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セブン、野菜の高騰ガン無視か。数年ぶりに「野菜たくさんタンメン」と向き合ってみた結果‥‥

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セブンプレミアム

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年6月18日(火)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「野菜たくさんタンメン」(158円+税)の実食レビューです。

世間で騒がれている野菜の価格高騰ガン無視!? セブンイレブン限定の野菜推しカップラーメンがハンパねぇ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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野菜たくさんタンメン 2024

トマトは平年比1.2倍、レタスは1.3倍、ニンジンは1.4倍、キャベツに至っては約3倍など、全国各地で問題になっている野菜の高騰。生産者の方がコントロールできない猛暑や厳寒などの異常気温、自然災害、天候不良、輸送コストの増加など、そういった要素が価格高騰の原因とされているため、我々消費者も見守るしかない状況が続いているのですが‥‥

野菜が主役のカップラーメン、出た。

今回の新商品「セブンプレミアム 野菜たくさんタンメン」は、コンビニの中でもセブン-イレブン店舗にしか売ってない、CVS専用のPBカップラーメンで、商品名の通り “野菜たくさん„ がコンセプト。前述のように野菜の価格高騰が騒がれている現在、それをセールスポイントに掲げている、解釈次第では挑戦的な新作といえるかもしれません。

しかし、セブンプレミアムの「野菜たくさんタンメン」が初めて発売されたのは、現在から9年前まで遡る、2015年(平成27年)の話。それとは別に、GMS(General Merchandise Store、ゼネラルマーチャンダイズストア)専用の「たっぷりコーン 野菜タンメン」と「たっぷりキャベツ 野菜ちゃんぽん」も展開していましたが、何度もリニューアルを繰り返しているのは「野菜たくさんタンメン」だけ。

これまでに複数のバージョンを展開していますが、いずれもサンヨー食品とセブン&アイグループの共同開発商品で、このページで掘り下げる「野菜たくさんタンメン」(2024年6月発売品)も例に漏れず。数年前まではメーカーを隠す風潮があり、わざわざ製造所固有記号から割り出さなければいけなかったPB商品ですが、食品表示法が施行され、現在はパッケージを見るだけで分かるようになっています。

ここらへん

サンヨー食品(SANYO FOODS.Co.,Ltd.)とは‥‥などと、そのような解説は必要ないくらい、日本の即席めんメーカーにおいてはトップクラスの知名度を誇っている企業で、あまり詳しくない方でも「サッポロ一番」と言われたらピンとくるハズ。1953年(昭和28年)11月1日に「富士製麺」として創業し、1961年(昭和36年)7月1日から社名を「サンヨー食品」に改め、この業界を牽引し続けてきました。

というわけで、パッケージを見れば「サンヨー食品」のカップラーメンであることは一目瞭然なんですけれども、再び注目していただきたいのが製造所固有記号。即席カップめんの製造所固有記号は、賞味期限の横に印刷されているパターンが大半で、今回の「野菜たくさんタンメン」においては “カップ底面下段左に記載„ とのこと。

そこに「+A」と記載されていたら、サンヨー食品のグループ企業である太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)で、同じ箇所に「+W」と記載されていたら、太平食品工業の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)で製造したことを示しており、余談を挟むと「マルタイ」のカップラーメンは太平食品工業の九州工場(+F)で製造されているのですが‥‥

「野菜たくさんタンメン」の製造所固有記号は「+Z」

セブンプレミアム「野菜たくさんタンメン」のカップ底面下段左に記載されているアルファベットは「+Z」で、これはサンヨー食品の協力工場である「カナヤ食品」を示すアルファベット。あまり聞き馴染みのない会社かもしれませんが、同社の千葉旭工場では「サッポロ一番 みそラーメン」や「同 塩らーめん」なども製造しているため、お世話になって方も多いと思います。

※さらに余談なんですけど、サンヨー食品の子会社であるエースコックの製造所固有記号が「+Z」となっていた場合、それもカナヤ食品の千葉旭工場を意味しています。業務スーパーなどで見かける「まる旨」や「飲み干す一杯」シリーズを担当しているので、気になった方は容器の底面をチェックしてみてください。

開封

天面のシンプルさよ

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、フタを開けたら熱湯を注ぐだけの手軽さが魅力。裏を返せば野菜を炒めたような風味を添加してくれるオイルの演出などには期待できないので、そこは寂しいポイントになりますが、セブン-イレブンで購入後、そのままサッと熱湯を注げるフットワークの軽さはステータス。

熱湯を注ぐ前から野菜で麺が見えない

かやくは “キャベツ、コーン、にんじん、キクラゲ„ の組み合わせで、大量のキャベツも然る事乍ら、他の具材も飾り程度のボリュームではありません。以前にX(Twitter)で「そんなに野菜は多くなかった」みたいな投稿を目にしたことがあるんですけど、レギュラーサイズの縦型カップとしては異常なレベルですからねコレ。

ちなみにセブン-イレブンでの販売価格は158円(税込170.64円)なので、レギュラーサイズの「醤油ヌードル」や「シーフードヌードル」「カレーヌードル」「担々麺」などと同じ値段。2024年7月現在、レギュラーサイズのカップラーメン(236円+税)をコンビニで購入すると、税込価格は254.88円となっているため、この値段はPB商品ならではの強みを感じるところ。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 野菜たくさんタンメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:カナヤ食品 千葉旭工場(千葉県旭市鎌数9163-25)
内容量:77g(めん50g)
商品コード:4901734054290(JAN)
発売日:2024年06月18日(火)
実食日:2024年07月09日(火)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:158円(税別)
購入価格:170.64円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:300ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、かやく(キャベツ、コーン、にんじん、キクラゲ)、スープ(食塩、ポーク調味料、糖類、香辛料、チキン調味料、野菜調味料、しょうゆ、ごま、酵母エキス、白菜エキス、たん白加水分解物、魚介調味料、香味油)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、レシチン、かんすい、香料、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に卵・乳成分・小麦・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

けっこう力強そうな佇まい

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。かなり野菜の量が多い=熱湯を求め合う麺と具材の取り合いが勃発するので、ちゃんと問題なく戻るだろうか——などと、若干の不安を覚えつつ、そういえば “このブログで最後にレビューした 2019年6月18日発売品 には白っぽい細麺を搭載„ していたので、そこから随分と系統が変わったんだなと。

野菜なのに暴力的

そんなことを考えながら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。もはや完全に麺が見えなくなるほど、大量の野菜が表面を覆い尽くしているのですが、これ野菜の下にも野菜ありますからねw 世間で騒がれている野菜高騰が嘘みたい。

とはいえ国産野菜を主に使用しているわけではない(基本的には中国産を使用している)というのも “野菜たくさん„ を実現できている理由の一つになりますが、それにしてもレギュラーサイズの平均を大幅に上回る具材量なので、引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(77g)あたり
カロリー:316kcal
たん白質:5.6g
脂  質:10.1g
炭水化物:52.5g
(糖  質:48.8g)
(食物繊維:3.7g)
食塩相当量:4.7g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:2.7g)
ビタミンB1:0.36mg
ビタミンB2:0.49mg
カルシウム:123mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

独特の強付きがクセになる

5.0

レギュラーサイズのカップラーメンに使われる油揚げ麺としては、そこそこ厚みのある形状で、縮れは強く、同社の「カップスター」(うどんを除く)よりも幅広。水分を飛ばすために、140~160℃の揚げ油を通過しているため、80℃前後の熱風で乾燥させるノンフライ麺とは違う、特有のコクと風味を伴いますが、カナヤ食品も製造に携わっている「サッポロ一番」の袋麺と同じベクトルの余韻が印象的。

強付きが気になる方は1、2分放置で

前述のように熱湯を注いだ途端、大量の野菜と油揚げ麺が水分を奪い合うような構図になるため、熱湯3分きちんと待っても強付きのある食感に仕上がりますが、昨今の二郎インスパイア商品よろしくゴワゴワとした弾力がヤサイのシャキシャキと対比を描いている、タンメンらしさは扨措き食べていて楽しい組み合わせ。

調理前の麺重量は50gなので、ちょっと少なめに思えるかもしれませんが、強付きのある頼もしい噛み応えと大量の野菜が手を取り合い、量的な不満は感じません。むしろ麺はサブウェポン的な商品ですから、ちょっと少なめで、なおかつ自己主張が弱すぎるわけではない、適切な取り合わせに思えました。

スープ

まさに定番って感じ

5.0

私は関西生まれ・関西育ちの人間なので、いわゆる「タンメン」に馴染みがないんですけど、カップラーメンで塩味のタンメンといえばコレ! みたいな。即席カップめんのタンメンとしては王道を地で行くテイストで、奇を衒った要素は皆無に等しく、派手さなんて微塵もないけれど、たっぷりの野菜から滲み出る甘味、それを引き立てる少し強めの塩気、そしてソツない動物系のコクや香味野菜の旨みも含めて手堅い味わい。

それでいて適度な黒胡椒の刺激と、すりごまのアクセントがオリジナリティに繋がっているポイントで、強付きが印象的な油揚げ麺との相性も問題ありません。また麺を食べ終えた後、容器の底に高確率で野菜が残っていると思いますが、当然の如く野菜との相性も申し分なかったので、のっけから最後まで楽しめますよ。

かやく

漠然と健康的な気分になれますよね

7.0

たっぷりのキャベツを筆頭に、甘さの強いコーン、こりこり食感のニンジン、さらに細切りのキクラゲ‥‥キクラゲって野菜? 厳密に分類すると “きのこは特用林産物なので、野菜ではない„ つまり「林野庁」の管轄なんですけど、このブログで言及することではないかw とにかく「野菜たくさん」の商品名に恥じないほど具沢山なので、大満足でした(※余談ですが、山菜も特用林産物です)。

総評

5.5

というわけで、思い返せば “5年ぶりにセブンプレミアムの「野菜たくさんタンメン」と向き合った„ のですが、その当時から変わらない野菜のボリューム感を筆頭に、王道を地で行く塩味のスープもシンプルながらに味わい深く、しかしながら油揚げ麺の強付きに新鮮味を覚えるなど、個人的には大きな変化も感じたのですが、いやはや素晴らしいですね。

麺の質感については、好みの問題で賛否両論あるかもしれないけれど、野菜たくさんには期待しちゃって大丈夫。おそらく今後も定期的にリニューアルを繰り返すかと思いますが、あと数年は安心して楽しめそうな一杯です。それと繰り返しになりますが、セブンプレミアムでも “セブン-イレブン店舗にしか売ってない商品„ なので、お探しの際は留意してください。【author・taka :a(大石敬之)】

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