「マルちゃん 大盛! 青森系煮干ラーメン」格安!! “でも煮干がダメなら要注意‥” セブン&アイ限定

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年11月26日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 大盛! 青森系煮干しラーメン」の実食レビューです。

煮干に強いマルちゃんがセブン&アイグループのスーパーマーケット限定商品として、本体価格93円(税込価格100円)という格安の大盛カップ麺をリリースしました。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん 大盛! 青森系煮干ラーメン

東洋水産から大々的な公式アナウンスはありませんでしたが、オムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)で「新着」の文字が付いていたので、どんなものかと試しに買ってみました。ネットで買ってもカップ麺の値段はジャスト税込100円、大盛りなので格安ライン。



東洋水産に問い合わせてみたところ、販売エリアは「IYグループ限定」とのことだったので、販路は関連グループの中でもセブンイレブン(コンビニ)を除くイトーヨーカドーなどのスーパーマーケット限定です。「青森 “系” 」のニュアンスが少し気になるところですがw いわゆる「○○風」とかのノリですかね。

冒頭にて東洋水産(マルちゃん)は煮干に強いと書きましたが、たとえば定番品だと2018年6月11日にリニューアルした「日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ」など、また期間限定のカップ麺でも煮干を使わせたらガツンとキメてくれるメーカーなので(最近ちょっと大人しいけど)楽しみに購入しました。

パッケージのフタ上には東北三大祭りの一つ「青森ねぶた祭」の人形が印刷されているのですが、「激にぼ」と同じく青森がテーマのカップ麺「日本うまいもん 青森味噌カレーミルクラーメン」にも描かれています。どちらも希望小売価格は税抜240円のノンフライ麺どんぶり型なので、今回の比較対象にはなりませんが、このイラストは青森のイメージかなり強いですよね。

青森のカップラーメンといえば「長尾中華そば こく煮干し」(税込278円)という新商品がファミリーマート限定で2018年11月20日(火)から販売されているのですが、それも東洋水産が製造していました。とはいえ「激にぼ」も「長尾中華そば」も製造コストが違うので、あくまでも今回は税込100円のカップ麺(「ごつ盛り」ライン)であることを意識して評価しなければいけません。



さすが安売り系、容器側面のデザインも簡素です。カップのサイズは大盛バケツ型なので、「でかまる」や「ごつ盛り」と同じくらいの大きさですね。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

別添の小袋は「粉末スープ」と「液体スープ」の2袋構成で、粉末スープは先入れ、液体スープは後入れです。液体スープはフタの上で温めてくださいとのことなので、3分待っている間に温めましょう。で、小袋の先入れ・後入れ・温めろはOKなんですけど‥



だいぶ散乱していたカップの中身w ただ、これは「ごつ盛り」でも頻繁にあることですし、麺の雰囲気とかも似ています。今回のセブン&アイ限定「大盛! 青森系 煮干ラーメン」は、2016年・2017年にも冬に合わせて販売されていたようなので、どうやら季節の定番品みたいですね。東洋水産曰く、イトーヨーカドーから依頼を受け、数量限定で製造しているとのことでした。

価格についてはセブン&アイグループに任せているそうなので、実質「オープン価格」と見ていいでしょう。ちなみに製造所固有記号はM8(兵庫県神戸市西区)となっているのですが、これはM3(神戸市東灘区)から移転した現在の関西工場を意味しています。マニアックな情報でしたねスミマセンw よかったら話のネタにでも。(いつ誰に使うんだって話ですけど)

製品情報・購入価格

製品名: マルちゃん 大盛! 青森系煮干しラーメン
販売者:東洋水産
製造所:関西工場(神戸)製造所固有記号 “M8”
内容量:111g(めん85g)
発売日:2018年11月26日(月)
JANコード:4901990361989
希望小売価格:93円(税抜)

発売地域:セブン&アイグループのスーパー限定
購入価格:100円(税込)
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:530ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(粉末スープ・液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(しょうゆ、ポークエキス、豚脂、食塩、植物油、砂糖、粉末煮干し、たん白加水分解物、香辛料、粉末油脂、ねぎ)、かやく(味付鶏挽肉、メンマ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、酒精、かんすい、レシチン、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】
小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン

実食開始

さて、お湯を注ぐ前に粉末スープを開封するのですが‥ニ、ニボいw そもそも粉末スープの色が煮干色なので、開封した瞬間に “おぉー” などと思っていたら、すぐさま鼻腔に届く煮干臭‥(※インパクトを伝えるために「臭」という漢字を使用しておりますが、とても “よい香り” です)



香りだけでは味覚としてのエグみや苦味まで打ち出せているのかどうか判断できませんが、少なくとも “この時点で煮干がダメならヤメといたほうがいいレベル” なのは間違いありません。まぁ苦手だったら「青森系煮干ラーメン」なんてパッケージスルーだと思いますけど、私は軽いニボラー(発作的に煮干系のラーメンが食べたくなる人)なので、期待値かなり急上昇しました。

液体スープは油脂成分を含んだ醤油ダレ系で、ちょっとザラザラした粒が入っています。煮干の粉末が液体スープにも仕込まれているのかな‥と少し気になったので、小袋に残っていた液体スープを舐めてみたんですけど、びっくりするほど塩っぱくて分かりませんでした。直接舐めるもんじゃない。でも、香りからして粉末スープが煮干を担っていることは間違いないでしょう。

さて、完成です。がんばって具材を集めてみたんですけど、粉末スープに同梱されていた粉砕型のネギは回収不可能でした。あ、とろみ成分が粉末スープに仕込まれていたので、しっかり混ぜて溶かしてから液体スープを入れてください。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、コスパにも注目しながらカップ麺としての総合力を判定します。

1食(111g)当たり

カロリー:502kcal
たん白質:11.5g
脂  質:27.5g
炭水化物:52.0g
食塩相当量:6.6g
(めん・かやく:1.6g)
(スープ:5.0g)
ビタミンB1:0.40mg
ビタミンB2:0.44mg
カルシウム:189mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:502kcal(めん・かやく:426kcal)(スープ:76kcal)

めん

たぶん「ごつ盛り」の醤油タイプと同じ油揚げ麺

東洋水産のオープン価格(廉価版)ブランド「マルちゃん ごつ盛り ワンタン醤油ラーメン」や「豚骨醤油ラーメン」に使われている油揚げ麺と同じように感じたのですが、「大盛! 青森系煮干ラーメン」の麺量は85gなので、大盛バケツ型カップ麺の標準値(90g)よりも5g少なくなっています。

ただ、後述するスープを思えば納得ですし、体感的に食べていて少ないとか、大盛りじゃないぞ! みたいなことにはならなかったので、特に目立って少ないとは感じませんでした。しかし、定番の「ごつ盛り」を経験済みなら想像するのは容易かと思いますが、エースコックの「スーパーカップ」みたいな食べ応えは得られません。(そもそも値段が違いますけど)



丸刃でカットされた縮れの強い中細の油揚げ麺で、風味・食感ともに安っぽいスナック的なタイプ。ただ、これって東洋水産の廉価版らしい魅力の一つとも言えますし、プリッとした歯切れの良さが食べやすく、とろみのあるスープと縮れのある中細麺という形状が相俟って一体感も高かったので、素直にカップ麺らしさを楽しむことができました。

スープ

比較的にマイルド系だけど値段以上!

粉末スープからダイレクトに感じた煮干臭のイメージと味覚の煮干感には少し差があったんですけど、大幅なギャップではありません。いきなり煮干が突き抜けてくるような荒々しいタイプではありませんし、かといって煮干が縦にスッ‥と筋の通ったタイプでもないのですが、横広がりの旨味で舌に浸透してくる奥深い系。

特に印象的だったのが後味に残る “余韻の煮干” で、最初はマイルドな豚骨の旨みと同時にゆっくりと煮干が広がって、しばらく醤油と絡みながら舌の上で泳いだあと、醤油と豚骨の波が引いた後に煮干のクセを少し残して余韻を楽しませる‥いやいや、これ税込100円の大盛バケツ型としては上等ですよ。なんだったら、このまま定価205円の「でかまる」シリーズで出しても恥ずかしくないスープです。

とろみはカップ麺らしい人工的なものでしたが、きちんと丁寧な豚骨、横広がりとはいえ散漫することなく多方面から味覚に狙いを定めてくる煮干、粉末では出せない液体スープならではの醤油感がボヤけないように味を引き締めつつも煮干を追い込むことはない絶妙な塩梅。スープに関しては、値段以上と言っても過言ではないでしょう。

かやく

味付鶏挽肉・メンマ・ネギ

2016年・2017年の製品情報をチェックしてみると、具材は味付鶏挽肉、ナルト、ネギが入っていたようですが、2018年からナルトがメンマに変更されました。味付鶏挽肉は「ハリガネ」シリーズとかにも入っている肉具材と同じで、具材というよりもスープの援護射撃要員なんですけど、旨味や食べ応えを援護してくれています。

そしてナルトからメンマへの変更、大正解。常々煮干系のラーメンにはメンマが必須だと感じている私なので、好みのバイアスが干渉していたら申し訳ないんですけど、煮干の効いたスープとメンマの風味って相性抜群じゃないですか。見た目の彩りでいえばナルトに負けますけど、歯ごたえは控えめでも風味がよくて今回のスープともベストマッチだったので、なんだか妙に印象的でした。

たぶん、もしナルトだったら「見た目がよかったです」くらいのことしか書けなかったと思う。で、ネギは完全に飾りというか飾りとしても物足りない量だったんですけどw 気持ちですね、気持ち。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

正直、スープの味に関しては想像以上の味で驚きました。もちろん本物のラーメンではなく完全にカップ麺サイドの味になるのですが、このジャンルとしてはかなりレベルが高いですよ。さすがに税別240円の「激にぼ」クラスではありませんが、とても税込100円のスープではなかったです。

麺は廉価版の「ごつ盛り」系で具材も具沢山とは言えませんが、麺や具材よりもスープにウェイトを置いている方であれば(でもって煮干が大丈夫なら)試す価値あり。で、なるべく本文中では穏やかな柔らかい表現を使ってきましたが‥ぶっちゃけ後味ちょっと生臭いですよw 丁寧に下処理した煮干スープこそ至高‥だと雑味になりますが、煮干のクセまで愛する所存なら大丈夫。というか、むしろ好印象。

ニボラーだったら “もっと煮干成分をー! ” という欲が出るでしょうし、私自身もっとガンガンに攻めてほしかったんですけど、繰り返しますが税込100円。えぐ味や苦味は抑えつつも後味は “わざと下処理を控えめにしているような煮干感” だったのと、オープン価格ラインの大盛バケツ型で「煮干」というテーマも珍しいので、とても価値のある製品だと感じました。スープに関しては特に、コストパフォーマンスにも優れたカップ麺です。

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