本田翼さんのCMで話題「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG」が高コスパ!! 食べてみた結果 → ヒットする未来しか見えない

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年2月7日(月)新発売、明星食品のカップ麺濃いぜ!一平ちゃんBIG 豚たまごうどん」及び「同 豚ねぎそば」の実食レビューです。

今度の新作は一平ちゃん夜店の焼そば‥‥じゃなくて縦型ビッグの和風麺!? 明星食品の新戦略「濃いぜ!一平ちゃんBIG」本格始動!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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濃いぜ!一平ちゃんBIG

一平ちゃん(いっぺいちゃん)とは、1993年(平成5年)1月18日の発売以来、明星食品が “いっぺん食べたら、やめられない。” をキャッチフレーズに展開しているロングセラーで、もともとは標準どんぶり型のカップラーメンからスタートしましたが、現在は湯切りタイプの「一平ちゃん夜店の焼そば」を主力商品としています。しかし‥‥

新ブランド「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG」を展開

このページでレビューする新商品「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG 豚たまごうどん」及び「同 豚ねぎそば」は、縦型ビッグ容器を採用した和風フレーバーの新作で、これまでの和風麺とは一線を画す “豚だしを練り込んだ麺” を新規に開発。縦型ビッグ容器を採用したカップ麺の新作は、基本的にCVS(コンビニエンスストア)向けとなっているのに対し、今回はCVS向けに開発された製品ではありません。

コロナ禍で購買行動が変化し、チャネルの使い分けが加速している近年。以前は頻繁にコンビニを利用していた20~30代のユーザーは、販売価格の安いドラッグストアやディスカウントストアなどに流れ、価格コンシャスの傾向は年々強くなっています。さらに現在のコンビニ市場では、品質を追求した本格志向の高単価商品、あるいは各コンビニ専用の低単価PBが主流となっている状態。

それを受けた明星食品は、縦型ビッグをコンビニ以外の他チャネルにも対応させるべく、ドラッグストアやディスカウントストアに流れた若者をターゲットに、付加価値型商品の「明星 濃いぜ!一平ちゃん BIG」を新規に開発。現在の縦型ビッグ市場はラーメンが中心なので、和風フレーバーはホワイトスペースということもあり、そこを狙ってブランドの強化を図りました。

撮影協力:TRIAL店舗

即席カップ麺における縦型ビッグのメーカー希望小売価格は、税別表示で220円〜230円が基本となっているのに対し、今回の「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG」では198円に下げ、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアでの販売価格に配慮。筆者の行動圏内にあるTRIAL(トライアル)では税込119円での販売だったので、これが販売価格の相場になれば、かなり手に取りやすい商品。

たとえばコンビニで縦型ビッグのカップラーメンを購入した場合、メーカー希望小売価格が220円(税別)の新作なら税込232円、それが230円(税別)だと税込246円が相場になるため、もちろん安かろう悪かろうでは本末転倒ですが、同じ縦型ビッグでも実売価格に100円以上の差が生じています。高が100円、然れど100円、この差はデカい。

ちなみに2022年2月現在、GENERATIONS from EXILE TRIBEで活躍中の関口メンディーさんを「一平ちゃん夜店の焼そば」のCMキャラクターに起用している明星食品ですが、2月10日よりオンエアされている「濃いぜ!一平ちゃんBIG」の新テレビCM『がっつりいこーぜ!篇』には部屋着スタイルの本田翼さんを起用し、カップ焼きそばのCMとはガラッと雰囲気を変えているのも興味深いポイント。

プライベート感全開の癒し系CMも戦略の一つ

実は2022年1月、小規模に実施された明星食品の2022年春夏戦略発表会(新作発表会)に招待され、同社が掲げる2022年度の抱負や経営方針、マーケティング戦略、新作の開発背景など、貴重な話を聞く機会に恵まれました。そこで公式が「明星 濃いぜ!一平ちゃん BIG」の詳細を紹介しており、メモを残していたので、販売戦略などについての情報源は間違いありません。

開封

「豚たまごうどん」は豚肉とタマゴたっぷり

さて、ここから先は「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG 豚たまごうどん」及び「同 豚ねぎそば」の内容について詳しく解説していきます。パッケージに鬼滅の炭治郎ライクな市松模様をデザインしている「豚たまごうどん」の具材は、四角いチャーシューチップに、かきたま、ネギの組み合わせで、この時点で具沢山と思えるボリューム感。

「豚ねぎそば」には豚肉と2種類のネギを使用

片や「豚ねぎそば」に玉子具材は入っていませんが、よく見ると「豚たまごうどん」とは形状の異なる豚肉に、切り方を変えた2種類のネギをトッピングしています。見た感じ斜め切りのネギはフリーズドライ=凍結乾燥、小口切りのネギはエアドライ=熱風乾燥だと思うので、両者の食感と風味は別物。

どちらにも小袋は別添されていないため、液体つゆやオイルの臨場感には期待できませんが、お湯を注ぐだけで食べられる簡便性の高さが魅力。それとSDGs(持続可能な開発目標)が注目されている近年、ゴミが減るのもメリットですね。

製品詳細情報・購入価格等

 濃いぜ!一平ちゃんBIG
豚たまごうどん
濃いぜ!一平ちゃんBIG
豚ねぎそば
販売者明星食品明星食品
製造所H・神戸工場R・埼玉工場
内容量90g(めん75g)91g(75g)
JAN49028814530424902881453066
発売日2021年02月07日2021年02月07日
発売地域全国全国
取得店舗TRIALTRIAL
購入価格119円(税込)119円(税込)
小売価格198円(税別)198円(税別)
麺の種類油揚げ麺油揚げ麺
スタイル縦型ビッグ縦型ビッグ
容器材質
湯量目安390ml390ml
調理時間熱湯5分熱湯3分
小袋構成別添なし別添なし

実食開始

【濃いぜ!一平ちゃんBIG 豚たまごうどん】栄養成分表示[1食(90g)あたり]カロリー 400kcal(めん・かやく 368kcal / スープ 32kcal)、たんぱく質 8.0g、脂質 16.0g、炭水化物 55.9g、食塩相当量 5.7g(めん・かやく 2.2g / スープ 3.5g)、ビタミンB1 0.30mg、ビタミンB2 0.35mg、カルシウム 163mg
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス)、スープ(食塩、デキストリン、しょうゆ、ポークエキス、かつおエキス、糖類、昆布エキス、香味調味料、たん白加水分解物、さばぶし粉末、そうだがつおぶし粉末、香味油、昆布粉末)、かやく(味付豚肉、卵、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、リン酸塩(Na)、乳化剤、カラメル色素、ソルビット、香料、グリセリン、増粘剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース)、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、そば・かに・落花生を含む製品を生産しています。

「豚たまごうどん」の湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定で、パッケージでは “豚と昆布でコク旨な味わい” を特徴とする「ダブルだし」仕上げをアピール。そのスープから放たれる香りと具材のボリューム感も然る事乍ら、麺は冒頭でも触れたように「豚だし練り込み麺」となっているため、そこも今回の注目すべき見どころの一つ。

【濃いぜ!一平ちゃんBIG 豚ねぎそば】栄養成分表示[1食(91g)あたり]カロリー 398kcal(めん・かやく 337kcal / スープ 61kcal)、たんぱく質 11.0g、脂質 15.2g、炭水化物 54.4g、食塩相当量 6.3g(めん・かやく 2.2g / スープ 4.1g)、ビタミンB1 0.39mg、ビタミンB2 0.35mg、カルシウム 206mg
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、たん白加水分解物、卵粉、ポークエキス)、スープ(食塩、デキストリン、かつおエキス、ポークエキス、しょうゆ、香味調味料、かつおぶし粉末、糖類、たん白加水分解物、さばぶし粉末)、かやく(味付豚肉、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工デンプン、カラメル色素、リン酸Na、炭酸カルシウム、香料、増粘剤(アルギン酸)、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・そば・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。

片や「豚ねぎそば」は “豚と鰹でコク旨な味わい” を特徴とする「ダブルだし」仕上げをパッケージでアピールしているため、同時発売品の「豚たまごうどん」とは出汁(だし)のベクトルが異なります。また湯戻し時間も熱湯3分なので、無骨な極太蕎麦とかではないようですが、こちらも「豚だし練り込み麺」を採用とのこと。

ちなみに製造所固有記号を見ると「豚たまごうどん」は西日本明星の神戸工場(小ロット生産に積極的な工場)で製造、片や「豚ねぎそば」は東日本明星の埼玉工場(神戸工場よりも大規模な工場=旧・嵐山工場)となっていたので、もしかするとロット差があるかもしれません。それでは、引き続き「めん」「スープ」「具材」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

5.5

どっちも高品質だけど「豚たまごうどん」が優勢か

たとえば最近だと「LOVE米(ラブこめ)一平ちゃん」に、湯切りタイプの「一平ちゃん焼うどん」など、以前から定期的に “うどん” も展開している「一平ちゃん」ですが、いずれの商品にも “ふっくらとした” うどんを採用していたのに対し、今回の「豚たまごうどん」に使われている油揚げ麺は完全に別物で、うどんらしい風味と密度の高い弾力が印象的。

表面は滑らかな口当たりですが、豚だし(ポークエキス)を練り込み、スープとの一体感を高め、なおかつ強めの縮れを施すことでスープからの孤立を回避。油揚げ麺ならではの風味も並行しますが、どちらかというと洗練された質感で、チープな印象は受けません。

5.0

「豚ねぎそば」に使われている油揚げ麺は、そば粉よりも小麦粉の使用量が多いため、特有の粘りを伴うものの、そば粉の風味は確かに存在。うどんよりもザラついた舌触りで、湯戻し時間は熱湯3分と標準的ですが、縦型カップとしては太めの部類に入ります。ちなみに “そば粉” と “卵粉” を併用しているのは、同社の「評判屋」や「旨だし屋」「至極の一杯」などにも共通する手法ですね。

どちらも練り込まれた豚だし(ポークエキス)が顕著に主張してくることはないけれど、土台のスープが豚だしなので、かなり親和性は高く、ただ話題性のためだけに練り込まれているわけではないことが伝わってきました。麺重量も75gの大盛り仕様なので、ガッツリと食べられますよ。

スープ

5.0

うどん=関西風 / そば=関東風

「豚たまごうどん」のパッケージには “豚と昆布でコク旨” との記載があり、なるほど昆布の旨味は明確なのですが、かつおエキス、さばぶし粉末、そうだがつおぶし粉末など、節系の要素もハッキリと主張してきます。地域性で分類すると “出汁で食わせる関西風” だったので、醤油が全面に主張してくるタイプではないけれど、けっして薄味ではありません(むしろタイトル通り濃いめ)。

豚の打ち出し方は、豚骨を白濁するまで煮詰めた白湯(ぱいたん)系ではなく、豚肉と少量の香味野菜を寸胴に入れ、灰汁(あく)を取りながら丁寧に炊き出したような、ちゃんと動物系の旨味を軸にしながらも出汁のベクトルにあり、濃いめの味なのに上品さを兼ね備えたテイスト。かなり出汁の要素が濃かったので、食べ応えのある太めの油揚げ麺でも問題なく成立していました。

5.0

片や「豚ねぎそば」も豚の打ち出し方は同じですが、うどんのスープよりも醤油感が強く、地域性で分類すると “キリッと濃いめの関東風” だったので、タイプは別物。出汁も節系の芳ばしい旨味を軸に、あえて昆布は省いているようなフレームワークを採用しているのと、かなり節の旨味が太かったこともあり、ちょっと特有のエグみを舌の脇に感じます。

それは繊細な和食料理だと雑味になってしまいますが、雑味さえも旨味に変えてしまうラーメンのスープに通じる魅力があり、今回の「濃いぜ!一平ちゃん」という男らしいテーマ的にもネガティブではありません。むしろ振り切った構成だったので、潔いとさえ感じました。

具材

5.0

実は豚肉の種類を使い分けている

「豚たまごうどん」に使われている味付豚肉は、チップ状にカットされた成型肉で、たとえば有名店監修のカップラーメン(たとえばセブンプレミアムの「銘店紀行」など)に入っているチャーシューチップよりも歯触りが強く、ちょっとチープな質感。しかし、噛むと豚肉の旨味は明確で、コストを下げるためにフェイクミート(大豆たん白加工品)を採用しなかったのは好感が抱けるポイント。

かきたまはフワフワで、混ぜると散り散りになりますが、全体にタマゴの優しい風味が広がります。ネギもシャキッとした歯触りで自己主張を放ち、スーパーやドラッグストアでの実売価格を考慮すると、文句はありません。

5.0

対して「豚ねぎそば」にも同じ味付豚肉を使っているのかと思いきや、こちらは豚肉を小さくカットしているような質感で、成型肉とは異なるイメージを抱かせます。もちろん加工肉の一つではあるものの、比較的にナチュラルな質感で、原材料名の表示は同じ “味付豚肉” でも、おそらくコストが高いのはコッチ。

また写真の向かって左奥に集めているのがAD(エアドライ)のネギ、右側半分を埋め尽くしているのがFD(フリーズドライ)のネギで、比率としては(AD)1:3(FD)くらいのバランス。FDネギはADネギよりも自然な歯触りで、加熱したネギ特有の甘みも楽しめました。ちなみに「豚たまごうどん」のネギはADで、それについて体感的な差はありませんでした。

総評

5.0

ドラッグストアやディスカウントストアに流れた若者に対してのアプローチはもちろん、本田翼さんを起用した鳴り物入りの新テレビCMの狙いからも伝わってくるように、働き盛りの男性もターゲットにしていることから、まさに正解と思えるランディング。あっさり系の口になっているときにはオススメできない商品になりますが、逆に濃いめのワイルドな和風カップ麺が食べたいときには打って付け。

新シリーズとして発足した「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG」ですが、その着眼点と実際の仕上がりも含め、たしかな需要に応じてくれる、いいポジショニングを築けそうな予感。ひとまず第1弾の「豚たまごうどん」と「豚ねぎそば」はコストパフォーマンスの高い商品だったので、今後の展開が楽しみになるスタートダッシュです【author・taka :a(大石敬之)】

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