どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年8月27日(月)新発売のカップ麺、エースコック「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン 超やみつきブタキムオイル仕上げ」の実食レビューです。
実は通年商品にある豚キムチを題材にしたスーパーカップは、「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」と「(コンビニ限定)スーパーカップ1.5倍 ブタキムラーメン」の2種類あるのですが‥
超やみつき豚キムチラーメンを徹底比較
今回の「超やみつきブタキムオイル仕上げ」は、ブランドの発売30周年を記念した新商品で、同時発売品に「担担麺」もあるのですが、そちらはレビュー済みです。
タイトル通りスーパーでも購入できる「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」の進化版になるのですが、これをもって従来品の「豚キムチラーメン」は終売するそうなので、実質リニューアルになります。
今回は既存の2品(豚キムチ・ブタキム)と「超やみつき」を徹底的に比較してやろうと思って3品ちゃんと用意したのですが、来週9月3日(月)にコンビニ限定の「ブタキムラーメン」がリニューアルされるので、後日あらためて比較レビューすることにしました。
ちなみに旧ブログで「豚キムチラーメン」と「(コンビニ限定)ブタキムラーメン」を食べ比べたことがあるのですが(2015年2月)、「ブタキム」のスープはキムチっぽい風味と酸味が意識されているように感じ、比較して「豚キムチ」のスープは甘味が強かったと記憶しています。
というわけで、2018年8月30日現在、まだ店頭に並んでいるリニューアル前の「豚キムチラーメン」と新商品の「超やみつきブタキムオイル仕上げ」の何が違うのか、実際に食べ比べて検証しましょう。
「超やみつきブタキムオイル仕上げ」は、フタの右上に「30th Anniversary スーパーカップ1.5倍」というロゴがあり(30周年記念が落ち着いたら刷新されると思います)、中心の少し左上に「超やみつきブタキムオイル仕上げ」とハッキリ書いてあるので、おそらく店頭で迷子になることはないでしょう。しかし、ごく稀に新商品のコーナーにシレッと従来品を紛れ込ませている店もあったりするので、ご注意ください。
容器の材質は両方ともプラ(PS・ポリスチレン樹脂)で、希望小売価格は税別200円。「超やみつきブタキムオイル仕上げ」は税込116円で捕獲したのですが、既存の「豚キムチラーメン」は税込192円でした。なぜだか分からないんですけど、価格に差がありすぎです。だいたいの平均売価は、スーパーなどで120円から高くても160円前後でしょう。
開封
豚キムチラーメン(従来品)
製品名を「豚キムチ」と「ブタキム」に分けて一般発売品とコンビニ限定品の差別化を図っているのに、オイルの名前は「ブタキムオイル」となっているのですが、あまり気にしてはいけません。
小袋構成は「粉末スープ」「ブタキムオイル」「かやく」の3袋で、「粉末スープ」と「かやく」は先入れ、「ブタキムオイル」は後入れです。
フタのド真ん中に「カドメン(KADO-MEN)」の文字があって、パッケージの側面にも解説があるように、リニューアル前の従来品には “シゲキ的噛みごたえ” の「カドメン」が採用されています。
超やみつきブタキムオイル仕上げ
小袋の構成はリニューアル前と同じですが、「ブタキムオイル」のデザインが緑から赤に変わり、粉末スープ・かやくの個包装もデザインが少し変更されています。
そして、こちらのパッケージには、フタの上にも容器の側面にも「カドメン」の文字は見当たらず‥
左が「超やみつきブタキムオイル仕上げ」の油揚げ麺で、右が「豚キムチラーメン」の油揚げ麺になるのですが、明らかにカドメンではないんですよね。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、右の角ばったカドメンと比較して、丸刃でカットされた油揚げ麺が採用されています。
同時発売品の「スーパーカップ1.5倍 担担麺 超やみつきスパイス仕上げ」に使用されていた麺もカドメンではなく、カドメン譲りの力強さを踏襲しつつスープとのマッチングを追求した新開発の油揚げ麺が採用されていたので、それと同じ可能性が高いです。
アレルギーと添加物
「豚キムチラーメン」と比較して、「超やみつきブタキムオイル仕上げ」にはアレルゲンのゼラチンが含まれていません。また、添加物には「増粘多糖類」と「香辛料抽出物」、そして2014年に日本で認可された「アドバンテーム」という人工甘味料(甘味倍率はショ糖の約20,000~48,000倍)が追加されていました。
高甘味度甘味料といえば「アスパルテーム」や「アセスルファムK」も有名ですが、それらと比較してもアドバンテームの甘味倍率は約90〜120倍。つまり少量で強い甘味を出すことが可能なので、使用量が少なく済むからコストダウンに繋がる、という理由から採用されたのでしょう。
【アレルギー表示】
(豚キムチラーメン) (超やみつきブタキムオイル仕上げ) |
【添加物】
(豚キムチラーメン) (超やみつきブタキムオイル仕上げ) |
実食開始
▼豚キムチラーメン
▼超やみつきブタキムオイル仕上げ
※右()内の数値は従来品
1食107(113)g当たり カロリー:476(493)kcal |
※参考値(調理直後に分別した値) エネルギー:476kcal(めん・かやく:412kcal)(スープ:64kcal) |
発売30周年の「スーパーカップ」から、やみつきになるおいしさの新シリーズが誕生!
(エースコック「商品情報」より引用)
めん
豚キムチラーメン(従来品)
最近のスーパーカップは、新作でも定番品でも「カドメン」が初デビューした時のようなエッジは得られず、密度の高い弾力は確かに評価できる反面、少し物足りなさも感じていました。しかし、こちらはデビュー当時の力強さを感じる角刃の中太麺で、口当たりには輪郭があり、ガッシリとした噛みごたえと同時に弾けるような抵抗を見せてくる、これぞ「カドメン」です。
もちろん味の強いスープとの相性に問題は見られず、なぜか私は200円近い金額で購入してしまいましたが、そんなに平均売価は高くありません。ややカドメンにしては珍しく油揚げ麺の風味が少し気になったりもしたのですが、コンビニ限定の「ブタキム」にも負けない存在感からコストパフォーマンスの高い麺と言えるでしょう。
超やみつきブタキムオイル仕上げ
しっかりとした弾力があり、口の中で存在感のあるめんです。
(エースコック「商品情報」より引用)
やはり同時発売品の「スーパーカップ 1.5倍 担担麺 超やみつきスパイス仕上げ」に採用されていた新開発の油揚げ麺と同じで、原材料はリニューアル前の「豚キムチラーメン」と同じですが、それとは完全に別物です。
断面が楕円形の丸刃でカットされた油揚げ麺で、カドメンよりも一回りほどサイズは細めですが、密度の高さはカドメンに匹敵する弾力の持ち主です。今ではスーパーカップ=カドメンの印象が強くなってきたので、口当たりのよさに慣れるまで少し違和感を覚えるかもしれませんが、けっしてクオリティの低い油揚げ麺ではありません。
しかし、油揚げ麺特有の風味が強くなっているので、これを改善しないとスープを選ぶことになると思います。今回のスープは味も塩気も強めでしたが、それでも油揚げ麺特有の風味が気になりました。
【原材料名】 ・豚キムチラーメン 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩) |
・超やみつきブタキムオイル仕上げ 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩) |
スープ
豚キムチラーメン(従来品)
キムチの酸味は控えめですが、胡椒のパンチが効いた濃い味のスープで、ブタキムオイルのピリッとした刺激が食欲をそそってくれます。いたって唐辛子の刺激はピリ辛の枠を出ませんが、胡椒のパンチも相俟って、しっかりピリ辛が嬉しいですね。
ベースは粉末的な旨味で構築されているのですが、きちんとポークが土台を支えており、自然な砂糖の甘味と適度なクリーミングパウダーがコクを深め、その指標はジャンクでありながらも大味ではありません。スープ単体だと塩気を強めに感じますが、存在感の強いカドメンを飼いならすには必要な体勢だと思います。
ガーリックパウダーのアクセントもスタミナ感を演出する上で効果的な役割を放ち、ほんのり魚介が隠し味となって脇を固めている、けっして高級な味ではないけれど、よくできたスープです。
超やみつきブタキムオイル仕上げ
ポークエキスをベースにガーリックや唐辛子を利かせた辛みと旨みのある豚骨醤油スープです。別添の超やみつきブタキムオイルで炒めたような風味が楽しめます。
(エースコック「商品情報」より引用)
下記の原材料を見ていただければ一目瞭然なんですけど、マイナーチェンジどころの話ではありません。そもそも粉末スープの色から違っていて、「豚キムチラーメン」は白っぽい粉末の含有量が多いのですが、こちらは少し茶色味がかっています。
決め手の「ブタキムオイル」は直接舐めて比較してみても驚くほどの違いはありませんでしたが、ベースのスープが別物で、人工甘味料特有の雑味と唐辛子の刺激とは違うピリピリとした刺激が気になりました。「豚キムチラーメン」の原材料はシンプルなのに、「超やみつきブタキムオイル仕上げ」のスープは途端に原材料が複雑で、製品説明では超やみつきブタキムオイルで炒めたような風味が楽しめると記載されていますが、うーん‥
左が「超やみつきブタキムオイル仕上げ」のスープで、右が従来品。
コンビニ限定品とは違う、「豚キムチ」ならではのクリーミーな魅力が格段に落ちてシャープな味に変わり、人工甘味料特有のネガティヴなクセが並行します。もし従来の「豚キムチ」を知らなければコレはコレでと思えなくもなさそうですが、「ブタキムオイル」以外に面影は見えません。
【原材料名】 ・豚キムチラーメン スープ(植物油脂、食塩、豚エキス、デキストリン、砂糖、しょうゆ、香辛料、豚脂、クリーミングパウダー、でん粉、魚介エキス、ポークコラーゲン、酵母エキス) |
・超やみつきブタキムオイル仕上げ スープ(食塩、砂糖、植物油脂、乳化油脂、粉末しょうゆ、ポークエキス、動物油脂、香辛料、香味油、ポーク調味料、魚介エキス、オニオンパウダー、酵母エキス、ハクサイエキス、魚醤(魚介類)、乳等を主要原料とする食品、たん白加水分解物) |
かやく
豚キムチラーメン(従来品)
スーパーカップは具材に弱い(ボリューム感に欠ける)というイメージを抱かれている方は多いかもしれませんが、こいつだけは例外です。ラインナップは味付豚肉、白菜キムチ、チンゲン菜、唐辛子で、コンビニ限定の「ブタキム」と比較するとネギがカットされているのですが、味付豚肉は厚みがあって本物志向。さすがに東洋水産のリアリティには敵いませんが、スポンジ野郎(ハズレ肉そぼろ)を製造しているメーカーと同じ製造ラインとは思えない質の高さです(すみません)。
そして白菜キムチも厚みがあり、量に関しても申し分ありません。深漬けキムチのように酸味や辛味を意識しているようなタイプでありませんが、その厚みから存在感があり、きちんと主役を張っています。
それとは違うチンゲン菜の青い風味も具材の豊富さに寄与していたし、ちょっと輪切り唐辛子の歯触りがビニールみたいなんですけどw(エースコックあるある)いい意味でスーパーカップらしからぬ充実感でした。
超やみつきブタキムオイル仕上げ
程よく味付けした豚肉、特製の調味だれで味付けした2種類の白菜キムチ、ねぎ、唐辛子を加えて仕上げました。
(エースコック「商品情報」より引用)
写真で見るとスーパーカップにしては充実しているようにも思えますが、あの存在感が絶大だった白菜キムチは激減して、しかも厚みがありません。豚肉は増えましたが、気持ち薄くなり、それはともかくチンゲン菜はネギに変わっています。
豚肉の増量は素直に嬉しいポイントですが、結果的な充足感は落ちました。
【原材料名】 ・豚キムチラーメン かやく(味付豚肉、白菜キムチ、チンゲン菜、唐辛子) |
・超やみつきブタキムオイル仕上げ かやく(味付豚肉、白菜キムチ、ねぎ、唐辛子) |
総評
★★☆☆☆☆☆☆☆☆(2)
(標準は★3で従来品は★4+です)
麺の仕様変更は手放しに好印象とは言えない反面、悪くありません。しかし、スープの変更が大打撃です。
シャープな路線が好きな方や今までの「豚キムチラーメン」に不満を抱いていた方が喫食された場合、評価は変わってくるでしょう。しかし、もし従来品が好きだった場合、今回のリニューアルは素直に頷けないと思います。比較しなければ取得価格の税込116円を加味して★3をつけたかもしれませんが、激減した白菜キムチの喪失感は否めず、ファンだからこそ厳しめに見てしまったこと、お許しください。
特にスープを口に含んだ時に感じた人工甘味料特有のピリピリとした雑味が目立ち、その有無も大きな違いでした。せめて期間限定商品なら‥と思うのですが、従来品は廃盤になるようなので、これまでの「豚キムチラーメン」が好きだった方は店頭に残っている今のうちに買い溜めしておいたほうがいいかもしれません。
もうひとつ「野菜たっぷりタンメン」もリニューアルされているのですが、少し不安です。記事の前半でも触れましたが、数日後にはコンビニ限定の「ブタキムラーメン」もリニューアルされるので、ちょっと心配ですね。その際は、従来品とリニューアル後の違いを比較します。
ところでエースコックの公式ホームページにあるスーパーカップの特設サイトに行くと、鉛筆で黒板と教壇の絵がデッサン風に描かれており(しかも黒板の落書きがシュールw)、大きな赤い字で「破壊と再生」と書かれていました。黒板の右側には、「9月25日(火)日直 [本物 vs 偽物] 」という文字があり、教壇の上には握り潰された「スーパーカップ1.5倍 しょうゆラーメン」と、その後ろに「ちょい盛り」と書かれた容器が描かれていたので、発売30周年を記念したイベント(新商品)の予告かもしれません。
名称:即席カップめん
製品名:スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン 超やみつきブタキムオイル仕上げ 発売地域:全国(スーパー / コンビニ等) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:500ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(かやく / 粉末スープ / ブタキムオイル) |
お客様窓口:大阪 06-6338-2745 / 東京 03-3982-9518
他の記事のコメントにも書いたかけど、しょぼい具材ならなくてもいいなぁ・・まぁおまけ程度にあればいいと思ってます(^▽^;) もしかしてそういう人が多いのかなぁ・・具材に凝るよりはスープに特徴を持たせてインパクトで売ろうみたいなねぇ・・・具材もしっかり味わいたい人にはがっかりな結果ですなぁ(;´д`)トホホ…