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「夏の辛口 スーパーカップ1.5倍 辛タンメン」ピリッと辛い!!超やみつきごまラー油仕上げ

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年5月27日(月)新発売のカップ麺、エースコック「夏の辛口 スーパーカップ1.5倍 辛タンメン 超やみつきごまラー油仕上げ」の実食レビューです。

「夏の辛口」をテーマに開発された辛いタンメン新発売!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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夏の辛口 スーパーカップ1.5倍 辛タンメン

1988年から発売されているエースコックの「スーパーカップ1.5倍」シリーズより、爽やかな辛さと刺激が特徴的な「夏の辛口」をテーマにした新商品が登場。今回の「辛タンメン」発売と同じ日に汁なしカップ麺タイプ、「夏の辛口 スーパーカップ大盛り 汁なし担担麺 超やみつき四川風スパイス仕上げ」も発売されました。

辛いタンメンといえば「蒙古タンメン中本」が真っ先に思い浮かんだりもしますけど、今回のカップ麺とは関係ありません(※「蒙古タンメン中本」のカップラーメン及びカップ焼そば、並びにカップライス、冷凍麺等の即席商品は、日清食品が製造を担当しています)。



「タンメン」とは、もやしやキャベツ、にんじん、たまねぎ、たけのこ、ニラなどの野菜、他にもキクラゲや豚肉といった具材をたっぷりと使用しているのが特徴。それらの具材を中華鍋で炒めてから、塩で味を調えた鶏がらスープを加えて軽く煮込み、茹でた中華麺の上にかけて食べるのが基本的な作り方になるのですが、実は関西地方(静岡以西・一部地域を除く)に「タンメン」というジャンルの食べ物は根付いていません。

私は兵庫県の片田舎に住んでいるのですが、タンメンは主に関東地方で食されている麺料理なので、そもそも幼い頃はタンメンの存在すら知りませんでした。今でも兵庫県には専門店が少なく、西宮の「元祖タンギョウ亭」はオープンから1年もたずに閉店しちゃったし、あと有名なのは姫路(ひめじ)にある刻み生姜たっぷりのタンメン専門店「姫路タンメン」くらいでしょうか。

他にも「岐阜タンメン」や「平塚タンメン」など、ご当地タンメンと呼ばれるタンメンが地域的に点在しているのですが、タンメンを漢字で書くと「湯麺」。しかしながら中国の湯麺(スープに麺が入っている食べ物の漠然とした総称)とは違い、日本のタンメンは日本で生まれ、独自の発展を遂げたメイドインジャパン。

「ラーメン」と「タンメン」の違いは調理方法にあり、タレとスープを丼鉢に入れてから麺を加えて具材をトッピングするのがラーメンで、タンメンは前述したように肉や野菜をスープで煮込んでから麺の上にかけるのが特徴。今回のテーマは「辛タンメン」ということで「辛さ」をアピールしているのですが、ご当地タンメンや有名店監修タンメンではないため、エースコックのオリジナルです。



「夏の辛口」というテーマに加え、エースコック流の個性を演出するのが「超やみつきごまラー油仕上げ」という別添の小袋。同時発売品の「汁なし担担麺」には花椒をブレンドした「超やみつき四川風スパイス」が別添されていたのですが、こちらはラー油と胡麻油をミックスした “ごまラー油” が決め手となっている模様。

さらにラー油の辛さだけでなく野菜を炒めたような調理感も意識されているようなので、その調理感はもちろん、具材が貧弱になりがちなスーパーカップシリーズでもタンメンらしく具材の量が多いのかどうか、しっかりチェックしていきます。それにしても商品パッケージのレンゲに渦巻くシズル感すごいですね‥‥めちゃくちゃスープおいしそう。

開封

別添の小袋は「粉末スープ」「調味油」「かやく」の合計3袋、粉末スープ・かやくは先入れで、調味油のみ後入れです。特別なデザインがあしらわれているわけではないのですが、この調味油が今回の決め手 “超やみつきごまラー油” ですね。具材は‥‥うーん、ちょっと細切れが多いかもしれない(苦笑)。



麺は油で揚げたフライ麺で、調理前の見た目は黄色味が強く、湯戻し時間は熱湯3分。これまで同シリーズでは角刃でカットした「カドメン」をアピールしていましたが、既存の「MAXシリーズ」や「超やみつきシリーズ」の登場から丸刃の麺が定番となっています。

また、発売当初の希望小売価格は税別200円ジャスト、私の購入価格は地元のローカルスーパーで税込116円でしたが、明日・2019年6月1日(土)出荷分から同価格帯のスーパーカップ「MAX」及び「超やみつき」シリーズの値段が税別210円の新価格に改定されるため、おそらく今回のカップ麺もシレッと値上がりしているかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:夏の辛口 スーパーカップ1.5倍 辛タンメン 超やみつきごまラー油仕上げ
製造者:エースコック株式会社
製造所:自社工場・W(兵庫県加東市河高字黒石1816-175)
内容量:107g(めん90g)
商品コード:4901071231866(JANコード)
個装サイズ:縦140mm×横140mm×高さ105mm

発売日:2019年05月27日(月)
実食日:2019年05月31日(金)
発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
取得店舗:スーパー(ミニフレッシュ)
商品購入価格:116円(税込)
希望小売価格:200円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(粉末スープ・調味油・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩)、スープ(植物油脂、食塩、動物油脂、香味調味料、ポーク調味料、チキン調味料、ポークエキス、香辛料、魚介エキス、乳化油脂、オニオンエキス、香味油、粉末酢)、かやく(キャベツ、キクラゲ、ねぎ、人参、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、香辛料抽出物、酸味料、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごま(表示が義務付け及び推奨されているもの)

実食開始

かやくの小袋に入っていた具材はキャベツ、キクラゲ、ねぎ、人参、唐辛子の5種類。なんですけど、やはり安価なのかキャベツとネギの比率が高いですね。また粉末スープも先入れですが、 “スープに充分熱湯をかけてよく溶かしてください” とのことなので、麺の上に(もしくは奥のほうに)かやく、それから粉末スープをあけると溶かしやすいです。



で、その粉末スープなんですけど、なかなかキレた香りですねw 生姜かな‥‥けっこう鼻にツンとくる香味野菜の香りが強めに漂ってきて、同時に粒子の細かいラーメンコショー的なホワイトペッパーとブラックペッパーのミックス、あと化学調味料チックな “いかにも” カップ麺らしい香りというか、スーパーカップらしさ全開。

あとは粉末スープの上から熱湯を狙い撃ち、3分後に調味油を入れ、よくかき混ぜたら出来上がりです。調味油は待っている間、フタの上にのせて温めましょう。お店によってはスープを軽い餡掛け状にして提供している店舗も多いようですが、今回の「辛タンメン」は軽めの粘性率だったので、粉末スープさえ溶かせば執拗に混ぜる必要はありません。

それでは、タンメンらしさと辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)当たり

熱  量:481kcal(カロリー)
たん白質:9.0g
脂  質:20.3g
炭水化物:65.6g
食塩相当量:7.3g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:5.4g)
ビタミンB1:0.49mg
ビタミンB2:0.52mg
カルシウム:321mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:481kcal(めん・かやく:420kcal)(スープ:61kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

しっかりした弾力と滑らかさを併せ持つ丸刃のめんです。

(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > 夏の辛口 スーパーカップ1.5倍 辛タンメン 超やみつきごまラー油仕上げ」)

がっしり食感で食べ応え抜群
5.0

丸刃でカットされた平打ち麺で、しかしながら四隅は適度に輪郭のある口当たり。食べ始めの食感は特に力強く、かつてのガッシリとしたシゲキ的噛み応えのカドメンに匹敵するか、それ以上の弾力です。ただ、熱湯3分ジャストで食べ始めると部分的に戻りムラが見られたので、きもち20秒ほど長めに待つといいかもしれません。

スーパーカップって荒々しいイメージが強いというか、たしかに今回も力強い食感なんですけど、意外に中盤以降は縮れが弱く、完璧なストレート麺ではないものの、後半はスーパーカップらしからぬ “しなやか” という言葉が似合います。それに存在感のわりに油揚げ麺臭は弱いので、油揚げ麺特有のコクはあるけれど、悪い意味で野暮ったくないのも好印象。



ゆっくり食べていると時間の経過に伴って後半は柔らかくなってきますが、伸びてヘタれるようなマイナスイメージの変化ではなく、むしろ箸で麺を持ち上げた時の重量感が増し、スープとの一体感が飛躍的に向上。もちろん好みの問題もありますが、しっとり・ずっしりした後半の柔麺も面白く、日清食品の “10分どん兵衛” じゃないけれど、あえて長めに待つのもアリですね。

スープ

ポークやチキンをベースに、ガーリックやジンジャー等の香味野菜の旨みをしっかり利かせたタンメンスープです。別添の調味油を加えることでラー油の香りや辛さが加わり、やみつきになる味わいに仕上げています。

(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > 夏の辛口 スーパーカップ1.5倍 辛タンメン 超やみつきごまラー油仕上げ」)

きちんとタンメン、ピリッと辣味
4.9

粉末スープを開封した時のツンくる香りから、もっと化学調味料でガンガン押してくるような大味のスープを覚悟していたんですけど、意外に思っていたほど攻撃的なスープではありません。エースコックらしい強めの香味野菜と食塩によるキレも並行しますが、けっこう土台は粉末ながらにタンメンの基本に忠実。

鶏ガラだけでなく豚骨もブレンドすることで動物系の厚みを強化し、軽く濁りはありますが、方向性は骨を炊き出した白湯系のスープではなく、動物系から取った出汁(だし)のイメージで、すっきりとした旨味に軽く魚介の隠し味。また具材のキャベツなども影響しているのですが、強めのオニオンエキスで野菜の優しさとタンメンらしい旨味を重ね、香味野菜と胡椒のキレが後味を引き締めます。

とはいえ粉末スープだけでは個性のない、いたって普通に美味しい止まりに過ぎませんが、別添の「超やみつきごまラー油」を入れると一変。ごま油の芳ばしい香りが花開き、すっきりとしたスープにオイルならではのコクとエースコックのアピールしていた炒め野菜の調理感がプラスされ、粉末スープでは出せない臨場感を表現していました。

私は辛い食べ物が好きなほうなので、辣油(唐辛子)の辛さレベルは「ピリ辛ちょい上〜贔屓目に見て中辛ちょい下」だと感じたのですが、もし辛い食べ物が極端に苦手だったり、湖池屋のカラムーチョ(辛いポテトチップス)が厳しい場合は中辛以上かもしれません。でも最初ぜんぜん辛くないと思っていたので、きちんと硬派にピリ辛だったのは夏らしくて良かったです。

具材

シャキシャキとした食感の良いキャベツとコリコリのキクラゲ、色調の良いねぎ、人参、唐辛子を加えて仕上げました。

(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > 夏の辛口 スーパーカップ1.5倍 辛タンメン 超やみつきごまラー油仕上げ」)

くたくたキャベツがナイス
4.0

五目タンメンよろしく具材は5種類入っているのですが、そのうち唐辛子は飾りです。けれども細切りカットのキクラゲはコリコリとした特有の食感が嬉しく、ごまラー油の効いた塩味のタンメンスープともマッチ。人参の風味も今回のスープとよく合っていたのですが、なんの変哲も無いキャベツが美味しくてw

それはもうキャベツの向こう側にある箸が透けて見えるほど薄くてクタクタなキャベツなんですけど、そのクタクタな食感が煮込まれた野菜の旨味も魅力となっているタンメンらしく、スープとキャベツの一体感も良好。もし具材にも玉ねぎが入っていたら、スープのオニオンエキスとの相乗効果が見込めたんですけど、スーパーカップにしては多めのキャベツが好印象でした。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

しっかり食べ応えのあるクオリティの高い麺は大盛り(90g)で、ごまラー油の芳ばしい香りが食欲をそそるピリッと辛い別添の超やみつきオイルも夏向け商品として嬉しいポイント。具材が貧弱になりがちなスーパーカップでもキャベツでボリュームを稼いでいたし、そのクタクタに煮込まれた感もタンメンらしさの表現に一役買っていてよかったです。

それに、オニオンエキスと具材の野菜から滲み出る旨味によって、スープには野菜を煮込んだタンメンらしさがあり、そこに重なるオイルの調理感も上手く適切に作用している、想像していたよりも良品でした。唸るほど美味しいカップ麺ではないけれど、重過ぎず軽過ぎないテイストから、暑い夏にも食べやすそうな一杯ですね。

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