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スーパーカップご当店コラボ第2弾【あいつのラーメンかたぐるま】京都発泡系「こくとん塩ラーメン」を再現!?

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エースコック

スーパーカップ1.5倍 “ご当店コラボ第2弾” は京都発泡系のパイオニア「あいつのラーメンかたぐるま」とタイアップ!!

本日の一杯は、2020年10月19日(月)新発売のカップ麺、エースコック「スーパーカップ1.5倍 あいつのラーメンかたぐるま こくとん塩ラーメン」の実食レビューです。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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スーパーカップ1.5倍×あいつのラーメンかたぐるま

スーパーカップ1.5倍とは、大阪府吹田市に本社を置くエースコック株式会社のロングセラーブランドで、1988年(昭和63年)に “業界初の大盛りカップ麺” として新発売。

現在のエースコック株式会社における代表取締役・村岡寛(むらおか ひろし)社長がマーケティング部に所属していた頃、バケツ型のカップは必要ないというアンケート結果もあったなか “味も大きさもスーパー” をコンセプトに「スーパーカップ」を開発、村岡氏の一存で販売に踏み切ります。

30年以上の歴史を誇るロングセラー

村岡氏の判断は正しく、年間50万食出たらヒット商品といわれていた即席カップめん業界にて、わずか4ヶ月という期間で80万食の売り上げを記録したスーパーカップ。日本食糧新聞社が主催する1989年(昭和64年 / 平成元年)の「食品ヒット大賞」にも輝き、現在の業界標準となっている “大盛りバケツ型” の礎を築き上げました。

今回の新商品「スーパーカップ1.5倍 あいつのラーメンかたぐるま こくとん塩ラーメン」は、京都発泡系を提唱する京都市下京区・丹波口の人気店「あいつのラーメンかたぐるま」とコラボしたカップラーメンで、同店の看板メニュー “こくとん塩ラーメン” を大盛りカップ麺のパイオニア「スーパーカップ1.5倍」流にアレンジ。

2020年7月20日に発売された「スーパーカップ1.5倍 ラーメン暖暮監修 辛ダレ豚骨ラーメン」に続く “スーパーカップご当店コラボ第2弾” の新作で、京都の人気店「あいつのラーメンかたぐるま」の濃厚な塩とんこつスープを再現するだけでなく、お店の卓上調味料「こしょうオイル」をイメージした調味油も別添とのこと。

別添こしょうオイルが味の決め手に

「あいつのラーメンかたぐるま」とは、京都府城陽市・山城青谷の行列店「俺のラーメンあっぱれ屋」出身の上嶋泰範(うえしま やすのり)店主が独立開業したラーメン店で、創業は2014年5月24日。

同店の看板メニュー「こくとん塩ラーメン」の特徴は、カプチーノよろしく表面に気泡を浮かべたポタージュ状の泡系スープに、厳選された小麦で打った加水率の高い自家製麺を合わせ、具材には低温調理のレアチャーシューと極太サイズの材木メンマをトッピング。

もともと店主は修行前にローソンやガソリンスタンドのエリアマネージャーをしていたそうですが、関西ラーメン界のトップに君臨している「俺のラーメンあっぱれ屋」の味に惚れ込み、弟子入り当初から100店舗を目標に多店舗展開を視野に入れていたそうです。

2019年1月7日、京都市北区北野上白梅町に “かたぐるま” の2号店「あいつのラーメンかざぐるま」をオープン(2020年10月1日から屋号を「あいつのラーメンかたぐるま 北野白梅町店」に改称)したばかり。まだ目標の100店舗には及んでいないものの、全国発売のカップラーメンを監修するほどの人気店に成長しました。

魚介の旨味が効いた濃厚塩とんこつスープを強調

「あいつのラーメンかたぐるま」という屋号の由来は “サラリーマンを辞めて独立し、妻と子ども3人を養っていく責任を肩に乗せて頑張っていこう——” という店主の決意に因み、オープン当初は塩専門で営業していましたが、醤油もやってほしいとの要望を受け、2020年10月現在は昼に塩・夜に醤油の二毛作営業が基本。

2018年9月10日「全国ラーメン店マップ 京都編 あいつのラーメンかたぐるま こくとん塩ラーメン」という同店監修の再現カップラーメンを発売しているため、エースコックとは2度目のタイアップになります。

開封

別添の小袋は3種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく入り粉末スープ」に、後入れの「液体スープ」と「調味油」で合計3袋。

2018年9月に発売された「全国ラーメン店マップ 京都編」では縦型ビッグの容器を採用していましたが、今度の製品スタイルは大盛りサイズのバケツ型で、1988年に「スーパーカップ」が先駆けて導入したもの。商品名が “1.5倍” となっているように、通常60gの麺量をジャスト1.5倍の90gに増量しています。

適度な弾力と滑らかさを併せ持った角刃のフライ麺

麺は角刃で切り出された太めの油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。歴代の定番スーパーカップは定期的に麺を更新していることでも知られ、2009年8月17日のリニューアル “ガッシリ3Dめん” を皮切りに、2014年8月25日のリニューアルから “カドメン” に刷新。

その後、2018年9月25日に発売30周年を記念した麺量100gの「スーパーカップMAX」が現れ、2019年9月2日のリニューアルからフレーバー別に “切刃番手” を記載するようになり、2020年8月31日リリースの “THEのどごし麺” が2020年10月現在の最終リニューアル。

エースコックの公式ウェブサイト内にある商品情報及びニュースリリースに、麺の切刃番手や “THEのどごし麺” などの特徴は記載されていませんが、スーパーカップらしい食べ応えに期待できそうな今回。2018年9月発売の「全国ラーメン店マップ 京都編」では麺の食感が頼りなかったので、それとの違いも注目したいポイントです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:スーパーカップ1.5倍 あいつのラーメンかたぐるま こくとん塩ラーメン
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:114g(めん90g)
商品コード:4901071235345(JAN)
商品サイズ:140×140×105mm
発売日:2020年10月19日(月)
実食日:2020年10月23日(金)
発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)+胴巻き紙
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(かやく入り粉末スープ・液体スープ・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、砂糖、しょうゆ)、スープ(動物油脂、植物油脂、ポークエキス、しょうゆ、発酵調味料、ポーク調味料、魚介エキス、ガーリックペースト、砂糖)、かやく入りスープ(食塩、ポークエキス、魚介パウダー、味付豚肉、ポークコラーゲン、乳化油脂、ポーク調味料、ねぎ、香辛料、砂糖、酵母エキス、オニオンパウダー)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酒精、香料、増粘多糖類、かんすい、香辛料抽出物、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

粉末スープの上に熱湯をかけて溶かす

別添の小袋は「かやく入り粉末スープ」のみ先入れで、具材は味付豚肉に青葱とシンプルな構成なのですが、けっこう強めに漂ってくる魚介の香りが印象的。

ちなみに実店舗のスープは、通称・背ガラと呼ばれている豚の背骨を10時間、こまめに混ぜ合わせながら強火で煮込む独自の手法をとっており、骨の髄から溶け出したコラーゲンと凝縮された素材の旨味を逃さずに閉じ込め、昆布や干し海老などの魚介をアクセントに加えているのが特徴とのこと。

・・・・・・ん?

そして “京都発泡系” と前述したように、スープ表面の泡も特徴となっているのですが——ぜんぜん泡立たないw たとえば2015年4月6日に発売された「スーパーカップ1.5倍 衝撃の泡立ち」など、何度か泡系ラーメンをイメージした変わり種を展開していましたが、今回そういった演出は見られません。

さらに青ネギは多い反面、チップ状の味付豚肉は5枚しか入っておらず、残念ながら “スーパーカップの変わり種は具材に貧弱” というイメージが否めません。それだけスープの味に力を入れているのかどうか、有名店監修の臨場感に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(114g)あたり
カロリー:505kcal
たん白質:12.0g
脂  質:22.3g
炭水化物:64.0g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:4.7g)
ビタミンB1:0.47mg
ビタミンB2:0.60mg
カルシウム:556mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:505kcal(めん・かやく:395kcal)(スープ:110kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

THEのどごし麺の流れを汲む品質

5.0

「あいつのラーメンかたぐるま」の実店舗で提供されている麺は、北海道産の厳選された小麦粉を数種類ブレンドしているらしく、さらに産地を小麦の種類によって変えている「素材」へのこだわり。

加えて製法自体に楽しみを覚えるという、ダイナミックに平打ちされた「製法」へのこだわりを特徴とし、素材と製法の “こだわり” を掛け合わせた加水率の高い多加水麺は老若男女を問わず多くの方に支持されています。

独特の反発性に注目

対して今回の油揚げ麺は、そこそこ緩やかな縮れが施されている平打ちの太麺で、数年前の “ガッシリ3Dめん” や “カドメン” とは違う、それこそ現在の “THEのどごし麺” を彷彿とさせる喉越しの良さが印象的。ジャンクな味付けと油揚げ麺特有の風味も常に並行するのですが、クオリティは低くありません。

むしろ数年前の「スーパーカップ1.5倍」と比較して明らかにレベルは高く、2018年9月発売の「全国ラーメン店マップ 京都編」みたいな頼りなさも気にならない、ずいぶんと進化を感じる仕上がりでした。加水率の高い弾力と麺量90gの大盛りで、たしかな食べ応えが得られます。

スープ

味は悪くないけど京都発泡系の特徴は感じられない

4.0

実店舗の豚骨スープは “濃厚・芳醇・クリーミー” の三重奏を特徴としているのに対し、粉末スープは人工的な旨味成分と魚粉によって構築され、魚粉は荒削りの鰹節とパウダー状の煮干しをブレンド。とろみもナチュラルではないのですが、スーパーカップのイメージとしては悪くありません。

粉末では出せない豚骨感を表現

続けて液体スープを加えると、粉末スープだけでは打ち出せない、あと引く味わいの豚骨感が力強い魚粉と拮抗するフレームワーク。タレに醤油を使用していますが、あくまでもサポート的な効かせ方で、既存の「スーパーカップMAX 濃コクとんこつラーメン」との差別化もバッチリ。

オイルならではの風味に注目

粉末スープにも白胡椒と黒胡椒を使っていましたが、別添の「こしょうオイル」はパウダー状の胡椒と違う、ふわっとした胡椒の風味が印象的。それが全面で主張してくることはないものの、スープをワンランク上のレベルに押し上げてくれる、なかなか味わい深いアイテムでした。

具材

低品質ではないが‥‥

2.0

実店舗で提供されている人気トッピングのチャーシューは、産地特選の豚を使用し、こんがりとオーブンで表面を焼き上げているのもポイント。対して今回のカップ麺に使われている味付豚肉は、ファミリーマートで販売中(2020年10月現在)のカップ麺「来来亭 しょうゆラーメン」にも使われている具材と同じもの。

おいしいけども‥‥

味付けは砂糖と醤油で甘辛く、食感はベーコンみたいな歯触りで、これ単体としてのクオリティは低くありません。しかし、枚数は画像に写っているだけ。たった5枚しか入っていないため、もうすこしトッピングにもこだわってほしかったです。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3)

最先端の技術を彷彿とさせるクオリティの高い麺を筆頭に、3種の小袋で仕上げるスープの奥行きなど、人気店「あいつのラーメンかたぐるま」監修の恩恵は感じられる仕上がり。随所にカップ麺らしさを感じますが、食べ応え重視の「スーパーカップ1.5倍」ですし、割り切れば味は悪くありません。

ただし “京都発泡系” の特徴が感じられなかったこと、加えてエースコックはスープを泡立てる技術を持っているため、総評は間をとって及第点(星3)としました。

ちなみに前回のスーパーカップご当店コラボ第1弾「ラーメン暖暮監修 辛ダレ豚骨ラーメン」には、実際の店舗で使える “替え玉無料券” が付属していたのに対し、今回そういったクーポンは別添されていなかったので、次回・第3弾を監修する店と付加価値に期待しましょう(author・taka :a)

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