どうも、taka :a（@honjitsunoippai）です。
本日の一杯は、2022年12月12日（月）新発売、エースコックのカップ麺「スーパーカップ1.5倍×EDGE 魚粉入れすぎ中華そば」及び「同 ごま入れすぎ担担麺」の実食レビューです。
かつてない「だし感」と「ごま感」にハマる!? 業界初の大盛りバケツ型×驚き＆やりすぎブランドのコラボついに実現!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
スーパーカップ1.5倍×EDGE 禁断の初コラボ
スーパーカップとは、1988年（昭和63年）7月25日の発売以来、大型カップ麺の牽引役として重要な位置を占めるブランドで、大阪府吹田市に本社を置くエースコックの主力商品。めん1.5倍のボリュームとバケツ型の容器が人を選ぶことでも知られますが、このスタイルを確立したパイオニアであり、競合他社である日清食品や東洋水産の追随を誘発させるなど、即席カップめん史上に残る功績を立てました。
今回の新商品「スーパーカップ1.5倍×EDGE（エッジ）魚粉入れすぎ中華そば」及び「同 ごま入れすぎ担担麺」は、大盛りバケツ型のパイオニア「スーパーカップ1.5倍」と「EDGE」がタッグを組んだ “EDGEシリーズならではの驚き＆わくわくをスーパーカップサイズでとことん楽しめる” 新作で、どちらもエースコックのブランドですが、意外にも過去にコラボしたことはありません。
あらためましてEDGEとは、2014年（平成26年）1月13日発売の「鬼マヨ焼そば（カップ焼そばにマヨネーズ入れすぎた件）」を皮切りに、驚き＆やりすぎの “非日常系カップめん” をテーマに掲げているブランドで、直近だと2022年6月20日に発売された汁なしカップめん「鬼マヨペッパーまぜそば」が記憶に新しいところ。
ほかにもアブラまみれや激辛など、発売当初から驚き＆やりすぎたフレーバーを数多く展開しているのですが、社内ブランドとのコラボにも積極的で、2018年6月11日発売の「EDGE×わかめラーメン ごま･しょうゆ 35周年なのでわかめ3.5倍」及び「同 ごま･みそ 35周年なのでわかめ3.5倍」から毎年恒例となっている「わかめラーメン」を筆頭に、実は「ワンタンメン」とコラボしたこともあります。
その際に「スーパーカップ1.5倍」用の容器を使っていたので、スーパーカップ1.5倍×EDGEの組み合わせに新鮮味を覚えることはなかったのですが、前述のように正式なコラボは今回が初めての試み。赤いパッケージの「魚粉入れすぎ中華そば」は、文字通り魚粉を大量にトッピングした中華そばで、パッケージでは “ハマるだし感” をアピール。
魚粉を入れすぎたカップラーメンといえば、メニューが持つ代表要素を “とことん高めた” MEGA（メガ）シリーズの第4弾「荒ぶる中華そば」（2017年7月24日発売品）や「一度は食べたい名店の味」における「狼煙」監修のカップ麺も魚粉の主張が強かったので、これまた新鮮味がなかったりするんですけどw それだけに過去イチのインパクトに期待したい展開。
片や同時発売品の「スーパーカップ1.5倍×EDGE ごま入れすぎ担担麺」は、文字通り胡麻を大量にトッピングした担担麺で、パッケージでは “ハマるごま感” をアピール。胡麻を入れすぎた担担麺といえば、MEGAシリーズの中でも不動の人気を博す「MEGAゴマ」の前例があるため、これまた（以下略）
——なんですけど、エースコックのニュースリリースには “魚粉入れすぎ＆ごま入れすぎでインパクト大！魚粉好きごま好きにはたまらない究極の一杯！” とあるので、それ相応のインパクトに期待しながら2食まとめてレビューします。
開封
「魚粉入れすぎ中華そば」に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」と「ふりかけ」の計2種で、エースコックのニュースリリースには “チキンをベースに、煮干しや胡椒等で味のバランスを調えた醤油ラーメンスープです” との記載があり、ふりかけの小袋には鰹や煮干しの魚粉が入っている様子。
片や「ごま入れすぎ担担麺」に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」に、後入れ「液体スープ」の計2種ということで、こちらは投入するタイミングに注意しなければいけません。また粉末スープの小袋には “スープに充分熱湯をかけてよく溶かしてください” との記載があるため、そちらも意識しながら調理してください。
なお2022年12月現在、大盛りサイズのカップ麺におけるメーカー希望小売価格は245円（税別）が基準となっているのですが、今回の「魚粉入れすぎ中華そば」及び「ごま入れすぎ担担麺」は232円（税別）とういうことで、平均よりも低い価格に設定されています。オープン価格ほど安いわけではないけれど、この希望小売価格も踏まえた上で評価しなければいけませんね。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名：スーパーカップ1.5倍×EDGE 魚粉入れすぎ中華そば / ごま入れすぎ担担麺 製造者：エースコック株式会社 製造所：関西滝野工場（兵庫県加東市河高1816-175） 内容量：126g（めん90g）/ 126g（めん90g） 商品コード：4901071235840 / 4901071235857（JAN） |
| 発売日：2022年12月12日（月） 実食日：2022年12月18日（日） 発売地域：全国 小売価格：232円（税別） |
| 麺の種類：油揚げ麺 スタイル：大盛バケツ型 容器材質：プラ（PS） 湯量目安：500ml 調理時間：熱湯3分 小袋構成：2袋（液体スープ・ふりかけ）/ 2袋（液体スープ・粉末スープ） |
原材料名とアレルギー表示
| 【魚粉入れすぎ中華そば】油揚げめん（小麦粉（国内製造）、植物油脂、食塩、しょうゆ）、スープ（しょうゆ、たん白加水分解物、カツオブシ、魚介パウダー、植物油脂、豚脂、ニボシエキス、砂糖、食塩、チキンエキス、発酵調味料、ポークエキス、酵母エキス、しょうゆ加工品、香辛料、全卵粉）、かやく（ねぎ、鶏・豚味付肉そぼろ、なると）/ 加工でん粉、調味料（アミノ酸等）、炭酸Ca、酒精、香料、増粘剤（加工でん粉、増粘多糖類）、かんすい、カラメル色素、カロチノイド色素、酸化防止剤（ビタミンE）、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、香辛料抽出物、（一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む） |
| 【ごま入れすぎ担担麺】油揚げめん（小麦粉（国内製造）、植物油脂、食塩、しょうゆ）、スープ（ポークエキス、植物油脂、ねりごま、豚脂、しょうゆ、みそ、食塩、香辛料、醸造酢、糖類、乳化油脂、発酵調味料、ポーク調味料、たん白加水分解物、酵母エキス、全卵粉）、かやく（ごま、鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、唐辛子）/ 加工でん粉、調味料（アミノ酸等）、炭酸Ca、酒精、増粘剤（加工でん粉、キサンタンガム）、カラメル色素、香料、かんすい、カロチノイド色素、重曹、酸味料、酸化防止剤（ビタミンE）、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、（一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む） |
実食開始
| 『スーパーカップ1.5倍×EDGE 魚粉入れすぎ中華そば』栄養成分表示［1食（126g）あたり］カロリー 474kcal（めん・かやく 390kcal / スープ 84kcal）、たんぱく質 14.1g、脂質 16.4g、炭水化物 67.4g、食塩相当量 6.4g（めん・かやく 2.0g / スープ 4.4g）、ビタミンB1 0.42mg、ビタミンB2 0.51mg、カルシウム 427mg |
まずは「魚粉入れすぎ中華そば」から調理してみたところ、マジで魚粉入れすぎw などと笑っちゃうくらい魚粉の量が多く、液体スープを入れた段階では煮干しオイルの香りが強かったのですが、ふりかけ投入後は節系の香りが優勢に。ちょっと具材は寂しいけれど、魚粉もトッピングと思えば悪くありません。
| 『スーパーカップ1.5倍×EDGE ごま入れすぎ担担麺』栄養成分表示［1食（126g）あたり］カロリー 553kcal（めん・かやく 457kcal / スープ 96kcal）、たんぱく質 12.7g、脂質 24.3g、炭水化物 70.8g、食塩相当量 6.5g（めん・かやく 2.1g / スープ 4.4g）、ビタミンB1 0.41mg、ビタミンB2 0.50mg、カルシウム 433mg |
次に「ごま入れすぎ担担麺」を調理してみたところ‥‥煎り胡麻の存在感たるやw 香りはゴリゴリの四川風ではなく日本式ですけど、粉末スープに花椒（ホワジャオ）が入っていたので、程よく本格的。ちなみにエースコックは担担麺に強いメーカーなので、こちらも期待したいところ。
めん
同じ麺を使い回しているわけではない
「魚粉入れすぎ中華そば」に使われているのは、丸刃で切り出された平打ちストレートの油揚げ麺で、やや加水率は低く “しなやか” という表現がピッタリと当てはまる質感。ほぼ摩擦抵抗を感じない、するするとした啜り心地と喉越しのよさも然る事乍ら、適度な反発性と歯切れのタイミングまで、現在の「スーパーカップ1.5倍」が誇る質感に準じ、後述するスープとの相性も問題ありません。
片や「ごま入れすぎ担担麺」に使われている油揚げ麺も縮れが弱く、加水率も下げてあるのですが、同時発売品の「魚粉入れすぎ中華そば」と比較して厚みのある形状で、やや口当たりにもザラつきを持たせるなど、まったく同じ油揚げ麺ではないのがポイント。そのザラついた舌触りと歯切れのよさが後述する担担スープにピッタリで、ちゃんと使い分けていることに好感が抱けました。
もちろん麺の重量は、両商品とも90gの大盛りで、質感も価格相応の‥‥いや、メーカー希望小売価格が245円（税別）でも上等と思えるくらい、たしかなクオリティの高さを実感しました。それぞれエースコック特有の油揚げ麺臭を伴いますけど、それも含めてスープとの相性に問題を感じなかったのもよかったです。
スープ
ちゃんと作り込んであります
「魚粉入れすぎ中華そば」に別添されている液体スープは、鶏と豚に由来する丁寧な清湯（ちんたん）を土台に、この時点で魚介の旨みも感じるのですが、魚粉ではなく煮干しオイルの風味が印象的。液体しょうゆ特有のコクも繊細で、ほとんど攻撃性を感じない、淡麗系の優しいテイストです。まるでスーパーカップらしからぬ‥‥などと書いたら怒られそうですけどw 想像以上に繊細な味わい。
片や「ごま入れすぎ担担麺」のスープは、液体しょうゆと液体みそで味を調えた日本式の担担スープで、ごりごりの四川式ではないけれど、いやらしくない程度に感じる花椒のアクセントが本格さを表現。
後述する煎り胡麻（いりごま）のインパクトが強すぎるので、練り胡麻（ねりごま）は裏方に回っているような印象を受けますが、しっかり骨太。ラー油の辛さは花椒の痺れを際立てるような使い方で、醸造酢の酸味も印象に残りました。
かやく
どっちもスゴい
「魚粉入れすぎ中華そば」に使われている鶏・豚味付肉そぼろは、例によって例の如くスポンジみたいな食感のハズレ系で、ネギも熱風乾燥のジャキジャキしたアレなんですけど、小さなナルトが中華そばらしさを演出。そしてメインの魚粉は‥‥あらためて見ると多いですねw 先に液体スープは繊細な味わいと触れましたが、ここから下品とさえ感じる勢いで「EDGE」節が炸裂。
おかげで全体が魚粉味になっちゃうし、ずっと舌もザラザラしちゃうけど、驚き＆やりすぎのコンセプトに恥じないインパクトの強さ。ちなみに魚介のバランスはイッキに鰹が優勢になるので、まずは液体スープの繊細な煮干しオイルを楽しみ、それから魚粉を使うのがベストかもしれません。
片や「ごま入れすぎ担担麺」は‥‥胡麻が過ぎるw インパクトでいえば2021年9月6日発売の「EDGE×わかめラーメン ごまごまごま・しょうゆ ごま4倍」及び「EDGE×わかめラーメン ごまごまごま・しお ごま4倍」に匹敵するくらい、ひとくち食べると最後まで口の中に胡麻が常駐する状況になるので、こちらのインパクトも商品名に偽りなし。
ネギと鶏・豚味付肉そぼろは「魚粉入れすぎ中華そば」と共通ですが、こちらには大きめの輪切り唐辛子が追加され、意識的に食べると特有の芳ばしさやピリッとした辛味が楽しめました。
総評
どちらもマニアからすると既出感が否めないフレーバーだったので、ちょっと焼き直し的な商品に感じてしまったのですが、魚粉入れすぎ中華そば・ごま入れすぎ担担麺ともにインパクトは申し分なく、ふりかけをトッピングしたときや大量の煎り胡麻を前にした際に、おもわず「まじかww」などと声に出してしまうような、楽しい気分になれる良品です。
またメーカー希望小売価格も現在の大盛りカップ麺における基準よりも安いため、スーパーやドラッグストアなどであれば、いつものスーパーカップよりも安めの値段で販売されているかもしれません。販売価格の安さは手に取りやすい理由にも直結するため、ちょっと安いけど廉価版ではない、この立ち位置にも新たな価値が見出せました【author・taka :a（大石敬之）】
