どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年3月11日(月)新発売のカップ麺、エースコック「スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば」の実食レビューです。
100種類の美味しい素材入り!?「スーパーカップ」史上MAXの食べ応えと満足感のカップ焼そば新登場! “100種類の素材” と “縦読み” に隠された秘密とは——
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
スーパーカップMAX 太麺濃い旨スパイシー焼そば
「スーパーカップMAX(マックス)」とは、2018年9月に以前の「スーパーカップ1.5倍」(めん90g)からスーパーカップ史上最大めん重量を誇るMAX(100g)にブラッシュアップされたブランドで、期間限定・数量限定のスポット商品ではなくレギュラー商品の位置付けになるのですが、これまで以上に(それも徹底的に)食べ盛りの学生を意識しています。
今回の「スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば」も「MAX」なので、今後しばらくの間は定番スーパーカップの焼そば部門代表として販売が続けられると思いますし、スーパーやドラッグストアでも意欲的に搬入している店が多く、私が行き付けにしているスーパーでも定番商品のコーナーに並んでいました。そう、あの名作カップ焼そばと世代交代するかのように——
1981年2月の発売から多くの固定ファンを獲得していた「スーパーカップ 大盛りいか焼そば」が2019年3月末の生産をもって終売となり、多くの方が別れを惜しまれたことと思いますが、まるで後釜を補うために用意されたかのようなタイミングで「スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば」をリリース(2019年3月11日発売)。
パッケージ正面のロゴ下には「体感セヨ! 100の衝撃!」というMAXシリーズの常套句が記載されているのですが、同シリーズの「しょうゆ」「みそ」「とんこつ」などのカップラーメンは麺量100gで “100の衝撃” を打ち出しているのに対し、カップ焼そば系は大盛だと麺量130gが基本となっているため、そこで100の衝撃を成立させることはできません。
というわけで「100種類の美味しい素材入り」を “100の衝撃” の指標とし、さらに「スーパーカップ焼そば史上MAX太麺」と「スーパーカップ焼そば史上MAX量ソース」であることが容器側面のフルカラーシュリンクでアピールされているのですが、100種類の美味しい素材——ちょっと怖いですよねw
とりあえず原材料名に記載されている原料を食品添加物込みでカウントしても100種類には満たないのですが、エースコックのニュースリリースに記載されているスープの項目(※たぶん「ソース」の間違い)には “100種類のおいしい素材入りのMAXふりかけによって” と解説があるため、そこに100種類の素材が詰め込んであるようです。
ところで先ほどMAXになってから学生を強く意識するようになったと書きましたが、テレビCMでも笑福亭鶴瓶さんやTKOの木下隆行さんを筆頭に学生姿の出演者が多いように、現役女子高生や雑誌のモデル、ユーチューバー、ティックトッカー、プロゲーマーなど、MAXシリーズには「メンバー」がいます。そして、「太麺濃い旨スパイシー焼そば」の発売から “新メンバー” が加入しているのですが‥‥
ちっちゃいおっさんw おそらく兵庫県にお住いの方は見覚えのあるオッサンかと思いますが、兵庫県尼崎市の非公認ご当地キャラクターで、本名は坂田しんいち(45)。自称 “元祖英語も喋るご当地キャラ” を名乗っているのですが、実際ご当地キャラの中で “最初に喋り出した” のが坂田氏で、元日本テレビ放送作家出身の池田進太郎氏が代表を務める「株式会社アップライト」の企業キャラクターです。ハイ、というわけでオッサンおススメのカップ麺を開封してみましょうw
開封
別添の小袋は、「焼そばソース」と「MAXふりかけ」の合計2袋。両方とも後入れで、固形具材(かやく)の入った小袋は別添されていません。さて、この「MAXふりかけ」に “100種類の美味しい素材” が入っているようですが、小袋の裏面に原料が記載されているので、MAXふりかけの中に何が入っているのか “すべて” 書き出してみますね。
エビ、チキン、ポーク、ホタテ、アサリ、カツオ、マグロ、アジ、ビーフ、サバ、ソウダカツオ、イワシ、コンブ、アオサ、オキアミ、アスパラガス、アゴ、カキ、イタヤ、イカ、シイタケ、ネギ、トマト、コムギ、オニオン、ゴマ、オオムギ、オクラ、ヤマイモ、ケール、ブロッコリー、ユズ、レンコン、ノザワナ、コマツナ、エダマメ、ハクサイ、アシタバ、ヨモギ、モロヘイヤ、クワ、ホウレンソウ、マスタード、ニガウリ、パセリ、チンゲンサイサイ、ダイコン、カボチャ、メッチ、ゴボウ、サトイモ、サツマイモ、キャベツ、ニンジン、リンゴ、クミン、オレンジ、バナナ、マンゴー、ストロベリー、ブルーベリー、スターアニス、レモン、シナモン、セージ、ローレル、タイム、ガーリック、オールスパイス、セロリ、パプリカ、コショウ、コリアンダー、クローブ、ジンジャー、カルダモン、アニス、トウガラシ、バジル、チンピ、ディル、フェンネル、キャラウェイ、ターメリック、ローズマリー、オレガノ、レモングラス、ナツメグ、マジョラム、セイボリー、ペパーミント、バイマックルー、カショウ、ホースラディッシュ、ギョショウ、アゲダマ、ショウユ、ワイン、タラゴン、サンショウ
——以上w ジャスト100の素材が記載されていました(※ちなみに「メッチ」は「フェネグリーク」の別名です)。で、いちばん左の列を “縦読み” すると——
「エースコックマックスガンバリマシタ(エースコックMAX頑張りました)」というメッセージが隠されています。その意図についてエースコックの開発部に尋ねてみたところ、 “ちょっとした仕掛けをすることで「面白い」「楽しい」と思っていただければと思い企画しました” とのことでした(2019年3月12日取材)。なんともエースコックらしい遊び心のあるサプライズですね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば 製造者:エースコック株式会社 製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市) 内容量:176g(めん130g) 商品コード:4901071207618(JANコード) 〃 :14901071207615(ITFコード) 個装サイズ:縦175mm×横175mm×高さ63.5mm 発売日:2019年03月11日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:角型ビッグ・大盛カップ焼そば 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:600ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(焼そばソース・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、ソース、砂糖)、ソース(ソース、糖類、トマトケチャップ、動物油脂、食塩、植物油脂、醸造酢、発酵調味料、粉末ソース、香味調味料、魚介エキス、酵母エキス、香辛料、魚介風味調味料)、ふりかけ(紅しょうが入り揚げ玉、魚介パウダー、あおさ、ねぎ、香辛料、チキン調味料、果物パウダー、野菜パウダー、魚介エキス、魚介風味調味料、香味調味料)/ 加工でん粉、カラメル色素、酒精、炭酸カルシウム、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘多糖類、酸味料、紅麹色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・えび・オレンジ・いか・牛肉・さば・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも・りんご・ゼラチン・バナナ・ごまを含む) |
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・乳成分・えび・オレンジ・いか・牛肉・さば・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも・りんご・ゼラチン・バナナ・ごま(表示が義務付け及び推奨されているもの) |
実食開始
とりあえずキャベツか何か最初から容器の中に入ってるのかなぁ‥‥と思いきや、中にあったのは色が濃くて威圧感MAXなゴツい油揚げ麺だけ。ちなみに容器の個装サイズは縦175mm×横175mm×高さ63.5mmとなっているのですが、「スーパーカップ 大盛りいか焼そば」と同じ容器が使用しています。
湯戻し時間は熱湯5分、焼そばソースの中身は液体。その小袋には “フタの上にのせてよく温めて——” との記載があったので、お湯を内側の線まで注いだら待っている間に焼そばソースの小袋をフタの上で温めておきましょう。あとは湯切り後に液体ソースを満遍なく絡め、MAXふりかけをトッピングしたら出来上がり。
イカはもちろん定番のキャベツすら入っていませんし、パッケージほど紅生姜入り揚げ玉も鮮やかな色ではないので地味な仕上がりですが、ソースの香りは濃厚ですよ。それでは、質より量の大味になっていないかどうかに注目しつつ、「めん」「ソース」「MAXふりかけ」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(176g)当たり
熱 量:675kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
しっかりとしたコシと弾力があるスーパーカップ焼そば史上最太のめんです。
(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば」)
写真はソースを絡める前の麺になるのですが、麺自体にソースが練り込んであります。でもって湯切りの際に湯切り口から流れ出るお湯も色付いていて、なんか勿体無いなぁ——などと思いながら見送ったんですけどw それは扨措き新開発と思われる麺は “むっちり” とした粘り気のある弾力が最大の魅力。
油そば・まぜそば系統の汁なしカップ麺にも余裕で通用する幅と厚みを兼ね備えた極太サイズの油揚げ麺で、かなり歯切れが悪く(※褒めてます)、なるほどスーパーカップ焼そば史上最太麺という謳い文句は伊達じゃないですね。業界きっての極太むっちり麺といえば絶好調の明星食品ですが、それに匹敵する弾力です。
ただ、あくまで “スーパーカップ焼そば史上もっとも太い”(「エースコック史上最太」ではない)なので、同社の「厚切太麺」と比較した場合ちょっとサイズは劣るような気がしないでもありませんが、ぜひ「スーパーカップ 大盛り油そば」にも——と思ったら廃盤になってますね油そば(苦笑)。でもでも、この麺を実装しての復活は近いかもしれません。
ソース
複数種のソースをこだわりのバランスで配合した濃厚感のあるスーパーカップ焼そば史上最大量のソースです。
(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば」)
MAXふりかけ投入前にソースだけの味を確かめてみたところ、甘みを帯びた甘濃い路線のソースに仕上がっていて、存在感の強い麺に負けない濃厚な味覚。あまり比べるべきではないかもしれませんが、今は亡き「大盛りいか焼そば」のソースと比較して粘度が高く、だいぶ味の重心が下がっています。
「大盛りいか焼そば」の液体ソースはシャバシャバ系だったので、そもそもの仕様が違うわけなんですけど、ややルーツを感じるテイストですね。ぜんぜん奇抜な味ではありませんが、スーパーカップらしくガツンとした味覚を打ち出していて、複数のソースをブレンドした酸味・甘味・旨味のバランスがは絶妙。
ざっくり味を要約すると “スパイシーなお好みソース味” といった印象で、そこに「トマトケチャップ」をわりかし多めにブレンドしているのですが、そのトマトケチャップがクセになるジャンクさを演出。ウスターソースほどシャープなテイストではなく、お好みソースほど甘くない、でもガッツリ系の濃い味から、なるほど若者ウケしそうな組み立て方ですね。
ちなみに “スーパーカップ焼そば史上最大量のソース” と書いてありますが、しっかり混ぜた後にも容器の底にソースが軽く余るくらい。どのくらいの量なのか液体ソースだけの重量をチェックしてみたところ、小袋の重さを引いて “48g” でした。
MAXふりかけ
風味の良い紅しょうが入り揚げ玉、あおさ、ねぎを加えて仕上げました。
(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > スーパーカップMAX大盛り 太麺濃い旨スパイシー焼そば」)
100種類の素材にはストロベリーやブルーベリーなどの怪しい素材も入っているのですがw そんなに影響力はありません。とりあえずなんとか100種類集めたような印象で、これ別に入ってなくても分からないのでは‥‥という素材もありますけど、体感的に目立っているのは「アオサ」「カツオ(魚介)」「トウガラシ」です。
他にもチキンやポーク、ビーフなどの動物系、魚醤や醤油、魚介系だけでも海老、ホタテ、アサリ、鰹、鮪、鯵、鯖、宗田鰹、鰯、オキアミ、煮干、イタヤガイ、牡蠣、イカなどが入っていて、濃い味でも単調な大味感を回避。さらに各種ハーブや香辛料で味わいは複雑なものとなっているのですが、その中でもピリピリとした赤唐辛子のアクセントがいいですね。
異国の香辛料との兼ね合いでネギの香りもハーブのような雰囲気で面白く、後入れのサクサク食感が楽しい紅生姜入り揚げ玉も存在感があり、もちろん可能であればキャベツを実装していただきたいところではあるものの、なかなか効果的なMAXふりかけでした。
総評
★★★★☆☆☆☆☆(★4)
とりあえず「大盛りいか焼そば」と別物なのは論ずるまでもありませんが、それにルーツを感じる濃厚ソースと超むっちり極太麺でスーパーカップらしく食べ応えはバッチリで、しかしながら大味ではない、若者(学生)ウケがよさそうな良品だと思います。そして100種類の素材と隠されたメッセージも面白かったのですが、それについては軸さえブレなければ50種類でも気が付かないかも‥‥だったのでw
“体感セヨ! 100の衝撃!” という常套句の手前、どうしても致し方なかったのかもしれませんが、そもそもMAX=100にこだわる必要はないと思いますし、むりやり100の素材を入れることにコストを費やすのではなく、もっと体感的にダイレクトな別の訴求方法を模索するのもありかなと同時に思いました。きちんとスーパーカップらしさは打ち出せていたし、けっこう個人的には気に入ったのですが、今後のテコ入れにも注目ですね。