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ペヤング史上 “最狂の展開” 超超超超超超大盛【ペタマックス】の「醤油ラーメン」を食べてみた結果——

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年6月7日(月)CVS先行発売、同年6月14日(月)に一般発売が解禁された、まるか食品のカップ麺「ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン」の実食レビューです。

リタイア続出で話題になった爆盛りサイズ「ペタマックスやきそば」がラーメンに!? 清水の舞台から飛び降りる気持ちで食べてみた結果——。

おいしい? まずい‥‥? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン

ペヤングとは、まるか食品が誇るロングセラーで、1973年(昭和48年)7月に発売された標準サイズのカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。まだカップ麺が高価な食べ物だった当時 “若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込めて、ペア(pair)とヤング(young)で「ペヤング(peyoung)」という名前になりました。

その後、1975年(昭和50年)3月13日に同社初のカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」を発売して以降、近年は泣けるほど辛い “激辛系” や “脱やきそば系” など、変わり種のカップ焼きそばに力を入れているため、すっかりネット上でも変態扱いされているペヤング。たまに真面(まとも)な商品を出してくることもありますが、このページでレビューする新作は真面とはいえません。

今回の新商品「ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン」は、2020年11月2日に発売されるや否や物議を醸した爆盛りペヤング「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」の続編で、しばらく後継の登場はないと高を括っていたのですが、なんのなんの‥‥今度は “湯切りなしのラーメンを開発” と意味不明な展開。

しかも「醤油ラーメン」に「辛味噌ラーメン」と2種類のラインナップを揃え、6月7日に全国のコンビニエンスストアで先行販売を実施。その1週間後となる6月14日に一般販売が解禁され、一部では歓喜の声も上がっていましたが、多くのネット民が呆れ返ったのも事実。どうせなら「ソースラーメン」にすればよかったのに‥‥と、それはさておきタイミングがよろしくない。

今回も「絶対に1人で食べないでください」と警告

フードファイターを自称する大食いタレントをはじめ、今を時めくYouTuber向けの商品として開発されたのは言うまでもなく、その界隈での需要が高いのは間違いありません。しかし、容器のサイズからして規格外なので、特に販売スペースが限られるコンビニでは置いてもらうこと自体が第1の関門。

加えて前回と同じく「絶対に1人で食べないでください」とパッケージにも記載してあるように、一般の方が1人で完食するのは無謀に等しい行為といっても過言ではなく、農林水産省・環境省が年間600万トンと推計している食品ロスの問題しかり、猛威を振るい続けている “コロナ禍で人とシェアするのも難しい現状” しかり、このタイミングで「ペタマックス」の新作をリリースしてくるのはどうなのかと——。

そんなことを考えながらもペヤングの術中にハマり、まんまと商品を買ってしまった私も私なんですけど、こんなの誰が買うんだ? などと思っていた筆者の住む田舎でも予想外に売れ行きがよく、入荷の翌日には売り切れた店もあったくらい。残念ながら最寄りの店舗に「辛味噌ラーメン」は残っていなかったので、ひとまず手に入った「醤油ラーメン」から詳しくレビューしていきます。

調理方法などは外箱の裏面に記載

まずは内容量について、外箱の裏面には小さくNET.892gと表示されているのですが、あくまでも調理前の話。必要なお湯の目安量は2200ml(2.2リットル)かつ “今回は湯切り不要” なので、熱湯を注いだら “3kg以上のバケモノが生まれる” のか‥‥と、いきなりコチラの心をヘシ折ってくるペタマックス。

開封

「やきそば」の暖簾は意地でも下ろさない

外箱から本体を取り出すと、きらびやかに “ペタマックス” の文字が輝き、今回は焼きそばじゃないのに “やきそばの暖簾を節操なく使い回している” ところがペヤングらしいデザイン。容器は初代「ペタマックス」と同じですが、フタの湯切り口が取り払われています。まるか食品の製品開発課曰く、2kg以上の負荷に耐えられる容器とフタを新規に開発することが最大のハードルだったとか——。

レトルトカレーかな?

その中には「液体スープ」と「かやく」2袋が別添されており、スープは大盛りのレトルトカレーやパスタソースなどに使われるレトルトパウチと同じようなサイズ。いや、それよりデカいかも‥‥。ちなみに2016年(平成28年)10月10日から復刻版の「ペヤング ヌードル」を販売している同社ですが、それに液体スープは別添されていないので、今回の「醤油ラーメン」と互換性はありません。

2021年6月現在、コンビニでの販売価格は1,058円(税込)と地味に高いのですが、4人でシェアした場合の一人頭は264.5円と “まぁまぁ” の値段。もうひとり召喚できれば一人頭211.6円なので、めちゃくちゃコストパフォーマンスが悪いわけではないのですが、そもそも「麺が伸びる前に食べ切れるのかどうか」というのが最大の課題。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン
製造者:まるか食品株式会社
製造所:H・本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:892g(めん660g)
商品コード:4902885006848(JAN)
発売日:2021年06月07日(月)※CVS先行
実食日:2021年06月20日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:1,058円(税込)
希望小売価格:980円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:ペタマックス
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:2200ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(スープ・かやく・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(しょうゆ、食塩、植物油脂、チキンエキス、調味油、糖類、たん白加水分解物、動物油脂、香味油、香辛料、玉ねぎ粉末、酵母エキス、にぼし粉末)、かやく(わかめ、味付け豚肉、コーン、にんじん)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、香辛料抽出物、カゼインNa、リン酸塩(Na)、膨張剤、ビタミンB2、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

たぶん「やきそば」に使われている麺と同じ

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分と標準的。前回の「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」と原材料名の構成が完全に一致するのと、レギュラーサイズよりも大きめに固められたブロックが4つ(「超超超大盛GIGAMAX」の麺が2つ分)入っているところも共通なので、まったく同じ麺を使っているのかもしれません。だとすれば、ひとりで伸びる前に食べ切るのは不可能に近い‥‥。

これ何人前なんだろう‥‥

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、もちろん湯切りする必要はなく、お湯を注いで3分後に「スープ」を加えて混ぜたら出来上がり‥‥なんですけど、わかめの量がパッケージ詐欺。ちなみに同じ日に発売された「辛味噌ラーメン」の総カロリーは4197kcalとなっているのに対し、こちらの「醤油ラーメン」は3991kcalと比較的に優しく見えますが、食塩相当量は38.1gと容赦なく暴力的。

以前にレビューで “致死量の塩分” と喚起した初代「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」の食塩相当量は24.6gだったので、それを上回る数値を叩き出していることから、あながち “絶対に1人で食べないでください” という警告も脅しではありません。さて、そもそも美味しいのかどうか‥‥「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(892g)あたり
カロリー:3991kcal
たん白質:68.7g
脂  質:230.1g
炭水化物:411.2g
食塩相当量:38.1g
(めん・かやく:10.3g)
   (スープ:27.8g)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

後半は作業と化す大容量

やはり通常の「ペヤング ソースやきそば」にも使われている油揚げ麺で、復刻版の「ペヤング ヌードル」とは別物。じんわり奥から湧き上がってくるラードの芳ばしい風味に、油揚げ麺ならではの甘みも心地よいのですが、如何せん耐久力がなさすぎてw ひとりで挑戦したら確実に伸びますし、シェアするにしても取り分けている間にダレそうな頼りなさ。

ある意味なかなか味わえない頼りなさではある

たとえば「パクチーレモンラーメン」や「魚介MAXラー油ラーメン」「ソースラーメン」など、2019年に意欲的だったノンフライ麺を使ってくれていれば‥‥などと思いつつ、それはコスト的に厳しい話。今回はスープを馴染ませるだけでも大変なので、規定の時間よりも1分くらい早めにフタを開けて混ぜる‥‥いや、それでも混ぜ終わる頃には柔らかくなっているかもしれないのと、まぁ減りません。

お湯を注いでから待っている間はもちろん、食べている間にも麺は容赦なく吸水を続けるので、やっとスープの減りがマシになったと感じる頃には食感など皆無。歯応えについては後述するワカメが頑張ってくれるものの、ただでさえ優しい食感の油揚げ麺が伸び切ってしまうので、それが耐えられない方にとっては苦行にほかならないと思います。

スープ

いかんせん飽きる

かなり麺の量が多いので、じっくりスープを味わう余裕などないかもしれませんが、シンプルなようで構成は複雑。コクのある濃口しょうゆベースのタレを軸に、あっさりとした鶏ガラの旨味を重ね、玉ねぎ粉末と煮干し粉末の隠し味も効果的。けっして高級感のある味ではないけれど、わざわざ目くじらを立てて非難しなければいけないような味でもない、きわめてオーソドックスなテイスト。

麺から滲み出るラードの芳ばしい風味に、わかめから滲み出る磯の風味とも相性がよく、これで “レギュラーサイズだったら特に文句は言わなかった” のですが、高確率で途中から飽きますw たとえば「にんにく」「生姜」「コショウ」「唐辛子」など、定番のアイテムで問題ないので、ちょい足しアレンジ用の調味料がないと “後半は胃に物を詰め込むだけの作業になる” かもしれません。

それと容器は湯切りを前提に開発された専用のカップなので、持ち手となるフチの幅が広く、そもそも調理後は重くて持ち上げるのが面倒なので、スープを味わうならレンゲの使用をオススメします。

具材

エースコックの「EDGE」レベル

コーンとニンジンは少量ですが、コーンの優しい甘みが箸休めに嬉しく、わかめはエースコックの「わかめラーメン」に匹敵するくらい肉厚で、麺がヘタれても最後まで歯応えが楽しめます。ただ、パッケージでは “適量に見えたのに、わかめの量は麺が覆い隠せるほど多かった” ので、油断してはいけません。

チャーシューの下請業者は寿がきや食品と同じ?

丸いチャーシューの枚数は4枚が標準で、これについてはパッケージのイメージ写真に偽りなし。豚肉をベースにした成型肉で、直径と厚みは寿がきや食品のカップラーメンに入っている汎用のチャーシューと同じようなサイズ。とにかく全体の量が多い分、わりと序盤から味に飽きてしまったので、たった4枚のチャーシューを食べるタイミングも計算しておいてください。

総評

総重量は3kg以上かつカロリーも3991kcalなので、もちろん腹は(必要以上に)満たされますが、やはり値段相応の食事というよりもエンタメの枠。しかし、2015年頃からSNSや動画投稿サイトでの情報発信を目的とする消費行動(ネタ消費)が注目され始め、話題性の高い「ペタマックス」の新作も例に漏れず売れた結果「どこにも売ってない」「どこに売ってるの?」という声を多く耳にします。

いま財布に1,058円入っていたら “間違いなく別の食べ物を買います” が、諸々の行動が制限されていると同時に巣ごもり消費の需要が高まっている現在、盛大な話題を提供してくれたペタマックス。味の満足度についてはさておき、まるか食品の目標は達成されたと思うので、ちゃんと食べ切れるのであれば悪い商品ではないのかもしれません【author・taka :a(大石敬之)】

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