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「濃厚蟹だし味噌らぁ麺」甲殻類専門 onisobafujiya~PREMIUM~ HEY!たくちゃん監修!!

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寿がきや食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年11月25日(月)新発売のカップ麺、寿がきや食品「onisobafujiya~PREMIUM~監修 濃厚蟹だし味噌らぁ麺」の実食レビューです。

HEY!たくちゃん監修「鬼そば藤谷」のカップラーメン第4弾は “甲殻類系” のセカンドブランド「onisobafujiya~PREMIUM~」から登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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濃厚蟹だし味噌らぁ麺 onisobafujiya~PREMIUM~

「鬼そば藤谷(おにそば ふじや)」とは、お笑い芸人の “あごモノマネ師・HEY!たくちゃん” こと藤谷拓廊(ふじや たくろう)氏が開業したラーメン専門店で、2012年9月29日にグランドオープン。今回の新商品「濃厚蟹だし味噌らぁ麺」は、寿がきや食品株式会社と藤谷拓廊氏の共同開発カップめん第4弾に該当するのですが、厳密にいうと「鬼そば藤谷」監修ではありません。

カップ麺の本体フタ上に「鬼そば藤谷セカンドブランド 甲殻類ラーメンの店 onisobafujiya~PREMIUM~監修」とあるように、同じく藤谷拓廊氏が新たに立ち上げた甲殻類専門店監修の新商品。実は前回発売品に該当するシリーズ第3弾も「濃厚蟹だし味噌らぁ麺」だったので、2回連続「蟹」をテーマにした「味噌らぁ麺」です。



「onisobafujiya~PREMIUM~(オニソバフジヤ プレミアム)」とは、東京都渋谷区・渋ビルヂング3Fにある「鬼そば藤谷」の2号店で、2019年7月17日グランドオープンというゴリゴリのニューフェイス。既存の「鬼そば藤谷」は「塩ラーメン」の名店ですが、セカンドブランドはロブスターを1匹丸ごと使った「ロブスター味噌らぁ麺」が看板メニュー。

「ロブスター味噌らぁ麺」とは、2019年5月にNY(ニューヨーク)で開催された世界最大のフードフェスティバル「9th Avenue International Food Festival」にて、「鬼そば藤谷」が芸能人初参戦を果たし、その際に提供していたメニューを逆輸入したもの。それも驚くことにニューヨークでの売り上げは、なんと2日間で2,000杯を記録したそうです。

それを日本に持ち帰り、当初は3ヶ月契約の期間限定出店として「onisobafujiya~PREMIUM~」を立ち上げたようですが、オープン当時から客の舌を唸らせ続け、2019年11月28日現在も元気に営業中(※今月29日・30日は休み)。ただ、今回その一番人気メニュー「ロブスター味噌らぁ麺」の再現カップ麺ではありません。

同店のメニューには「伝承蟹味噌らぁ麺」や「ズワイ蟹味噌らぁ麺」など、過去にイベント用として開発された限定メニューにルーツを感じる「蟹味噌らぁ麺」もあるのですが、その再現カップ麺でもなく——あくまで甲殻類ラーメン専門「onisobafujiya~PREMIUM~」が監修した “カップ麺限定メニュー” として、今回の「濃厚蟹だし味噌らぁ麺」がリリースされました。



ちなみに「onisobafujiya~PREMIUM~」が営業している渋ビルヂング5Fに「鬼そば藤谷」が店を構えているので、ちょうど4階を挟んで上と下に鬼そば系列の店が位置している状態。これは藤谷氏が自ら厨房に立ち、どちらも “管理が行き届くところにしたい” という思いから、同じビルに2つ店舗を構えるスタイルを取ったそうです。

▲2019年1月18日発売「鬼そば藤谷 濃厚蟹だし味噌らぁ麺

前回の鬼そば藤谷監修カップ麺・第3弾「鬼そば藤谷 濃厚蟹だし味噌らぁ麺」は、寿がきや食品のカップ麺らしく具材の貧弱さが否めなかったものの、スープの作り込みは冗談抜きでヤバい領域に入っていて、といかく味噌・動物系・甲殻類(かに)の旨味が強烈。さらに “かにみそ” を豊富とさせる芳醇で濃厚な旨味が口いっぱいに広がって、カップ麺のスープとは思えない完成度の高さでした。

開封

というわけで、セカンドブランドの宣伝的な焼き直しでもいい——などと思いながら開封したところ、別添の小袋は「液体スープ」「粉末スープ」「かやく」の合計3袋構成で、前回と同じく “かやく” からは一切の迷いもヤル気も感じられません。ただ、すでに液体スープが凝固しているので、動物系の力強さには期待できそうな雰囲気。



メーカー希望小売価格は、前回の第3弾と同じく税別260円。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)の中では「ローソン」での取り扱いが意欲的で、税込価格は281円での販売でした。なかなか値は張りますけど、今年6月1日にカップ麺の値上げが実施されているので、前回から値上げしていないのは評価できるポイントです。

それだけに商品の品質が落ちていたら元も子もないんですけど、ひとまず麺は安定の「加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場」に製造を委託しているノンフライ麺で、熱湯5分の太麺を採用。麺が太いということは、それだけスープの濃さにも期待できるということ。それに「カップ麺限定メニュー」なので、再現度が低いだの云々が評価に響くこともありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:onisobafujiya~PREMIUM~監修 濃厚蟹だし味噌らぁ麺
販売者:寿がきや食品株式会社
製造所:加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場
内容量:127g(めん75g)
商品コード:4901677082640(JANコード)
個装サイズ:φ167×70(mm)

発売日:2019年11月25日(月)
実食日:1029年11月28日(木)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:281円(税込)
希望小売価格:260円(税別)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、小麦たん白、たん白加水分解物)、スープ(ポークエキス、動物油脂、みそ、チキンエキス、糖類、食塩、ポーク調味油、香味油、でん粉、カニミソエキス、クリーミングパウダー、たん白加水分解物、カニガラ粉末、デキストリン、ゼラチン、酵母エキス、ポークプロテイン、香辛料、ガーリックペースト)、かやく(チャーシュー、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、クチナシ、パプリカ色素)、乳化剤、増粘剤(アルギン酸Na、加工デンプン、増粘多糖類)、かんすい、香料、炭酸カルシウム、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(V.E、V.C、ローズマリー抽出物)、カゼインNa、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・かに・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

太めのノンフライ麺を使用した製品ですが、お湯を入れる前に「かやく」と「粉末スープ」を開封します。かなり粉末スープの量は多く、甲殻類の殻(から)特有の芳ばしい香りが漂ってきて、これからカニ雑炊でも始まりそうな勢い。ただ、前回の「濃厚蟹だし味噌らぁ麺」と比較して、不安な点がないわけではありません。



必ずしもカロリーが美味しさの指標になるとは限りませんが、濃厚なラーメンにおいてカロリーは重要な指針の一つ。前回のカロリーは476kcalだったのに対し、今回は445kcalに減っていて、脂質も16.1gから13.8gに減少。さらに蟹ガラの含有量に比例しそうなカルシウムの量も603mgから495mgに下がるなど、やや雲行きの怪しい変化が見られました。

さて、あいかわらず具材の寂しさが否めない調理直後、しかしながら早くも前回と同じように強烈な蟹の芳ばしさが主張してくる実食前の現在——鬼そば藤谷として監修した “濃厚蟹だし味噌らぁ麺” との違いや共通点に注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(127g)当たり

カロリー:445kcal
たん白質:12.7g
脂  質:13.8g
炭水化物:67.3g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.6g)
カルシウム:495mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:445kcal(めん・かやく:292kcal)(スープ:153kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

濃厚なスープに負けない存在感
6.0

「たん白加水分解物」と「小麦たん白」を練り込んだコシの強いノンフライ麺で、そんなに幅は広くありませんが、けっこう厚みがあって高密度。加水率は高く、食べ始めはギュッと詰まった硬めの歯ごたえが楽しめるのですが、時間の経過にあわせてモチモチとした粘り気が増し、スープとの一体感が強化されます。

かなりスープが高粘度ということもあるのですが、それだけでなく麺に強めの縮れが施されているため、がっちりとスープをキャッチ。油揚げ麺のようにスープをマスキングする要素も少なく、しっかりと甲殻類の魅力を拾い上げながら、練り上げられた小麦の風味を適度なパワーバランスで主張させてくる絶妙な存在感。



おそらく今回の「濃厚蟹だし味噌らぁ麺(2回目)」専用に特注で作った麺ではないと思いますし、小麦全粒粉練り込み麺でもないけれど、スープとの相性は完璧です。また、寿がきや食品の大判どんぶり型・ノンフライめん製品の麺量は基本的に65gなのに対し、前回と同じく75gと何気に標準よりも大盛りで、食べ応えがありました。

スープ

やはりスープは絶品だった‥‥
8.0

熱湯を注いで待っている間にも蟹ガラを中心とした甲殻類特有の芳ばしさが漂ってくるのですが、税別260円という値段設定を思えば特別にインパクトのあるレベルではありません。しかし、液体スープを開封するや否や一変。中には赤味噌寄りの味噌ダレとオレンジ色のオイルが入っていて、強烈な蟹の芳ばしさが襲いかかってきます。

蟹殻が持つ本来の芳ばしさもさることながら、それとはベクトルの違う蟹の殻や甲羅を炙ったような焼きガニの芳ばしさも漂っていて、同時に蟹の身を彷彿とさせる甘みが並行する中、特筆すべきは「かにみそ」のコク。実際に「カニミソエキス」を使用していて、かにみそ(中腸腺)特有のコクがPREMIUM(プレミアム)を表現。

味噌は赤味噌が主体ですが、闇雲に尖ることはありません。赤味噌の攻撃性よりもコクだけを抽出しているようなイメージで、豚骨を中心に鶏白湯をブレンドしたような動物系の旨味は重心が低く、しっかり濃厚な味わい。豚骨の濃度とカニガラ粉末の勢いが若干ながら衰えたような気がしないでもないけれど、おおむね前回の第3弾で感動した蟹の密度は踏襲されていました。

粉末スープのトロミ成分が強烈なので、上記のように麺の表面に溶け残りが生じてしまった場合、必ず粉末スープを完全に溶かしてから液体スープを入れ、再び念入りに混ぜ合わせてください(※あと今回のスープには白ごはん必須です)。

かやく

しょぼいw
2.0

かやくはチャーシューとネギなんですけど、これについてはイマイチと言わざるを得ません。たま〜にネギがシャキッとするものの、実際そこまで存在感はないですし、他の具材といえば加工感の強い汎用の丸型チャーシューだけなので、正直まったく値段に釣り合ってないです(※ただし、残ったスープに白ご飯をダイブさせた場合はネギの食感が地味に活躍)。

チャーシューは前回よりも小さいけれど、数年前に使い回されていた向こう側が見えるくらい、職人レベルの薄さを誇るペラチャーシューよりもマシ。現在の汎用チャーシューはバイトでもカットできそうな薄さなので、これについては改善された項目です。味は可も無く不可も無しですし、食感は加工肉特有の人工的なものですが、スープの出来栄えを思えば許容範囲内でした。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

前回のHEY!たくちゃん監修コラボ第3弾「鬼そば藤谷 濃厚蟹だし味噌らぁ麺」と比較して、若干ながら豚骨と蟹が控えめになり、味噌が強くなったようにも感じたのですが、結果的にセカンドブランドの看板に挿げ替えた “焼き直し” という認識で問題ありません。つまり新鮮味はなかったんですけど、スープに関しては素晴らしい出来栄えですね。

あいかわらず具材はイマイチといわざるを得ませんが、率先する甲殻類特有の芳ばしさに加え、それに負けない味噌と動物系のコクも素晴らしく、結果的に具材の貧弱さは気になりません。また、今回のスープは革命的に白ご飯と相性がいいので、麺を食べてから〆(しめ)に放り込むもよし、ごはん片手に食べるもよし、とりあえずライス装備でお楽しみください。

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