どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年12月3日(月)新発売のカップ麺、ヤマダイ「ニュータッチ 凄麺 冬の塩らーめん」の実食レビューです。
冬に食べたい塩らーめん! “ニュータッチ” こと「ヤマダイ」が送る “冬の風物詩”「凄麺 冬の塩らーめん」が2年ぶりに復活しました。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
ニュータッチ 凄麺 冬の塩らーめん 2018
「凄麺 冬の塩らーめん」は、 “冬に食べたい塩らーめん” をコンセプトに、その年によって柚子や生姜、塩麹など、味の切り口を変えてるのですが、2018年の冬で “14回目” の発売となります。私が最後に食べたのは2014年発売品で、当時のテーマは “おろし生姜” 。2016年発売品(以下、「前回」と表記)では “おろし生姜” と “白菜” 、そして “隠し味の塩麹” がアピールされていました。
もちろん「塩らーめん」というベースの題材は例年通りなのですが、今年は寒い季節に嬉しい「背脂」が採用されています。さらに別添部門では “おろし生姜” が退任して、新たに “おろしにんにく” が就任。スープのテーマは、 “身も心も暖まる濃厚な背脂塩味スープ” となっています。
さらに具材のバリエーションも大きく異なっており、前回のチャーシュー、メンマ、ねぎ、白菜、輪切唐辛子から今年は白菜と輪切り唐辛子がカットされ、なんと「クコの実」が追加されました。クコの実は別名 “ゴジベリー” とも呼ばれているスーパーフードで、薬膳料理に使用されることが多く、メジャーな使い道としては杏仁豆腐のトッピングが王道ですよね。
さすがにゴジベリーの美容効果までは得られないかもしれませんが(むしろ美容的には他の要因でマイナスか‥w)、日清食品の「カップヌードル リッチ 贅沢とろみフカヒレスープ味」を除いてカップラーメンではめったに出会える代物ではありませんし、凄麺シリーズとしては2017年10月23日に発売された「凄麺 鶏白湯の逸品」以来かもしれません。
さて、 “凄麺” の “別添おろしニンニク” といえば、やはりシリーズの中でもトップの売上を誇る「ねぎみその逸品」が真っ先に浮かんだ方も多いでしょう。私自身、今回のカップ麺には「ねぎみその逸品」に勝るとも劣らない空前絶後のクオリティに期待していたので、その旨をニュータッチのツイッター公式アカウントにリプライしたのですが‥‥
焦るニュータッチw(※いつも温かくご対応いただきありがとうございます)。でも、実際けっこうハードルというか期待値かなり高めな実食前の現在です。よろしくお願いします。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。
開封
別添の小袋は「液体スープ」「かやく」「やくみ(おろしニンニク)」の合計3袋構成で、液体スープの小袋かなり大きいです。フタの上で温めるようにと書かれているのですが、5分では厳しそうですし、かといって背脂が入っていたら事前に温めて溶けちゃうのも勿体無い‥悩みどころですなコレは。
公式のニュースリリースには販売エリアなどが記載されていませんでしたが、ツイッターのニュータッチ公式アカウントによると、2018年12月現在の主な取り扱い販売店舗は「セイコーマート」と「全国のスーパーマーケット・ドラッグストア等」と発表されていました。で、メーカー希望小売価格は “税抜” 230円と高めの設定なんですけど‥
私は近畿のローカルスーパーにて発売日の当日に “税込” 170円ジャストで購入したので、その付近のマックスバリュで販売されている凄麺ご当地シリーズの通常ラインナップ(希望小売価格210円・店頭売価198円ともに税別)よりも安かったです。うーん、ありがたいけど安すぎですよね。ディスカウントストアを除く一般のスーパーやドラッグストアだと、だいたい198円前後(か、もうちょい上)が平均的な値段になるかもしれません。
製品情報・購入価格
製品名:ニュータッチ 凄麺 冬の塩らーめん 製造者:ヤマダイ 内容量:128g(めん65g) 発売日:2018年12月3日(月) 実食日:2018年12月3日(月) JANコード:4903088013886 希望小売価格:230円(税抜) 発売地域:セイコーマート・全国のスーパーマーケット・ドラッグストア等 |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:430ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋〔液体スープ・かやく・やくみ(おろしにんにく)〕 |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(動物油脂、食塩、たん白加水分解物、チキンエキス、ポークエキス、糖類、ニンニクペースト、ガラスープ、酵母エキス、香辛料)、かやく(味付豚肉、ねぎ、メンマ、クコの実)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、かんすい、ソルビトール、環状オリゴ糖、酸化防止剤(ビタミンE)、ミョウバン、酸味料、クチナシ色素、香料、カラメル色素、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】卵・乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン ※本品製造工場では、そばを含む製品を製造しています。 |
実食開始
お湯を入れる前に開封するのは「かやく」のみで、「液体スープ」と「やくみ」は後入れです。写真では少し分かりにくいかもしれませんが、凄麺を食べる前は麺のフチや容器との間にビニールみたいな薄いオブラート状の成分が見られることも多々あるでしょう。これは麺をほぐれやすくするための食物繊維(大豆由来)なので、安心してお召し上がりください。
かなり液体スープの小袋は大きいのですが、とりあえず今回は事前に別で温めることなく、フタの上に5分間のせて温めるだけにしてみました。途中、2分間隔で2回ひっくり返したんですけど(2分で1回、4分で1回)、動物油脂の凝固も見られず、けっこう温かくなりましたよ。あ、液体スープを入れる前に軽くノンフライ麺をほぐしてくださいね。
さて、完成です。我らが “おろしにんにく” ですが、入れる前の味を確認したかったので、とりあえずチャーシューの上にw 以前に記事を書きながら札幌の味噌ラーメンを画像検索していた際、ふとチャーシューの上に生姜をトッピングしているラーメン屋さんが目に入って印象的だったので、その記憶にインスパイアされました。
それでは、実際に食べてみましょう。定価230円(税別)という価格帯も加味しながら、「めん」「スープ」「かやく」の項目に分けて味を詳しく解説し、カップラーメンとしての総合力をレビューします。
1食(128g)当たり
カロリー:452kcal |
めん
表面はツルツル、中はモチモチのゆでたての旨さを追求したノンフライ太麺です。時間がたっても伸びにくいのも特徴です
(出典:ヤマダイ「ニュースリリース」)
麺は熱湯5分の太麺(65g)なので、おそらく同シリーズの「札幌濃厚味噌ラーメン」や「仙台辛味噌ラーメン」「ねぎみその逸品」にも使われているノンフライ麺だと思います。実際、手元にあった「ねぎみその逸品」と調理前に比較してみたのですが、ほぼほぼ見た目は同じでした。断面は四角く、口当たりに輪郭のある存在感の強い角刃の太麺で、しかしながら表面の摩擦抵抗はありません。
加水率も高めになるのですが、もっちり系の多加水麺とはベクトルが異なります。しっとり、もっちり‥よりもブリンッ! と弾むようなハリと弾力が印象的で、どらかというとスープを弾くタイプ。しかし、今回のスープは背脂のコクと強めの塩気、またニンニクを溶かした時のインパクトが強いので、ちょっと弾いてくれるほうが食べやすくて程よい塩梅(塩加減)に思えました。
粘り気よりも密度の高さを優先しているような印象で、生麺よりもノンフライ麺らしい質感になるのですが、取り合わせとしては悪くありません。私は塩ラーメン=しっとりした麺もしくは低加水麺が好きなので、ちょっと好みから外れてしまったのですが、とりあえず熱湯7分前後からが食べ頃だと感じました。時間が経っても伸びにくいというか “伸びない” のでw 少し馴染ませると自然です。
スープ
ポークエキス、チキンエキスを配合して複雑なコクを付与した濃厚感のあるスープです。ニンニクペーストを配合して、食欲をそそる風味を付与しました。赤唐辛子粉末、ホワイトペッパーを配合して、アクセントとなる辛みを付与しました。また背脂を配合して、まろやかなコクを付与しました。
(出典:ヤマダイ「ニュースリリース」)
表面に浮いている粒は背脂で、それも背脂加工品とかではなく、しっかり本物の背脂です。わりと粒は硬めだったんですけど、がっつり湯煎すると(※小袋が変形するので注意)背脂が溶けてしまうかもしれません。かなり塩気が強くて驚いたのですが、同時に旨味も分厚く、まさに “動物系しおラーメン” に仕上がっています。でも、見た目ほどギトギトしたスープではありません。
原材料は実にシンプルで、ベースは鶏ガラと豚骨のWスープ。魚介の旨味や昆布、椎茸などの和風素材を使用することなく、完全に動物系で固めています。しかしながら豚脂の芳ばしさに背脂特有の甘み、軽めの唐辛子&ペッパーのアクセントも絶妙で、洗練されているのに多重奏な、それでいてキレのある快男児。このままでも充分おいしいのですが‥
おろしニンニクの破壊力ですよw いやぁ‥さすが別添の生タイプは伊達じゃないですね。おろしニンニクが入っていた赤い小さな小袋は、「ねぎみその逸品」の別添おろしニンニクと “まったく同じデザイン” だったので、おそらく中身も同じだと思います。営業回りや会議、商談などを控えている方は昼休みに食べると業務に支障が生じるレベルなので、ご注意ください。
強烈なニンニクの香味が先行するため、動物油脂特有の芳ばしさはスッキリしてしまうのですが、それだけに絶大な味変効果とインパクトで最後まで飽きません。とりあえずニンニクが好きで塩気と背脂が大丈夫なら、味の面では手放しに好印象だと思います。(※食べるシーンは限定されますが‥w)
かやく
チャーシュー、メンマ、ネギ、クコの実
(出典:ヤマダイ「ニュースリリース」)
チャーシューは薄めでしたが、バラ肉タイプの四角いカットはカップ麺で一般的な丸型チャーシューとの差別化に繋がります。味は醤油が控えめで甘みが強く、ちょっと風味や食感はチープだったけど、おろしニンニクの台座としては優秀でした。というのは一般的な見解ではないかもしれませんがw でも値段を思うと可も無く不可も無しですね。
ネギは大きめにカットされていて、特に軸の部分は食感や風味がリアル。加熱した白ネギの甘みと生の白ネギの辛味が半々くらいで共存しており、なんか二度おいしい感じでした。メンマは薄かったんですけど、そのわりにコリコリと歯ごたえが強く、風味は控えめです。で、クコの実は‥
ちょっと好みが分かれるかもしれません。私は塩気の強いスープの中で独特のフルーティな甘みと薬膳チックな風味がおもしろいなー、などと思ったんですけど、これを先進的なアクセントと受け入れられるか受け入れられないかで評価は変わってくるでしょう。でも珍しい組み合わせですし、個性的で楽しかったですよ。あ、数はパッケージと同じく3個でした。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
塩気の強さと背脂、そして強いニンニクが人を選ぶポイントになるのですが、それこそが今回のカップ麺「ニュータッチ 凄麺 冬の塩らーめん」の魅力とも言えますし、魚介や和風だしを使わないキレのある動物系しおラーメンが好きな方はバシッと好みにハマるのではないかと思います。
個人的にニンニクと背脂は手放しに好印象で、塩気は少し厳しかったけど、凄麺シリーズの特徴といえば特徴ですし、値段は高くてもコンビニ限定品ではありませんからね。具材はボリューム的に少し寂しくも感じたのですが、クコの実は個性的で面白く、冬季限定品として記憶に残る一杯でした。
税込230円という定価を加味して★ひとつマイナスしているのですが、税込170円は安すぎるにしても200円前後であれば買って損のないカップ麺です。寿がきや食品の冬季限定「冬のコク塩ラーメン」も背脂がテーマになるのですが、ばっちり個性が違うので、それと食べ比べてみるのも面白いかもしれませんね。