どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年9月27日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング にんにく納豆やきそば」の実食レビューです。
ペヤングやきそば史上初の組み合わせ “やみつき必至” の「納豆ペヤング」が威力を増して再登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング にんにく納豆やきそば
ペヤングとは、まるか食品を代表する即席カップめんのロングセラーで、近年は変わり種のカップ焼きそばを積極的に展開していますが、1973年(昭和48年)7月発売の「ペヤングヌードル」というカップラーメンが最初の商品。まだカップ麺が高価な食べ物だった当時、若い(young)カップルに2人(pair)で1つのものを仲良く食べてほしいとの願いから「ペヤング」という名前になりました。
今回の新商品「ペヤング にんにく納豆やきそば」は、強烈な「にんにく」と風味豊かな「納豆」を組み合わせた新作で、にんにくも納豆もカップ焼きそばと相性のいい食べ物ですが、どちらも人を選ぶほど強烈なニオイの持ち主。それぞれ単体で加えると正統派のアレンジになるところ、あえて曲者同士を組み合わせてしまった場合、はたして秘められた相乗効果を発揮してくれるのか、それとも——。
納豆をトッピングしたペヤングといえば、ペヤング愛好家の間でも定番のアレンジで、筆者も大好きな組み合わせの一つ。すでに公式が2017年(平成29年)2月27日にセブン&アイグループ特別商品として「ペヤング ソースやきそば プラス納豆」という変わり種を発売していたので、今回の「にんにく納豆やきそば」が初の納豆アレンジではありません。
その「ソースやきそば プラス納豆」が発売された同年11月27日、またもやセブン&アイグループ専用の商品として「カレーやきそばプラス納豆」という変わり種を発売していたペヤング。どちらも “乾燥ひきわり納豆” なる代物を搭載したカップ焼きそばで、それを投入するや否や、部屋中に笑えないほどの納豆臭が充満し、混ぜれば麺の予熱で糸を引き始めるという、とにかく強烈な商品でした。
あまりに衝撃的なニオイを放つため、ネット上でも被害報告(バッシング)が相次いだ結果‥‥なのかどうかは定かではないものの、2018年と2019年に “乾燥ひきわり納豆” を搭載した続編がリリースされることはなく、そのインパクトを忘れかけていた2020年8月4日——。今度はコンビニの中でもセブンイレブン先行商品として、まさかの「超超超大盛GIGAMAX納豆キムチ味」を市場に投下。
数年前に猛威を振るった “乾燥ひきわり納豆” はそのままに、納豆と相性のいいキムチ味のソースを合わせ、なおかつ内容量をレギュラーサイズ(めん90g)からGIGAMAX(ギガマックス)サイズ(めん300g)にパワーアップさせるなど、他社が真似できないような商品となっていたのですが、このブログでは「★5+」の高評価を叩き出した逸材。
そんな納豆のインパクトもさることながら、ペヤングにおける “にんにくの威力” も忘れてはいけません。2015年(平成27年)11月16日発売の「にんにくMAXやきそば」を皮切りに、生おろしニンニク特有のキレを遠慮なく効かせ、なおかつフライドガーリックもトッピングして追い討ちをかけるなど、こちらの威力に関しても定評のあるペヤング。
また従来の「プラス納豆」には慣れ親しみのあるウスター基調のソースとカレーソースを別添、直近の「超超超大盛GIGAMAX納豆キムチ味」にはキムチソースを別添していたのに対し、まるか食品の公式ウェブサイトには “パンチの効いたガーリックの味付けが納豆の旨味をさらに引き立てる” と記載されていたので、この組み合わせはペヤングやきそば史上初の試みです。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「ソース」と「後入れかやく」の合計2袋。ソースの小袋には “ガーリックソース” とあり、焼肉の塩だれっぽい見た目。また後入れかやくにフライドガーリックを仕込んでいるのですが、それと一緒に例の “乾燥ひきわり納豆” が入っていたので、前述の「超超超大盛GIGAMAX納豆キムチ味」に匹敵する‥‥いや、それ以上に強烈かもしれない展開。
などと思いつつ、熱湯3分の油揚げ麺は、なんの変哲もないペヤングの麺なので、これについては “いつも通り” の安心感が魅力。ちなみに外装フィルムの賞味期限横に「H」とあったら本社工場で、同じ位置に「A」とあったら赤堀工場で製造したことを意味しているのですが、どちらの工場でも油揚げ麺のレシピは変わりません。
メーカー希望小売価格は205円(税別)だったので、193円(税別)の「ソースやきそば」よりも若干ながら高めに設定されているのですが、ペヤングにおけるレギュラーサイズの変わり種では標準的。筆者の行動圏内にあるコンビニでは取り扱いがなく、どこに行っても売ってない‥‥と、なかば諦めながら立ち寄ったドンキホーテでは山積みだったので、販売店の参考にしてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング にんにく納豆やきそば 製造者:まるか食品株式会社 製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1) 内容量:119g(めん90g) 商品コード:4902885007128(JAN) |
発売日:2021年09月27日(月) 実食日:2021年10月03日(日) 発売地域:全国 取得店舗:MEGAドン・キホーテ 商品購入価格:172円(税込) 希望小売価格:205円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型レギュラー 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:480ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(ソース・後入れかやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(香辛料、糖類、食塩、たん白加水分解物、植物油脂、食用風味油、ポークエキス)、かやく(納豆、フライドガーリック)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(グァーガム)、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、(一部に小麦・大豆・豚肉を含む) |
実食開始
今回の小袋は2つとも後入れなので、お湯を注いでから3分後に湯切りして‥‥というプロセスまでは慣れ親しみのある香りが漂います。しかし、別添のソースを馴染ませた途端、かなり強烈なニンニク臭が立ち込め、さらに後入れかやくをトッピングすると、乾燥ひきわり納豆&フライドガーリックでトドメを刺される怒涛のスメハラ戦法。
乾燥ひきわり納豆はフリーズドライなので、混ぜない限り糸を引くことはないのですが、この時点でニオイの存在感は申し分なく、同じ空間に納豆もしくはニンニクが苦手な方がいた場合、しばらく白い目を向けられることは必然。そうでなくとも香りに敏感な方が同じ部屋にいた場合、あらかじめ許可を取っておいたほうがいいレベル。
前回(GIGAMAX)の納豆×キムチは焼きそば抜きでも定番の組み合わせでしたが、納豆×ガーリックソースは個人的にも経験がないため、ちょっとドキドキしている実食前。はたして曲者同士が喧嘩することなく調和しているのかどうか、その相性にも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(119g)あたり |
カロリー:562kcal たん白質:10.5g 脂 質:30.7g 炭水化物:61.0g 食塩相当量:3.6g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いつもの油揚げ麺
ペヤングの「やきそば」に使われている油揚げ麺は、基本的にレギュラーサイズの「ソースやきそば」と共通で、それを超大盛り用の容器に2つ入れたら「超大盛やきそば」になり、成型する際のブロックを大きく(レギュラーサイズ対比およそ4倍の量に)したら「超超超大盛GIGAMAX」になるのですが、それぞれ量が違うだけ。
普段よりも微妙に細いとか太いとか、厚いとか薄いとか、断面の形が違うなど、場合によっては個体差と思えないほどの違いが生じることもあるのですが、それについて本社に問い合わせてみたところ、あくまで “個体差に過ぎない” との回答。たとえばソースに合わせて麺を使い分けることもないそうなので、今回も「ソースやきそば」と同じ油揚げ麺とみて間違いありません。
スイーツ系のカップ焼きそばとして話題になった「チョコレートやきそば ギリ」や「アップルパイテイストやきそば」など、油揚げ麺の芳ばしさとバッティングするソースもありましたが、今回のガーリックソースには違和感なくフィット。また以前に納豆との相性も実証済みなので、いつもの油揚げ麺であることがネガティブに作用することはありませんでした。
ソース
ハンパないニンニクの攻撃性
小袋に「ガーリックソース」と書かれた液体ソースは、要約するとニンニクをガツンと効かせた焼肉の塩だれっぽいテイストで、やや塩気は鋭く、生おろしニンニク特有の攻撃性が容赦なく襲ってくるテイスト。方向性としては2020年7月14日にファミリーマート先行で販売された特盛ペヤング「超超超大盛GIGAMAXガーリックパワー」のソースと酷似しているのですが、原材料名の並びは微妙に異なります。
ただ、使用している原材料は完全に一致。従来の「超超超大盛GIGAMAXガーリックパワー」に使われていたソースと比較して、たん白加水分解物の使用量を増やしているのですが、体感的には同じ味。とにもかくにもニンニクのインパクトが凄まじく、場合によってはソースだけでスメハラ扱いされかねません。
また納豆のタレといえば醤油(だし醤油)のイメージが強いところ、焼肉の塩だれっぽいガーリックソースとの相性も意外と悪くなかったので、こういう組み合わせもアリなんだなと勉強になりました。
かやく
どっちも強烈だけど喧嘩しない
後入れかやくの納豆はフリーズドライなので、食べ始めの瞬間はサクサクとしているのですが、中途半端に熱を帯びて湿気ると、イマイチな食感になってしまうのが玉に瑕。しかし、風味の存在感と影響力については申し分なく、そこに芳ばしいフライドガーリックも合わせることで、全体のニンニクを大幅に強化。その相性に実食前は不安を覚えていたのですが、意外と違和感ありません。
また写真で見ると分かりにくいのですが、乾燥ひきわり納豆は熱が加わることで粘りが増し、本物の納豆を加えて混ぜたときの臨場感を表現できているのが好印象。つまり、全体を大きく混ぜ合わせることが乾燥ひきわり納豆のポテンシャルを引き出す食べる方になるのですが、後入れかやくを “あえて先に入れると納豆の粘りも増す” ので、興味のある方は試してみてください。
総評
いつもの油揚げ麺を筆頭に、後入れかやくの乾燥ひきわり納豆もフライドガーリックも新開発の具材ではなく、ソースも既視感の強い味に仕上がっていたのですが、塩だれベースのガーリックソースと納豆の組み合わせは斬新で、ひとつ先入観が崩れたというか、そういった部分にも価値が見出せる良品です。ただ、万人にオススメできる商品かと聞かれた場合、素直に「はい」とは答えられませんけどw
とりあえず “乾燥ひきわり納豆” はポテンシャルの高いアイテムなので、たとえば既存の「激辛やきそば」に別添してみるとか、そういった展開にも期待しています。ちなみに2021年10月4日(厳密には5日の火曜日)から、3種のキノコを使用したペヤングの新作「きのこMAXやきそば」がセブンイレブン先行で発売されるので、そちらも注目しておいてください【author・taka :a(大石敬之)】