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まるか食品、まさかの寺とコラボ。善光寺大勧進限定「ペヤング 善光寺御開帳記念 蕎麦風」を取り寄せてみた

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年4月3日(日)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 善光寺御開帳記念 蕎麦風」の実食レビューです。

善光寺大勧進限定のペヤング!? まるか食品が七年に一度の祭儀「善光寺前立本尊御開帳」を記念して “八幡屋磯五郎の七味唐からし” を別添したカップ焼きそばを新開発!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 善光寺御開帳記念

ペヤングとは、まるか食品の代名詞となっているブランドで、1973年(昭和48年)7月発売の「ペヤングヌードル」が最初の商品。当初はカップラーメンからスタートしましたが、1975年(昭和50年)3月13日発売の「ペヤング ソースやきそば」を皮切りに、四角い容器や液体ソース、かやくの個包装など、現在のカップ焼きそばカテゴリーにおけるディファクトスタンダードを築き上げました。

画像はペヤングの公式Twitterアカウントより

今回の新商品「ペヤング 善光寺御開帳記念 蕎麦風」は、善光寺の絶対秘仏とされる御本尊の身代わり・前立本尊(鎌倉時代 – 重要文化財)を本堂にお迎えして行う七年に一度の祭儀 “善光寺前立本尊御開帳” を記念して開発された変わり種で、御開帳期間中に善光寺大勧進境内の特設テント(現地)または善光寺大勧進オンライン(善光寺の公式通販サイト)でしか購入できない超限定品。

善光寺(ぜんこうじ)とは、長野県長野市元善町にある無宗派の単立仏教寺院で、御本尊の一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい – 善光寺如来)は日本最古の御仏とされる絶対秘仏。善光寺如来は白雉5年(654年)以来の秘仏として知られ、これまでに誰も見たことがなく、未来永劫いかなる人も直接拝むことが許されない存在。

絶対に “誰も見てはいけない” という条件は、善光寺の僧侶や住職も例外ではなく、なんとも不思議な存在なのですが、その善光寺如来と同じ姿をした身代わりとして鎌倉時代に模鋳されたのが前立本尊(まえだちほんぞん)で、それも現在は秘仏となっており、前述した七年に一度の祭儀 “善光寺前立本尊御開帳” の期間中だけ拝むことが許されています。

コロナ禍で開催期間が延長された令和4年の御開帳

2022年(令和4年)の「善光寺前立本尊御開帳」は当初、4月3日(日)〜5月29日(日)の57日間とされ、しかしながら密を避けるために当初の予定から期限を6月29日(木)まで延長し、その88日間だけ特別に前立本尊を拝むことができる、とても貴重な祭儀となっているのですが、まさかのペヤングやきそば×善光寺前立本尊御開帳という予想外の展開。

実は現在を遡ること2015年(平成27年)3月2日、およそ7年前に「善光寺前立本尊御開帳」が実施された際は、日清食品が “八幡屋礒五郎の七味唐からし” を別添した「日清のどん兵衛 天ぷらそば 善光寺御開帳記念商品」を関東・甲信越で販売していたので、即席カップめんメーカー×善光寺の前例はあるものの、まるか食品とのコラボレーションは初めての試み。

7年前の善光寺御開帳記念商品(どん兵衛)と同じように、今回の「ペヤング 善光寺御開帳記念 蕎麦風」にも共通して “八幡屋礒五郎の七味唐からし” を別添しているのがポイント。八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)は、善光寺と所縁の深い七味唐辛子専門店で、八幡屋礒五郎の七味唐からしは「やげん堀(東京・浅草寺)」や「七味家本舗(京都・清水寺)」と肩を並べる日本三大七味唐辛子の一つ。

善光寺名物の中でも定番のアイテム

江戸時代の中期、1736年(元文元年)に初代・室賀勘右衛門(むろが かんえもん)が善光寺の堂庭(境内)で七味唐辛子を売り始めたのが「根元 八幡屋礒五郎」の始まりで、いつしか “善光寺参りの手形” とまでいわれるようになり、数ある善光寺名物の中でも最古の存在とされています。さて、そんな信州の長く重い歴史をペヤングは最大限に活かせているのでしょうか——。

開封

別添の小袋は計3種

今回のカップ麺に別添されている小袋は「ソース」「後入れかやく」「七味唐辛子」の計3種で、先入れの小袋はありません。七味唐辛子の小袋には、一見して明白に “八幡屋礒五郎の七味唐からし缶” と分かるイラストがデザインされ、その横に小さく八幡屋礒五郎のロゴを印刷。

もちろん七味唐辛子は本物の「八幡屋礒五郎」謹製

ちょっと写真では分かりにくいかもしれませんが、七味唐辛子の小袋裏面には原材料名などの表示があり、内容量は0.2gとのこと。七味唐辛子の製造者欄には「有限会社八幡屋礒五郎(長野県長野市柳町102-1)」とあり、間違いなく本物であることが分かります。

販売店は善光寺大勧進境内の特設テント、または善光寺大勧進オンライン限定で、値段は1食あたり250円(税込)と若干ながら高めの設定。現地では初日から飛ぶように売れたそうですが、特設テントでは1個単位で購入できるのに対し、公式通販サイトでは6個入り2,100円(送料・税込)からの販売となっています。即席カップ麺としてはミドル級の値段ですけど、お土産価格と思えば妥当かもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 善光寺御開帳記念 蕎麦風
製造者:まるか食品株式会社
製造所:+H 本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:112g(めん90g)
商品コード:4902885008163(JAN)
発売日:2022年04月03日(日)
実食日:2022年04月10日(日)
発売地域:善光寺大勧進(現地・公式通販サイト)
取得店舗:善光寺大勧進オンライン
商品購入価格:2,100円(税込)6個入・送料込
希望小売価格:1食あたり250円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・後入れかやく・七味唐辛子)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(しょうゆ、糖類、かつお節エキス、食塩)、かやく(揚げ玉、ねぎ、七味唐辛子)/ 調味料(アミノ酸等)、香料、増粘多糖類、カラメル色素、クチナシ青色素、酒精、かんすい、タマリンド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、カキ色素、膨脹剤、香辛料抽出物、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆を含む)

実食開始

既存の “蕎麦風めん” を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、一見すると蕎麦(そば)にも見えますが、カキ色素などで着色しているだけ。これを公式は “蕎麦風めん” と表現しており、そば粉を一切使用していないことから、そばアレルギーの方でも安心して食べられると訴求してます。ただ、そば粉の風味も感じられないため、そのギャップを受け入れられるかどうか-・というのが評価のターニングポイント。

やっぱりベースは “あの商品” か?

別添の小袋は “すべて後入れ” なので、小袋を取り出してから熱湯を注ぎ、待つこと3分。時間になったら湯切りして、液体ソースを絡めたら、後入れかやくと七味唐辛子をトッピングして完成です。かなり既視感のある調理後のビジュアルではあるものの、それについては後述するとして、おそらくペヤングに八幡屋礒五郎の七味唐からしが別添されたのは史上初の展開。

通常の「ペヤング ソースやきそば」(193円・税別)よりも圧倒的に高い変わり種になりますが、コストパフォーマンスを評価する商品ではないと思うので、お土産としての需要が高い記念品であることも念頭に置きながら「めん」「ソース」「かやく・七味唐辛子」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(112g)あたり
カロリー:530kcal
たん白質:8.7g
脂  質:29.0g
炭水化物:58.6g
食塩相当量:3.0g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

そば粉ゼロ(不使用)の黒っぽい油揚げ麺

5.0

まるか食品の “蕎麦風めん” は、2021年3月22日に発売された「なんちゃって蕎麦風」を皮切りに、同年8月23日発売の「韓国味 なんちゃって蕎麦風」や、直近だと「ペタマックスたぬきそば風」にも使われていた油揚げ麺。前述のように蕎麦の風味は漂ってこないので、ただ黒っぽく着色された中華麺に過ぎません。

こんな見た目で「やきそば」です

原材料名の “小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料” という見慣れた構成は、いつもの「ソースやきそば」と共通で、サイズや形状についても目立った違いはなく、異なる点は色くらい。ただ、それだけにペヤングならではの万能性が功を奏し、後述するソースにも違和感なく馴染んでくれます。

ちなみに外装フィルムの賞味期限右側に「+H」と記載してあったら群馬県伊勢崎市戸谷塚町の本社工場で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら群馬県伊勢崎市下触町の赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、工場の違いによるレシピの変更はありません。縮れの強弱や厚みなど、ロット差で変化が生じることもありますが、それを楽しむのもペヤングの醍醐味です。

ソース

おそらく「なんちゃって蕎麦風」と共通

5.0

ソースの原材料名は “しょうゆ、糖類、かつお節エキス、食塩” とシンプルで、例えるなら関東風の蕎麦つゆライクなテイスト。ただ、濃口醤油をベースにしながらも攻撃的な味ではなく、こっくりと甘い和風だし醤油味で、前述した「なんちゃって蕎麦風」のソースに酷似した魅力を備えています。というか、たぶん同じソースですね。

もしかすると微妙に成分を調整している可能性もありますが、変化があったとしてもマイナーチェンジに過ぎません。しかし、後述する別添の七味唐辛子を加えた途端、雰囲気は激変。

かやく・七味唐辛子

八幡屋礒五郎は伊達じゃない

5.0

後入れかやくの構成も「なんちゃって蕎麦風」と共通で、熱風乾燥による青ネギの主張が気になるところではあるものの、サクサクした揚げ玉のアクセントは効果的。せっかくの「善光寺」コラボだったので、なにか特別な具材を使用してほしかった思いもあるけれど、かやくがシンプルだからこそ八幡屋礒五郎の「七味唐からし」が最後まで際立っていたのも事実。

少量でも存在感は絶大

八幡屋礒五郎の「七味唐からし」は、唐辛子・陳皮・胡麻・麻種・紫蘇・山椒・生姜の組み合わせを基本とし、辛味と香りの調和を重視した、独特の味わいを特徴としています。けっこうソースの甘さが強いので、そこが人を選ぶ要因になりますが、こっくりとした甘さと対比を描く七味唐辛子の辛さと複雑な風味がシンデレラフィット。

ちなみに東京・浅草寺の「やげん堀」は唐辛子と焙煎唐辛子をブレンドすることで辛さに深みを出し、京都・清水寺の「七味家本舗」は唐辛子以外すべて香りを持った素材を使っているのが特徴で、それぞれに異なる調合の工夫があり、違った個性を備えています。

総評

5.0

低く評価したらバチが当たりそうな商品なので‥‥というわけではなくw ひとまず商品の内容を要約すると、2021年3月22日に発売された「ペヤング なんちゃって蕎麦風」に「八幡屋礒五郎の七味唐からし」を別添した、二番煎じにも程がある作り。味だけで評価すると、それ以上でもそれ以下でもありません。

しかし、あの由緒ある善光寺とペヤングの組み合わせは斬新で、お土産としての需要も高いことから、企画的な面白みも加味しての評価です。普段はカップ焼きそばを食べない方でも、お土産に貰ったら嬉しいですよね。善光寺の御開帳は格式ある祭儀ですが、こういうフランクな取り組みも実施しちゃう柔軟な姿勢にも魅力を感じたので、7年後も楽しみにしています【author・taka :a(大石敬之)】

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