どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年5月20日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング 中華風そのまま皿うどん」の実食レビューです。
お湯いらず、水いらずで食べられる進化系パリパリ皿うどんペヤング爆誕!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング 中華風そのまま皿うどん
「ペヤング 中華風そのまま皿うどん」の存在を知ったのは、まだメーカーが公にしていなかった2019年4月6日——このブログでは「週報」というカップ麺の新商品リストを週に1回アップしているのですが、 “ペヤングの皿うどんが出る” という情報を掴んですぐ、2019年4月第2週の週報から「マル秘リスト」に名前だけ掲載していました。
まるか食品が公表する前に入手していた情報で最初に知ったのは、 “ペヤングから皿うどんが出る”(かもしれない——)という噂に近い情報と平面的なイメージ写真、そして希望小売価格が385円(税別)というペヤングにしては異様に高い値段設定だけ。
その後、まるか食品から正式なニュースリリースの発表があり、ホームページに掲載されている写真は事前に私が確認していたものと同じでしたが、より解像度の高い平面写真。そこには「レトルト具入り」と「備蓄用にも!」という文字が見られ、たしかにカップ麺は災害用の備蓄にもなりますが、それをピンポイントで大々的にアピールしている商品は多くありません。
まるか食品のホームページを見た時に初めて製品の概要を知ったのですが、商品説明の書き出し “お湯いらず、水いらずで、簡単に調理ができる皿うどんです。” という文字を見て、なるほど熱湯も水さえも必要ないから「備蓄用」にもオススメなんだなと理解しました。で、いざ発売日を迎えたコンビニの店頭で驚愕‥‥
くっそデカいんですよコレww 現物とはファミリーマートの店頭で初対面だったので、思わず笑ってしまったのですが、なんと通常の4倍サイズで話題になった「ペヤング ソースやきそば 超超超大盛 GIGAMAX(ギガマックス)」と同じ容器を使用した超特大サイズ。明らかに規格外のサイズから、コンビニの新商品コーナーを異様に圧迫していました。
同じく店頭で現物を見て驚いた方も多いかと思いますが、写真のように通常サイズの「ペヤング ソース焼そば」(写真の向かって右)、その2倍サイズ「ペヤング ソースやきそば 超大盛」(中華風そのまま皿うどん上)と比較すると一目瞭然。ふつうにコンビニで買っただけなのに、田舎暮らし(最寄りのコンビニまで車で往復50分以上)の私としては、ここまで大きいと「UFOキャッチャー」の景品を手にしているかのような錯覚さえ覚えます。
ぜんぜん苦労したわけでもないのに「よっしゃ〜!!」みたいなw 何かを勝ち取った気分に浸りつつ、それはさておき希望小売価格385円(税別)という値段設定は、「ペヤング ソースやきそば 超超超大盛GIGAMAX」と同じ価格なので、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は398円。
2019年5月22日(価格改定前)現在、コンビニのカップ麺は大盛サイズのタテ型ビッグで税込216円〜225円、大盛カップ焼そばタイプも税込216円〜235円が相場。たとえば有名店監修の商品や大手メーカーのハイエンドブランドになると250円オーバーもあり得ますが、およそ400円もするカップ麺は特例です。しかも皿うどん、なのに「やきそば」の暖簾は下ろさないペヤング、素晴らしいですね。
開封
さて、パッケージには「備蓄用」と書いてありますが、カップ麺の賞味期限は2019年10月31日なので、おそらく製造日は2019年4月31日。昨年から製造していたものを販売しているのであれば話は別ですけど、発売日から察するに賞味期限は一般的なカップ麺(製造日から6ヶ月)と大差ありません。
外装フィルムを剥がすと内蓋に調理方法などが記載されているのですが、今回は「お湯いらず、水いらず」ということで、最初からフタは “全部はがし” ます。もちろんフタに湯切り口なども実装されていませんし、調理方法などのデザインも特別仕様ですね。
内容物は「揚げめん」と「レトルト」の2袋で、容器は「ペヤング 超超超大盛GIGAMAX」と同じサイズですが、麺の量は60gと意外に少なめ(ノーマルサイズの「ペヤング ソースやきそば」は麺量90g)。ただ、レトルトパウチがズッシリと重たいので、結果的な食べ応えはありそうです。
あと、なんかフワフワした謎の物体(?)が入っていたのですが、薄い紙のような物だったので、アッセンブル(組み立て・梱包)の際に紛れ込んだのかもしれません。それは揚げ麺の袋を取り出した際、静電気でピョンッと容器の外に飛び出て行方不明になりましたw まぁ身体に害はないでしょう(笑)。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング 中華風そのまま皿うどん 製造者:まるか食品株式会社 内容量:210g(めん60g) 商品コード:4902885005582(JANコード) 商品サイズ:通常ペヤングの4倍 発売日:2019年05月20日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:角型容器・ペヤング超超超大盛GIGAMAXサイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:-(麺の湯戻し不要) 調理時間:熱湯3〜5分(レトルト加熱時間) 内容構成:2袋(揚げめん・レトルト) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】レトルト(国内製造(玉ねぎ、白菜、ニンジン、豚肉、糖類、ウスターソース、しょうゆ、生姜ペースト、キクラゲ、ごま油、食塩、粉末ガラスープ、オイスターソース、たん白加水分解物、にんにくペースト、白菜エキス、香味油、香辛料))、油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩)/ 増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、かんすい、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、酸味料、香辛料抽出物、パプリカ色素、(一部に小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
【アレルゲン情報】小麦・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご(法令で規定する特定原材料27品目) |
実食開始
今回は湯戻し・湯切り不要なので、そのままレトルトをかけるだけの簡単調理。けれども一般的なレトルトカレーやレトルト中華丼の素よろしく温める場合、中袋の封を切らずに熱湯の中に入れ、沸騰しない程度のお湯で3〜5分ほど温めましょう。ただし電子レンジでの加熱は不可能なのと、レトルト開封後は保存がきかないため、かならず1回で使い切ってください。
あとは容器に揚げ麺を開封し、レトルト調理品(具入り中華あんかけ)をかけたら完成です。メジャーなものより色は濃い目ですけど、まさに皿うどんですね。ちなみに「ペヤング超超超大盛GIGAMAX」のカロリーは2,142kcalなのに対し、「ペヤング中華風そのまま皿うどん」のカロリーは436kcalなので、通常の「ペヤング ソースやきそば」(544kcal)よりもヘルシーです(あくまでも比較的に)。
それでは、揚げ麺のパリパリ感やペヤングらしさに注目しつつ(後者については今のところ皆無に等しい状態ですがw)、「めん」「中華あんかけ」「レトルト具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(210g)当たり
熱 量:436kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
これぞ皿うどんの麺というか、それ以上でも以下でもないので、正直まったくペヤングらしさはありませんし、麺の原材料も「小麦粉、植物油脂、食塩」と実にシンプルなもの。普段のペヤング汎用麺にはラードや醤油、香辛料などが練り込まれているのですが、そういったアプローチも特にありません。
たとえば長崎の皿うどんを例に挙げると、麺のサイズは大きく分けて細麺と太麺の2種類ありますが、今回は完全なる細麺タイプ。餡をかけて直後に食べると(※レトルトパウチを温めて調理する場合やけどに注意)まるで揚げたてのパリパリとした食感が楽しめますし、ちょっと待てば皿うどんならではの良い意味で中途半端な戻りムラのある食感が楽しめます。
そのまま麺だけポリポリ食べても油っこくないですし、ペヤングらしい油揚げ麺特有の風味も気にならず、やはり麺はペヤングらしくありません。けれども「超超超大盛GIGAMAX」の容器を使うことでレトルトの餡が容器の外に飛び出す不安がないため、豪快に混ぜて食べるもよし、鳥の巣よろしく外側だけパリパリな部分を残すもよし、皿うどんの醍醐味ばっちりです。
ペヤングオリジナル中華あんかけ
ペヤングソースやきそばのソースをブレンドした、ペヤングオリジナルの中華あんかけを使用しました。
(出典:まるか食品株式会社 公式WEBサイト「商品一覧 >『ペヤング 中華風そのまま皿うどん』」)
麺は長崎の皿うどんを彷彿とさせるパリパリ極細麺が採用されていましたが、いわゆる白湯(ぱいたん)風味の白い中華餡(あん)ではありません。皿うどんらしくトロミの強い餡掛け状ではあるものの、イカやエビなどの魚介風味は特に意識されていない動物系の中華風で、焼そば用のウスターソースを使っているのがペヤング流。
こってり系の焼そばソースとは違う、あの絶妙な味わいのペヤングソースがベースになっているので、かなりオリジナリティを感じる味付けです。しかしながらウスターソースをベースに生姜やニンニクによる香味野菜の旨み、ごま油やオイスターソースのアクセントで味わいは中華風なので、まっすぐなソース味ではありません。
けっこう糖類による甘みが強かったので、そこがターニングポイントになるかもしれませんが、この味って皿うどんじゃなくて——と思い浮かんだ近いテイストの中華料理が「酢豚」。お酢は原材料に使用されていませんけど、ウスターソースの酸味があったので、酸味の弱い酢豚の中華餡に近い雰囲気でした。あくまでもイメージですけどねw
レトルト具材
レトルト具材は玉ねぎ、白菜、人参、豚肉、キクラゲとなっているのですが、すいません白菜まったく分かりませんでしたw おそらく白菜は芯の部分が多く、見た目が玉ねぎと重なっていたのもあると思うんですけど、玉ねぎ・白菜・人参の食感はクッタクタで味もよく染み込んでいて、ほぼ餡の一部に近いような状態です。
おそらく豚肉の部位はバラ、慎重に箸で持ち上げないと崩れそうなほど薄くて柔らかく、写真に写っている大きめサイズが一つと半分くらいのサイズが一つだったので、量は多くありません。キクラゲの食感も頼りなく、個人的には鶉(うずら)の卵が‥‥いや、ウズラまで要求すると値段もう100円アップしそうなので、月並ですけど椎茸とか千切りの筍が入ってるとよかったかな。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
コンビニ限定商品ではありませんが、税込398円は正直かなり割高ですし、サイズも「GIGAMAX(ギガマックス)」仕様(通常ペヤングの4倍)ということで備蓄用には大きすぎて邪魔。それに賞味期限も一般的なカップ麺と変わりませんし、レトルトを温める余裕さえない有事の際は、高確率で冷たいまま食べることになるでしょう(※あと水不足の時に喉が渇く危険性もありますからね)。
しかし、カップ麺でパリパリの皿うどんが食べられる、そこだけを単純に評価すると悪くありません。もし税込300円ちょいならバシッと★5かなぁ‥という思いがあったので、今回は★ひとつマイナスしているのですが、甘酸っぱくてオリジナリティの強いウスターソースベースの中華餡とパリパリ揚げ麺の相性もよく、なかなか面白い良品でした。けっこうポテンシャルも高めですし、皿うどんの概念を覆すような続編にも期待したいですね。