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激辛ペヤングの姉妹品!? セブン先行「豚バラ入り旨い辛さの油そば」こいつはトラップか、それともサプライズか‥‥

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年10月4日(火)セブンイレブン先行発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 豚バラ入り 旨い辛さの油そば」の実食レビューです。

MAXシリーズ第1弾を飾った「ペヤング 激辛やきそば」を “油そば風” にアレンジ!? 辛みが旨いので、食べたら止まりません。押し寄せる旨さには十分ご注意ください。その実力とは‥‥

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 豚バラ入り 旨い辛さの油そば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっている即席カップめんブランドで、1973年(昭和48年)7月発売の「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、屋台のパックを模した四角い容器に、まろやかな液体ソース、具材の個包装など、現在のカップ焼きそば市場における基盤を築き上げたのですが‥‥

油そばに手を出しても “やきそば暖簾” は下げない

今回の新商品「ペヤング 豚バラ入り 旨い辛さの油そば」は、発売するや否や多くのユーザーに衝撃を与えた問題作「ペヤング 激辛やきそば」をベースにした変わり種で、背景は見慣れた例のデザイン。パッケージでは「豚バラ入り油そば」となっていますが、公式の商品名では間に “旨い辛さの” と入り、激辛ソース+ニンニク風味調味油を組み合わせた、辛さの中に潜むマイルドな旨味を訴求しています。

あらためまして「ペヤング 激辛やきそば」とは、後にペヤングの印象を変態的な方向へ牽引することになるMAX(マックス)やきそばシリーズの第1弾で、2012年(平成24年)2月20日の発売以来、まさかの定番入りした人気商品。現行のパッケージにも「辛さレベルMAX!!」とあるように、Twitterや某有名掲示板で辛さに関する苦情が殺到するなど、大騒ぎになったのも10年以上前の話——。

しれっと発売10周年を過ぎていた2022年10月現在、その間に「激辛やきそば」対比2倍の辛さを誇る「もっともっと激辛MAXやきそば」や、その上を行く「激辛やきそばEND(激辛MAX END)」など、界王拳よろしく倍々ゲームに持ち込んでしまった結果、忘れもしない2020年(令和2年)2月17日、リタイア続出で話題になったマックスエンド対比3倍の辛さを誇る「獄激辛やきそば」が市場を席捲。

すべては「激辛やきそば」から始まった‥‥

公式の情報によると、すべての始まりとなった「激辛やきそば」のスコヴィル値(Scoville heat units – SHU)は45,000SHUなのに対し、獄激辛シリーズのスコヴィル値は初代「激辛やきそば」対比10倍以上の455,000SHU(45万SHU以上)が基本。あまりの辛さに買い手は疎か売り手も減ってしまい、ペヤングの新作が出ても売ってない問題が深刻化したのは言うまでもありません。

しかし、それでも止まらないのがペヤングの魅力で、同時に悪いところ。2022年3月7日に「獄激辛やきそば」対比2倍の辛さを実現した「獄激辛やきそばFinal(ファイナル)」を市場に投下しているため、10年前に猛威を振るった初代「激辛やきそば」が可愛く思えてしまうほど、まるか食品の辛味水準が絶賛ぶっ壊れている現在、今回の新作も本当に “旨い辛さ” なのか怪しいところ。

ただ、いつもの「激辛やきそば」では “辛みが強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください。” という警告文を記載している箇所を “辛みが旨いので、食べたら止まりません。押し寄せる旨さには十分ご注意ください。” という注意事項に書き換えるなど、なかなかにユーモラスなデザインは印象的。

激辛やきそば → 豚バラ入り旨い辛さの油そば

販売スケジュールは「セブンイレブン」にて先行発売後、11月7日(月)より一般販売の運びとなっているため、それまではコンビニの中でもセブンイレブンでしか購入できない販路限定品になりますが、さすがに今回は取り扱っている店舗が多い様子。はたして “旨い辛さ” の信用を裏切らない旨辛さなのか、それとも激辛マニアの期待を裏切らない辛さなのか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

予想はしてた

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「ソース」と「調味油」の計3種。こう来るだろうと予想はしていましたけど、やはりソースは既存の「激辛やきそば」と完全に同じ様子。ただ、もうひとつのニンニク風味調味油は「迷油(めいゆ)」の使い回しだろうと予想していたところ、それとは小袋のデザインが違うため、迷油ではないのかもしれません。

いつもの油揚げ麺です

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。原材料名の構成や調理前の重量(めん90g)から察するに、既存の「ソースやきそば」や「激辛やきそば」と同じ例の油揚げ麺でしょう。ソースが “まとも” だと味付けを選ばない万能性を備えているため、これもペヤングが成功した理由の一つ。ただ、メーカー希望小売価格を見逃してはいけません。

既存するレギュラーサイズの「ソースやきそば」や「激辛やきそば」に設定されているメーカー希望小売価格は193円(税別)なのに対し、今回は250円(税別)となっているため、ちゃっかりアブラと豚バラ入りの分だけ上乗せされています。先行販売先であるセブンイレブンで購入した場合、税込価格は258円となっているため、その価格差を補ているのかどうか。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 豚バラ入り 旨い辛さの油そば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:144g(めん90g)
商品コード:4902885008644(JAN)
発売日:2022年10月04日(火)/ 11月07日(月)一般販売
実食日:2022年10月06日(木)
発売地域:全国(セブン-イレブン先行)
取得店舗:コンビニ(セブンイレブン)
商品購入価格:258.12円(税込)
希望小売価格:250円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(植物油脂、糖類、動物油脂、たん白加水分解物、食塩、しょうゆ、醸造酢、ポークエキス、りんご、食用風味油、香辛料、トマト、野菜エキス、デンプン)、かやく(豚バラ肉、キャベツ、味付け鶏ミンチ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、加工デンプン、カラメル色素、増粘剤(グァーガム)、香辛料抽出物、パプリカ色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、リン酸塩(Na)、甘味料(ステビア、カンゾウ)、重曹、ソルビトール、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

こいつかwww

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、ここに豚バラ肉が入っているのですが、過去の変わり種にも使われていた四角いチップ状のアレ。多めのキャベツは嬉しいポイントになりますけど、かさ増し要員か例の味付け鶏ミンチ(味付け鶏ひき肉)も入っているため、なんかちょっと拍子抜けした気分。

けっこうギトギト‥‥w

かやく以外は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「ソース」と「調味油」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切りして、ソースと調味油を混ぜ合わせたら出来上がり。ええ、たしかに “豚バラ入り” ではあるものの、なんか‥‥ねw また激辛ペヤング特有の薬品臭が漂うなど、よくも悪くもペヤングらしい仕様となっているのですが、調味油との兼ね合いが気になるところ。

ちなみに2022年10月現在「激辛やきそば」のカロリーは556kcal、脂質は29.1gなのに対し、今回のカロリーは745kcal、脂質は47.8gとなっているため、しっかりと油そばらしい値。カプサイシンは脂溶性なので、調味油に特別なギミックがなければ和らいでいるはずですが、引き続き辛味の強さに注目しつつ「めん」「ソース・調味油」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(144g)あたり
カロリー:745kcal
たん白質:11.4g
脂  質:47.8g
炭水化物:67.4g
食塩相当量:4.1g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの油揚げ麺です

5.0

ペヤングの「やきそば」系に使われている油揚げ麺は、基本的に「ソースやきそば」と共通で、それは「激辛やきそば」や「獄激辛やきそば」なども例に漏れず。今回は商品名こそ「油そば」となってはいるものの、油が多いだけで “ペヤングやきそばの系譜に連なる変わり種” なので、油そば専用の麺ではありません。

調味油でギトギトしてるけどw

そば粉を使わずに作った日本そば風の「蕎麦風めん」(実際は黒く着色しただけの中華麺)とか、春雨の「ピーヤング」とか、いつもの「ソースやきそば」とは違う特殊な麺を搭載した商品も存在しますけど、そういったアピールがない限り顕著な違いといえば麺の量くらい(例:ペヨング・超大盛・超超超大盛GIGAMAX・超超超超超超大盛ペタマックス)。

ちなみに外装フィルムの賞味期限横に「+H」とあったら本社工場で、同じ位置に「+A」とあったら赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、工場の違いによるレシピの変更などはありません。ちょっと普段よりも太いとか、ちょっと普段よりも細いとか、個体差によるブレは生じるものの、その違いを楽しむのもペヤングの醍醐味だと思います。

ソース・調味油

かなり既視感あるけど‥‥この企画は嫌いじゃないw

6.0

上記の画像で調味油に追いやられているソース(向かって左)の味付けは、体感的に既存の「激辛やきそば」と完全に一致する構成で、調味油の主原料となっている植物油脂の使用量を増やし、動物油脂と食用風味油をプラスしたら、今回の原材料名になるフレームワーク。けっこう久々に食べたので、まぁまぁ辛かったんですけどw

10年前の水準と比較して、即席カップめんユーザーの辛味耐性は軒並み上昇している現在。辛い食べ物が苦手な方には厳しい辛さレベルに達しているかとは思いますが、極端に苦手でない限り、完食できないほど非常識な辛さではないと思います。でもって大量に入っている調味油(向かって右)なんですけど‥‥ええ、やはり「迷油」の使い回しという認識で問題ありません。

もしかすると微妙に配合を変えている可能性もありますが、要約すると “植物油脂に動物油脂(おそらく豚脂)をブレンドしたガーリックオイル” という印象は「迷油」と共通で、油そばらしい動物系のコクとニンニクの旨味がプラスされた結果、オリジナルの「激辛やきそば」よりもマイルドに、やみつき度については想像以上にアップしていたので、なかなかに侮れない組み合わせでした。本家より好きかもw

かやく

主役はキャベツだと思う

4.0

キャベツは定番の「ソースやきそば」や「激辛やきそば」に匹敵するボリュームで、それについては素直に好感が抱けたものの、味付け鶏ひき肉テメェはダメだw これ苦手な人けっこう多いですよね? 昔は “まともな鶏ひき肉” だったんですけど、いつしか筒状の成型肉(ほんとに肉なのかコレ)に変わり、邪魔でしかなくなったのが正直な意見。

また商品名に冠している “豚バラ入り” も「超大盛彩り豊かな7種の具材のやきそば」や「旨辛味にんにくやきそば」に入っていた豚肉と大差なく、それよりも脂身が多いかな? 程度。とはいえオイリーな添付調味料のタッグに対し、多めのキャベツが箸休めに効果的だったので、豚バラ入りに固執しなければ許容範囲内かと。

総評

5.0

タイトルの「豚バラ入り」については肩透かしで、そこに期待していた場合、まさかの手のひら返しを喰らった気分に陥るかもしれません。また事前にネットで調べたら分かることではあるものの、パッケージに「激辛やきそば」の文字はないため、ピリ辛程度の油そばを想定していた場合、それ以上の辛さに驚くことになると思います。

ただ、いつもの「激辛やきそば」ならではの特徴を継承しつつ、こってりとした味わいはペヤングやきそば史上初の試み。もれなく筒状の味付け鶏ひき肉も継承しちゃってますけどw ありそうでなかった味わいだったので、事前に豚バラ入りの期待値を下げてから、激辛ソース+アブラの背徳感に溺れてください【author・taka :a(大石敬之)】

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