どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年2月19日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング カタ極 細麺豚骨やきそば」(236円+税)の実食レビューです。
九州豚骨やきそばのリバイバル!? それとも別物!? 旨味が絡み合う “熱湯60秒の細麺” を新開発、本格的なバリカタとんこつラーメンをペヤングで再現!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング カタ極 細麺豚骨やきそば
ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっている即席カップめんブランドで、1973年(昭和48年)7月発売の「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、近年は湯切りタイプの「やきそば」を中心に、一部の地域では「らーめん」も販売しているのですが‥‥
今回の新商品「ペヤング カタ極 細麺豚骨やきそば」は、いつもの「ソースやきそば」とは一線を画す、本格的な “バリカタ” の豚骨ラーメンを「ペヤングやきそば」で再現した一杯で、その臨場感を表現すべく、熱湯60秒の細麺を開発とのこと。ええ、生粋のペヤンガー諸兄・諸姉におかれましては、真っ先に「ペヤング 九州豚骨やきそば」が思い浮かんだことでしょう。
「ペヤング 九州豚骨やきそば」とは、ブランド史上初となる “熱湯1分の細麺” を特徴としていた名作で、発売日は2022年3月14日。背景に中洲の夜景を起用したパッケージのイメージ通り、博多とんこつラーメンを題材にした変わり種で、このブログでは上々の評価を叩き出しました。しかし、今回の「ペヤング カタ極 細麺豚骨やきそば」は “九州” を名乗っておらず、麺の湯戻し時間が “熱湯60秒” に書き換えられているところも気になるポイント。
関連ページ:まるか食品史上初の熱湯1分ペヤング「九州豚骨やきそば」が想像していたよりも本格的だった件
ちなみに「カタ極」の読み方について、並び的に見ると「カタ極細麺(カタごくぼそめん)豚骨やきそば」が自然に思えますが、まるか食品の公式WEBサイト上では “商品名の「カタ極」と「細麺」の間に半角スペースが設けられいる” ことを踏まえると「カタ極(きわみ)細麺(ほそめん)」と読めなくもありません。ちなみに私は間の空白が気になったので、勝手に「カタ極(きわみ)」と読んでいたのですが‥‥
画像に設定されているファイル名を見たら分かるんじゃね? ってことで、サイト内の商品一覧から画像の保存を試みたところ、ファイル名は “main_katakiwa_tonkotsu.png” となっていたことから察するに「ペヤング カタ極 細麺豚骨やきそば」の正しい読み方は「ぺやんぐ かたきわ ほそめんとんこつやきそば」なのかなと。
ただ、念には念をと「お客様窓口」にも問い合わせてみた結果(最初から問い合わせたら確実だったんですけど)正式な商品名の読み方は「ぺやんぐ かたきわ ほそめんとんこつやきそば」で間違いないとのことだったので、えっと‥‥ご安心くださいw
ついでに「ペヤング 九州豚骨やきそば」との違いについても尋ねてみたところ、詳しくは “企業秘密” につき回答できないと言われてしまったのですが、題材は2年前と同じ「博多とんこつラーメン」とのこと。ただ、パッケージに復刻や復活、帰ってきた! などの表記がないように、ウエルシア限定の「ペヤング 復刻にんにくMAXやきそば」よろしく復刻版に位置付けられた商品ではありません。
「ペヤング カタ極 細麺豚骨やきそば」に使用している熱湯60秒の細麺は、従来の細麺(熱湯1分)と実質的に同じ湯戻し時間ではあるものの、それと比較して配合を見直し、より硬めの食感に仕上がるよう新規に開発。またソースの組み方や具材の構成も見直すなど、純然たる新作として認識してもらいたい、といった旨の回答でした。ええ、これだけ知れたら充分ですw ここからは、私の仕事。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と、後入れ「ソース」の合計2パックで、構成だけ見ると2年前の「ペヤング 九州豚骨やきそば」と変わりません。まるか食品は別物として捉えてもらいたいようですが、根本的な題材は変わっておらず、コンセプトも似通っているため、このブログでは「九州豚骨やきそば」との違いや共通点を意識しながらレビューします(すみません)。
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は60秒。この時点で漂ってくるラードの芳ばしさは、永遠のスタンダード「ペヤング ソースやきそば」にも通じる魅力で、しかしながら一見して明白に細めのサイズが個性的。さすがに2年前の細麺(熱湯1分)は手元にないため、それとの比較は過去のレビューと記憶に頼らざるを得ない状況なのですが、それと同様の‥‥いや、それ以上に細く見えますね。
ちなみに「ペヤング ソースやきそば」のメーカー希望小売価格は193円(税別)なのに対し、こちらは236円(税別)とブランド的には高めに思える設定ですが、ペヤングの「ソースやきそば」が異常に安いだけ。2024年2月20日現在、即席カップめん業界において236円(税別)という希望小売価格の設定は、レギュラーサイズ製品における事実上の標準となっているため、市場的には “適正価格” です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング カタ極 細麺豚骨やきそば 製造者:まるか食品株式会社 製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1) 内容量:111g(めん90g) 商品コード:4902885010425(JAN) |
発売日:2024年02月19日(月) 実食日:2024年02月20日(火) 発売地域:全国 取得店舗:ウエルシア薬局 小売価格:236円(税別) 購入価格:224.64円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型レギュラー 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:480ml 調理時間:熱湯60秒 小袋構成:2袋(ソース・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(しょうゆ、ポークエキス、糖類、食塩、植物油脂、動物油脂、ガラスープ、香辛料)、かやく(豚肉、キクラゲ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、加工デンプン、カラメル色素、香料、リン酸塩(Na)、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、2年前の「九州豚骨やきそば」には「豚肉、味付け高菜、紅生姜、輪ねぎ」を搭載していましたが、ラインナップを「豚肉、キクラゲ、ねぎ」に変更しています。キクラゲの追加は嬉しい反面、あの個性的だった高菜と紅生姜のアクセントに期待できないのは寂しいポイント。
かやくを空けたら内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「ソース」の小袋を温めながら待つこと60秒。これ “湯切りせずに” 食べると豚骨ラーメンになるのだろうか——などと、これ系の製品では毎回のように思ってしまうのですが、それはさておき60秒後、湯切り口から麺の戻し湯を捨て、別添の「ソース」を馴染ませたら出来上がり。
麺に凝り固まった部分はなかったので、ソースを馴染ませる工程にストレスを感じることはなかったのですが、そもそも具材ちゃんと戻ってるのかな‥‥? などと不安に。ひとまず豚骨の香りについては硬派かつ密度も高かったので、引き続き2年前からの違いに注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(111g)あたり |
カロリー:520kcal たん白質:9.4g 脂 質:27.5g 炭水化物:58.8g 食塩相当量:3.3g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
バリカタではないけどスナック感は心地よい
原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料」とういう構成は、通常の「ペヤング ソースやきそば」と完全に一致する内容で、このブランドにおける最もオーソドックスなテンプレなのですが、サイズの違いは一目瞭然。2年前の「九州豚骨やきそば」では、東洋水産(マルちゃん)が展開している「俺の塩」レベルの細さだと感じたんですけど、体感それよりも細めのサイズ。
しかし、熱湯60秒ジャストで湯切りしても適度な歯応えとコシを感じる仕上がりで、バリカタほど硬くはないですけど、部分的にサクサクするなどの戻りムラも目立っておらず、ただ単に細く切り出しただけの代物ではありません。後述するソースの味が強かった(しょっぱかった)ので、もうちょいサイズアップさせたほうが食べやすいと感じた側面もありましたけど、雰囲気というか味の系統的には悪くなかったです。
ちなみに外装フィルムの賞味期限横に「+H」と記載してあったら群馬県伊勢崎市戸谷塚町の本社工場で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら同県同市下触町の赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、基本的なレシピは変わりません。それとマニアックな話になりますけど、本社工場で製造した分の湯切り口は横向き、赤堀工場で製造した分の湯切り口は縦向きなので、暇つぶし程度にチェックしてみてください。
ソース
たしかに「九州豚骨やきそば」とは別物
福岡における屋台の焼きラーメンといえば、天神の「小金ちゃん」が有名で、その味付けにはウスターソースを使用しているのですが、ペヤングのソースは “豚骨ラーメンのスープを汁なし用にアレンジした” わかりやすいタイプ。それについては「九州豚骨やきそば」と共通するスタンスになりますけど、2年前は胡麻油の風味とガーリックオイルも強めに効かせていたのに対し、今回は豚骨に重点を置いたフレームワーク。
久留米(くるめ)の呼び戻しほどクセのあるニオイを放ってくるわけではないですし、人を選ぶ要因として挙げられる獣臭も抑えてありますが、豚骨を長時間じっくりと炊き出したような乳化感が印象的。ただ、想像していた以上に塩気も強く、実食開始から2、3口まではマイルドだったのに、食べ終わる頃には塩気で舌がビリビリ痺れちゃってるような状態で、かつての「ペヤング 豚骨ヌードル」ほど殺人的ではなかったけれど、そこが残念でした。
かやく
可も無く不可も無し
豚肉は熱湯60秒だと完全には戻り切っていない状態で、しかしながら噛めば噛むほど系というか、ジャーキーっぽい魅力が楽しめるアイテム。片やキクラゲは中心部にパキっとした戻りムラを残すため、特に最初の2、3口くらいは気になるかと思いますが、自然と蒸らされながら解消します。
ネギは熱湯60秒だと部分的に戻っておらず、後半になってもエアドライ(熱風乾燥)特有のジャキジャキした歯触りが目立っていたので、ちょっと邪魔だったかなぁ‥‥。ソースの塩気が強く、その勢いで高菜や紅生姜が欲しいとは思いませんでしたけど、食べ始めの戻りムラと個性に欠ける印象は否めなかったです。
総評
熱湯60秒の細麺は、いい意味で “ペヤングらしからぬ魅力が楽しめる” ポイントで、まろやかな豚骨の旨味に最初はハッとさせられたのですが、後半にかけて蓄積する塩気の強さが玉に瑕。というか、けっこう致命的。最初の数口は★5、折り返し地点は★4、後半にかけて★3、食後数分間は★2(しょっぱいしか残ってないw)みたいな感じだったので、ひとまず総評は及第点としました。
それだけに、お湯の量で塩分濃度を調整することもできる “湯切りなし” で調理した場合の結果が気になるので、後日に試す余裕があったら一つの記事にして結果を報告します。とにもかくにも今回はショッパさが評価の足を引っ張る形になってしまったのですが、それだけに白ごはんとの相性は申し分ないと思うので、そういったシーンでは★4クラスの一杯になるかもしれません【author・taka :a(大石敬之)】