「サンポー 激辛スパイシーカレーラーメン」南インド風!?サンポー流 激辛カレー

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サンポー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年5月13日(月)新発売のカップ麺、サンポー食品「激辛スパイシーカレーラーメン」の実食レビューです。

20種類のスパイスを使用した本格的な激辛スパイシーカレー味のカップラーメンが登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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サンポー 激辛スパイシーカレーラーメン

九州・佐賀に拠点を置く「焼豚ラーメン」でおなじみのサンポー食品より、イトーヨーカドー限定商品としてカレー味の激辛カップ麺が発売されました。詳しい販路を調べてみたところ、全国の「イトーヨーカドー」と「ヨークマート」が対象で、コンビニのセブンイレブンでは売ってないそうです。

私の行動圏内には販売店舗が1軒もないので、「オムニ7」(イトーヨーカドー ネット通販サイト)で購入したのですが、本体価格は108円(税込価格116円)、なかなかのロープライスですね。



インドのキーマカレーやバターチキンカレー、世界一おいしいカレーに選ばれたタイのマッサマンカレーや異色のグリーンカレー、独自の進化を遂げた大阪発祥のスパイスカレーなど、様々な種類のカレーが存在していますが、オムニ7での製品説明には “南インド風のカレーを再現したカレーラーメン” と書いてあります。

同じインドでも「インド北部のカレー」と「インド南部のカレー」は別物で、「インド北部」の特徴は生クリームや牛乳、バターなどの “油脂が多い素材” を使用し、主なスパイスはガラムマサラやクミン、カルダモン、ターメリック。とろみが強いのも特徴で、例に挙げたキーマカレーやバターチキンカレーはインド北部を代表するカレーたち。

「インド南部」で作られているカレーは、とろみの少ないスープ状のカレーが主流となっていて、インド北部のカレーよりも辛味が強いのが特徴。濃厚なインド北部のカレーは多種多様なスパイスを使って味付けしますが、南インドの主な味付けには酸味のあるフルーツやココナッツミルクを使います。

たとえば日本で市販されている一般家庭用のカレールーやレトルトカレーなど、日本人に馴染みのあるカレーはインド北部のカレーに近いので、もし「今夜はカレーよ〜」で南インド風のカレーが出てきたらカルチャーショックを受けるかも。そんな南インド風のカレーを意識しているらしいのが今回のカップ麺なんですけど、パッケージに南インド風の文字はありません。



パッケージに記載されている製品の概要は、 “20種類のスパイスを使用した本格的なスパイシーカレー味” 。インド南部のカレーに使われる主なスパイスは20種類もスパイスを使うことは稀で、ブラウンマスタード・クミン・ブラックペッパー・フェネグリーク・ホールチリ・コリアンダーシード・ターメリック・マスタードシード・レッドペッパー・カレーリーフあたりが定番。

ヤカンちゃん(サンポー食品のマスコットキャクター)も激辛仕様で火を吹きながら目を燃やしているため、もちろん辛さレベルには注目しますが、ココナッツミルクやタマリンド(マメ科の甘酸っぱいフルーツ)の存在も意識しながら食べてみます(ちなみに余談ですが、ヤカンちゃんは女の子ではなく男の子)。

開封

別添の小袋は先入れの「かやく」と「粉末スープ」、後入れの「調味油」で合計3袋。やたら粉末スープの小袋が大きいのはサンポー食品らしいスタイルですが、調味油のデザインは「焼豚ラーメン」の調味油と同じです。インド南部のカレーは油脂が少ないのですが、これについては南インド風の定義から外れるため、これについてはサンポー流のアレンジ。



麺は油揚げ麺で、熱湯3分の中細麺。この段階からラード由来の芳ばしい香りが強く漂ってくるのですが、これもサンポー食品らしい個性です。とりあえず調理前の見た目に関しては、調味油と同じく同社の定番商品「焼豚ラーメン」の油揚げ麺と似ていますね。

販売期間は夏場くらいまでの期間限定、開発経緯はイトーヨーカドーが突き抜けた辛さの商品を開発してほしいとサンポー食品に依頼したことがキッカケで、激辛系のカップ麺は多いけど激辛カレーに絞った商品は少ないことから東京のカレーショップを中心にベンチマーク。

その結果、とあるお店のカレー(南インド風)をモデルにして開発したと新商品開発部の担当者に教えていただきました(実食後に)。

製品情報・購入価格

製品名:激辛スパイシーカレーラーメン
製造者:サンポー食品株式会社
内容量:87g(めん60g)
商品コード:4901773100101(JANコード)
規格サイズ:縦146mm×横146mm×高さ75mm

発売日:2019年05月13日(月)
実食日:2019年05月15日(水)
発売地域:全国(イトーヨーカドー・ヨークマート)
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:116円(税込)
希望小売価格:108円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:どんぶり型レギュラー・標準サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(粉末スープ・かやく・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(香辛料、豚脂、チキンエキス、食塩、カレー粉、糖類、植物油脂、しょうゆ、乳製品、トマトパウダー、酵母エキス)、かやく(味付肉そぼろ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタン)、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、香辛料抽出物、pH調整剤、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、香料、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごま(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

「調味油」以外の小袋は先入れですが、 “かやくを麺の上にあけてから” 粉末スープを開封します。これについては小袋や調理方法にも記載があるんですけど、粉末スープをよく溶かすためにというのが理由で、定番の「焼豚ラーメン」や他の商品でも “かやく、粉末スープを順にあけ” というのがサンポー食品のセオリー。



で、その粉末スープが驚くほど多いのですが、ガラムマサラっぽい香りもあるので、香りイメージはインド北部のカレーですね。この時点から強烈に辛そうな香りが漂っているわけではなく、しかしながらカレー粉のいい香りが印象的でした。とりあえず粉末スープの量が多いので、しっかり溶かしながら注湯しましょう。

さて、完成です。ちょっと驚いたのがトロミの強さなんですけど、強烈に高粘度スープですねコレ。もはや “あんかけうどん” レベルの粘性率だったので、ほんと徹底的に混ぜてください。30秒くらい混ぜ続けて、もういいかな‥‥と思ったのですが、混ぜれば混ぜるほど粘度が増したので、最短でも1分は混ぜ続けたほうがいいかもしれません。

それでは、南インド風と激辛なのかどうか辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(87g)当たり

熱  量:416kcal(カロリー)
たん白質:9.3g
脂  質:19.8g
炭水化物:50.1g
食塩相当量:4.6g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:2.5g)
ビタミンB1:0.44mg
ビタミンB2:0.43mg
カルシウム:163mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「焼豚ラーメン」の汎用麺
4.0

丸刃でカットされている縮れた中細の油揚げ麺で、食感は粘り気のある弾力よりも加水率の低い歯切れの良さを重視している低加水麺タイプ。同社が製造している永遠のエース的カップ麺「焼豚ラーメン 九州とんこつ味」の麺と比較して調理前のサイズは同じですし、原材料も変わりません。

「激辛スパイシーカレーラーメン」のスープは「焼豚ラーメン」と比較して圧倒的に粘度が高く、前述したように餡掛けうどんレベルの超高粘度スープなので、とろみ成分の強い粉末スープを麺が3分間吸い続けること、さらに超高粘度=スープの保温性も高いため、「焼豚ラーメン」を食べている時とニュアンスは生じますが、この麺自体は共通です。



ただ、そんな保温性の高いスープの中にあっても最後までプリッ、とした歯切れの良さが続くことにサンポーのプライドが見られ、これまたサンポーの油揚げ麺らしいラードの風味も主張してくるのですが、激辛カレースープと油揚げ麺特有のジャンクな風味はベストマッチ。いたって中庸的な麺ですけど、スープとの相性は問題ありませんでした。

スープ

南インド風ではないけど味はいい
5.0

餡掛けうどんに匹敵する高粘度スープに20種類もの複雑なスパイス感、そしてココナッツミルクやタマリンドを彷彿とさせるフルーツの酸味については意識されていなかったこと、またスパイスのベクトルも “これぞニッポンのカレー” と言わんばかりのザ・カレー粉だったので、「辛い」というポイント以外に南インド風のイメージは控えめです。

さらにトロミのベクトルも小麦粉で粘度が増したルーではなく、片栗粉系の増粘剤でトロミをつけたようなトロミですし、モデルとなったお店のカレーはシャバシャバだったそうですが、麺との一体感を高めるために手を加えたとのこと。注目の辛さレベルは「激辛」で差し支えなく、その中では入門編に位置する辛さではあるものの、スーパーマーケット限定で税込116円のカップ麺としては上等ですね。

別添の調味油は豚脂(ラード)がメインですが、香りは「焼豚ラーメン」の調味油と違ったので、中身は別物。さらにチキンエキスをベースにトマトパウダーというフレームワークからインド北部のカレーを激辛アレンジしたようなイメージが強く、調味油の油脂成分や重心の低いスパイス感からも南インド風を重視するとイマイチなんですけど、味は単純にウマいです(笑)。

唐辛子は瞬発力のあるタイプと蓄積型の両方がブレンドされ、特に辛味が強いのは蓄積型。最初そんなに辛くないんですけど、気がついたら地味に後半じりじり辛いやつ。カレーの辛さは基本的にスタートダッシュが遅いため、後半じわじわ辛いタイプが多いですし、開発部としても “最初は油断させておいて実は辛い” を狙ったとのことだったので、狙いはバッチリですね。

かやく

とりあえず及第点
3.0

具材はネギ・味付肉そぼろとシンプルな内容で、ネギはサンポー食品のカップ麺に入っている歯ごたえ強めのシャキシャキした中庸タイプ。味付肉そぼろはジャンクな味付けで食感は軽めでしたが、同社の廉価版(れんかばん)として展開されている安売り用のブランド「ばりよか」のようにチャーシュー風大豆チップ(大豆たん白)じゃないのは好印象。

それに肉そぼろのサイズも地味に大きめですし、税込116円でスープの頑張りを思うと具材に多くを望んではいけませんね。いっそのこと具なし花椒マシとかでも面白そうですけど、味付肉そぼろのジャンクな旨味は援護射撃要員としても効果を発揮していました。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4+)

オムニ7の補足説明には “20種類のスパイスを使用し、3種類の唐辛子で旨味を引き出した、南インド風のカレーを再現したカレーラーメン” と記載されていたのですが、味のベクトルは南インド風ではありませんでした。しかしながら実際、商品のパッケージやタイトルには “南インド風” なんて一言も書いてないので、それについては度外視した上で評価しています。

麺は「焼豚ラーメン」と汎用ですが、それもアイデンティティとして効果的に機能し、サンポー流の激辛カレーラーメンとしてのオリジナリティに貢献。辛さレベルも辛い食べ物が苦手な方は近寄らないほうが賢明な辛さですし、税込116円の格安価格で手軽に試せる激辛カレー系のカップ麺として良品だと感じました。

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