え、アジシオ? ペヤングの新定番でブランド史上初の「塩やきそば」が想像以上にカオスだった件

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年5月20日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 塩やきそば」(193円+税)の実食レビューです。

今度は味の素KKとコラボ!? どう見ても “アジシオ„ にしか見えない「ペヤングやきそば」の新作を食べてみた結果、まさかの展開に‥‥。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 塩やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっている即席カップめんブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売された「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、近年は奇抜なフレーバーを得意とする変態的なブランドとして注目を集めがちですが‥‥

まさかの「塩やきそば」を新開発

今回の新商品「ペヤング 塩やきそば」は、近年の破天荒なイメージとは裏腹に、これでもかとシンプルを極めたような——いや、ここにきて「塩やきそば」という時点で奇行に思えなくもないけれど、それはさておきガラスープやホタテエキスを配合した、オリジナルの塩ソースが特徴とのこと。それよりもパッケージw どう見てもアジシオやんww

まるか食品×味の素KKのコラボ商品なのか‥‥? などと、念のため調べてみた結果、そういうわけではない様子。ただ、公式の情報曰く “今までの「~塩味」は過去にも発売されておりますがオリジナルな塩味は初の発売„ で、なおかつ “ペヤングの新たな定番の味„ とのこと。Q.え、ちょっと待ってスポット商品じゃないの!? A.はい、実は「ペヤングやきそば」シリーズの新レギュラーでございます。

開封

見慣れた小袋が2つ

ここにきてシンプルすぎる、しかもブランド初の「塩やきそば」で、新たな定番商品という立ち位置に驚きを隠せなかったのですが、別添の小袋を見てビックリ、まさかの「ペヤング ソースやきそば」と同じ「かやく」と「ふりかけ&スパイス」が入っていた件。たしかにペヤングらしいアイテムではあるけれど、裏を返せば使い回し。清々しいかよ。

こちらも見慣れたフライ麺

麺もラード配合の油で揚げた、熱湯3分のフライ麺ということで、これについても定番の「ソースやきそば」と完全に同じ代物。麺の使い回しはペヤングの常套手段なので、今に始まったことではなく、またソースの味を選ばないポテンシャルの持ち主ですから、ネガティブな話ではありません。つまり、この時点で確実なのは、ソースの味付け以外 “いつもの「ソースやきそば」と同じ„ ってコト。

しかし、メーカー希望小売価格を比較してみたところ、いつもの「ソースやきそば」は214円(税別)となっているのですが、新定番の「塩やきそば」は193円(税別)のロープライスを実現。しかも、1食あたりの内容量は「塩やきそば」のほうが1g多く、めん重量は変わらないため、高コスパ商品である可能性が出てきました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 塩やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:121g(めん90g)
商品コード:4902885010784(JAN)
発売日:2024年05月20日(月)
実食日:2024年07月10日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
小売価格:193円(税別)
購入価格:203円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・ふりかけ&スパイス)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(植物油脂、しょうゆ、糖類、食塩、チキンエキス、ガラスープ、食用風味油、香辛料、オニオンパウダー、ガーリックパウダー、カレー粉、ほたてエキス)、かやく(キャベツ、味付け鶏ミンチ、ごま、香辛料、アオサ、紅生姜)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、重曹、カラメル色素、ビタミンB2、香辛料抽出物、酸味料、甘味料(カンゾウ)、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

ここだけ見ると「ソースやきそば」の調理中と変わらない

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、いつもの「ソースやきそば」にも入っている例の味付け鶏ミンチも健在。これは省いていただいてもよろしくてよ? などと、毎度のことながら思ってしまうのですが、悲しいかなペヤングのアイデンティティとして定着しつつある現在、新定番の立ち位置を思うと高く評価するべきか‥‥。

はい、完成。

そんな葛藤を抱えながら熱湯を注ぎ、フタの上で「ソース」を温めながら待つこと3分。時間になったら麺の戻し湯を捨て「ソース」を絡めた後、仕上げに「ふりかけ&スパイス」をトッピングしたら出来上がり。ペヤングの「ふりかけ&スパイス」は “ウスターソースの相棒„ みたいなイメージが強いので、ちょっと脳が混乱しつつある調理直後。

っていうかパッケージめっちゃアジシオなのにアジシオは別添されてないんだとか、このタイミングで「塩やきそば」を通年商品に加えるんだとか、シンプルそうな題材とは裏腹に情報量が多い本商品。はたして実際の味わいも複雑なのか、ペヤングが描く “塩„ の方向性に注目しつつ「めん」「ソース」「かやく・ふりかけ&スパイス」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(121g)あたり
カロリー:551kcal
たん白質:9.7g
脂  質:28.4g
炭水化物:64.1g
食塩相当量:4.1g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの油揚げ麺です

たとえば「九州豚骨やきそば」に使われていた熱湯1分の細麺だったり、それとは異なる熱湯60秒の「カタ極 細麺豚骨やきそば」だったり、そば粉不使用の「蕎麦風めん」だったり、旧・加ト吉水産フーズ部群馬工場(現・寿がきや食品 関東工場)に製造を委託していた「ノンフライめん」だったり、いつもとは違う特殊な麺を使用したペヤングもありましたが、今回は “いつも通り„ の平常運転。

ブレない

レギュラーサイズ(めん90g)対比2倍(めん180g)だと超大盛、約4倍(めん330g)だと超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)、約7倍(660g)だと超超超超超超大盛ペタマックス、逆に11%減(めん80g)だと廉価版のペヨングになるのですが、いずれも原材料の配合は変わりません。つまり、まったく新鮮味はないけれど、おかげで裏切りもなく、後述のソースにも問題なくフィット。

なんかちょっと柔らかめに仕上がったのですが、おそらく台所の室温が原因。スイーツ系だとラードの風味が邪魔になることもあるけれど、だいたいのフレーバーにマッチしてくれる柔軟性の持ち主で、この麺があるからこそペヤングの無茶が成立しているといっても過言ではありません。ただ、反対に意外だったのが「ソース」の味付けで‥‥

ソース

カレー???www

食塩相当量の数値(4.1g)はブランド的に高めですが、AJINOMOTOのアジシオよろしく体感的にはマイルドな塩味で、ほんのりカレーの風味が印象t‥‥カレーの風味!?w そういえば「塩やきそば」と同時に「スパイスカレーやきそば」もリリースしていたので、まとめてファミリーマートで購入したんですけど、さすがにソース未開封の状態で移り香は起こり得ない現象。

というわけで、あらためて原材料名を確認してみた結果——ありました、末尾から2番目にカレー粉。丁寧なガラスープの旨みに、やさしいホタテエキス、それらを引き立てる香味野菜や丸みを帯びた塩味など、ここで踏み止まっていれば王道を地で行きそうだったのに、カレー粉とは思い切ったなw しかも、けっこうハッキリと存在していたので、ビックリしました。

かやく・ふりかけ&スパイス

キャベツたっぷり

かやくのキャベツと味付け鶏ミンチは、通常の「ソースやきそば」と完全に同じ代物で、前述の塩やきそばソースとキャベツの相性は申し分なし。味付け鶏ミンチは‥‥えっと、こいつ嫌い(待て)。テメェこのやろぉワイの大好物を酷評しやがって! というファンの好みを否定する気は毛頭ないですけど、これを使い続けるメリットが私には理解できません。安いから? でも、あいかわらず大量のキャベツは素晴らしい。

「ふりかけ&スパイス」も安心と信頼のアレ

さらに「ふりかけ&スパイス」も「ソースやきそば」と共通の別添なので、詳しい解説は不要かと思いますが、結論としてミスマッチではありません。ただ、全体のカオス感が高まる効果が無きにしも非ずw ここにきて新しい路線の「塩やきそば」を開拓してくるとは、おそるべし。

総評

4.0

というわけで、いわゆる「塩やきそば」の常識では括れない、なんとも創作的な定番商品を追加してきたペヤング。新たな扉を開いたというよりも “プロトタイプそのままリリースしちゃいました。てへっ„ みたいな雰囲気が無きにしも非ずでしたが、これを新たな定番の「塩やきそば」として押し切るあたり、またパッケージのデザインも含め、かなりのチャレンジ精神ですよ。

2005年(平成17年)にリリースした「ペヤング しおやきそば 大盛」は無かったことにしている、という部分は釈然としませんけどw ニンニクを鬼のように効かせるとか、石垣島のユーグレナを使うとか、アンファーのスカルプDとコラボするとか、紆余曲折を経て辿り着いた「塩やきそば」がコレ。なかなかに情報量が多かったので、リニューアルや製造終了などの前に要チェックです。【author・taka :a(大石敬之)】

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