ペヤングが志津川高校のヤングとコラボ「たこめし風やきそば」で復興支援!! 宮城県南三陸町の “タコ飯” 再現

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年2月7日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング たこめし風やきそば」の実食レビューです。

宮城県南三陸町の “たこ飯” を「ペヤング」にアレンジ!? 宮城県立志津川高等学校との共同企画で異色のカップ焼きそば実現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング たこめし風やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっているブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売された「ペヤングヌードル」が最初の商品。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、業界初の四角い容器や液体ソース、かやくの個包装など、現在のカップ焼きそば市場で当たり前とされているディファクトスタンダードを築き上げました。

宮城県志津川高等学校と共同で企画した商品とは‥‥

今回の新商品「ペヤング たこめし風やきそば」は、宮城県南三陸町で食べられている「たこ飯」を再現したカップ焼きそばで、一見すると奇を衒った “脱やきそば系” の変わり種に思えますが、そうではありません。パッケージに宮城県立志津川高等学校の名前と校章が印刷されているように、同校の商業部と共同開発したコラボ商品で、かなり “まじめ” な取り組み。

現在を遡ること約6ヶ月、2021年8月の話。まるか食品の本社に届いた1通の手紙が「ペヤング たこめし風やきそば」誕生の理由で、部活動として地域の経済などを研究している宮城県立志津川高等学校商業部の生徒らと、その顧問を務める根本博教諭が仕掛け人。生徒たちが考案した60通り以上の商品案を集め、A4判の紙4枚に思いの丈とアイディアを綴り、それを送ったのが事の発端。

何を隠そう顧問の根本博教諭は生粋のペヤンガー(熱狂的なペヤングのファン)で、ペヤングの新商品が出るたびに、ほぼ全種類を網羅してきたほどの猛者。そこで “ノーペヤング、ノーライフ” を掲げ、約1年前に部員と「ペヤング研究会」を創設し、新商品が出れば試食を繰り返していたそうです。私もブログの関係で年間1000食ほどのカップ麺を押さえてますけど、ペヤングに関しては参りました。

「たこめし風」と「わさび醤油味」を商品化

まるか食品に寄せられた商品案には、ティラミス味やバナナミルク味、かき氷いちごミルク味など、いかにもペヤングに誂え向きなテーマもあったようですが、リモートでの打ち合わせを重ね、まるか食品が10種類以上の味を試作。その結果 “たこめし風・わさび醤油味・宇治抹茶味・沖縄ソーキそば味・三陸海鮮あんかけ味・防災食用” の計6種が残り、さらに絞り込んで商品化が決まったのが上記の2つ。

このページでレビューする「ペヤング たこめし風やきそば」は、2年生の渡辺晴南(わたなべ はるな)さん考案で、南三陸の特産とされるタコを使った “たこ飯” の味を再現。ソースは超特選濃口醤油をベースに、タコエキスや生姜パウダーなども配合しているらしく、具材にはペヤング独自製法の “たこ入りすり身ボール” を搭載するなど、目新しいアイテムも盛り込んだ意欲作。

もうひとつの「ペヤング わさび醤油味やきそば」は、1年生の小野寺樹莉(おのでら じゅり)さん提案で、ソースは山葵(わさび)のツンとした刺激を効かせた醤油味。具材には茎山葵を使用しているらしく、ふりかけには刻み海苔を別添とのこと。こちらは2週間遅れの2月21日に発売予定となっており、先に「たこめし風やきそば」がリリースされました。

「ペヤング たこめし風やきそば」の原材料名

原材料名に米(ライス)の表示はないので、あくまでも “たこ飯の味” を表現した即席カップ焼きそばに分類されますが、ペヤング独自製法の新具材「たこ入りすり身ボール」も含め、仕上がりが気になるところ。企画的に無条件で高く評価したい気持ちもありますが、いつも通りの姿勢で掘り下げます。

開封

2種類の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」で合計2袋。ソースは定番の「ソースやきそば」よりも量が多く、かやくの小袋も大きめで、その中に入っているタコ入りすり身ボールは湯戻し前から凄まじい存在感を放っています。最初はサンヨー食品のエビボール(魚介練り製品)みたいな見た目を想像していたんですけど、ぜんぜん違いますね。

麺は慣れ親しみのある例のアレ

タコ入りすり身ボールには新鮮味を覚えましたが、麺は通常の「ソースやきそば」にも使われている汎用性の高い油揚げ麺で、安心と信頼のファーストインプレッション。最近は黒い見た目の “蕎麦風めん” なども定期的に使っていますが、今回は通常の油揚げ麺とみて間違いないでしょう。で、気になるのが販売店についての問題。

近年のペヤングといえば、人を選ぶ変態的な商品が多く、その結果 “売ってない問題” が多発しているため、TwitterなどのSNSでは新作が出るたびに「売ってない」「どこに売ってる?」などの投稿が相次ぎます。ただ、今回の「たこめし風やきそば」については “セブンイレブンでの取り扱いが多い” ので、参考になさってください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング たこめし風やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:H・本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:120g(めん90g)
商品コード:4902885007869(JAN)
発売日:2022年02月07日(月)
実食日:2022年02月12日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:216円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、しょうゆ、たん白加水分解物、植物油脂、食塩、タコエキス、ジンジャーパウダー)、かやく(タコ入りすり身ボール、ニンジン、ネギ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、膨張剤、カラメル色素、香料、乳化剤、ビタミンB2、(一部に小麦・卵・大豆を含む)

実食開始

タコ入りすり身ボールの存在感すごいw

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、ニンジンやネギも入っているのですが、白いタコ入りすり身ボールの存在感たるやw あくまでも “タコ入り” なので、100%タコの擂り身を使っているわけではないと思いますけど、中に見える赤紫色の部分がタコですかね? ひとまず新開発であることは確実なので、力の入れ様が伝わってきます。

ブツ切りのタコに見えなくもない

麺の湯戻し時間は通常通り3分、かやくを入れてから熱湯を注ぎ、時間になったら湯切りして、ソースを馴染ませたら出来上がり。香りは想像以上に生姜が強く、醤油の存在感も明確で、ちゃんとタコっぽい香りが漂ってくるのも好印象。コメではなく麺なので、完全にタコ飯の香りではないけれど、調理後のイメージとしては悪くありません。

それでは、引き続きタコ入りすり身ボールの仕上がりはもちろん、ちゃんとタコ飯っぽさが感じられるのかどうか「めん」「ソース」「かやく」の3項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(120g)あたり
カロリー:549kcal
たん白質:11.3g
脂  質:28.2g
炭水化物:62.6g
食塩相当量:3.6g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

今回もソースとの相性に問題なし

5.0

前述の “蕎麦風めん” を使用した「なんちゃって蕎麦風」に、春雨の「ピーヤング」など、いつもの油揚げ麺を使っていない商品もありますが、今回は定番の「ソースやきそば」と共通で、麺量も90gのまま変更なし。さすがにタコ飯のメシ(こめ)感までは再現できていないものの、ペヤングらしいと思えるアイデンティティは遺憾なく表現。

あいかわらずフレキシビリティーに富んだ麺

たとえば候補に挙がっていたティラミス味やバナナミルク味、かき氷いちごミルク味など、スイーツ系のソースに合わせてしまった場合、油揚げ麺ならではの芳ばしさが裏目に出ていたと思いますが、たこめし風のソースには違和感なくフィット。今回はソースにおける醤油と生姜のキレが強かったので、油揚げ麺でもクドくありません。

ちなみに外装フィルムの賞味期限右側に「+H」と記載してあったら本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触町1101-1)で製造したことを意味しているのですが、どちらもレシピは変わりません。ロット差でサイズや縮れの強弱が変動するので、それもペヤングの魅力だと思います。

ソース

けっこう攻めた味だった

5.0

超特選濃口醬油をベースにしているだけあって、醤油のエッジは強く、思っていた以上にキレのあるテイスト。糖類の甘さもありますが、それよりもジンジャーパウダーのキレが優勢で、やさしい感じのタコめし風ではありません。でも、このソースを使って米を炊いたらタコ飯っぽくなるんじゃね? みたいな。

ちゃんとタコエキスの旨みも主張してきたので、タコ飯の素に通じるイメージを抱いたんですけど、たとえばタコエキスをポークエキスに、植物油脂を豚脂(ラード)に変更したら “豚の生姜焼き風” になりそうな力強さを備えています。けっこう濃いめの味だったので、白ご飯を片手に食べるのも一興ですし、そうするとタコ飯っぽさがブーストするかもしれません。

かやく

ちょっと部分的に戻ってなかったけど面白い

5.0

熱風乾燥の青ネギとニンジンは従来の商品にも使われていた汎用の具材ので、目新しさはないけれど、たこ入りすり身ボールは衝撃的。サイズは大きい個体で1.5cmほどに膨れ上がり、白い部分はフワッフワ。その中に入っているタコは歯応えが強く、ちょっと部分的に戻り切っていない箇所もありましたが、独特のコリッとした歯応えが面白いですね。

タコ飯の中に入っている柔らかい弾力のタコとは別物ですけど、即席カップ麺の具材としては目新しく、ほかのメーカーが使っている魚肉練り製品とは一線を画していました。もうちょっとタコの戻りにも配慮しつつ、次はイカとかホタテとか、いろんなバージョンにも挑戦してもらいたいです。

総評

5.0

これまでに多種多様な商品とコラボしてきたペヤングですが、県立高校とのコラボは初めての試みで、なおかつ東日本大震災の復興に貢献するために、売上金の一部を志津川高等学校に寄付するとのこと。その地域貢献に関する部分も然る事乍ら、タコ飯を焼きそばに落とし込むアイディアも面白く、実際に “それっぽい感じだった” ので、再現度は高いかもしれません。

とはいえ第2弾の「わさび醤油味やきそば」を発売する前に「ペタマックスきつねうどん」(2月14日発売)を挟むので、そっちは頭ペヤングですけど、それはさておき「たこめし風やきそば」は良品です。販売店は沖縄を除くセブンイレブンでの取り扱いが意欲的なので、気になっている方は最寄りの店舗をチェックしてみてください【author・taka :a(大石敬之)】

  1. 蛇足極まりない無駄知識ですが…宮城県の県立高校って名前に『立』が入らないんですよ。
    『宮城県立○○高校』ではなく『宮城県○○高校』なんです。
    他県出身でこの事を知らず、息子の高校入試の事で三者面談を受けた時初めて知っておったまげました。

    • > 熊ごろーさま
      コメントいただきありがとうございます。身内が仙台出身なので、私も「なんで間に “立” が入るんだ?」などと疑問に思ったのですが、まるか食品の公式ウェブサイトに “宮城県立志津川高等学校商業部とのコラボ商品です。” との記載があり、それを反映しました(しれっと一部のキャプションだけ間の “立” を外しましたが)。念のため、ソースを貼っておきます。http://www.peyoung.co.jp/products/2236/

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