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「おだしを利かせたあさりだしそば」高コスパ!!セブン限定 “最高峰の蕎麦×芳醇な浅蜊”

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年8月20日(火)新発売のカップ麺、エースコック「おだしを利かせたあさりだしそば」の実食レビューです。

エースコック×セブン&アイの共同開発商品「おだしを利かせた」シリーズ第2弾は “あさりの旨みが口の中いっぱいに広がる” あさりだしそば!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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おだしを利かせたあさりだしそば

「おだしを利かせた」シリーズとは、セブン&アイグループ専用商品として開発された数量限定のPBカップ麺(プライベートブランド商品)で、今年4月に発売された「おだしを利かせた揚げなすのおろし風そば」の続編。特に事前の告知はなく、しれっとセブンイレブンの新商品コーナーに並んでいました。

左「でかまる 泡立つ豚骨ラーメン」、下「ajito ism ピザ味まぜそば」、右「本気盛 背脂みそ」という東洋水産(マルちゃん)包囲網状態でw と、それはさておき今回のパッケージにセブンプレミアム及び7&i(セブン&アイ)のマークはありませんが、コンビニでは「セブンイレブン」のみ、それ以外のスーパーマーケット店舗では「イトーヨーカドー」「ヨークベニマル」「ヨークマート」限定となっています。



製品スタイルはφ111×118mmの大盛りタテ型ビッグ、店頭表示価格は198円(税込213円)、2019年8月現在のNBカップ麺(ナショナルブランド商品)は大盛サイズの本体価格220円(コンビニ税込232円)が基準となっているので、この安さは専売品の強み。基本的に同系列スーパーで同じ商品がコンビニ以上の値段になることはないので、今回の実売価格は税込213円が最大値になるでしょう。

パッケージには削る前の枯れ節や昆布、わかめ、蕎麦の実、あさりと素材の写真があしらわれ、今回はアサリの出汁(だし)だけでなく具材にもアサリが入っている模様。同社の製造する縦型ビッグの和そばといえば「タテロング THE和(ザ・和)」というシリーズもあるのですが、そちらはPP製のプラ容器を採用しているのに対し、こちらは紙製の容器を使用しています。

先ほどセブン&アイグループ限定と書きましたが、イトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でも販売されているため、そちらでも購入することは可能です。配送料・手数料が別途必要になるのですが、セブンイレブンと同じく税込213円で “ばら売り” されているので、比較的にハードルは低く、執筆中に確認した24時間売上ランキングも「麺類・パスタ 5位」と地味に売れていました。

このランキングは1時間単位で変わるため、数時間後には15位に転落していたり、かと思えば2位に伸し上っていたりと極端に変化することも珍しくないのですが、だいたい10位以内で停滞していたら安定して注目されていると見て問題ないでしょう。その上に位置するのは、常に上位の「一風堂」や「蒙古タンメン中本」「鳴龍」ですからね。



シリーズ第1弾「おだしを利かせた揚げなすのおろし風そば」が発売されたのは、今回の「あさりだしそば」から約4ヶ月前の2019年4月15日。先ほど引き合いに出した「THE和」よろしく大根おろし風パウダーを別添した和風カップ麺で、「THE和」の大根おろし風パウダー(大根を細かく砕いたもの)に削り粉をブレンドしたような飛び道具を別添。

さらに皮付きの揚げ茄子も個性的かつハイクオリティで味は良かったのですが、なまじ麺の完成度が高いばっかりに、もうちょっと醤油感を強めたほうが麺のポテンシャルを引き出せたかな——というバランスでした(※より詳しい感想と評価は、「おだしを利かせた揚げなすのおろし風そば」の記事をご参考ください)。

開封

一つ前の記事でレビューした同社製造の「一度は食べたい名店の味 ぜんや ホタテだし塩ラーメン ワンタン入り」では珍しくフタの上に小袋が別添されていたのですが、今回はエースコックの標準スタイルで、最初から容器の中に「液体スープ」の小袋が入っています。粉末スープの付着はマイナスでしかないものの、接着剤不使用=フタの上で気兼ねなく温められるのが大きな利点。

そして小袋の下には小さな半月かまぼこに少量の黄色い卵、わかめがチラホラ‥‥なんですけど、意外にアサリが多く入っていて、これは嬉しいギャップ。特筆して大きいわけではありませんが、ちゃんと貝柱付きで原型を保っている個体があり、容器側面のイメージ写真(4個)よりも多いですね。



販売エリアは全国、前述したようにセブン&アイグループ(セブンイレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、オムニ7)限定商品で、おそらくスーパーでも税込213円で販売している店舗が多いのではないかと思います。2019年6月1日にカップ麺の値上げが施行されましたが、第1弾「おだしを利かせた揚げなすのおろし風そば」から値段は変わっていません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:おだしを利かせたあさりだしそば
製造者:エースコック株式会社
製造所:東京工場(K)埼玉県川越市大字今福461-1
内容量:86g(めん70g)
商品コード:4901071287825(JANコード)
商品サイズ:縦111mm×横111mm×高さ118mm

発売日:2019年08月20日(火)
実食日:2019年08月20日(火)
発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
店頭表示価格:198円(税別)
商品購入価格:213円(税込)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい不使用)
スタイル:縦型ビッグ・大盛
容器材質:紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、ヤマイモパウダー、卵白粉)、スープ(食塩、しょうゆ、糖類、魚介エキス、でん粉、粉末しょうゆ、魚介パウダー、たん白加水分解物、コンブエキス、醸造酢、唐辛子、カツオブシ、魚醤、酵母エキス、植物油脂、ポーク調味料、コンブ)、かやく(あさり、卵、かまおこ、わかめ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸カルシウム、リン酸三ナトリウム、カラメル色素、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘多糖類、カロチノイド色素、微粒二酸化ケイ素、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、紅麹色素、(一部に小麦・そば・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・そば・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも(表示が義務付け及び推奨されているもの)※本製品で使用しているあさりには、かにが共生していることがあります。

実食開始

麺は縮れの少ない油揚げ蕎麦で、湯戻し時間は熱湯4分と前回から変更なし。製造所も同じく埼玉県川越市にあるエースコックの自社工場(製造所固有記号:K)と一致するため、「THE和」の血統にあるハイクオリティな蕎麦が予想されます。お湯を注ぐ前からカツオの香りが強く、けっこう粋な雰囲気ですね。



お湯を注いだら待っている間に液体スープの小袋をフタの上で温めて、4分後に軽く麺をほぐしてから液体スープを投入し、よくかき混ぜたら完成です。調理前はマルちゃんの「赤いきつね」よろしく卵の黄色い着色料が麺に付着していたので、人工的なイメージが野暮に思えたりもしたのですが、しっかり混ぜた後は気になりませんでした。

さて、完成です。写真では具材を整えていますが、これで1食分の具材。アサリとワカメによる磯の香りに重心の低い鰹、さらに昆布の存在感も湯気から伝わってくる、ファーストインプレッションの掴みはバッチリですよ。それでは、第1弾との違いやアサリの出汁に注目しつつ、「めん」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(86g)当たり

カロリー:342kcal
たん白質:11.5g
脂  質:10.5g
炭水化物:50.3g
食塩相当量:6.7g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:187mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:342kcal(めん・かやく:304kcal)(スープ:38kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

謹製「THE和」品質
6.0

2019年8月現在の和風カップ麺ジャンルにおいて、蕎麦のタイプは洗練された「日清のどん兵衛」系、トラディショナルな「マルちゃん緑のたぬき」系、エースコック「厚切太麺」・東洋水産「本気盛(マジモリ)」の野趣に富んだ “田舎蕎麦” 系、ヤマダイ「ニュータッチ 凄麺(すごめん)」の “ノンフライ系” と大きく分けて4つあり、今回は「日清のどん兵衛」系統の洗練された蕎麦。

同じくエースコックが製造しているオープン価格の廉価版「マル旨 小海老天そば」はトラディショナルな「緑のたぬき」系に位置しているのですが、今回は「THE和」の流れを汲む(たぶん同じ)ストレートタイプの本格志向。イメージとしては「どん兵衛」の系譜にありながら、こちらは制約の多い縦型という製品スタイルも加味すると、正直それを超えています。



更科(さらしな)ほど女性的な蕎麦ではなく、田舎蕎麦(いなかそば)ほど無骨ではない、けれども確かな歯切れの良さに加えてストレート状だからこその喉越し実現しつつ、ややザラついた舌触りで蕎麦粉の存在感を引き立てている策士。鼻を抜ける背筋の伸びた蕎麦粉の香りも心地よく、油揚げ麺特有のコクもマイナスに思えない、エースコックの中で最高峰に位置する蕎麦なのは間違いありません。

つゆ

醤油感アップで蕎麦の香り引き立つ構図に
6.0

「揚げなすのおろし風そば」では大根おろし風パウダー(ふりかけ)が別添されていたところ、今回は液体スープ(かえし)なので、個性的な魅力は半減します。しかし、前回のスープには含まれておらず、物足りなさに繋がっていた液体しょうゆの追加が面目躍如。それによって味にメリハリが生まれ、蕎麦粉の香りを引き立てるフレームワークに進化していました。

けれどもテーマは “おだしを利かせた” とあるように、濃口醤油がガツンと効いた江戸前の蕎麦つゆ(藪そば系)ではありません。粉末しょうゆでは出せないフレッシュな醤油感を打ち出しつつ、基本は薄口醤油ベースとなっていて、出汁の旨味を重視するスタンス。さらに “3種類の出汁” それぞれが濃厚で、カップ麺ながら実に味わい深い丁寧な仕事。

さすがにゴクゴク飲んだら後から喉が渇きそうなテイストではあるものの、土台を支える「鰹節」は荒削りの力強さを備えつつ落ち着いた表情で、全体を包み込んでいる「昆布」にも厚みがあり、そこを直線的に駆ける「あさり」のシャープな旨味と舌の脇に感じる若干のエグ味が好印象。蕎麦を活かしきれていなかった前回の第1弾と違い、ほぼ文句の付け所が見当たりませんでした。

具材

たまたま大当たりを引いた模様
5.5

わかめは同社の「わかめラーメン」ほど茎の肉厚な部分は多くありませんが、磯の風味が蕎麦つゆのアサリ出汁と魚醤の隠し味にマッチ。またエッジの効いた部分に対極的な掻き玉(かきたま)の穏やかな風味も映えていて、半月かまぼこは汎用ながら可愛いサイズで雰囲気を盛り上げてくれます。そして、主役のアサリは約8個半。

いわゆるアサリの目と呼ばれる入水管・出水管から通称 “貝柱” と呼ばれる閉殻筋、さらにコシのある食感が楽しめる足部(写真箸先上)や特有の苦味が滋味深い胃(写真箸先下)まで忠実に復活。約8個半というのは小さな個体も合わせての合計ですが、いったん乾燥させられている、つまり小さくても乾物ならではの凝縮された旨味があり、小さくても存在感のある具材です。

しかし、ほんとに全部こんなに具沢山なのか気になったので、製造日が同じ商品(賞味期限2020年1月25日)を4つ並べてみたところ、アサリの数は左上4.5個、右上4個、左下4個、右下4.5個と平均4〜4.5個、アサリは5個以上入っていたらラッキーかもしれません。またカマボコは平均3個、左上はワカメが多く、左下はワカメとカマボコが少ないなどの違いも見られました。

もし最初に実食した個体がデフォなら余裕で★6確定ですし、比較写真左下の個体であっても麺とスープのクオリティに対する実売価格を加味したら★5かな——と感じたので、具材の評価は★5.5としています。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5++)

第1弾では大根おろし風パウダーと揚げ茄子による個性で勝負しているような内容でしたが、結果的に「THE 和」の二番煎じ感が否めず、悪くないけどパッとしない印象から一変。クオリティの高い蕎麦のレベルは踏襲しつつ、出汁と具材の二方向からアサリを主張させることで個性を持たせ、前回は物足りなかったフレッシュな醤油感を適度にプラスした、まさに “大人の和風カップ麺” です。

たまたま一発目に当たりの個体を引き当ててしまったので、これが平均なら評価は★6即決なんですけど、たとえアサリが3個でも税込213円なら文句なしで高コスパ。貝出汁さえダメじゃなければ東西の分け隔てなく楽しんでいただける味わいかと思いますし、第3弾はどんな “おだしを利かせた” 蕎麦が出てくるのか楽しみにさせてくれる完成度の高さでした。オススメ。

  1. 今日の朝、食べたんですけど、蓋の中に液体スープが入ってるの,使いわ忘れました。液体スープはどんな内容なんでしょうか?そのまま食べて問題なかったんですよね・・・・・・

    • Re:市川和明様

      液体スープの中身は醤油ベースのカエシ(タレ)で、フレッシュな醤油感を打ち出すための決め手です。ただ、ベースの出汁が濃い目なので、そのまま食べられたのであれば問題ありません。ナイス減塩です(もし液体スープが未開封の状態で手元にあるなら、だし巻き卵の味付けや冷奴など、だし醤油の要領で使えると思います)。

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