込245円)で購入することになっても悪くありません。

大盛りバケツ型(めん90g)のカップ麺が量的に厳しい方にはオススメできない商品になりますが、どうせ質より量なんでしょ? というマイナスなイメージを「スーパーカップ」に抱いていた方にこそ試していただきたい、味に対する満足度も高い一杯でした。いくらか値段が高くなっても構わないので、このような商品を今後も定期的に展開してもらいたいです【author・taka :a(大石敬之)】

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