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日清ラ王の “プチ贅沢” 第3弾はブランド史上初の帆立×鶏白湯「HOTATE TORI-PAITAN」でブームを牽引!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年3月13日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清ラ王 HOTATE鶏白湯」の実食レビューです。

やっぱり令和5年は “ハイクラス系” がアツい!? 日清ラ王の「プチ贅沢」第3弾は “ホタテだしと鶏の旨み” を凝縮した濃厚でコク深い味わいの帆立×鶏白湯!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清ラ王 HOTATE鶏白湯

日清ラ王(にっしんらおう)とは、1992年(平成4年)9月21日の発売以来、変化の大きいラーメン業界において “その時代の王道とされる味” に進化し続けてきたブランドで、名前の由来はラーメンの王様。当初はカップ入り生タイプめんのフラッグシップモデルでしたが、現在はノンフライの即席カップめん及び即席袋めん、並びに常温保存を可能にした生タイプめんの鍋焼ラーメンを展開しています。

令和5年の「日清ラ王」は “プチ贅沢” に注力

今回の新商品「日清ラ王 HOTATE鶏白湯(ほたてとりぱいたん)」は、雑味のない上質な旨味を特徴とする “帆立だし” に、ラーメンのスープや鍋つゆとしても人気の “鶏白湯” を組み合わせた一杯で、2023年1月2日発売の「濃香トリュフ醤油」及び同年2月6日発売の「鯛パイタン」に続く “プチ贅沢” シリーズの第3弾。鶏白湯×ラ王は過去にもありましたが、ホタテとの組み合わせは前例がありません。

あらためまして帆立貝(ホタテ)とは‥‥などという解説は不要なくらい、スーパーマーケットや通販サイトでも容易く手に入る食用の二枚貝で、うま味成分として知られるアミノ酸やグルタミン酸、さらにコハク酸なども含まれていることから、刺身やバター焼きなどの一品としてはもちろん、多種多様な料理に重宝されている食材です。

同じ二枚貝でも浅蜊(アサリ)や蜆(シジミ)のほうが舌をキュッとさせる旨味が強く、それが増すと苦味・えぐ味とも表現されますが、その正体こそがコハク酸。アサリには100gあたり111mg、シジミだと100gあたり152mg、牡蠣(カキ)にも100gあたり99mgのコハク酸が含まれているのに対し、ホタテのコハク酸含有量は100gあたり8gと少ないため、滅多に苦味を感じることはありません。

学名は “Mizuhopecten yessoensis”

稀にホタテが苦いといわれるのは、殺菌・消毒・発色の向上などを目的に、次亜塩素酸水を使用して加工したホタテである確率が高く‥‥と、閑話休題。ふわっとした甘みが滋味深く、それでいてネガティブな要素が少ないホタテはラーメン業界でも注目されており、ホタテに特化した専門店も存在するほど。また「チャルメラ」の隠し味としても長年愛用されている、即席めん業界でも身近な存在です。

しかし、鶏白湯に特化したラーメンは数あれど、ホタテに特化した商品は珍しく、そこをガツンと突いてきた日清食品。そういえばローソン名店シリーズの「日清 麺屋一燈(いっとう)東京濃厚魚介鶏白湯」も “鶏白湯×ホタテ” の旨みを特徴とするカップラーメンなので、ややオマージュを感じる展開ではあるものの、前述したように「日清ラ王」では初となる組み合わせのフレーバー。

2012年12月10日に発売された「冬味ラ王 鶏炊き白湯」を皮切りに、2014年11月4日発売の「日清ラ王 Selection 鶏炊き白湯」及び2016年6月27日発売の「同 炊き出し鶏とろ白湯」ほか、直近だと “ジェネリック天一” で話題になった「日清ドロラ王 ドロ、コッテリ、鶏白湯」など、八角どんぶり型の鶏白湯は過去に何度がリリースしている「日清ラ王」ですが、縦型ビッグの鶏白湯も初の試み。

「帆立」と「鶏白湯」のバランスが気になるところ

はたして帆立と鶏の旨味がバッチバチに炸裂するようなスープなのか、それとも互いの個性を尊重し合っているようなタイプなのか、さらに “まるで、生めん。” を標榜している麺の仕上がりなど、見どころが多い一杯です。

開封

外装は鶏白湯よりもホタテが目立ってる

今回のカップ麺に別添されている小袋は、ブランドロゴよりも大きく “HOTATE” と書かれた「特製調味ホタテオイル」1袋のみで、文字通りであれば中にホタテの旨味が詰まっている様子。2022年3月15日リニューアル以降の「麺屋一燈 東京濃厚魚介鶏白湯」はレビューしていないため、それとの比較については深く言及しませんが、まったく意識していないとは思えません。

具材ごろごろ

かやくは味付鶏つくね+ネギとシンプルで、けっして物足りないわけではなく、味付鶏つくねがゴロゴロと、さらにネギの加工方法も熱風乾燥よりランニングコストが高いFD(フリーズドライ)だったことから、おもわず引き算の美学が感じたほど。この時点での香りは鶏白湯が優勢で、インスタント感はありながらも濃密なファーストインプレッション。

メーカー希望小売価格は276円(税別)に設定されている、つまりコンビニで購入した場合の税込価格は298円とハイエンド系に片足を突っ込む‥‥というか、2023年3月現在の縦型ビッグ製品におけるメーカー希望小売価格は245円(税別)が標準的なので、ハイクラス系ど真ん中といっても過言ではないんですけど、ひとまず前回の「鯛パイタン」と同じ価格設定です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清ラ王 HOTATE鶏白湯
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)
内容量:100g(めん70g)
商品コード:4902105278796(JAN)
発売日:2023年03月13日(月)
実食日:2023年03月14日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:276円(税別)
購入価格:246円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製調味ホタテオイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、クリーミングパウダー、チキン調味料、食塩、鶏脂、糖類、でん粉、小麦粉、香味調味料、魚介調味料、粉末しょうゆ、植物油脂、ほたて調味油、卵粉、香辛料、酵母エキス)、かやく(味付鶏つくね、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉)、かんすい、香料、炭酸Ca、カラメル色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

そこそこ細いけど熱湯5分は守ってください

麺は油で揚げずに乾燥させたフライ麺で、そこまでサイズは太くないけれど、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。ちょっと画像では分かりにくいのですが、麺の戻りムラが発生しづらいように、容器の中腹よりも下に押し込まれています。たまにガコッと外れてますけどw

帆立の香りに注目

別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製調味ホタテオイル」を温めながら待つこと5分。時間になったら「特製調味ホタテオイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。調理前の香りは鶏白湯が優勢と触れましたが、お湯を注ぐとホタテの存在感も明確で、攻撃性は控えめながらも上品かつ大胆さを兼ね備えた雰囲気。

また「特製調味ホタテオイル」から感じるのは、土台のスープから漂ってくる膨よかなホタテとはベクトルが違う、干し貝柱のような芳ばしさが印象的で、その多重奏な香りに驚きました。しかし、それと実際の味わいにギャップが生じることも珍しくないため、引き続き費用対効果にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:405kcal
たん白質:9.3g
脂  質:12.0g
炭水化物:65.0g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:148mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:405kcal(めん・かやく:296kcal)(スープ:109kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「鯛パイタン」と同じかな?

5.0

鋭角な刃で切り出された平打ちの角断麺で、オフホワイトのスープに同化しそうなほど淡い、透明感のあるビジュアルですが、なんのこれしき熱湯5分ちゃんと待っても強靭すぎるコシの持ち主。食べ始めはノンフライめん特有のゴムっぽい質感が目立つため、ゴリゴリしたコシの強さだったり、そう簡単には千切れない伸縮性だったり、わざとらしい部分もありますけど、それについては時間が解決。

調理直後は画像よりも縮れてます

調理後に5分以上‥‥いや、なんだったら10分ほど放置しても問題ないレベルなので、特に食べ始めは “まるで、生めん。” とは異なる印象を受けることになるのですが、数分間ゆっくり休ませた後のナチュラルな質感は凄まじく、強い小麦の香りと甘みも特徴的なポイント。

おそらく前回の「鯛パイタン」と同じノンフライ麺だと思うのですが、鯛パイタンのときには強すぎた小麦の主張も程よく、スープとの相性に問題を感じることはありませんでした。ひとまず最短でも5分は待つこと、さらに麺のポテンシャルを引き出したい方は “別添の「特製調味ホタテオイル」を投入し、スープの素なども完全に溶かしてから” 再び5分以上放置するのがオススメです。

スープ

鶏白湯よりもホタテが強い

6.0

鶏白湯といっても様々な味わいに分かれますが、今回の鶏白湯はポタージュよろしく洋風路線の味わいで、一般的にネガティブとされる獣臭はもちろん、ザラつくような骨っぽさも極限まで抑えられた優しいテイスト。そこに重なるホタテもて柔らかくて、コハク酸に由来する苦味は皆無に等しく、でも特有の旨みがフワッ‥‥と舌を包み込んでくれる感じ。

とろみ成分で人工的に粘度を高めているのですが、そこまでドロドロに仕上がるわけではありません。あくまでもスープとして成立する、それでいてポタージュっぽさを強調してくれるような、ほどよいトロミ加減が濃厚さをナチュラルに加速させます。

干し貝柱っぽさが印象的

そこに加える「特製調味ホタテオイル」には鶏に由来する成分も入っていたので、100%ホタテ由来のオイルではないけれど、鶏油(ちーゆ)の芳ばしさよりも干し貝柱の旨みが強く、香りで受けた印象を裏切らない、上品かつ濃密な旨味が口いっぱいに広がります。それから鼻に抜けていくところまで、気を抜いたら “うっとり” しそうな味わいに、なるほど「プチ贅沢」な気分に浸れました。

かやく

ここは鶏白湯が優勢

5.0

スープのバランスは鶏白湯よりもホタテをフロントに感じたのに対し、トッピングは完全に鶏白湯カラーの構成で、メインの味付鶏つくねは本物さながら(加工肉特有のクセが皆無)とはいえないけれど、鶏の旨味をギュッ‥‥と凝縮したような旨味が魅力的。ネギもFD加工かつ斜め切りで、シンプルだからこその高級感がある、いい取り合わせだと素直に感じました。

ここに東洋水産(マルちゃん)が誇る「俺の塩」に帰ってきた “かまほたさん” こと「貝柱風かまぼこ」みたいな具材が入っていたら、より全体のホタテ感も跳ね上がりますけど、そうなれば優しい鶏白湯が頼りないに変換されそうなので、あえて鶏白湯に一途なチョイスにしたのかもしれません。

総評

5.0

大判どんぶり型と比較して、それよりも簡便性の高さを重視しなければいけない縦型ビッグのカップラーメンでありながら、メーカー希望小売価格が276円(税別)というハイクラス系の一杯。コンビニ以外での販売価格も税込250円前後が相場になりそうなので、総評から差し引いた部分もありますけど、値段相応の満足感は充分に得られました。

2023年1月発売の「濃厚トリュフ醤油」に始まり、2月「鯛パイタン」からの3月「HOTATE鶏白湯」と続いた “プチ贅沢” シリーズ。この感じだと4月に第4弾が出る可能性が高いため、次回も縦型ビッグなのか、それともメーカー希望小売価格が500円(税別)のガチ勢をリリースしてくるのか、引き続き楽しみです【author・taka :a(大石敬之)】

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