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「ペヤング ホルモン入りやきそば 甘辛味噌味」本物の豚モツ入り!

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まるか食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月18日(月)新発売・2019年4月16日(火)からセブンイレブンの新商品として取り扱いが始まったカップ麺、まるか食品「ペヤング ホルモン入りやきそば 甘辛味噌味」の実食レビューです。

カップ麺では珍しい乾燥ホルモン入りの新作ペヤング登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング ホルモン入りやきそば 甘辛味噌味

まだカップ麺が高価な食べ物とされていた昔、若いカップルに二人で一つのものを仲良く食べてほしい‥という願いから、「ペア(ふたり)」と「ヤング(若者)」に因んで名付けられた「ペヤング」。現在はカップやきそば主体のシリーズですが、昭和48年(1973年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」から発足しました。

1975年3月13日、業界初の四角い容器のカップめん「ペヤングソースやきそば」を発売。今では春雨(はるさめ)バージョンの「ピーヤング」やオープン価格の廉価版(れんかばん)「ペヨング」など、姉妹ブランドも展開しています(※たまに勘違いされますが「ペヨング」は某国のパチモンではなくメイドインジャパン、まるか食品の正規品です)。



いつも珍しい変わり種の新作カップ焼そばを発売していることでも有名ですが、今回のテーマは「ホルモン入り」で、ソースのテイストは「甘辛味噌」味。パッケージは炭火の上に焼き網をのせているようなイメージのデザインとなっているのですが、けっこう臨場感があって実際に触ったら熱そうです。

もちろん熱くないですけどw ソースがホルモン味とかそういうのではなく、実際に具材として乾燥ホルモンが入っている模様。「ホルモン焼きそば」といえば秋田県横手市「まいど食堂」の「元祖ホルモン焼きそば」や兵庫県小野市「おの恋ホルモン焼きそば」が有名ですが、調べてみると鳥取県東部にも「ホルそば」というホルモン焼きそば(鳥取名物ご当地グルメ)があるのですね。

「ホルモン(ホルモン焼き)」の語源は大阪弁で「捨てるもの」を意味する「放(ほう)るもん」が由来という説があり、それは大阪の洋食レストラン「北極星」を経営していた北里茂男氏が “毎日捨てている臓物を料理に使う方法はないか‥” と考えた「ホルモン料理」に由来しているのですが、「ホルモン料理」は1940年に商標登録されています。

しかし、ホルモン料理の歴史は古く、1920年代に精力を増強する(内分泌のホルモンを分泌させる)料理のことを「ホルモン料理」と呼んでいたそうです。今でこそホルモン=動物の内臓を焼いたホルモン焼きのイメージが定着していますが、もともとは肉だけでなく卵や納豆、山芋など、精力のつく食材を使った料理の総称で、文字通り「ホルモン(Hormon)」が由来だったんですね。



現代ではホルモン=モツ(臓物)のイメージなので、その認識でまったく問題ないのですが、関西では主にホルモン=牛の小腸や大腸など、牛の内臓を指すことが一般的です。しかし、今回のカップ麺「ペヤング ホルモン入りやきそば 甘辛味噌味」の原材料名を見ると「かやく」のところに「豚モツ」と書いてあるので、牛ホルモンではなく豚ホルモン(豚の内臓)ですね。どこの部位が使用されているのかは明かされていませんが・・・

とかって書いたら怖いですよねスイマセンw というわけで製造者(まるか食品)に「どの部位を使用しているのか」尋ねてみたところ、最初に対応していただいたオペレーターの方(お客様窓口)の手元にある資料には「豚の内臓(モツ)」としか書かれていなかったそうです。というわけで製品開発担当の方に確認を取りましたが、開発部の回答も「わかりません」だったので、問い合わせてみたはいいものの結局どの部位か特定できないまま迷宮入りしたという‥w

(※まるか食品曰く、部位は分からないけれど、「一般的には小腸や大腸を指すので、その部分と思っていただければ‥」とのことでした)

開封

容器の中に入っている別添の小袋は、先入れの「かやく」と後入れの「ソース」で合計2種類。かやくの小袋には豚モツの他にキャベツと細切りの人参が入っています。液体ソースの中身は明らかに動物油脂と思われる成分が凝固していたので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で液体ソースを小袋ごと温めたほうがよいでしょう。



麺は油揚げ麺で、いつもと変わらない雰囲気。ペヤングの新作を食べるたびに今回ちょっと細いかな? いや、ちょっと太いかも‥? などと感じるのですが、半月〜1ヶ月ほど製造日が異なる通常商品の「ペヤング ソースやきそば」を複数個並べて検証した結果、期間限定商品じゃなくても麺の太さに(わずかですが)違いがあったので、ロット差によるものみたいですね。

2019年3月18日午後現在、まるか食品の公式ウェブサイト内にある商品情報ページに掲載中の調理方法には “後入れかやく” と書いてありますが、かやくは “先入れ” なので、おそらく単純に掲載ミス(うっかり)でしょう。ただ、手元にある商品パッケージの外装フィルム及びフタの上に記載されている調理方法は間違っていないので、自主回収沙汰になるような問題ではありません。

概要(製品情報・購入価格等)

製品名:ペヤング ホルモン入りやきそば 甘辛味噌味
製造者:まるか食品株式会社
内容量:117g(めん90g)
商品コード:4902885005407(JANコード)
規格サイズ:縦162mm×横127mm×高さ57mm

発売日:2019年03月18日(月)
実食日:2019年03月18日(月)
発売地域:全国
取得店舗:ローカルスーパー(ミニフレッシュ)
商品購入価格:149円(税込)
希望小売価格:185円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型容器・ペヤング標準サイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、みそ、動物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、コチュジャン、香辛料、りんご果汁、米発酵調味料、植物油脂、トマトペースト、食用風味油)、かやく(キャベツ、豚モツ、にんじん)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カラメル色素、パプリカ色素、香料、ビタミンB2、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・大豆・豚肉・りんごを含む)
【アレルゲン情報】小麦・ごま・大豆・鶏肉・大豆・豚肉・りんご(法令で規定する特定原材料27品目)※コンタミネーション:そば

実食開始

かやくの小袋に入っている正体不明の豚モツは、おそらく見た目からも豚の小腸または大腸を乾燥させたものに見えます。まだ熱湯を注ぐ前ですが、豚モツ単体のニオイを嗅いでみたところ、ややクセのあるモツ特有のニオイを感じました。けっこうサイズも大きめですし、これは期待できそうですね。



ところで変わり種ペヤングの個性的な肉具材といえば「ペヤング 北海道ジンギスカン風やきそば」(2019年1月21日発売)の羊肉もリアルで印象的だったんですけど、カップ麺のホルモン具材といえば「蟻月」という店の博多もつ鍋(白のもつ鍋)を再現したセブン&アイグループ限定カップラーメン、「サッポロ一番 蟻月 博多もつ鍋風ラーメン 濃厚にんにく白みそ仕立て」(サンヨー食品製造)に入っていた豚ホルモン「味付豚腸」が実にリアルな再現度を誇っていました。

3分待ったらお湯を捨て、添付のソースを馴染ませたら完成です。お湯を注いでから待っている間、けっこうホルモン臭も漂ってきますが、よっぽど苦手な方はホルモン入りペヤングなんて買わないと思いますし、驚くような臭みではありません。それでは、豚ホルモンの再現度に注目しつつ、「めん」「ソース」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(117g)当たり

熱  量:534kcal(カロリー)
たん白質:9.8g
脂  質:28.2g
炭水化物:60.3g
食塩相当量:3.3g
ビタミンB1:-(記載なし)
ビタミンB2:-(記載なし)
カルシウム:-(記載なし)

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの汎用ペヤング麺です

ちょっと今回 “もっさり感” が気になったんですけど、10秒ほど湯切りするのが遅かったかな‥? くらいの感覚だったので、おそらく気温が高くなってきたからでしょう。ペヤングに慣れている方に詳しい解説は不要かと思いますし、数年ぶりに食べた! みたいなシチュエーションでなければ感想が得られるような麺ではありません。

逆に生まれてこの方まだペヤングを一度も食べたことがない場合‥‥も、たぶん感動しないと思いますw それだけに油揚げ麺さえダメじゃなければ性別問わず幅広い年代の方が抵抗なく親しめる、攻撃性のないソフトな食感のフライ麺。やや表面の加水率が低く、ソース馴染みがよくて一体感もバッチリですし、とにかくソースの味を選ばない万能麺なんですよね。



チョコレート味(チョコソース)の時だけはスベッたと思いましたけどw 今回の甘辛味噌ソースとは問題なくマッチしていました。ちなみにペヤングの麺をフライパンや鉄板(ホットプレート等)で実際に焼くと圧倒的にコシが強くなり、弾力も大幅に強化され、なぜか麺の形状もビシッと角ばった平打ち麺になります。ほんとうに同じ麺か‥? と、疑ってしまうくらい別物。

ソース

甘辛味噌味が絶品の味わい!

(出典:まるか食品「商品一覧」)

まさにホルモン焼きの味噌だれ味

イメージとしては「焼肉のたれ(味噌ダレ)」の王道を地で行くような雰囲気ど真ん中で、醤油も使用されていますが、タイトル通り味付け調味料の主軸は味噌。コチュジャン(米・もち米等を麹で糖化させたものに唐辛子を入れて熟成させた朝鮮半島の辛味調味料)が入っているので、まったく辛くないわけではありませんが、辛さレベルはピリ辛以下、おそらく辛い食べ物が苦手な方でも余裕です。

コチュジャンは豆板醤(そら豆と唐辛子の塩漬けで中国育ちの辛味調味料)ほど辛くありませんし、タイトルの甘辛は砂糖と唐辛子というよりも砂糖と味噌の甘辛で、焼肉の味噌ダレでいうところの甘口。りんご果汁が入っていたり、ほんのちょっとトマトペーストを隠し味に入れるなど、まるか食品が本気で焼肉のたれを作りにかかってきた感じです。で、おいしい(笑)。

ただ、一般的な焼肉のたれと大幅に異なるのは「動物油脂」を使用していること。体感的に豚脂(ラード)が主体と思われますが、これによって具材の乾いた豚モツが潤い、豚ホルモンを炒めた時に出る脂の臨場感を演出しています。とはいえタレの動物油脂からホルモン系の臭みなどは感じませんし、容器の底に溜まるほどギッシュではないので、ある意味ちょっと臭みのなさが物足りなかったりもするのですが、ソースの味が大幅に人を選ぶことはないでしょう。

かやく

カップ麺では珍しい乾燥ホルモン

(出典:まるか食品「商品一覧」)

豚ホルモンはリアルで再現度が高い

やはり豚の腸を思わせる質感と風味で、前述した「蟻月」のカップラーメンに入っていた味付豚腸に酷似しています。自社工場でイチから製造していたら部位が分からない‥などということはないと思うので、もしかすると乾燥の豚モツを取り扱っている具材(かやく)専門のメーカーが別に存在するのかもしれませんね。

炭火で焼いたような芳ばしさはありませんし、すでに煮切ってある感じで脂のジューシーさもありませんが、イメージとしてはコンビニやスーパーの惣菜コーナーにある「もつ煮込み」の豚モツと風味は遜色ありません。なので、ちょっとモツ臭いです。でも、いい意味でクサい。そんなに量は多くありませんが、記憶に残る具材なのは間違い無いでしょう。

さらにペヤングらしくキャベツたっぷり、こりこり食感の人参も多めに入っていたので、具材の物足りなさは皆無に等しかったです。イメージ的にニラとかモヤシ、輪切りの赤唐辛子なんかが入っていたら、もっと盛り上がったかもしれないなーと思いつつ税別185円の新作なので、ぜんぜん問題なく及第点以上ですよ。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

私は先に「サッポロ一番 蟻月 博多もつ鍋風ラーメン 濃厚にんにく白みそ仕立て」(2019年1月21日発売)で衝撃を受けてしまったので、あまり豚モツから感動は得られませんでしたが、まだモツ入りカップ麺を体験したことがない方は今回の総評に★ひとつプラスして、「★6」クラスの評価に値するカップ麺だと受け取っていただければ幸いです。

もし「蟻月」が発売された2019年1月21日以前にリリースされていたら、何の迷いもなく★6を付けていたと思います。とはいえ今回もホルモン(豚モツ)の再現度は素晴らしく、王道を地で行く焼肉の味噌ダレ系ソースに一体感抜群の油揚げ麺、やや臭みのある乾燥ホルモンのリアリティなど、これといって文句の付け所が見当たらない、記憶に残る上出来の新作ペヤングでした。

ちなみに2019年4月8日、金粉入りの限定商品「ペヤング ソースやきそば 金粉入り」(メーカー希望小売価格:税別250円)が発売されることでも話題になっているのですが、金ぴかパッケージに薬玉(くすだま)をあしらった “祝 限定販売金粉入り” というパッケージ。

でも発売44周年のバースデー記念は目立ったイベントもなく過ぎちゃったし‥と思って今回の問い合わせついでに聞いてみたのですが、そもそも金粉自体がめでたい! という理由と(笑)、 “元号が平成から変わるから” そのお祝いに掛けているそうです。どのくらい金粉が入っているのか、またカロリーや食塩相当量などの数値も通常の「ペヤング ソースやきそば」と違うので、味の違いも気になりますね。

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