どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年11月12日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清焼そばU.F.O. ミーゴレン」の実食レビューです。
おうちで手軽にエスニック料理!女性に大人気のエスニックメニュー「ミーゴレン」を日清食品がカップ焼そばにアレンジした「日清焼そばU.F.O.」シリーズの新作がリリースされました。
フライドエシャロットの芳ばしさやチリの辛さ、そして異国情緒漂うエスニック感や雰囲気の再現度にも注目しつつ、実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価します。そもそも「ミーゴレン」とは何なのか‥その疑問も解決しますので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。
日清焼そばU.F.O. ミーゴレン
「日清焼そばU.F.O.」は、1976年に発売されて以来、幅広い層の方々から支持されている日清食品の看板ブランドです。今ではカップ焼そばカテゴリーNo.1の売上* を誇るロングセラーブランドなので、これについての詳しい解説は不要でしょう。今回のテーマに合わせ、パッケージも南国風に仕上がっております。ええ、冬すぐそこなんですけどね。
* インテージSRIカップインスタント麺市場 焼そばカテゴリー 2017年1月〜12月の累計販売金額(全国、全業態)から算出
「ミーゴレン」はインドネシア、マレーシア、シンガポールなどで親しまれている焼そば料理で、 “ミー” は「麺」、 “ゴレン” は「揚げる」を意味しているのですが、実際は日本の焼そば同様に炒めて調理します。(「インドミー・ミーゴレン」という即席麺は、鍋で麺を3分間ゆでた後、ザルに移して湯切りを行い、別添の調味料を混ぜ合わせて調理するため、カップ麺と同じく炒めません)
基本は中華麺を炒めて作る料理になるのですが、黒大豆と小麦を発酵させ、椰子糖(パームシュガー)を合わせて作った独特の甘さを持つ「ケチャップマニス」というミーゴレンの味付けに使われる調味料(トマトケチャップとは別物)が大きな特徴。ケチャップマニスの「マニス」は “甘い” を意味しており、実際に本場のミーゴレンもベースの味付けは甘口なんですけど‥
パッケージにも「インドネシア風甘辛焼そば」と表記されているように、甘いケチャップマニスとは対極にある「サンバル」というチリソースの一種(辛味調味料)も併用しているため、ピリッ‥と甘辛いテイストに仕上がります。そのクセになる甘辛くてスパイシーなエスニック感が日本でも特に女性を中心に人気を集め、ブームになったこともありました。
しかし、インドネシアでアレンジされた “中華料理の一種” なので、厳密には “インドネシア料理ではありません” 。ちなみに「ナシゴレン」というメニューの名前を知っている方も多いと思うのですが、 “ナシ” は「ご飯(ライス)」を意味しており、味付けの方法や盛り付けの仕方はミーゴレンと大差ないので、焼き飯(米)か焼そば(麺)かの違いです。
現地でも定番の人気メニューになるのですが、戒律の厳しいイスラムの多い他宗教地域なので、外食先で食べられるミーゴレンは鶏肉やエビを使用していることが多く、華僑の多い地域を除いて豚肉が使われることは基本的にありません。以前、シンガポールで食べたミーゴレンには大きなエビいっぱい入ってました。
開封
別添の小袋は「液体ソース」と「フライドエシャロット」の2袋構成になるのですが、液体ソースのデザインは少し彩度を落としたショッキングピンク、フライドエシャロットのデザインも文字の横に花柄をあしらうなど、女性ユーザーを意識しているような雰囲気です。
かやく(具材)は最初から容器の中に(たぶん、ほとんどの製品で麺の下に)入っているのですが、明らかに麺は普段の「日清焼そばU.F.O.」に使用されているストレート麺とは異なっていて、この時点から違いがハッキリわかる縮れた油揚げ麺が採用されていました。
私は10月30日に日清食品グループのオンラインストアで購入していたのですが、通販限定のカップ麺ではありません。スーパーなど新商品の入荷が早い店舗であれば、発売日前の本日(11月11日現在)または土曜日の深夜から並んでいると思います。コンビニに並ぶのは火曜日以降になりますが、どうしても高いので、緊急性を要さない限りスーパーやドラッグストアで探しましょう。
製品情報・購入価格
製品名:日清焼そばU.F.O. ミーゴレン 製造者:日清食品 製造所:O(滋賀工場) 内容量:110g(めん85g) 発売日:2018年11月12日(月) JANコード:4902105244593 希望小売価格:180円(税別) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:460ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(液体ソース・フライドエシャロット) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料)、ソース(糖類、香味調味料、香味油、豚脂、食塩、香辛料(唐辛子、ガーリック、ペパー)、野菜調味料)、かやく(フライドエシャロット、キャベツ、人参)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸Ca、かんすい、香料、焼成Ca、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(カンゾウ、スクラロース)、ビタミンB2、香辛料抽出物、炭酸Mg、ビタミンB1、苦味料、(一部に小麦・乳成分・大豆・豚肉を含む) |
【アレルギー表示】 小麦・乳成分・豚肉・大豆 |
実食開始
可能な限り具材を広げてはみたのですが、ちょっと寂しいですね。しかし、別添のフライドエシャロットは早くも存在感がありますよ。フライドエシャロットは右下にまとめているので、ちょっと写真では多く見えないかもしれませんが、ふわっと芳ばしい香りが心地よく、またソース自体からも同様の香りを感じます。
日清食品は以前にも「カップヌードル」から海外現地法人が開発に協力したボックス型の容器(2014年4月14日に初版の「トムヤムクンヌードル」と同時発売)とタテ型の容器(2016年7月18日発売)でミーゴレンを再現していたのですが、どちらも甘辛ソースと別添の「フライドエシャロット」が味の決め手になっていました。
それでは、実際に食べてみましょう。ケチャップマニスの雰囲気やサンバルの刺激を思わせる辛味は備わっているのかどうか、本格的なエスニック感や辛さレベルにも注目しながらレビューします。
1食(110g)当たり
カロリー:485kcal |
めん
コシのあるしなやかなウェーブ麺。甘辛ソースとよく絡みます。
(日清食品「ニュースリリース」より引用)
開封時にも触れましたが、いつものストレート中太麺(場合によっては中細麺)ではありません。そういえば以前、「日清焼そばプチU.F.O.ビッグ」(2017年4月17日に発売された “コバラにパンパンサイズ!” のプチU.F.O.)や「日清焼そば熱帯U.F.O.」(2017年7月3日に発売された “日清の黒歴史トリオ” の1つ)にも縮れた油揚げ麺が使われていたのですが、それと同じかもしれません。
定番の「日清焼そばU.F.O.」は麺量100g、変わり種だと90gが平均的な量になるのですが、今回は85gと気持ち少なめ。前述したプチU.F.O.ビッグや熱帯U.F.O.に使用されていた麺と原材料も同じですし、85gという麺の量も一致していました。
明星食品の「一平ちゃん」ほどではないにしろ先進的な現行品の麺とは圧倒的に違うスナック的な油揚げ麺になるのですが、ソースとの一体感は高く、厚みのない平打ち中細ウェーブ麺というサイズのわりにコシがあったので、寒い季節に調理したことが功を奏したのか、もしかすると改良されたのか‥いずれにせよ思っていたよりもチープな食感ではありませんでした。ミーゴレンという題材にもマッチしていたし、逆に普段の中太麺だと麺の存在感が勝ちそうだったので、結果オーライです。
ソース
エシャロットフレーバーの甘い香りと、ピリっとしたチリの刺激がクセになる甘辛ソース。
(日清食品「ニュースリリース」より引用)
もちろん激辛ではありませんが、極端に辛い食べ物が苦手な方は少し苦戦するかもしれません。意外にも辛さには瞬発力があり、唇が少しヒリヒリするくらいの刺激を備えていたので、これについては嬉しい誤算でした。
実際にケチャップマニスやサンバルは使用していないようですし、かなり原材料の構成はシンプルなんですけど、別添のフライドエシャロットを加える前から独特の甘みを帯びた芳ばしいエシャロットフレーバーの香りが広がって、ほんのりとした苦味が心地よく、その味わいは一見して明白にエスニック。たぶん、これドハマりする人はドハマりしますよ。
味の方向性としては「カップヌードル」時代と似ているので、それがダメだった方にはオススメできませんし、けっこう甘さも強いため、甘辛いテイストがダメだったら好みに外れるかもしれません。しかし、甘さは強めでも、それに負けない唐辛子のピリッと硬派な刺激が並行するため、最後まで飽きずにクドさを感じることなく完食できました。
かやく・別添
キャベツ、ニンジン。香ばしい風味が食欲をかきたてるフライドエシャロット。
(日清食品「ニュースリリース」より引用)
正直、固形具材はショボいです。一箇所に寄せてみたのですが、この程度‥いやマジですよw これで全部。人参はコリコリとした歯応えが食感のアクセントに心地よかったんですけど、キャベツに関しては小さい薄いで飾りです。しかし、フライドエシャロットの存在感は絶大。
おそらく「カップヌードル」のミーゴレンに別添されていたフライドエシャロットと同じだと思うんですけど、甘味を帯びたフライド具材特有の芳ばしさと苦味が心地よく、量も多いためインパクトがあります。湿気ているわけではないのですが、しっとりしているので、ちょっと出しにくいんですけどね(笑)
でも、エスニックな甘辛ソースとの相性は抜群ですし、これによって大本格さが幅にアップします。ちょっと卑怯w つまり、おかげで結果的に固形具材の少なさは気になりませんでした。具材に豚肉は使用されていませんが、ソースには「豚脂」が含まれているので、厳戒しなければいけない方は注意してください。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(5)
(標準は★3です)
たとえば小袋のデザインや少し控えめな麺の量など、メーカーの公式サイトにある製品情報やニュースリリースでも「女性」の文字が目立っていたのですが、今回は女性ユーザーを特に強く意識しているように感じました。もちろん油揚げ麺が根本的にダメな方にはオススメできませんが、けっこうハマるとクセになるタイプのテイストですし、女性の方でも食べやすく、また味付けは比較的に濃いめだったので、男性ユーザーや白飯片手にカップ焼そばスタイルの方も満足できる仕上がりだと思います。
意外と唐辛子の辛さも硬派だったので、ピリ辛以上ふつうに中辛が無理だったら厳しいかもしれません。しかし、ミーゴレンの再現度は高く、それでいてフライドエシャロットの鮮烈な個性で日清食品らしいアレンジが光っている、きちんと本格的なカップ麺でした。麺は日清焼そばU.F.O.らしからぬウェーブ麺ですし、具材もショボかったけど、麺の選択は大きく踏み外しておらず、また具材についてもフライドエシャロットの存在感で物足りなさ相殺だったので、ふつうのソース味や塩味のカップ焼そばに飽きている方も気分転換を兼ねて試してみてください。
イオンのカップ麺、「トップバリュ World Dining ミーゴレン MI GORENG」も実食レビューしました。カップ麺の特徴を詳しく解説し、今回の「日清焼そばU.F.O. ミーゴレン」との食べ比べも行なっているので、あわせてご覧いただけますと幸いです。(2018年11月16日 22:50追記)