どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年5月14日(火)新発売のカップ麺、明星食品「RIZAP 麻辣湯麺(マーラータンメン)」の実食レビューです。
ファミリーマート×RIZAP(ライザップ)の糖質オフ第10弾はシリーズ初の麻辣味カップラーメン!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
ファミマ×RIZAPのカップ麺 麻辣湯麺
「ファミマでライザップ」とは、これまで多くの体験者に “人生最高の身体と自信” を提供してきた「RIZAP」が監修し、健康で安心な毎日の生活を支援する “ライフソリューションストア” を目指す「ファミリーマート」で販売されているコラボ商品の総称で、2016年11月から販売を開始しています。
世界の人々の身近な場所であるコンビニで健康を支えたい——そんな想いから人気のサラダチキンやカレー、パンやパスタ・ラーメンなどの主食、さらにはコンビニスイーツに焼き菓子など、糖質オフをコンセプトに多種多様な “おいしく手軽に糖質をコントロールできるフードメニュー” を展開しているのですが、「糖質OFFカップ麺」シリーズ初となる「麻辣(マーラー)」がテーマの新商品(※酸辣湯麺ではありません)。
初めて商品化されたRIZAPのカップ麺は、2017年1月10日(火)発売の「RIZAP 生姜醤油ラーメン」。初版から今日に至るまで、いつも製造は「明星食品」が一貫して担当しているのですが、同社のノンフライ低糖質麺どんぶり型シリーズ「はじめ屋」と手軽なタテ型バージョン「Low-Carb Noodles(ローカーボヌードル)」をベースにコラボ商品が開発・販売されてきました。
RIZAP監修カップ麺の歴史にカップ焼そば系のタイトルはなく、今のところカップラーメンのみ。「生姜醤油」「辛味噌」「辛豚骨」「豚骨醤油」「濃厚味噌」(2017年代)、「スパイシーカレー」「旨辛豆腐」「辛口チキンカレー」(2018年代)、そして前回の「生姜香る鶏白湯」(2019年2月5日発売)と続いて「麻辣湯麺」がシリーズ第10弾となるのですが——
2018年1月30日発売「RIZAP スパイシーカレーラーメン」以降、ノンフライ麺から “油揚げ麺” が主流。とりあえず今回も1食あたりの糖質13.6gということで、例に漏れず一般的なカップラーメンと比較して糖質50%オフを実現しているのですが、前回までパッケージの真ん中に大きく書いてあった「糖質50%OFF」の文字が消え、すっきりとしたデザインに変更されています。
ダイエット志向の強い製品なので、ノンフライ麺のほうがコンセプトに合っているような気もしますけど、あくまでRIZAPの憎む相手は「糖質」。カップ麺らしい背徳感も味わえるように、路線を変更したのかもしれません。※糖質50%OFF:日本食品標準成分表2015年改訂版(七訂)より、中華麺スタイル即席カップめん(油揚げ)との比較(100g当たり)
“毎日の食事を楽しみながら、食事コントロールを身につけよう。食物繊維を練り込んだ麺に、唐辛子と花椒がきいたパンチのある麻辣スープ、鶏肉とニラの具材で満足な味わいなのに低糖質なカップ麺。” と、容器側面で製品の特徴をアピールしているのですが、パッケージの正面にもサブタイトル的に「鶏肉とニラの入った」という補足がありますし、具材も注目すべきポイントですね。
ちなみに「麻辣」とは、唐辛子の辛さ「辣味」(ラーウェイ)と花椒(かしょう、ホワジャオ)の痺れる刺激「麻味」(マーウェイ)を融合した痺辛(シビカラ)系の刺激が特徴で、2018年から特に注目され始めているのですが、2019年現在も引き続きトレンド味覚として人気を博しているテーマです。
開封
フタ上に別添の小袋がなかったので、ちょっと寂しいなぁ‥‥と思いつつ開封したら具材量のボリュームにビックリ。謎肉ライクな見た目の鶏肉具材はインスタント的ですが、所狭しと入っていて早くも好印象。もうひとつの主役であるニラの量も多く、最近は葉の部分しか入っていない商品も多い中、葉よりもパンチの強い軸の部分も入ってますね。
やはり今回も前回と同じく油揚げ麺(フライ麺)が使用されているのですが、前述したようにリミッターは「糖質」のみ。なのでカロリーや脂質の値に特別な制限はなく、健康に配慮したカップ麺でも減塩商品ではありませんし、食塩相当量に気を配らなくていいのも味の面で大きな利点になります。
発売地域は一部の地域及び一部の店舗を除く全国で、ファミリーマート限定・数量限定商品(なくなり次第終了)。製品スタイルはタテ型レギュラーサイズでもコンビニ限定198円(税込)必至ですが、開封して中身を確認した時のファーストインプレッションは申し分ありません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:RIZAP 麻辣湯麺 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社・埼玉工場(R) 内容量:73g(めん55g) 商品コード:4902881472760(JANコード) 発売日:2019年05月14日(火) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ 容器材質:紙 湯量目安:280ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:-(小袋なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(植物油脂、植物性たん白、小麦粉、食塩、卵粉、でん粉、大豆食物繊維、香辛料)、スープ(難消化性デキストリン、香味調味料、食塩、香辛料、みそ、たん白加水分解物、しょうゆ)、かやく(味付鶏肉、ニラ、唐辛子)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、かんすい、炭酸カルシウム、乳化剤、香料、リン酸塩(Na)、カラメル色素、カロチノイド色素、微粒二酸化ケイ素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(カンゾウ、ステビア)、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・さけ・さば・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:本品製造設備では、を含む製品を生産しています。 |
実食開始
フタを開けたら熱湯を注ぎ、4分待つだけの簡単調理ですが、ちょっと気になる容器側面の注意事項。タイトルは「激辛麻辣湯麺」ではないものの、「小さなお子様や辛味が苦手な方は十分ご注意ください」という激辛カップ麺で定番の警告文が記載されています。はたしてコーションが必要なほどの辛さレベルなのでしょうか――
などと思いつつ、ほんと具材のボリュームは申し分ないですね。インスタント感の強そうな具材でも鶏肉は糖質が少ない食べ物の代表格ですし、ライザップが採用しているのにも納得です。それから麻辣味のスープには麻婆豆腐を意識してトロミが施されていたりもするのですが、今回それについては気にならなかったので、おおかた粉末スープが溶けたら大丈夫。
本気でライザップや糖質制限ダイエットに取り組んでいるライザッパー・ダイエッターの方にとってはスルー対象かもしれませんが、一般的なカップラーメンやコンビニスイーツと比較して機能性が高いのは間違いありません。けれども美味しくなかったら本末転倒なので、辛さレベルや痺れの強さにも注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(73g)当たり
熱 量:326kcal(カロリー) |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:326kcal(めん・かやく:290kcal)(スープ:36kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
丸刃でカットした中細サイズの縮れ麺で、タイプは加水率の低い低加水麺。食物繊維を練り込むことで糖質を抑えているのですが、一般的な麺と比較して圧倒的に小麦粉の含有量が少ないため、グルテンの粘りや小麦の風味が楽しめるタイプではありません。また、麺の中心部に明星食品が製造する低糖質麺の特徴ともいえる “くにっ” とした独特の弾力が生じています。
その特徴的な食感が私はツボだったりもするのですが、それはさておき糖質制限だからといってネガティブな印象はなく、まだ駆け出しの頃と比較して低糖質麺特有の風味も格段に大人しくなりました。同時に油揚げ麺特有の風味も穏やかで、大豆たん白の含有量が功を奏してかサイズのわりに食感の持久力も高く、糖質を制限した麺だから——といったマイナスは感じません。
麺量は55gと一般的なタテ型レギュラーサイズの平均値(60g)と比較して5g少なめですが、ほぼ誤差の範囲内ですし、初代・ノンフライめん時代は40gでしたからね。徹底するならノンライ麺がベストですが、油揚げ麺への方針変更はジャンクさの演出ではなく、実は麺量を増やすための工夫なのかもしれません。食べ応えも同じサイズの一般的なカップ麺と大差ありませんし、麻辣スープとの相性もバッチリでした。
スープ
辛さとシビレを取り入れた麻辣味のスープです。
(出典:ファミリーマート公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > 加工食品 > RIZAP 麻辣湯麺」)
まず唐辛子(辣味)の辛さレベルは贔屓目に見ても中辛程度だったので、何の事は無い辛さ。ぜんぜん辛くないわけではないけれど、極端に辛い食べ物が苦手な方や小さなお子様を除き、ほぼ全年齢対象のスープです。また刺激の比率としては痺れが優勢ではあるものの、花椒(中国山椒)が苦手でなければ構える必要はありません。
花椒がよく分からない——という方は、担担麺や麻婆豆腐の素を思い浮かべてみてください。で、一般的に「中辛」と表記してある商品が食べられるなら大丈夫。つまり強い刺激に期待すると物足りなさは否めませんが、和山椒とは違う花椒特有の爽やかな清涼感が鼻を抜け、激痺ではないけど痺れは確か。
味付けは和味噌ベースで、豆板醤や甜麺醤、コチュジャンなどの中華調味料は使用せず、万人ウケを狙った日本式四川風の食べやすい仕上がり。たん白加水分解物と香味調味料が主な旨み成分の主軸となっているのですが、具材の鶏肉ダイスから滲み出るジャンクな旨味、突き抜けた刺激でないけれど確かな麻辣味、そこに重なる甘みのコントラストに中毒性を覚えました。
糖質の塊である「砂糖」が使用できない分、甘みは甘味料に頼らざるを得ないのですが、人工甘味料ではなく天然甘味料の「甘草(カンゾウ)」や「ステビア」を使っているのも「ファミマでライザップ」の特徴です。
かやく
いわゆる「カップヌードル」の “謎肉”(ダイスミンチ)に近い肉具材なので、前回の「RIZAP 生姜香る鶏白湯ラーメン」に入っていたリアル系の蒸し鶏ではありませんが、豚肉ベースの謎肉よりもジャンクさは控えめ。けれども「チリトマトヌードル」などに入っている鶏肉ベースの “白い謎肉” よりも食べ応えがあり、糖質制限を意識したロカボスタイルでも背徳感が楽しめます。
16個以上という量もさることながら、サイズも1辺の長さが約1cmの立方体で存在感はバッチリ。「鶏肉」のイメージで食べるとジャンクすぎますけど、スープの解説でも触れたように全体の旨味を増幅させる効果も担っていて、単純にカップ麺サイドから見ると文句の付け所が見当たりませんでした。
ニラの量も多く、軸の部分は歯ごたえのある食感とスタミナ感が好印象。また葉の部分も適度に繊維質が残る歯触りから、くったくたの飾りニラではありません。ニラの風味がスープのパンチを底上げし、輪切り唐辛子も頼りないスイートチリやレッドベル(赤ピーマン)ではなかったので、こちらも飾りではなかったです。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
唐辛子の辛さレベルはピリ辛〜中辛、花椒は硬派に中痺といった程度から正直 “十分ご注意ください” は必要ないと思ったりもしたのですが、お年を召した方から小学生の子まで幅広い方が利用しているファミリーマートでの専売品なので、細心の注意を払ったのかもしれません。しかし、日本式でも丁寧な麻辣味だったこと、また具材のボリュームについては手放しに素晴らしい内容でした。
過酷な糖質制限ダイエットに取り組んでいる方にとっては厳しいかもしれませんが、いわゆるロカボダイエット(ゆるい糖質制限)中なら食べても大丈夫。置き換えダイエットに利用すれば気休め程度の存在ではありませんし、ダイエット中の方でも比較的に罪悪感なく食べられて、きちんと美味しさにもコミットしている良品です。そしてあ今後もコラボは続くと思いますが、そろそろ「はじめ屋」の「こってりソース焼そば」をベースにしたRIZAPのカップ焼そばも食べてみたいですね。