酸辣MAXの後身!? ペヤング「マヨ酸辣やきそば」は味で勝負!! ついに “負のスパイラル” 脱却なるか——。

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年9月20日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング マヨ酸辣やきそば」の実食レビューです。

中華料理の定番 “酸辣湯” にマヨネーズ!? またもやキワモノ路線の変わり種かと思いきや‥‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング マヨ酸辣やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品を代表するロングセラーで、1973年(昭和48年)7月発売の「ペヤングヌードル」から即席カップめん事業をスタートしましたが、1975年(昭和50年)3月13日発売のカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」を主力商品としている現在。それは硬派で素朴な味わいを魅力とし、なかでも関東のユーザーを中心に厚く支持されているのですが‥‥

ありそうでなかった「マヨ×酸辣」の組み合わせ

今回の新商品「ペヤング マヨ酸辣やきそば」は、中華料理の定番「酸辣湯(スーラータン)」にマヨネーズを加えたオリジナルの商品で、いつもの「ソースやきそば」とは一見して明白に別物。ここ最近のペヤングといえば、攻めた変化球を息継ぎなしで打ち続けているため、ある意味 “まとも” に見えなくもないのですが、冷静に考えると酸辣湯にマヨネーズなんて聞いたことがありません。

ペヤングにおける酸辣湯風の変わり種といえば、2017年(平成29年)4月10日発売の「酸辣MAXやきそば」という衝撃的な商品があり、当時のパッケージには “極限的酸味” とデザインされていたのですが、なるほど酸辣湯をカップ焼きそばとして実直にアレンジしたような仕上がりで、しっかりと記憶に残る酸味と刺激を打ち出しながら、きちんと美味しい商品だったと記憶しています。

その後、2018年(平成30年)4月16日にコンビニ先行商品として「すっぱからMAXやきそば」という酸辣湯風の変わり種を発売していたのですが、2017年の「酸辣MAXやきそば」と比較して辛味が強く、反対に酸味は弱くなり、もうちょっと突き抜けてほしかったかな‥‥と、思った当時。そんなこんなでペヤング史上初の「酸辣」ではないのですが、そこにマヨネーズを別添してきたのは初の試み。

酸辣MAXやきそば / すっぱからMAXやきそば

2012年(平成24年)2月20日に発売されたMAXシリーズ第1弾「ペヤング 激辛やきそば」の登場以降、泣けるほど辛い「獄激辛(ごくげきから)シリーズ」だったり、麺重量660gという非常識な内容量で注目された「ペタマックス」だったり、デジタルネイティブやYouTuber(ユーチューバー)向けの “やりすぎた” 商品を意欲的に開発している近年。

前述の「酸辣MAXやきそば」や「すっぱからMAXやきそば」も「激辛やきそば」の流れを汲むMAXシリーズの商品で、今回の「マヨ酸辣やきそば」にMAXの文字は入っていませんが、テーマ的に「酸辣MAXやきそば」の後継に当たるような雰囲気。約3年前の「酸辣MAXやきそば」が美味しかったので、実食を楽しみにしていたのですが、例によって例の如く “売ってない問題” に直面し、捜索は難航。

TwitterなどのSNSはもちろん、Webメディアの大手にも頻繁に取り上げられるなど、ネット上ではペヤングの新作が出るたびに騒がれているのですが、話題性の高さと引き換えに、万人ウケしない商品が多いのも事実。特に筆者の住む田舎では、発注しても捌き切れないことを理由とする “新商品が出ても売ってない問題” が深刻で、負のスパイラルに陥っているような状態——。

撮影協力:MEGAドン・キホーテ店舗

そのため最近の新作ラッシュに追い付けていなかったのですが、遠方のドンキホーテに「マヨ酸辣やきそば」が遅れて搬入されたことを知り、すぐさま捕獲。

隣に並んでいた「たっぷりメンマやきそば」はレビュー済みなので、感想や評価などの詳細が気になる方は、関連ページ「ペヤング “謎のメンマ推し” 脇役のメンマを主役に押し上げた『たっぷりメンマやきそば』でイメージ回復!?」をご覧ください。

開封

マヨネーズがデカい

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「ソース」と「マヨネーズ」で合計3袋。マヨネーズが入っている小袋のデザインは、2021年5月24日発売の「ペヤング ねぎ塩マヨやきそば」に別添されていたマヨネーズの小袋と完全に同じなので、おそらく中身も同じだと思います。

いつもの油揚げ麺

麺は熱湯3分の油揚げ麺で、いつも通りの安定した佇まい。ペヤングの油揚げ麺(やきそば用)は基本的に使い回しなので、おそらく今回もレギュラーサイズの「ソースやきそば」と同じ油揚げ麺だと思います。外装フィルムの賞味期限横に「H」とあったら本社工場で、同じ位置に「A」とあったら赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、どちらの工場でも油揚げ麺のレシピは変わりません。

メーカー希望小売価格は193円(税別)に設定されていたので、レギュラーサイズの「ソースやきそば」と同じ値段。おそらくコンビニも販売店の対象となっているはずですが、前述のように “売ってない問題” が深刻な地域も多いかと思いますので、コンビニよりもドンキホーテなどのディスカウントストアやドラッグストアが狙い目だと思います

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング マヨ酸辣やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:H・本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)
内容量:123g(めん90g)
商品コード:4902885007302(JAN)
発売日:2021年09月20日(月)
実食日:2021年10月08日(金)
発売地域:全国
取得店舗:MEGAドン・キホーテ
商品購入価格:172円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・マヨネーズ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(マヨネーズ、糖類、トマトケチャップ、香味油、食塩、醸造酢、りんご果汁、ポークエキス、ラー油、たん白加水分解物、香辛料)、かやく(豚・鶏味付ひき肉、卵、ニラ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、酸味料、粉末セルロース、トレハロース、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、加工デンプン、ソルビトール、カロチノイド色素、グリセリン、リン酸Na、ビタミンB2、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

量は特別に多くないけど精鋭揃い

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身は豚・鶏味付ひき肉、卵、ニラとシンプルなラインナップ。テーマが酸辣湯なので、ここに椎茸も入っていたら‥‥という思いが無きにしも非ずではあるものの、いつしか切り替わってしまった筒状の味付け鶏ひき肉ではなく、まともそうな味付ひき肉なのは嬉しいポイント。

酸辣やきそば‥‥か?

あとは熱湯を注いで3分後に湯切りを行い、別添のソースを馴染ませて、仕上げにマヨネーズをトッピングしたら出来上がり。けっこう調理前は構えていたのですが、湯気に「酸辣MAX」よろしく目を突き刺してくるような揮発性の刺激はなく、それについては拍子抜け。

そもそも香りのファーストインプレッションは、酢豚や肉団子に絡める甘酢餡っぽい印象を強く感じたので、あまり酸辣湯っぽくないなと。ただ、無条件で美味しそうな香りw またマヨネーズの量も多かったので、マヨネーズとソースの相性はもちろん、念のため酸味と辛味の強さにも注目しつつ「めん」「ソース・マヨネーズ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(123g)あたり
カロリー:606kcal
たん白質:8.1g
脂  質:34.8g
炭水化物:65.1g
食塩相当量:2.5g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの油揚げ麺

5.0

結論からいうと、通常の「ソースやきそば」に使われている油揚げ麺と共通で、原材料名や製法にも違いはありません。以前、まるか食品に問い合わせてみたところ、基本的にソースの味に合わせて麺を使い分けることはないらしく、いつもの「ソースやきそば」に使っている麺も「獄激辛やきそば」に使っている麺も変わらないとの回答でした。

安定のペヤングやきそば麺

それは今回の「マヨ酸辣やきそば」も例外ではなく、ちょっと柔らかめに仕上がったのですが、室温や熱湯の量で生じる誤差の範囲内。たとえば「チョコレートやきそば ギリ」や「アップルパイテイストやきそば」など、なかには油揚げ麺の風味を飼い慣らしきれないソースもありましたが、後述する「マヨ酸辣やきそば」のソースには違和感なくフィット。

いつもより厚みがあるとか薄いとか、微妙に横幅が広いとか狭いとか、たまに個体差とは思えない違いが生じることもあるけれど、まるか食品いわく “あくまでもロット差に過ぎない” らしいので、ピーヤング(春雨)や皿うどんといった一部の特殊な麺を除き、やきそば用の油揚げ麺は共通との認識で問題ありません。万能さにおいていえば、日清食品の「カップヌードル」に匹敵します。

ソース・マヨネーズ

酸辣湯ではない(でも味だけでいえば★5以上)

4.0

酢豚や肉団子の甘酢餡っぽい香りと前述したように、粘度の高いソースは甘酢餡っぽいテイストで、ラー油の辛さは「たっぷりメンマやきそば」のソースよりも弱く、拍子抜けするほど酸味も軽め。それよりもリンゴ果汁の甘さやトマトケチャップの風味が目立つので、本格的な中華料理の酸辣湯というよりも、お弁当に入ってるミートボールとか、そっち系の味。っていうかそれだ、ミートボール。

結論として酸辣湯らしさは弱く、もはや途中で酸辣湯らしさを完全に見失ってしまったのですが、おいしいですねコレw お子様に喜ばれそうな味付けというか、自分も小さい頃に大好きだった味というか、お弁当に入れてほしい味というか‥‥けっこうミートボールのイメージに引っ張られてますけどw その印象に拍車をかけるのがマヨネーズの存在。

1食あたりの量は他社のマヨネーズよりも多い

酸味はキユーピーマヨネーズよりも穏やかですが、前述のソースよりも輪郭があり、卵黄のコクが深く、それが甘酢餡ライクなソースにシンデレラフィット。それこそ市販のミートボールにマヨネーズを付けたような味だったので、ますます酸辣湯から遠ざかってしまったんですけどw 味だけでいえば問題なく美味しかったです。

かやく

取り合わせは悪くない

4.0

いつもの「ソースやきそば」には筒状の怪しい肉具材を使っていますが、今回の挽肉は食感・風味ともに挽肉らしく、ジャンクな感じもソースにマッチ。肝心の酸辣湯らしさは弱かったのですが、ふわふわたまごとソースの相性はよく、甘いソースに対してニラのパンチも効果的。

たとえば2017年の「酸辣MAX」に使われていた細切りのキクラゲとか、2018年の「すっぱからMAX」に使われていたエビが入っていると、より中華料理らしさが表現できたと思うのですが、これといって不満を感じることはなかったです。

総評

4.0

インパクトの強かった「酸辣MAX」や「すっぱからMAX」のイメージを差し引いても、酸味・辛味ともに弱く、お弁当にピッタリな感じの甘酢餡らしさが強く出ていたので、正直まったく酸辣湯らしい味とは思えませんでした。というわけで、総評から星ひとつマイナスしたんですけど、単純に「おいしい」か「まずい」かでいえば前者。

酸辣湯らしさを無視していえば‥‥というのもアレなんですけど、個人的には大好きな味だったので、いくつか買い置きしておきたい商品でした。結果的に商品名とのギャップが否めない仕上がりではあったものの、マヨについては量・質ともに申し分なく、ソースとの相性もドンピシャだったので、ケチャップベースの甘酢餡が好きな方にオススメしたい一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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