どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年8月27日(月)新発売のカップ麺、寿がきや食品「カップみそ台湾ラーメン」の実食レビューです。
平成11年(1999年)から発売されている「カップ台湾ラーメン」の姉妹品として新開発されたレギュラーサイズのカップ麺で、みそ味の台湾ラーメンです。台湾ラーメンのカップ麺は数量・期間限定品から通年商品まで数多くリリースされてきましたが、味噌台湾ラーメンは珍しく感じたので、ブログで紹介することにしました。
台湾ラーメンとは
全国的に知名度が高まってきた「台湾ラーメン」ですが、まだまだ “台湾で食べられている麺類” と認識されている方が多いようです。しかし、「台湾ラーメン」は台湾生まれの麺類ではありません。
台湾ラーメンは “名古屋めし” と呼ばれる愛知県のB級グルメ(ご当地ラーメン)で、名古屋市千種区今池一にある中国台湾料理店「味仙」が発祥と言われており、味仙の店主・郭明優氏が小皿に盛って食べる台湾料理「担仔麺(タンツーメン)」を激辛にアレンジして提供したことが始まりとされています。郭明優氏が台湾出身であったことから、「台湾ラーメン」と名付けられました。
現在では愛知県を中心としたラーメン店や台湾料理店で愛され、ニンニクをガツンと効かせた鶏ガラベースのスープ、具材には炒めた挽肉と大量のニラ、そして大量の唐辛子が基本とされている激辛ラーメンです。
名古屋発祥なので、カップ麺のパッケージ(フタ)にも「名古屋の味」と書かれていますね。ニンニク、生姜、唐辛子のパンチが効いているそうなので、とりあえず美味しそうな雰囲気ですが、みそ味の台湾ラーメンなんて私は聞いたことがありませんでした。ちなみに台湾ラーメンから派生した汁なしバージョンが「台湾まぜそば」で、カップ麺業界でも一大旋風を巻き起こしています。
さて、ちょっとメーカーのホームページにある商品情報をチェックしてみると‥
「みそ台湾ラーメン」は、愛知県を中心とするラーメン店や台湾料理店で幅広く親しまれている台湾ラーメンのアレンジメニューです。
(寿がきや食品「商品情報」より引用)
この一文、2通りの解釈ができますよね。
・愛知県を中心とするラーメン店や台湾料理店で幅広く親しまれている台湾ラーメンのアレンジメニュー(寿がきや食品のオリジナル)
カップ麺の新商品リスト「週報」を書きながら後者かなぁ‥と思っていたのですが、とんこつラーメンや味噌ラーメン、塩ラーメンを台湾ラーメン風にアレンジして提供している店も存在するらしく、「味噌台湾ラーメン」で検索するとヒットする店もあったので、前者なのかもしれません。
最近の寿がきや食品が販売しているノンフライ麺を採用した有名店の再現カップ麺では “販売者” が「寿がきや食品」、 “製造所” は「加ト吉産業株式会社フーズ部群馬工場」となっていることが多いのですが、今回のカップ麺は「ポンポコラーメン」や「旨華楼」シリーズを製造している愛知県豊川市の「山本製粉株式会社」が製造所となっています。
開封
小袋構成は大きな「かやく」の袋と「液体スープ」の2袋で、麺は油揚げ麺。「かやく」は熱湯を注ぐ前の先入れ、「液体スープ」は食べる直前に投入します(熱湯3分)。
内容量は105g(めん65g)で、標準小売(メーカー希望小売価格)は税別180円。容器のスタイルはレギュラーサイズ・どんぶり型、私の取得価格はイオンで税込127円でした。
原材料名・アレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、小麦たん白、食塩、しょうゆ、砂糖)、スープ(みそ、動植物油脂、食塩、砂糖、チキンエキス、ポークエキス、香味油、しょうゆもろみ、香辛料、たん白加水分解物、酵母エキス、ガーリックペースト、ゼラチン、発酵調味料)、かやく(肉そぼろ、フライドガーリック、唐辛子、にら)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、着色料(カラメル、クチナシ、パプリカ色素)、かんすい、セルロース、増粘多糖類、酸化防止剤(V.E、V.C)、酸味料、トレハロース、香料、(一部に卵・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】
卵・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン |
実食開始
油揚げ麺を使用したカップ麺ですが、レギュラーサイズ・どんぶり型でカロリー427kcal、脂質22.4gは多いですね。食塩相当量も全体で6.9g、スープだけで5.3gという高めの値です。しかしながら濃い味が多い名古屋めしなので、これくらいストロングでないと通用しないのかもしれません。それに、実際の数値と体感的な塩分濃度が比例しないことは多々ありますからね。
それでは、台湾ラーメンと味噌のハイブリッドに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の項目に分けて解説します。
1食(105g)当たり
エネルギー:427kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) エネルギー:427kcal(めん・かやく:355kcal)(スープ:72kcal) |
めん
しっかりとしたコシとつるみのある油揚げめん。
(寿がきや食品「商品情報」より引用)
しっとりとした口当たりの中細麺で、一見すると頼りなく思えますが、食べ始めはサイズのわりに歯応えがあり、なるほど油揚げ麺でもコシを感じます。さすがに10分前後ほど経過すると柔らかくなってきますが、多くの方は終盤に差し掛かっていると思いますし、急いで食べなくても廉価版のように頼りなくヘタれることはありませんでした。
油揚げ麺の風味はスナック的ですが、スープの方向性を思えば特有の芳ばしさもプラスに作用しており、本格さは皆無に等しい仕上がりではあるものの、実際のラーメン屋さんでは味わえないカップ麺ならではの魅力が詰まっている油揚げ麺です。
スープ
みそをベースにニンニクとショウガを合わせたパンチのあるスープ。
(寿がきや食品「商品情報」より引用)
多少のラー油は浮いていますが、かなり量は少なく、唐辛子の刺激は一般的に見てもピリ辛以下でしょう。生姜のキレとニンニクのアクセントも感じますが、特筆して目立っているわけではありません。味噌は赤味噌寄りの風味だったので、名古屋の印象とリンクしますが、台湾ラーメンらしさは伝わってきませんでした。まず事前に「台湾ラーメン」の姉妹品と言われなかったら分からないし、でも事前に言われたところで疑問符が浮かびます。
えっと‥単純に美味しいか不味いかでいえば美味しいです。ベースが赤味噌寄りだったので、スープ単体で飲むと味は濃いめでしたが、チキンとポークの旨味で土台は手堅く、しょうゆもろみが味噌のコクを深め、よくできたスープだと思います。台湾ラーメンらしさは皆無に等しいだけでw 他のラーメンに例えると、パッと思い浮かんだのは「仙台辛味噌ラーメン」のスープでした。
しかし、個性的だったのが‥
小さな背脂を思わせる粒状の動物油脂が液体スープの中に仕込まれていて、ぷにっとした口当たりがリアル。拾って食べると背脂を想起させるコクと甘味が得られ、かなり量は少なめでしたが、ある意味これが今回のスープで最も印象に残ったポイントかもしれません。
かやく
肉そぼろ、フライドガーリック、ニラ、唐辛子。
(寿がきや食品「商品情報」より引用)
肉そぼろは小さく、ニラも少なめ。フライドガーリクも仕込まれていますが、それほど目立った存在とは言えず、多めに見える唐辛子も飾りに過ぎません。ただ、今回のカップ麺で唯一この具材構成が台湾ラーメンらしいポイントと言えるでしょう。(ニラは少ないけど‥)
しかしながら肉そぼろは小さくとも味が濃いめで、何気なく口に飛び込んできた時に得られた旨味の加速効果は高かったです。ただ、スープから台湾ラーメンらしさが得られなかったのと、パンチのあるニラと挽肉を組み合わせたスタミナ系の辛味噌ラーメンは珍しくないので、これを台湾ラーメンの決め手とするには結果的に無理を感じました。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
(標準は★3です)
私は実際の店舗で提供されている味噌台湾ラーメンを知らないので、あまり偉そうなことは言えないのですが、既存の “台湾ラーメンらしさ” に通じるポイントに期待すると確実にコケます。
一応、具材のニラと肉そぼろ、唐辛子、フライドガーリック(にんにく)、スープのラー油‥は、めっちゃ少なかったけどw それらは台湾ラーメンと共通するポイントでしたが、突出しているわけではなく、普通に美味しい味噌寄りのピリ辛みそラーメンだね、というのが最終的に残った印象でした。
しかし、イマイチではありません。伝統的な油揚げ麺は先進的な感動は得られずとも品質は安定しており、具材のショボさは否めませんでしたが、まさかの液体スープに仕込まれた背脂と思われる動物油脂はサプライズでした。台湾ラーメン的には “???” でしたけど、単純に味としては悪くなかったです。
名称:即席カップめん
製品名:カップみそ台湾ラーメン 発売地区:全国(沖縄除く) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:430ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(液体スープ / かやく) |
お客様相談室:0120-730261
辛いラーメンが続くねぇ・・胃は大丈夫かな(; ・`д・´)?
ご飯に合いそうなカップ麺だけどね・・そう言えば私はまだカップ麺の台湾ラーメンを食べたことがないわぁ・・taka :aさんのブログで存在は知ってるけど、どうも食手が伸びないのは赤味噌なんだろうなぁ・・・ちょっと苦手なんだよねぇ(^▽^;) だけど名古屋の人は赤味噌の台湾ラーメンを食べないって聞いた・・本当かどうかはわからないけどw
ほう…これなら気にせず食べられそうやな。( ̄ー ̄)ニヤリ