記事内に広告が含まれています

神奈川ご当地「小田原タンタン麺 中辛」お店の特別辛口〈スペシャルC〉をカップラーメンで再現!!

スポンサーリンク
寿がきや食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年2月24日(月)新発売のカップ麺、寿がきや食品「小田原タンタン麺 中辛」の実食レビューです。

唯一無二の高粘度ご当地めん発祥の店「中華 四川」店主オススメの辛さ〈スペシャルC〉をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

小田原タンタン麺 中辛

小田原タンタン麺(小田原系担担麺)とは、神奈川県小田原市上曽我にある創業1975年(昭和50年)の「中華 四川(しせん)」を発祥とする “ご当地タンタンメン” の一角で、商品名こそ「タンタン麺」となっていますが、日本でも一般的な四川風の担担麺に必須の芝麻醤(ねりごま)や花椒(かしょう)は使っていません。

小田原タンタン麺 発祥の店

ひき肉やザーサイ、豆板醤といった四川風の担担麺と共通する具材も使っているのですが、土台のスープは甘辛い醤油ベースの餡掛け風という、もはやタンタン麺の定義とは‥‥なんですけど、千葉・勝浦の人気ご当地グルメ「勝浦タンタンメン」や川崎溶き卵系「元祖ニュータンタンメン本舗イソゲン」といった日本固有の担担麺は各地に存在します。

今回のカップ麺「小田原タンタン麺 中辛」は、寿がきや食品株式会社と中華四川の共同開発商品で、店主オススメの辛さ〈スペシャルC〉を再現したもの。2018年12月10日に実店舗の裏メニュー〈ダブルトリプル〉を再現した中華四川監修商品「辛口 小田原タンタン麺」が発売されていたので、今回その続編。

実店舗の「特製タンタン麺」には何段階かの辛さレベルがあって、A=甘口、B=一般向き、C=辛口、スペシャルC=特別辛口までが表メニュー。そしてスペシャルCの上を行くのが裏メニューの「ダブルトリプル」、その上が「ダブルトリプル ・より辛く」、さらに「ダブルトリプル ・よりより辛く」まであるのだとか——

今回は〈スペシャルC〉を再現

しかし、辛い食べ物が好きなら裏メニューのダブルトリプルでも正直そんなに辛くないという評判・口コミが多く、実店舗のメニュー表でも〈スペシャルC〉で “特別辛口” となっていますが、今回のパッケージにも「中辛」と書いてあるように、お店の方曰く実際のスペシャルCでも辛い食べ物が苦手でなければ特別辛くないとのこと。

寿がきや食品から「小田原タンタン麺」の初代カップラーメンが発売されたのは、2015年6月22日の話。初代は小田原タンタン麺ではなく「小田原系タンタン麺」という商品名でしたが、その当時から「中華四川」監修商品として開発されていたタイアップ商品で、寿がきや食品の “ご当地めん” ブランド「全国麺めぐり」に属していました。

「全国麺めぐり」とは、ご当地ラーメンの特徴を活かし、カップ麺で手軽に楽しんでもらえることをコンセプトにしているブランドで、2015年6月に発売された “小田原系タンタン麺” は2017年4月3日のリニューアルで「小田原タンタン麺」(小田原系から小田原)に商品名を変更するのですが、いずれも唐辛子の辛さについては特に記載がなく——

辛口 小田原タンタン麺

2018年12月10日発売の「辛口 小田原タンタン麺」から初めて辛味を意識したバージョンに進化して、次は中辛と辛さレベルを落としてきた今回。以前の辛くないバージョンは強烈なスープの粘度以外に個性が見えないと感じていたので、ちょっとした不安が無きにしも非ずといったところ。

開封

別添の小袋は3袋

とはいえ寿がきや食品といえば激辛カップ麺「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」を販売しているように、けっこう中辛でも硬派に唐辛子を効かせてくれる会社。とりあえず別添の小袋は「液体スープ」「かやく入スープの素」「後入れ粉末スープ」の3袋、おそらく後入れ粉末スープの中身が調理中に注意しなければいけないトロミの素ですね。

カトキチのノンフライ麺

小袋の構成は前回の「辛口」から変わっておらず、麺も同じような形状の角ばった黄色味の強いノンフライ麺を使用ということで、もしかすると麺は変わっていないかもしれません。ちなみに寿がきや食品の工場には製麺設備が整っていないため、ノンフライ麺はテーブルマークの子会社「加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場」に製造を委託しています。

メーカー希望小売価格は「辛口」の時と同じ税別238円で、残念ながら “沖縄では売ってない” のも例年通り。なぜ寿がきや食品のカップ麺は基本的に販売店・取扱店が全国(沖縄除く)なのか以前に理由を尋ねてみたところ、流通の問題で沖縄までの販路が確保できていないとのことで、2020年2月現在も販売地域は沖縄除く全国との回答でした。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:小田原タンタン麺 中辛
販売者:寿がきや食品株式会社
製造者:加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場
製造所:群馬県高崎市新町2330
内容量:122g(めん65g)
商品コード:4901677082671(JAN)
商品サイズ:φ167×70(mm)
発売日:2020年02月24日(月)
実食日:2020年02月26日(水)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:257円(税込)
希望小売価格:238円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく入スープの素・後入れ粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、小麦たん白、たん白加水分解物)、スープ(しょうゆ、でん粉、乳糖、動物油脂、ポークエキス、砂糖、チキンエキス、食塩、香味油、デキストリン、にんにく、たん白加水分解物、豆板醤、唐辛子、酵母エキス、植物油脂)、かやく(肉そぼろ、大豆たん白、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、増粘剤(加工デンプン、増粘多糖類)、着色料(カラメル、クチナシ、紅麹)、かんすい、炭酸カルシウム、酸化防止剤(V.E)、香料、甘味料(キシロース)、(一部に乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

お、けっこう唐辛子の香り

別添の小袋は紫色の「かやく入スープの素」のみ先入れで、液体スープと後入れ粉末スープは熱湯を注いでから5分後に投入します。今回のカップラーメンは「小田原タンタン麺」というジャンル上 “とろみが強烈” なのは間違いないので、かならず作り方の手順を守ってください(先入れ・後入れを無視すると致命的な調理不良の原因になりかねません)。

調理後の見た目は再現度かなり高め

失敗しない作り方のポイントは、後入れのスープ類を入れる前にノンフライ麺をほぐすこと。その際、先入れの「かやく入スープの素」にも “とろみ成分が含まれている” ので、まずそれを完全に溶かしてください。かやく入スープの素を溶かしたら「液体スープ」を馴染ませて、最後に「後入れ粉末スープ」を入れるのが安全かもしれません。

その後入れ粉末スープは前回同様 “強烈なトロミ成分” が含まれていたので(※濃いめの水溶き片栗粉レベル)、手際よくダマにならないように混ぜ合わせてください。それでは、お店的に特別辛口 ≈ 寿がきや的に中辛の辛さレベルにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(122g)あたり
カロリー:410kcal
たん白質:10.9g
脂  質:9.0g
炭水化物:71.2g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:4.3g)
カルシウム:122mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:410kcal(めん・かやく:279kcal)(スープ:131kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

加ト吉らしいコシが強めのノンフライ麺

5.0

湯戻し時間は熱湯5分でも目立って太麺とかではないのですが、熱湯5分しっかり待っても大丈夫。かやく入スープの素を溶かし‥‥液体スープを馴染ませて‥‥後入れ粉末スープを‥‥などとしている間に2分くらい経ちますけど、その程度であれば食べ始めにコシが衰えていることはなく、しっかりとした噛み応え。

スープのリフト性能かなり高め

麺の中心部までギュッと詰まっているような、寿がきや食品もといカトキチらしい密度の高い弾力が楽しめる麺で、そんなに粘り気の強い麺ではないのですが、加水率の低い麺でもありません。実店舗の自家製麺もコシが強いとの評判ですし、とろみの強い餡掛け風のスープに負けない存在感を放っています。

ただでさえ容赦なく絡んでくる高粘度スープに平打ち縮れ麺という形状から、スープとの一体感も尋常ではないので、麺の確固たる存在感はポイント。しかしながら時間が経って馴染んできた頃合いの麺も悪くない、最初から最後まで美味しい麺でした。というわけで焦る必要はないので、とにかくスープは徹底的に溶かしてください。

スープ

唯一無二の小田原系を再現

5.0

スープの味付けは大きく分けて「しょうゆ」「豆板醤」「にんにく」の3つが目立っていて、芝麻醤(チーマージャン)や和味噌、花椒(ホワジャオ)は不使用という小田原系担々麺らしい構成。いわゆる四川風の担担麺をイメージしていると裏切りは半端ないのですが、けっこう小田原系の再現度は高いのではないかと思います。

とろみの強さについては申し分ないですし、豆板醤のアクセントで漠然と中華風の雰囲気を備え、特に今回はニンニクのエッジが強く、それもガーリックパウダーというよりも粒にんにく系統(実際ちょいちょいシャキシャキします)だったので、ニンニクNGの時には念のために控えておいたほうが安全かもしれません。

満遍なく広げないほうがいいかも

とろみ成分が主体となっている後入れの粉末スープは、乳糖の関係か淡い甘みを帯びていて、熱いスープと触れ合った瞬間から凝固を始めます。したがってスープの表面全体に “満遍なく広げると均等に溶かすのが間に合わない” ので、あえて上記のように一箇所に入れたほうが安全かもしれません。

なお、唐辛子の辛さレベルはカップラーメン的に「中辛」となっていましたが、ぜんぜん辛くないと思ってたら「意外と辛いかも‥‥?」で、辛さに期待していたら「期待外れ‥‥」みたいな。つまり一般的に見て “ピリ辛ちょい上” くらい、そこまで辛くありませんでした。

具材

あ、意外と悪くない‥‥

5.0

具材の原材料が「肉そぼろ、大豆たん白、ねぎ」となっているように、実は全部が本物の肉ではありません。上記の画像に写っているのは “大豆たん白” で、いわゆるフェイクミート(大豆ミート, 偽肉)です。つまり肉の旨味は感じられないものの、高粘度あんかけスープに紛れてしまえば意外と違和感‥‥ないw

で、こちらは本物の肉そぼろ。意識して食べると旨味も食感もフェイクミートの大豆たん白と別物なのですが、ぶっちゃけ高粘度スープに呑まれた状態だと食感の存在が強いのは大豆たん白が優勢な状態。ザーサイは入っていませんが、実店舗の担々麺も挽肉がメインなので、構成の再現度は低くないと思います。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

まず辛さレベルの「中辛」ですが、そんなに辛くないですよ。ただ、辛口より前に発売されていた「小田原(小田原系)タンタン麺」よりも豆板醤や赤唐辛子のアクセントに輪郭があったので、強烈なトロミでも全体がボヤけることはなく、全体的にバランスが向上しているように感じました。

コンビニでの税込価格は257円と安くありませんが、実際の小田原系タンタン麺を知らない方でも雰囲気が楽しめると思うので、コンビニでの購入も悪くありません(2020年2月26日現在、ローソンでの取り扱いを確認)。なお、小田原タンタン麺には “お酢ちょい足しアレンジおすすめ” なので、ぜひ試してみてください。

タイトルとURLをコピーしました