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新具材のローズマリー謎肉を搭載した「特上レッドチリトマトヌードル」に感じた闇

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年9月2日(月)新発売、日清食品のカップ麺「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」(259円+税)の実食レビューです。

公式に “奴は四天王で最弱„ と揶揄された「チリトマトヌードル」香り豊かな新具材・ローズマリー謎肉で下剋上を狙う!! しかし、その正体は‥‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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完熟トマトの特上レッドホットチリトマト

チリトマトヌードルとは、1982年(昭和57年)7月23日の発売以来、カップヌードルの四天王に数えられる人気フレーバーで、シーフードヌードルより2年も早くデビューしている古参中の古参。しかし、2020年(令和2年)10月に年間売上4位の座を「味噌」に奪われた結果、公式から “四天王で最弱„ の烙印を押されたこともある、ちょっと悲しい歴史の持ち主——。

大丈夫だ、問題ない。

そんな「チリトマトヌードル」をワンランク上の味わいに昇華させたのが「完熟トマトの特上レッドホットチリトマト」で、昨年9月11日に話題をさらった「特上」シリーズの第2弾。前回は “ピリッと刺激的な唐辛子謎肉„ と “トマトリッチな酸味と辛味のクセ旨スープ„ を特徴としていましたが、今回は新具材のローズマリー謎肉を起用し、香り豊かな‥‥ローズマリー謎肉!?

あらためましてローズマリー(rosemary)とは、肉料理や魚料理の臭み消しで重宝されている、強い香りが特徴の爽やかなハーブで、和名は迷迭香(まんねんろう)。聖母マリアが幼少期のイエス・キリストを引き連れ、追っ手から逃れる際に青いマントで身を隠したところ、その周囲に咲いていた白い花が青色に変化し、2人を守ってくれた‥‥

おい、今回の主役はワイやぞ。

その逸話から件の植物は「聖母マリアのバラ(ローズ・オブ・マリア)」と呼ばれるようになった、というのが「ローズマリー」という名前の由来(※諸説あります)なんですけど、バラ科ではなくシソ科。その香りは加熱しても強く残るので、新具材のローズマリー謎肉が訴求している “香り豊かな„ との訴求にも期待できそうな展開。

それとサブタイトルに「完熟トマト」と「レッドホット」の記載があるように、トマトの旨みとチリの辛味についても普段とは違う見どころになっているのですが、同時発売品の「松茸香る特上カップヌードル」「トリュフ香る特上濃厚バターカレー」「ウニとバターの味わい特上贅沢シーフード」らと比較して、ちょっと地味な印象が無きにしも非ず。さて、どうなっているのでしょうか——。

開封

なんか見覚えが‥‥

今回のカップ麺には “刺激的な辛みとクセになる酸味„ を加える「特製ホットチリ風味オイル」が別添されているため、これは通常の「チリトマトヌードル」には備わっていないステータス。また具材のキャベツ、トマト、コーン、インゲンは、それぞれ通常品と完全に一致する内容で、新具材のローズマリー謎肉も白謎肉(味付鶏ミンチ)をベースにしているようですが‥‥

白い謎肉が白くない
白い謎肉が白くない

ローズマリー謎肉には、ローズマリーのほかにセージ(こちらもシソ科の植物で、ソーセージの語源になったとの逸話もある、ローズマリーと同じく肉の臭み消しとして重宝されているハーブ)も使っているらしく、見た目からして通常の白謎肉とは別物。香りも普段と別物で、ちょっと肉料理っぽさがあるというか、スナック的な魅力は踏襲しつつ、いつものメキシカンな雰囲気とは違う感じ。

ちなみに通常品のメーカー希望小売価格は236円(税別)なのに対し、特上は259円(税別)と高めに設定されているのですが、先にレビューした3品すべて共通の値段で、昨年9月の特上シリーズ4品からも変動していません。とはいえコンビニで購入した場合の税込価格は279円、スーパーでも198円前後が相場になると思うので、それ相応の特上感に期待したいところ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:特上 カップヌードル チリトマトヌードル
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:77g(めん60g)
商品コード:4902105283813(JAN)
発売日:2024年09月02日(月)
実食日:2024年09月06日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:259円(税別)
購入価格:279.72円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製ホットチリ風味オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス、香味調味料)、スープ(トマトパウダー、植物油脂、香辛料、糖類、豚脂、たん白加水分解物、ポーク調味料、香味調味料、野菜調味料、あさり調味料、食塩、オニオンパウダー、プロセスチーズ、酵母エキス、ナチュラルチーズ)、かやく(味付鶏肉、キャベツ、コーン、トマト加工品、いんげん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、乳化剤、炭酸Ca、酸味料、増粘多糖類、かんすい、香辛料抽出物、カロチノイド色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ベニコウジ色素、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

ほぼほぼチリトマトヌードルと同じ麺

麺は油で揚げたフライ麺で、約3mm幅のサイズは「カップヌードル カレー」と共通する項目になりますが、それよりも白っぽい見た目が「チリトマトヌードル」らしいポイント。また原材料名の構成も通常品と酷似しているのですが、厳密には配合を変えています(詳しくは後述します)。

雰囲気は激変

別添の「特製ホットチリ風味オイル」は後入れなので、それを取ってから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら「特製ホットチリ風味オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。通常品と比較して、謎肉の色以外に見た目の違いはないけれど、いやはや香りは別物‥‥いや、でも初めてじゃない‥‥?

ちなみにパッケージの辛さレベルは、5段階基準で真ん中よりも低い「2」となっていたので、微辛以上〜中辛以下くらいでしょうか。というわけで、通常品との違いはもちろん、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(77g)あたり
カロリー:378kcal
たん白質:8.4g
脂  質:19.2g
炭水化物:43.0g
食塩相当量:3.8g
(めん・かやく:1.4g)
   (スープ:2.4g)
ビタミンB1:0.99mg
ビタミンB2:0.20mg
カルシウム:92mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:378kcal(めん・かやく:324kcal)(スープ:54kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

通常品と変わりません

5.0

いつもの「チリトマトヌードル」に使われている油揚げ麺の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス」なのに対し、特上では「香味調味料」を追記しているため、まったく同じ油揚げ麺ではありません。しかし、これは「特上 カップヌードル シーフードヌードル」にも起きていた現象。

スープとの相性も悪くありません

たとえば茨城県取手市にある「関東工場」で製造された太麺(約3mm幅)は、やや加水率が低く、きもち粗めの口当たりなのに対し、滋賀県栗東市の「関西工場」で製造された個体は比較的にキメが細かいなど、そういった差異を感じることはありますが、なんせ「チリトマトヌードル」と同じ麺である、という認識で問題ありません。

後述するスープも「チリトマトヌードル」の延長線上に位置しているため、多くの方がチグハグに感じることはないと思いますし、逆に約2mm幅の細麺だったら完全に埋没しちゃってただろうなと。ただ、気になったのがスープの構成で、これ昨年の「特上リッチチリトマトヌードル」と同じなんじゃないの? という手抜き感。

スープ

特上でも最弱かよ

3.0

昨年の「特上リッチチリトマトヌードル」と比較して、トマトの酸味は控えめに感じたのですが、メキシカンなスパイス感はサポート的だったり、普段よりもトマト感がリアルだったり、いろいろと共通点が多く、別添の「特製ホットチリ風味オイル」についても‥‥っていうか、ちょっと待て原材料名まったく同じやんけ。

オイルの効果も酷似

前回発売品ほど酸味は目立っていませんが、別添の「特製ホットチリ風味オイル」を加えた途端、タバスコのハラペーニョソースを想起させる青い辛さとチーズの風味が加わる様は、まさに昨年の「特上リッチチリトマトヌードル」と同じアクション。前回はサルサソースっぽい、今回はホールトマトっぽい、みたいな違いはありますけど、こんにゃろw

パッケージには「辛さレベル2」と表示されていますが、辛さレベル3くらいに感じる鋭めの辛さについても完全に一致する項目で、私は騙されませんよと。前回発売品のスープは「★5」と評価しているのですが、あまりに手を抜き過ぎていること、また酸味が衰えたことによるバランスの崩壊が気になったので、手放しには楽しめませんでした。

かやく

ローズマリー謎肉は常設希望

5.0

キャベツ、トマト、コーン、インゲンは、それぞれ通常の「チリトマトヌードル」と同じなので、詳しい解説は省きますけど、ローズマリー謎肉はマジで秀逸。食感は白い謎肉と変わらないのに、食べてみるとソーセージっぽいというか、ちゃんとハーブのアクセントが楽しめたので、いつもの「チリトマトヌードル」にも採用してもらいたい逸品。スープはアレでしたけど、この新種謎肉は素晴らしかったです。

総評

3.0

味だけでいえば悪くなかったんですけど、先にレビューした「松茸香る特上カップヌードル」「トリュフ香る特上濃厚バターカレー」「ウニとバターの味わい特上贅沢シーフード」は昨年から大きく方向性を変えていたのに、チリトマトちょっとサボり過ぎじゃね? というのが高く評価できなかった理由。

ローズマリー謎肉は面白かったので、それを確かめるために買っても損ではないと思いますが、スープについては “いつものチリトマトでいいよね„ ってなる確率が高いかもしれません。この感じだと第3弾も出そうですけど、次は「欧風チーズカレー」「味噌」「辛麺」「ねぎ塩」「担担」の特上版とかも食べてみたいです。【author・taka :a(大石敬之)】

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