「白樺山荘 大辛味噌ラーメン」辛さレベルUP! イオングループ限定

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年02月26日(火)新発売のカップ麺、日清食品「札幌味噌ラーメンの名店 白樺山荘 大辛味噌ラーメン」の実食レビューです。

白樺山荘のカップラーメン2019年最初の一杯は辛さアップの「大辛」バージョン!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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白樺山荘 大辛味噌ラーメン

定期的にイオングループ限定のカップラーメンとして発売されている北海道・札幌味噌ラーメンの名店「白樺山荘」とイオングループ及び日清食品の共同開発商品ですが、製品スタイルはノンフライ麺を採用した「どんぶり型」とフライ麺(油揚げ麺)を採用した「タテ型ビッグ」の2パターンで展開されており、今回は後者。

2017年6月と2018年6月に夏向け用のカップ麺として、実際の「白樺山荘」にもあるオリジナルメニュー「辛口味噌ラーメン」を再現・商品化した「札幌味噌ラーメンの名店 白樺山荘 辛口味噌ラーメン」という変わり種の辛いカップラーメン(タテ型ビッグ)が発売されていたのですが、2019年は一足早いリリースとなり、タイトルの辛口が「大辛」に変りました。

パッケージに描かれている「辛さレベル」は5段階中「4」となっており、日清食品が辛さレベルの目安を5段階で表示している時は基本的に「1」ピリ辛、「2」中辛、「3」辛口、「4」大辛、「5」激辛となっているので、残念ながら今回は激辛クラスではないようですが、すくなくとも今回のリニューアルで昨年と一昨年に発売されていた同店監修の「辛口味噌ラーメン」よりも辛くなっているようですね。

「麺処 白樺山荘(しらかばさんそう)」とは、札幌市10区の中で最も広い面積を持つ北海道札幌市南区の真駒内にある札幌味噌ラーメンの名店で、同じジャンルの有名店がひしめく札幌という地で不動の地位を確立させた繁盛店。店主(代表)の菅沼省五(すがぬま しょうご)さんは元サラリーマンで、札幌の中でも最大手とされる広告代理店に勤務されていたそうですが、1997年2月に会社が倒産‥‥その影響で子会社なども連結倒産し、不可抗力で職を失うことになります。

菅沼さんは会社が倒産してから必死に再就職先を探すも見つからず、それを機に以前から興味のあったラーメンの研究をはじめ、脱サラ後は知人が営んでいるラーメン店で基本の作り方だけ教わり、他店のラーメン店などで修行することなく、スープや脂のバランス、タレの中身、調理方法など、すべて独学で、ひたすらラーメン作りに没頭‥‥

そして脱サラから5ヶ月後となる1997年7月、以前の本店があった南平岸に「白樺山荘」を創業。オープン当初は1日90食を想定していたそうですが、思うように売れ行きは伸びず、それでも「うまい一杯を多くの人に」という想いを胸に自分の再起をかけたラーメンの研究を続けた結果、5年目には経営が安定し始め、8年目には支店を展開。2014年7月に南平岸から現在の本店がある真駒内に移転し、ログハウス風の店構えが素敵な「白樺山荘 真駒内本店」をオープンしました。

お店のスープは美味しさの決め手を食材の良し悪し以上に「分量(さじ加減)」が重要とし、白糀味噌と白味噌をブレンドしたまろやかな風味に胡麻油やニンニク、オイスターソースなどを絶妙なバランスで合わせたのが一番人気の「味噌ラーメン」。そして「辛口味噌ラーメン」は「ちょい」「中」「激」とレベルがあり、激辛を指定しても「蒙古タンメン中本」の激辛メニュー「北極ラーメン」などの激辛ラーメンと比較して極端な辛さではないとの意見がネット上にも挙がっています。

その比較対象が極端なんですけどw(でも有名な激辛基準ですよね)。ちなみに2019年2月現在の店舗は北海道内に「真駒内本店」を含む「札幌ら~めん共和国店」「札幌ラーメン横丁店」「手稲店」「羊ヶ丘店」「北海道ラーメン道場店」「新川店」の7店舗、また北海道外では京都駅ビル10階(百貨店・大階段南側)の京都拉麺小路(ラーメンこうじ)にも「京都店」を出店して合計8店舗を展開。以前には期間限定店舗の「青森店」があり、2018年には「シンガポール」にも期間限定の支店を出して海外進出も果たしました。

開封

カップ麺に別添されている小袋は、例年通りフタの上にある「特製油」が1袋。外装フィルムを破いた途端、強めのガーリックと味噌を合わせたスタミナ系の辛味噌ラーメンを彷彿とさせる香りが漂い、さっそく食欲を煽ってくる頼もしさ。インスタント感の強いベクトルではあるものの、タテ型カップでの再現なので、印象は悪くありません。

いざ開封するとガーリック強めの香りは勢いを増してくるのですが、ちょっと酸味を帯びた香りというかキムチっぽい? ほんと若干なんですけど、発酵調味料系のアクセントを感じます。かなり粉末スープが多く、謎肉ライクなダイスミンチも多めに入っていて、やはりインスタント感が強めに漂ってはいるものの、かなり美味しそうですね。

ちなみにカップ麺の発売日はミニストップのホームページで2019年2月26日(火)発売の新商品として紹介されているのですが、日清食品の担当部署に詳しい販売エリアを訪ねてみたところ、今回はイオングループ限定でもイオンリテールなどのスーパー(GMS)及びマックスバリュなどのスーパーマーケット(SM)では取り扱いがなく、イオン系列のドラッグストア「ウエルシア薬局」と系列コンビニエンスストアの「ミニストップ」限定とのことでした。

製品情報・購入価格

製品名:札幌味噌ラーメンの名店 白樺山荘 大辛味噌ラーメン
製造者:日清食品
製造所:滋賀工場(製造所固有記号 O)
内容量:109g(めん80g)
発売日:2019年02月26日(火)
実食日:2019年03月01日(金)
JANコード:4902105259849
本体価格:195円(税別)

発売地域:全国(ミニストップ・ウエルシア限定)
購入価格:213円(税込)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグサイズ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、香辛料)、スープ(豚脂、粉末みそ、香辛料、糖類、ポーク調味料、でん粉、小麦粉、乳等を主要原料とする食品、食塩、植物油脂、クリーミングパウダー、酵母エキス、オイスターソース)、かやく(味付豚ミンチ、ねぎ、味付メンマ、キクラゲ、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、カラメル色素、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸味料、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

麺は製品スタイルのセオリー通りノンフライ麺ではなく油で揚げたフライ麺で、調理前の見た目は「カップヌードル」の麺を太くしたような雰囲気の縮れた平打ち麺。そんなに太い麺ではないのですが、待ち時間は熱湯5分と長く、調理方法には熱湯を内側の線まで注いでから特製油をフタの上で温めるようにと書いてあるので、待っている間に小袋をフタの上にのせて温めます。

タテ型カップ麺でもフタの上に接着剤が残らない(そのかわり小袋が容器の中で粉末スープまみれになっているw)エースコックの製品は、その仕様を活かしてか小袋を温めるように指示してくることが多かったりするんですけど、すこし日清食品のカップ麺としては珍しい調理方法かもしれません。

ちなみにフタの上に残っていた接着剤はペリッと簡単に気持ちよく取れたので、もし小袋の再接着が気になる方はフタを破かないように注意し、あらかじめ接着剤を取り除いておきましょう。あとは熱湯を注いで5分経ったら特製油を加え、よくかき混ぜたら出来上がりです。

さて、けっこう辛そうな見た目に仕上がりましたが、とろみ成分が粉末スープに仕込んであったので、特製油を入れる前に底から念入りにかき混ぜてください。香りはニンニクを中心とした香味野菜に厚みのある味噌と特製油の香りが相俟って、かなりイイ感じですよ。

それでは、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。激辛商品によくある警告文は目立っていませんが、さりげなくパッケージのJASマーク上に「※辛味が強いので注意してお召し上がりください」との記載があったのと、タイトルも以前の辛口より刺激の上ランクを意味している「大辛」なので、辛味の強さと旨味の辛旨バランスにも注目ですね。

1食(109g)当たり

カロリー:510kcal
たん白質:11.9g
脂  質:22.8g
炭水化物:64.4g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:139mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:510kcal(めん・かやく:416kcal)(スープ:94kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。特に食物アレルギーなどのアレルギー疾患に懸念がある方は、ご購入・お召し上がりの前に念の為、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

意外と歯切れのいい平打ち麺

お店のラーメンには「すみれ」や「純連」「麺屋 彩未(さいみ)」「えびそば 一幻」など、札幌の有名ラーメン店が使用している老舗製麺所「森住製麺」(昭和25年創業)の札幌みそラーメンらしい黄色味を帯びた定番の卵縮れ麺が採用されているのですが、お店の麺や同店監修のノンフライ麺・どんぶり型カップ麺とも雰囲気は異なります。

やや黄色味を帯びた縮れのある平打ち麺で、「ラーメン」寄りか「ヌードル」寄りかでいえばニュアンスはラーメンなんですけど、あくまで「カップラーメン」らしいタイプ。有名店が監修していると一部のブランドを除いて麺量70gも珍しくないのですが、きっちり80gの大盛は嬉しいですし、最初ちょっと歯応えがあってフライングするとヤバそうな雰囲気ではあったものの、あまり粘り気はありません。

むしろ、どちらかというと粘り気のある弾力よりも歯切れの良さが目立っていて、たまご麺のようなプリッと弾けるような歯切れの良さではなく比較的にスパッと切れるほう。厚みのない縮れ平打ち麺という形状からスープとの一体感は悪くありませんし、油揚げ麺特有の風味や歯切れの良さも辛口味噌スープとジャンクにマッチしていたのですが、けっこう早い段階から食感が軽くなったので、もうちょい粘り気があると焦って食べる必要がなくなりますし、食べ応えもアップしそうですね。

スープ

カップ麺サイドから見るとイイ感じ

まず辛さレベルですが、結論として前回の「辛口」で中辛、今回の「大辛」で辛口くらい。粉末スープに粉末唐辛子が仕込んであったので、特製油を入れる前の状態から一定の辛さレベルでしたが、この段階ではピリ辛ちょい上〜中辛程度といったところ。旨味成分はカップ麺らしくジャンクでガーリックの香味に食欲増進作用があり、味噌は赤・白どっち付かずのバランス型で、唐辛子特有の芳ばしさが心地よいです。

真っ赤な特製油を加えるとスープの辛さは強くなるのですが、前述したように特製油を全部入れて「辛口」程度。そこそこ私は辛い食べ物が得意なほうではあるものの、大辛(辛口以上〜激辛未満)には達していないように感じました。しかも味はジャンクな路線を絶賛邁進中で、お店のスープみたいに繊細な「さじ加減」は意識されていません。

しかし、特製油は辛いだけにあらず、ごま油っぽい香りや豚脂の旨味、隠し味に香るオイスターソースのアクセント、乳等を主要原料とする食品やクリーミングパウダーのマイルドなコクが相俟って、しっかり濃厚だけどクドくない、そしてインスタント感は強めでも複雑かつ厚みのある旨味から、これはこれと割り切ったら悪くありませんでした。好みの味だったので、けっこう主観的な満足感は高かったです。

かやく

お店とは違うけどカップめん的には好印象

実際の店舗で提供されている「辛口味噌ラーメン」には、最近よく見る流行りのレアチャーシューやトロチャーシューではなく、昔ながらの雰囲気を彷彿とさせる角切りチャーシューに札幌味噌ラーメンの定番具材・もやし、キクラゲ、ネギ、メンマ、海苔、貝割れ大根、糸唐辛子がトッピングされていて、卓上の茹で卵(ゆでたまご)が食べ放題! というのも有名です。

対するカップ麺の具材は謎肉ライクな味付豚ミンチ、ねぎ、味付メンマ、キクラゲ、赤唐辛子となっていて、それぞれカップ麺らしいクオリティではあるものの、大量の味付豚ミンチと大量のネギでワイルドな構成となっています。ただ、キクラゲは大ぶりで存在感があったんですけど、メンマに関しては大きいの1個と飾り程度のサイズが1個。大きいサイズのメンマはコリコリとして美味しかったんですけど如何せん少ない‥あまりに少なかったので、たまたま個体差でハズレを引いたのかもしれません。

もやしやカイワレは入っていませんし、唐辛子は糸唐辛子ではなく粗挽き唐辛子、ネギも白ネギではなくシャキッとした小葱(青い部分)ですが、謎肉系の味付豚ミンチは角切りチャーシューに通じる部分が無きにしも非ず‥というのは強引なフォローかもしれませんがw 超ジャンクな肉具材は今回のスープと相性バッチリでした。しかしながら写真で見るよりもネギは大量で、ちょっとシャキシャキの主張が強すぎるかも‥すごいですよ、なんか常にシャキシャキしてて。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4+)

めん・スープ・具材すべてがカップ麺らしい仕上がりだったので、お店の繊細なバランスをイメージしていると別物ではあるものの、どんぶり型・ノンフライめん製品は本格志向、今回のタテ型ビッグ・油揚げめん製品はカップ麺らしい魅力を打ち出すように同じ「白樺山荘」監修でも棲み分けが図られているので、味の印象としては悪くありませんでした。

たっぷりのダイスミンチや特にスープの味でいえば総評は★5でもいいかな‥と悩んだのですが、もうちょっと麺の食感に持久力が欲しかったことと、「大辛」にしては辛さが物足りなかったので(麻婆豆腐の素とかで辛口が大丈夫なら大丈夫)、ちょっと差し引いています。ただ、繰り返しますが味は濃厚で美味しかったので、厚みのあるジャンクな辛味噌系のカップ麺が食べたい気分の時は、選択肢の一つとして比較検討候補に入れてみてください。

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