どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年9月24日(火)ローソン限定発売、エースコックのカップ麺「スーパーカップ カルビーコンソメWパンチ味 焼そば」(295円+税)の実食レビューです。
大盛りカップ麺の元祖とコンソメ風味2倍のポテチが手を組んだ “真っ向勝負のキワモノ„ 再登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
スーパーカップ カルビーコンソメWパンチ味 焼そば
スーパーカップとは、1988年(昭和63年)7月25日の発売以来、大型カップ麺の牽引役として重要な位置を占めているブランドで、昨年に発売35周年を迎えたロングセラー。今でこそ他社も積極的に展開しているバケツ型のカップラーメンですが、その元祖でありパイオニアがエースコックのスーパーカップで、食べ応えのあるボリューム感と濃いめの味付けに定評があります。
そんな「スーパーカップ」の焼きそばをベースに、カルビーがCVS限定で展開している「ポテトチップス コンソメW(ダブル)パンチ」の味わいを組み合わせちゃったのが本商品。販売店はローソン限定で、これぞ真っ向勝負のキワモノといっても過言ではないインパクトを放っているのですが、恐ろしいことに初めての試みではありません。
現在を遡ること約11ヶ月、スーパーカップ発売35周年×コンソメWパンチ発売20周年を記念し、ローソン限定の「スーパーカップ カルビーコンソメWパンチ味焼そば」を発売しているため、見覚えのある方も多いのではないかと思います。結論からいうと、このブログでは酷評することになったのですが‥‥
最初の2、3口までは素直に楽しくて、味の方向性もトンチンカンに的外れではなかったものの、これ大盛りサイズにする必要ある‥‥? みたいな。とはいえ分かりますよ、前回はW周年記念でしたから。でもでも、今回はスーパーカップ発売36周年×コンソメWパンチ発売21周年の中途半端なタイミング。なのに性懲りも無く出してきやがったなと、わたしワクワクしまして。←
パッケージから周年ロゴが消えているため、それに伴いJANコードも変わっているのですが、念のため栄養成分表示を比較してみたところ、エネルギーは630kcalから624kcalに微減。たん白質、脂質、炭水化物、食塩相当量の値も極端に変わっているわけではなく、しかしながらビタミンB1だけ0.68mgから1.96mgに爆上がりするなど、興味深い変化が生じていた2代目。
ぶっちゃけ今年も酷評することになるのだろうなと、それがワクワクの主たる理由なのですが(性格悪い)まったく同じ内容ではない、つまりは仕上がり次第で高評価に傾くパターンもゼロではありません。はたして昨年から進化しているのか、それとも同じ轍(てつ)を踏むことになるのか、前回発売品からの違いに注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、湯切り後に使う「麺ほぐし香味油」と、それを馴染ませてから使う「かやく入りシーズニング」の組み合わせで、前回発売品と同じ構図。あくまで「ポテトチップス コンソメWパンチ」の味わいをイメージした「スーパーカップ」につき、本製品にポテトチップスは使用しておりませんのですが、別売のポテチを砕いて入れたら美味しい! みたいな訴求がないのは珍しいなと。
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的な設定ですが、完全に「スーパーカップ」サイド。この時点でエースコックの揚げ油に由来する特有のニオイが漂ってくるため、それについてもカルビーの工場とは異なるベクトルを歩んでいます。そして、気になる販売価格なんですけど‥‥下がってる???
原材料の高騰が相次いでいる昨今、1年後には値上げするパターンも珍しくないのに対し、前回発売品の価格は298円(税込321円)、今回は295円(税込318円)ということで、まさかの値下げを実現させたローソン。とはいえコンビニ限定の「スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」を例に挙げると、ローソンでの販売価格は271円(税込292円)ですから、それ以上であることも考慮しなければいけません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:スーパーカップ カルビーコンソメWパンチ味 焼そば 製造者:エースコック株式会社 製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市神岡町東觜崎308) 内容量:136g(めん120g) 商品コード:4901071405755(JAN) |
発売日:2024年09月24日(火) 実食日:2024年10月09日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 小売価格:295円(税別) 購入価格:318円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:660ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(後入れかやく入りシーズニング・麺ほぐし香味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ウスターソース)、かやく入り添付調味料(食塩、砂糖、揚げ玉、香味調味料、たん白加水分解物、でん粉、ビーフ調味料、オニオンエキス、デキストリン、香辛料、粉末しょうゆ、粉末ソース、酵母エキス、トマトパウダー、ねぎ、植物油脂、梅肉パウダー)、添付調味料(植物油脂、香味油)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酸味料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、香料、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、甘味料(カンゾウ、アセスルファムK、スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は2種とも後入れなので、それらを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「麺ほぐし香味油」を温めながら待つこと3分。その間に漂ってくるのは100%スーパーカップの香りで、カルビーの要素は微塵も感じられないのですが‥‥
時間になったら湯切りを行い、まずは「麺ほぐし香味油」を絡めるのですが、この段階から漂ってくる香りは前回発売品よりもポテトっぽいというか、ちょっと異なるアプローチ。続けて「かやく入りシーズニング」を加えると、カルビーの「ポテトチップス コンソメWパンチ」を彷彿とさせる‥‥いや、昨年よりも粉末ソースの主張を強めに感じるファーストインプレッション。
はたして再現度は増しているのかどうか‥‥ちなみに昨年の印象から申しますと、現時点での評価は「★2」なのですが、もしかするともしかする可能性もありますので、引き続き前回発売品からの変化に注目しつつ「めん」「麺ほぐし香味油」「かやく入りシーズニング」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(136g)あたり |
カロリー:624kcal たん白質:10.2g 脂 質:24.8g 炭水化物:90.0g 食塩相当量:6.1g ビタミンB1:1.96mg ビタミンB2:0.61mg カルシウム:364mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
前回発売品から変わってない
原材料名に表示されている「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、ウスターソース」の構成は、昨年の油揚げ麺と完全に一致する内容で、体感的にも変わりません。題材となっているポテトチップスは、言わずと知れたパリパリ食感が特徴的なので、どう頑張っても再現度が高いとは評価できませんけど、密度の高い弾力が特徴的。
エースコックが誇る「真空仕立て麺」や「多加水真空仕立て麺」ほど突出した密度感ではないけれど、ふかふかした油揚げ麺とは違う、最初から最後まで強めの弾力を感じる仕上がりで、ひとつの油揚げ麺としてのクオリティは低くありません。
調理前の麺重量は120gなので、湯切りタイプの「スーパーカップ大盛り」における基準(めん130g)に満たないボリュームは残念な点になりますが、昨年の「カルビーコンソメWパンチ味焼そば」から増減なし。後述する添付調味料は塩気が強いため、バランスは悪くありませんでした。
麺ほぐし香味油
甘さや香りも違う
前回発売品の「麺ほぐし香味油」は甘い香りが強く、他の食品に例えるならポップコーンみたいな。しかし、今回の「麺ほぐし香味油」はポテトっぽい風味が強めのオイルで、ポップコーンみたいな印象は皆無。甘さも目立って気ならないなど、まったく同じ体感ではありません。
はたして「ポテトチップス コンソメWパンチ」らしいかと聞かれたら、それとは別物と答えますけど、無味無臭の潤滑油ではありません。また香りの方向性も初代よりオリジナルに近づいていると感じたのですが、味の決め手となる「かやく入りシーズニング」を入れてビックリ‥‥
かやく入りシーズニング
キャベツ太郎?
調理直後にソースの香りについて触れたように、実際のテイストも粉末ソースの主張が強く、かなり塩気のアタックも強め。あえて時間を置くと、余韻に残るのは「ポテトチップス コンソメWパンチ」に近い風味なので、頭ごなしに再現度が低いとは言えないのですが、実食中は粉末ソースの主張が激しくて‥‥なんかこう、真っ先に思い浮かんだのが「キャベツ太郎」だったんですよ(※感想には個人差があります)。
カルビーが大切にしている梅肉パウダーのアクセントは踏襲されていますし、使っている原材料が大幅に入れ替わっているわけではないけれど、こんなに粉末ソースは強くなかったので、余韻を除くと「ポテトチップス コンソメWパンチ」とは完全に別物。揚げ玉のサクサクとした食感は効果的に思えたし、けっしてマズイわけでもないのですが、ちょっと無理があるんじゃないですかね。
総評
パッケージのデザインは「ポテトチップス コンソメWパンチ」そのもので、食後に居残るテイストにも近い表情を感じた反面、実食中に主張してくる粉末ソースが曲者。単純に味だけでいうとマズイわけではないのですが、あのコンソメWパンチ味を想像していた場合、高確率で疑問符が生じるのではないかと。
実は12年ほど前、焼そばモッチッチのルーツである「JANJAN(ジャンジャン)」からコンソメWパンチ味のカップ焼きそばを展開するなど、今に始まった事ではないのですが、スーパーカップとの相性はイマイチだと思うので、麺の質感を含めスナック感に振り切ったほうがキレイに収まるような気がします。【author・taka :a(大石敬之)】