どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年4月27日(月)新発売のカップ麺、明星食品「蝋燭屋(ろうそくや)監修 シビレ麻婆まぜそば」の実食レビューです。
銀座の人気行列店「SHIBIRE-NOODLES 蝋燭屋(Ginza-Rousokuya)」監修シリーズ第2弾は初の湯切りタイプ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
蝋燭屋監修 シビレ麻婆まぜそば
SHIBIRE NOODLES 蝋燭屋(シビレヌードルろうそくや)とは、銀座の一等地・ガス灯通り(東京都中央区銀座三丁目)に本店を置く “痺れ” を極めた刺激系ラーメン店で、創業は2017年10月11日。開業するやいなやトップレベルの実力と話題になり、テレビや情報誌などのメディアにも数多く取り上げられ、2019年には新たに3店舗をオープンするなど、ますます勢いを増しています。
蝋燭屋(ろうそくや)という屋号の由来は、開業の地・ガス灯通りに因み、現在の電気やガスの前には蝋燭(ろうそく)が主流だった、そんな雰囲気を再現したい‥‥と、そんな想いを込めて「蝋燭屋」と命名されました。昭和レトロな雰囲気のオシャレな店内にはジャズが流れ、女性でも気兼ねなく入れる雰囲気から、実際に1人で来店される女性の方も多いようです。
今回の新商品「明星 蝋燭屋監修 シビレ麻婆まぜそば」は、蝋燭屋の店主・片桐豊氏と明星食品株式会社の共同開発商品で、2018年10月29日に発売された「明星 ラーメンぴあ 蝋燭屋監修 麻婆麺」に続くカップ麺コラボ第2弾。前回は『ラーメンぴあ2019首都圏版』における “新店部門No.1” 獲得の流れからの商品化でしたが、今回は明星食品との直接コラボで、これまでにない新メニューが開発されました。
「SHIBIRE-NOODLES 蝋燭屋」の実店舗で特に人気なのは麻婆麺(マーボーメン)で、酸辣湯麺や担々麺・汁なし担々麺も高い評価を得ているのですが、もともと既存のメニューに「麻婆まぜそば」はありません。しかし、蝋燭屋のカップめん第2弾の発売日にあわせ、同日に実店舗で本物の「シビレ麻婆まぜそば」(980円)を提供するなど、店舗連動企画も実施。
実店舗の「シビレ麻婆まぜそば」は未体験なのですが、既存の看板メニュー「麻婆麺」を汁なしアレンジした商品で、明星食品のニュースリリース曰く “シビレと辛さを再現した麻婆ソースに、花椒の香りを付けた特製のラー油を合わせました” とのこと。さらに、カップ麺のパッケージでも「花椒オイル」の “あと引く刺激” を強調しています。
「SHIBIRE-NOODLES 蝋燭屋」のメニューに使われる和山椒や花椒(かしょう)は、それぞれの味や香りを考慮して種類や産地を使い分けているらしく、麻婆麺に使用している花椒は本場中国の四川産とのこと。ネットで検索してみると、お店の名前が “SHIBIRE-NOODLES” となっているように、標準の辛さ「普辛」でも “痺れが強い” との評判・口コミ評価を多く見かけました。
基本の辛さレベルは「薄辛」「普辛」「倍辛」の3段階、さらに100円アップで「痺れ激増し」と「辛さ激増し」が注文できるシステムになっているのですが、唐辛子の辛さは「倍辛」にしても騒ぐほどでの辛さではないらしく、2018年から本格的に頭角を現しはじめたトレンド味覚・麻辣(マーラー)のバランスは、辣味(唐辛子の辛さ)よりも麻味(しびれ)に寄っているようです。
ちなみにカップ麺のパッケージ右下に辛さの目安が表示されていて、辛さレベルは5段階基準で上から2番目の「4」となっているのですが、その下に “辛みが強いので注意してお召し上がりください” との注意事項を記載。商品名も「シビレ麻婆まぜそば」となっているので、辛さレベルに関係なく花椒の「シビレ」は強いのかもしれません。
開封
さて、今回のカップ麺「明星 蝋燭屋監修 シビレ麻婆まぜそば」に別添されている小袋は、後入れの「液体ソース」と「ふりかけ」の2袋、先入れの小袋はありません。ちなみに “麻辣醤(マーラージャン)やもろみを加え、シビレと辛さを再現した麻婆ソースに、花椒の香りを付けた特製のラー油を合わせました” と、液体ソースの特徴が明星食品のニュースリリースに記載されています。
麺は極太サイズの油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。明星食品の汁なしカップ麺に採用されている極太麺は、いくつかのパターンがあり、今回は “食べ応えのあるモチモチの極太麺” とのこと。2017年10月16日に発売された「みかさ監修 ソース焼そば」の登場以降、明星食品の極太麺は安定してハイクオリティなので、今回も実食前の懸念はありません。
メーカー希望小売価格は税別230円、コンビニで購入した場合の税込価格は軽減税率8%適用で248円と地味に高いのですが、発売地域は全国かつ販売ルートを問わない全チャネル販売です。なお、コンビニでは「ローソン」での取り扱いが多かったので、もし近くのスーパーやドラッグストアなどに売ってない場合は参考にしてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 蝋燭屋監修 シビレ麻婆まぜそば 販売者:明星食品株式会社 製造者:東日本明星株式会社 埼玉工場 製造所:埼玉県比企郡嵐山町川島2360(R) 内容量:161g(めん130g) 商品コード:4902881438605(JAN) 商品サイズ:縦176mm×横176mm×高さ65mm |
発売日:2020年04月27日(月) 実食日:2020年04月29日(水) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:イオンリテール 商品購入価格:235円(税込) 希望小売価格:230円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(液体ソース・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、香辛料、卵粉、香味調味料)、ソース(しょうゆ、糖類、豚脂、香味油、食塩、甜麺醤、香辛料、しょうゆもろみ、鶏肉エキス、香味調味料、ビーフエキス、たん白加水分解物、麻辣醤)、かやく(味付豚肉、香辛料、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、酸味料、乳化剤、香料、カロチノイド色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。 |
実食開始
具材は最初から容器の中に入っているのですが‥‥こ、これだけ?w っていう。はい、これで全部です。商品名に “麻婆” とあるので、うっかり麻婆豆腐を想像していました。いわゆる日清食品でいうところの “謎肉” ライクなダイスミンチが5個くらい、他に具材らしい具材は見当たらず、ご覧の通り豆腐は入っていません。
あとは熱湯を注いで5分待機、液体ソースに “温めてください・温めないでください” などの表記はありませんが、低温で凝固する豚脂(ラード)が入っていたので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で温めたほうがいいでしょう。さて、値段のわりに具材が乏しい調理直後ですが、ふりかけに入っていた乾燥の小葱は見た目に嬉しいアクセント。
さらに花椒の持つ独特の爽やかな香りが心地よく、まさに麻婆麺を汁なしに落とし込んだようなイメージ。再現度の高さは評価できませんが、コンビニで購入した場合の税込価格も考慮しつつ、唐辛子と花椒の刺激に注目しながら「めん」「ソース」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(161g)あたり |
カロリー:719kcal たん白質:10.8g 脂 質:31.2g 炭水化物:98.7g 食塩相当量:7.0g ビタミンB1:0.76mg ビタミンB2:0.35mg カルシウム:209mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ハイクオリティな極太多加水麺
今回は「みかさ」監修カップ麺*1 の流れを組む “もっちり” とした‥‥もとい “むっちむち” の粘り気を誇る加水率高めの極太麺で、はなから歯切れのよさなんぞ意識していません。そのかわり全力で歯を包み込んでくる多加水麺特有の粘り気は特筆すべきレベルにあり、その強烈な弾力から花椒の痺れにも埋没せず、しっかりと自己主張を放ってくる存在感の持ち主。
形状は平打ちの縮れ麺で、そんなに厚みがあるようには見えませんが、その弾力は「みかさ」のカップ麺に匹敵するレベル。原材料の構成も酷似しているのですが、みかさの極太麺を軸に香辛料を練り込んだよう内容だったので、おそらく近年の流れから察するに、麺の香辛料はニンニク=にんにく練り込み麺かもしれません。
もし実店舗の「シビレ麻婆まぜそば」に使用されている麺が同店の「汁なし担々麺」と同じだった場合、丸刃でカットされたストレート麺なので、今回の油揚げ麺とは形状が異なるものの、ひとつの油揚げ麺として申し分のないクオリティの高さ。麺の量も大盛り130gですし、粘り気の強い弾力が相俟って、食べ応えはバッチリです。
*1 関連ページ「明星 みかさ監修 塩焼そば」
ソース
花椒寄りの日本式マーボー
液体ソースを開封した瞬間、ちょっと酸っぱい香りが漂ってきたのですが、醸造酢は使用していないため、おそらく発酵調味料に由来するもの。タレは濃口醤油ベースで味は濃いめ、しかしながら甜麺醤(中国の甘い味噌)を使用することで塩分のカドを適度に抑えつつ、甘さを糖類任せにしていないのも好印象。
動物系は豚脂を軸に、鶏肉エキスとビーフエキスを重ねた三段構えで、しょうゆもろみが複雑な深みを与えるフレームワーク。麻辣醤(花椒や唐辛子、にんにく、コチュジャンなどを合わせた痺れる調味料)の使用量は少ないのですが、日本人の味覚に合わせつつ、日本料理とは違った独特の深みが楽しめます。ただ、唐辛子の辛味は大したことありません。
豚脂と香味油の中に花椒オイルが含まれているため、ふりかけを入れる前から花椒のシビレを感じるのですが、よほど花椒のビリビリとした刺激が苦手でなければ問題ないレベル。唐辛子の辛味も標準の辛さレベル3(※イメージ)だったので、こちらも一般的な中辛が大丈夫なら問題ありません。しかし、ふりかけを全投入した直後けっこう痺れの瞬発力がアップします。
具材・ふりかけ
ふりかけ優秀(具材はショボい)
唯一の固形具材である味付豚肉は、カップヌードルの謎肉ほどジャンクなテイストではないものの、インスタント感MAXの肉具材なので、まったくリアルな挽肉ではありません。ただ、意外と相性の悪い存在ではなく、なかなか違和感なくフィットしていました。とはいえ今回の数量はいただけないw
というわけで味付豚肉のみではイマイチといわざるをえませんが、全体のシビレを加速させる「ふりかけ」の花椒は効果的。一方のチリミンス(粗挽き唐辛子)は飾りだったので、けっきょく辛さレベルは強化されませんでしたが、だいぶ花椒の瞬発力はアップ。それでも激痺クラスではないものの、花椒が苦手なら避けたほうが安全な刺激でした(あ、乾燥ねぎの風味もよかったです)。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
大盛り極太麺130gを搭載しながら具材が貧弱だったので、そこに値段相応のクオリティを求めた場合、どうしても頼りないといわざるを得ません。しかし、極太麺は今回も文句なしで高品質。ソースも複雑で奥行きのある味わいは値段に伴った完成度だったので、コストパフォーマンスの高い一杯ではないものの、いい商品か悪い商品かでいえば良品です。
唐辛子の辛さレベルは標準的(中辛)、花椒のシビレは標準ちょい上(イメージは “3.5/5” くらい)、けれども味の濃さと刺激のバランスが整っていたので、このくらいの刺激がベストだったかもしれません。スーパーでは「イオン」系列、コンビニでは「ローソン」での取り扱いが多かったので、気になった方は試してみてください。