どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2021年4月19日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛」の実食レビューです。
究極の辛さを極めた『獄激辛やきそば』と『獄激辛カレーやきそば』が同時に楽しめる!? 物議を醸した “地獄の辛さ” 獄激辛シリーズ最新作は「超大盛」サイズのハーフ&ハーフを展開!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
地獄のペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛
ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっているロングセラーブランドで、一般的にキワモノ路線のカップやきそばブランドとして認知されていますが、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その当時、若いカップルにも “2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込めて、ペア(pair)とヤング(young)で「ペヤング」と名付けられました。
その後、1975年(昭和50年)3月13日に発売された同社初のカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」の登場以降、攻めたフレーバーを数多く展開しているため、すっかりネット上でも変態扱いされていますが、業界初の四角い容器に、粉末ソースとは一線を画す液体ソースの開発、麺とは別にパック包装された具材など、実は大手企業も当たり前のように採用しているカップ焼きそばのデファクトスタンダードを築いたパイオニア。
そんな「ペヤング ソースやきそば」という永遠のスタンダードが軸にあるからこそ、アンファーとコラボした「スカルプDやきそば」やスイーツ系の変わり種「アップルパイテイストやきそば」といったキワモノを開発・販売する余裕があるのですが、その中でも人を選ぶのが獄激辛(ごくげきから)シリーズで、その第1弾を飾る「ペヤング 獄激辛やきそば」が発売されたのは、2020年2月17日の話——。
2012年(平成24年)2月20日発売のMAXシリーズ第1弾「ペヤング 激辛やきそば」を皮切りに、非常識な辛さを追求し始めたペヤング。2018年(平成30年)8月27日には初代「激辛やきそば」と比較して “4倍の辛さ” を誇る「激辛やきそばEND」(通称・激辛MAX END / 激辛マックスエンド)を発売し、TwitterをはじめとするSNSや動画投稿サイトを中心に取り上げられ、大きく話題になります。
しかし、2020年2月17日(コンビニ先行)発売の獄激辛シリーズ第1弾「獄激辛やきそば」は “ENDと比較して3倍の辛さ” を実現してしまった問題作で、あまりの辛さにリタイアする挑戦者が続出。なかには余裕で完食する激辛フリークもいましたが、獄激辛やきそばの登場以降、業界の辛味水準が大きく跳ね上がり、初代「激辛やきそば」は激辛と呼べない辛さになってきました。
と、それはさておき——。その獄激辛シリーズに満を持す第2弾「獄激辛カレーやきそば」が登場したのは、2021年1月18日と比較的に最近の話。文字通りカレー味の新作で、なるほど獄激辛シリーズの名に恥じない非常識な辛さレベルを打ち出していた反面、そこまでカレーの味が強く主張してくることはなく、むしろ特有の薬品臭が目立つ仕上がりから、このブログでは評価が伸び悩みます。
そして、今回の新商品「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛(ダブルごくげきから)」は、究極の辛さを極めた「獄激辛やきそば」と「獄激辛カレーやきそば」を麺量2倍で一度に楽しめる、ハーフ&ハーフタイプの超大盛やきそばで、まるか食品の公式ウェブサイトでは “個々に食べても良し!混ぜて食べても良し!一度で2つの味をお楽しみいただきながらお召し上がりください” と紹介。
たとえば2021年4月現在も販売中の「超大盛やきそばハーフ&ハーフ激辛」に、獄激辛ではない激辛カレーと激辛やきそばを組み合わせた「超大盛やきそばハーフ&ハーフW激辛」(現在終売)なども展開してきたペヤングですが、その中でも最強の辛さを誇る商品なのは間違いありません。はたして想像通りの仕上がりなのか、それとも思わぬ化学反応を見せるのか‥‥
開封
で、いきなり既視感マックスのソースがアレなんですけど‥‥w 気を取り直しまして、今回のカップ麺に別添されている小袋は、2種類の「ソース」(獄激辛ソース&獄激辛カレーソース)と「かやく」の合計3袋。警告文まで重複しているパッケージのデザインが現しているように、想像通りの仕上がりに傾きそうですが、調理後に2つの味をMIXさせた部分がどうなっているのか気になるところ。
麺は油で揚げたフライ麺で、通常の「ペヤング ソースやきそば超大盛」と同じ仕様。内容としては “いつもの麺(90g)が2つ入っている状態” につき、調理前の麺重量は180gの超大盛りで、ひとまず食べ応えについては申し分なさそうな雰囲気。ただ、2種類の獄激辛ソースを別添しているため、早くも内臓に対する懸念が拭えません。
ちなみにメーカー希望小売価格は300円(税別)なので、通常の「ペヤング ソースやきそば超大盛」230円(税別)よりも高めの値段。しかし、レギュラーサイズの「獄激辛やきそば」と「獄激辛カレーやきそば」のメーカー希望小売価格は205円(税別)なので、それを思えば若干お買い得。ええ、あくまでも値段だけ見ればの話ですが——。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛 製造者:まるか食品株式会社 製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1) 内容量:233g(めん180g) 商品コード:4902885006787(JAN) |
発売日:2021年04月19日(月) 実食日:2021年04月21日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:324円(税込) 希望小売価格:300円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:超大盛やきそば 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:820ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(ソース2袋・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、食塩、しょうゆ、香辛料、植物油脂、たん白加水分解物、醸造酢、りんごピューレ、トマト加工品、ポークエキス、野菜エキス)、かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉)/ 香辛料抽出物、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、パプリカ色素、アナト―色素、甘味料(ステビア、カンゾウ)、重曹、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中身はキャベツと歪な形の味付け鶏ひき肉。量はレギュラーサイズの「獄激辛やきそば」と「獄激辛カレーやきそば」の具材を2つ足した状態よりも少なめですが、それ意外は変わりません。ただし、必要なお湯の目安量は820ml(0.82リットル)と多いため、普段よりも多めの熱湯を用意しておいてください。
あとは熱湯を注いで3分後、やけどに注意しながら湯切りを行い、向かって左半分に「獄激辛カレーソース」を、その反対側(右)に「獄激辛ソース」を馴染ませたのですが、ほとんど見た目は変わりません。あいかわらずカレーの香りは弱く、それよりも薬品臭が目立ち、早くも胃がキリキリと痛み始めている実食前‥‥w
ちなみにコンビニの中ではローソンでの取り扱いを確認しているのですが、2021年4月21日現在、イトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でも販売されていたので、最寄りのコンビニに売ってない場合など、販売店の参考にしてください。それでは、引き続きレギュラーサイズとの違いや2つの味を混ぜ合わせた状態に注目しつつ「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(233g)あたり |
カロリー:1105kcal たん白質:17.0g 脂 質:59.4g 炭水化物:125.6g 食塩相当量:7.1g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
慣れ親しみのあるスナック的な油揚げ麺
麺の量はレギュラーサイズの2倍となっていますが、前述のように “いつもの麺(90g)が2つ入っている状態”
なので、それ以上でもそれ以下でもありません。たとえば春雨の「ピーヤング」や期間限定の「皿うどん」など、なかには特殊な麺を使用した商品もありましたが、ペヤングの「やきそば」に使われる麺は基本的に同じもの。
通常の「ペヤング ソースやきそば」と比較して “約4倍” サイズ(めん330g)のエンタメ系カップ麺「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」に、その倍量(めん660g)となる「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」も例外ではなく、逆に麺量の少ない「ペヨング」(めん80g)や「ペヨちゃん」(めん70g)まで、それぞれに使われている油揚げ麺の原材料は変わりません。
やや今回の麺は “いつもより平べったい” と感じたのですが、まるか食品に問い合わせてみたところ、あくまでロット差に過ぎず、ソースによって麺を使い分けることはないとのこと。後述するダブルの獄激辛ソースは、どちらも文字通り非常識な辛さに仕上がっているため、筆者に麺の美味しさを感じる余裕はなく、後半は油で揚げた糖質の塊を無心で飲み込む作業と化していました‥‥w
ソース
どちらも既存の商品と同じ
小袋のデザインがレギュラーサイズの「獄激辛やきそば」及び「獄激辛カレーやきそば」と同じだったように、結論からいって中身も完全に同じだと感じたのですが、後述する具材の量が既存の商品よりも少ない分、より辛さをダイレクトに感じます。ただ、それ以外にレギュラーサイズとの違いはありません。
あいかわらず「獄激辛やきそば」のソースは独特の薬品臭が目立ち、第2弾の「獄激辛カレーやきそば」はカレー感が弱く、しかしながら容赦なく舌を切り裂いてくるような辛味の強さだけは文句なし。もうちょっとカレーの味を強めてほしいところではあるものの、いい意味で期待裏切らない内容です。
で、試しに「獄激辛ソース」と「獄激辛カレーソース」を混ぜ合わせてみたところ、辛さが相殺されるわけもなく、かといって辛さが倍増するわけでもなく。ただ、カレーの味は極端に弱くなり、粉っぽさと苦味が前に出てくるような‥‥正直、おいしくないですw そもそも味を評価する商品ではないと思っているのですが、ひたすら辛さだけを楽しみたいスタンスでない限り、完食するのは厳しいかもしれません。
攻略法:地獄のペヤング「獄激辛やきそば」の辛味を消す!? 辛さを和らげる方法を検証
具材
具材も容赦なく攻撃的
キャベツは定番の「ソースやきそば」にも入っている汎用の具材で、もう一方の味付け鶏ひき肉もしかり。どちらも量はレギュラーサイズよりも少ないと前述しましたが、おそらく値段の関係で調節しているのだと思います。無論、キャベツの甘みが助け舟になるわけもなく、味付け鶏ひき肉については獄激辛ソースに埋没しているため、よくも悪くも具材は気になりませんでした。
総評
測定不能(Unmeasurable)
まさにパッケージのデザインから連想されるイメージ通りの仕上がりというか、レギュラーサイズと比較して違うのは具材の量だけだったので、もう単純に「獄激辛やきそば」と「獄激辛カレーやきそば」を超大盛やきそば用の容器に入れときましたよ、みたいな。それ以上でもそれ以下でもなかったですw というわけで、強烈な辛さを求めている方にはピッタリの商品になりますが、一般の方にオススメできるカップ麺ではありません。
ちなみに2021年4月21日現在、まだ公式の発表前なので、ニュースサイトなどにも取り上げられていませんが、2021年5月17日に獄激辛シリーズ第3弾「ペヤング 獄激辛担々やきそば」が発売されます。たとえばコンビニ先行販売など、発売日が前後する可能性もありますが、ひとまず「獄激辛担々やきそば」が出るのは間違いないため、今のうちに構えておきましょう(author・taka :a)