中目黒の名店【三宝亭東京ラボ】ファミリーマート限定発売「とろみ酸辣湯麺」ついにカップ麺で再現!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年4月20日(火)新発売、日清食品のカップ麺「三宝亭東京ラボ とろみ酸辣湯麺」の実食レビューです。

中目黒の名店「新潟 三宝亭 東京ラボ」の看板商品「酸辣湯麺」ついにファミマ限定のカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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三宝亭東京ラボ とろみ酸辣湯麺

新潟三宝亭東京ラボ(にいがた さんぽうてい とうきょうラボ)とは、独自の「酸辣湯麺(さんらーたんめん)」と「全とろ麻婆麺(まーぼーめん)」を看板メニューとするラーメン店で、1967年(昭和42年)4月創業の株式会社三宝(新潟県新潟市)が運営母体。2015年(平成27年)11月27日に1号店・中目黒店を、2018年(平成30年)7月14日に2号店・渋谷宮益坂店を新規開業しましたが、現在は中目黒店のみ営業しています。

撮影協力:ファミリーマート

今回のカップ麺「三宝亭東京ラボ とろみ酸辣湯麺」は、日清食品と「三宝亭東京ラボ」(三宝グループ – SANPOU GROUP)の共同開発商品で、コンビニの中でもファミリーマートにしか売ってない、数量限定のPB(プライベートブランド)商品として企画されたもの。以前にも「全とろ麻婆麺」は2回、ファミリーマート限定商品としてカップラーメンになっているのですが、もうひとつの看板メニュー「酸辣湯麺」の再現は初の試み。

「麻婆麺」とは、ラーメン王国としても知られる新潟にて、1967年(昭和42年)に創業した中華料理店「広東飯店」(現在閉店)が発祥といわれており、しょうゆベースのラーメン(中華そば)に麻婆豆腐、または麻婆豆腐の餡をかけるスタイルがディファクトスタンダード。しかし、三宝亭東京ラボの「全とろ麻婆麺」は、文字通り “全体的に餡掛け状態” なのが特徴で、登録商標も済ませています。

その「全とろ麻婆麺」が初めてカップラーメンになった日、つまり「三宝亭東京ラボ」のカップラーメンが初めて発売されたのは、2019年(令和元年)12月3日と最近の話。その第1弾から日清食品との共同開発商品で、製品スタイルは簡便性に優れた縦型ビッグ。前述のようにファミリーマート限定のPB商品として開発され、2020年(令和2年)12月14日に “辛さ増し” の「大辛」が発売されたのは、まだ記憶に新しいところ。

全とろ麻婆麺(二代目)/ とろみ酸辣湯麺

それに続く「三宝亭東京ラボ」監修シリーズ第3弾のカップ麺が「とろみ酸辣湯麺」で、製品スタイルは「全とろ麻婆麺」と同じくコンビニ向けの縦型ビッグ。ファミリーマートの公式ウェブサイトにある商品情報ページには “まろやかな酸味にコショウの香味がきいた、とろみのある旨辛スープが特徴” と記載。

「三宝亭東京ラボ」の実店舗で提供されている「酸辣湯麺」は “お酢のまろやかな酸味と胡椒、山椒、唐辛子の辛味と香味を利かせ、卵を溶いたトロトロの酸味豊かな” スープを特徴としており、全とろ麻婆麺と同じく “辛増し1+50円・辛増し2+100円・辛増し3+150円・激辛増し+200円” と辛さが選べるのも人気の秘訣。

それを再現したカップ麺の辛さレベルは、5段階基準で標準以下の「2」とパッケージに表示されているため、2020年12月発売の「三宝亭東京ラボ 全とろ麻婆麺」(辛さレベル4・大辛)よりも辛味を抑えているようですが、旨辛のバランスはもちろん、なかでも “胡椒の香味” が個性を演出してくれそうな注目ポイント。

日清食品の辛さレベル2は “基本的に辛くない”

ちなみに前回の「全とろ麻婆麺」と「酸辣湯麺」をセットで販売しているファミリーマート店舗も多かったのですが、どちらも数量限定商品。なおかつ筆者の立ち寄った店舗では「全とろ麻婆麺」のみ “在庫限り” となっていたので、早めにチェックしておいてください。それでは、続けて中身を解説していきます。

開封

別添の小袋はフタ上の「特製香味油」1種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製香味油」が1袋。前回の「全とろ麻婆麺(大辛)」と同じ名称ですが、小袋の色は光沢のあるゴールド調からピンク寄りの紫に刷新。小さく “フタの上で温めてください” とあるので、お湯を注いだ後は忘れずにフタの上で温めてください。

やや具材は少なめか

具材は卵、チンゲン菜、味付しいたけとシンプルな構成で、そこまで量が多いわけではないのですが、酸辣湯麺を再現したカップラーメンとしては王道のラインナップ。実店舗では “パクチー増し” や “排骨(パイコー)” を追加トッピングできるのですが、それを彷彿とさせる要素はありません。

ファミリーマート通常価格は212円(税込228円)ということで、前回・前々回の「全とろ麻婆麺」と同じ値段。2021年5月現在、コンビニで縦型ビッグのNB(ナショナルブランド)商品を購入すると、税込価格は232円が標準となっているので、それよりも手に取りやすい値段に設定されています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:三宝亭東京ラボ 酸辣湯麺
製造者:日清食品株式会社
製造所:F・静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:100g(めん70g)
商品コード:4902105266588(JAN)
発売日:2021年04月20日(火)
実食日:2021年05月02日(日)
発売地域:全国(ファミリーマート限定)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:228円(税込)
ファミリーマート通常価格:212円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製香味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、食塩、小麦粉、でん粉、ポーク調味料、香辛料、植物油脂、粉末しょうゆ、糖類、チキン調味料、発酵調味料、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(卵、チンゲン菜、味付しいたけ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、かんすい、酸味料、香料、炭酸Ca、カラメル色素、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

三宝亭シリーズ初のノンフライ麺を使用

麺は油で揚げていないノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。縦型容器のカップラーメンは、基本的に容器の下部が空洞になっており、麺は中腹よりも上に位置しているのですが、今回のノンフライ麺は中腹から下に設置されている特殊なスタイル。これは日清食品の縦型ノンフライめん製品における特徴の一つで、おそらく麺の戻りムラを解消するための工夫なのでしょう。

とろみ成分の溶け残りに気をつけて

あとは熱湯を注いで5分間、待っている間に後入れの小袋をフタの上で温め、時間になったら小袋の中身を加えるのですが、そのとき “よくもみほぐす” のもポイント。また粉末スープにトロミ成分が含まれているので、かならず容器の底から(最短でも1分弱くらい)念入りに混ぜ合わせてください。

ちなみに “酸辣湯麺” 発祥の店は、明星食品のカップ麺(中華三昧)を監修している「赤坂 榮林(えいりん)」で、読み方はサンラータンメンではなく “すーらーたんめん” となっているのですが、どちらも間違いではありません。それでは、引き続き胡椒の香味と酸っぱ辛さのバランスに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:389kcal
たん白質:9.2g
脂  質:10.0g
炭水化物:65.5g
食塩相当量:7.2g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.7g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.46mg
カルシウム:173mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:389kcal(めん・かやく:301kcal)(スープ:88kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

コシの強い食感と芳醇な小麦感が魅力

5.0

形状は角刃で切り出された平打ち麺で、ほぼほぼ縮れのないストレート。食べ始めのコシは強く、啜り上げた直後に抜ける小麦の香りも芳醇で、原材料に「チキンエキス」や「大豆食物繊維」を練り込んでいるのも日清食品のノンフライ麺における常套手段。最初はノンフライ麺特有のゴムっぽさを感じますが、時間の経過に合わせて馴染みます。

透明感のある見た目も印象的

スープのトロミ成分を完全に溶かすため、最短でも1分は混ぜ続けてほしいのですが、その間もノンフライ麺はコシの強い食感をキープ。そんな力強い食感にも魅力を感じるものの、時間が経っても “なかなか伸びない” ので、スープとの親和性を高めるに、あえて長めに(粉末スープを溶かし終えてから2、3分ほど)待つのもオススメ。

ちなみに2019年12月発売の「全とろ麻婆麺」及び2020年12月発売の「全とろ麻婆麺(大辛)」には油揚げ麺を使用していたので、今回がシリーズ初のノンフライ麺。油揚げ麺が持つ芳ばしい風味は、スープのコクにも寄与してくれる項目なので、それもカップラーメンならではの魅力になりますが、やはり再現カップ麺においては雑味のないノンフライ麺が優秀です。

スープ

「辛」よりも「旨」を重視

5.0

たとえばカップ麺における酸辣湯の決定版「明星 中華三昧タテ型 赤坂榮林 酸辣湯麺」と比較した場合、とろみは引けを取らないほど強く、酸味は比べ物にならないほど控えめで、かなり食べやすいテイスト。動物系の旨みについては「三宝亭東京ラボ」のほうが一枚上手の印象で、まろやか味に仕上がっているのですが、それぞれのピントがボケないように、一定の塩気で輪郭を調えます。

またパッケージにも書かれていた “胡椒の香味” もポイントで、香りの強いホワイトペッパーを軸に、すこしブラックペッパーをブレンド。粗挽きよりも細かい状態にまで粉砕し、満遍なくスープ全体に広げている、一点突破型の刺激よりも香りを重視しているような効かせ方。

香味油からも山椒や胡椒のアクセント

さらに別添の「特製香味油」に含まれる豚脂(ラード)がスープの重心を下げ、唐辛子の辛味もプラスされますが、なるほど “辛さレベル2” という表示にも納得。唐辛子の辛味よりも胡椒の香りが目立っていたくらいのピリ辛だったので、よほど辛い食べ物が苦手でない限り大丈夫。そのため強烈な酸味と辛味に期待してはいけないけれど、旨みについては申し分なく、コクで喰わせるタイプの酸辣湯に仕上がっていました。

具材

ちいさな椎茸も名脇役

4.0

メインの具材は卵(かきたま)とチンゲン菜で、卵は混ぜると散り散りになりますが、ふとした瞬間に感じる優しい風味と口当たりが心地よく、スープと渾然一体になった魅力を再現。一方のチンゲン菜は、シャキシャキとした歯触りの強い食感で、なおかつ独特の甘みがスープにベストマッチ。

サイズ以上の功労者

もうひとつ注目したいのが椎茸(しいたけ)で、画像のように個々のサイズは小さいのですが、ふと口に入ってきた瞬間、スープの旨みを大幅にブースト。熱湯を注いでから待っている間にも、椎茸の旨みがスープに滲み出てくるので、さりげなく出汁(だし)の要素も担っていました。

総評

5.0

たとえば「赤坂榮林」レベルの酸っぱ辛さに期待していた場合、酸味や辛味に物足りなさを覚えるおそれもありますが、それだけに同じカテゴリーでも差別化は明確。実際に「三宝亭東京ラボ」の実店舗でも “まろやかな酸味” を「酸辣湯麺」の特徴としていますし、とろみの強さと胡椒の香味が独特で、マイルドなのに抑揚がある、きちんと個性的な一杯に仕上がっていました。

またファミリーマート限定の「三宝亭東京ラボ」監修カップ麺において、初のノンフライ麺が採用された今回。次はノンフライ麺にリニューアルした「全とろ麻婆麺」が出るのか、それともニラとネギの旨さ際立つ「韮葱そば(にらねぎそば)」あたりが商品化されるのか、もしくは「季節限定の研究麺」や「トマト」「パクチー」などの変わり種を導入してくるのか、今後の動向にも注目です【author・taka :a(大石敬之)】

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