オリエンタル監修「ニュータッチ 大盛名古屋カレーうどん」リニューアル

ヤマダイ

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年11月12日(月)リニューアル発売のカップ麺、ヤマダイ「ニュータッチ 大盛名古屋カレーうどん」の実食レビューです。

名古屋では定番中の定番、「オリエンタルカレー」でおなじみの老舗食品メーカー「オリエンタル」が監修した大盛カップうどんがリニューアルされました。

“「オリエンタル」って? カップ麺は何が変わったの? コスパは高い?” 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、それらの疑問を解消します。オリエンタル社の歴史や由来にも触れているので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。

ニュータッチ 大盛名古屋カレーうどん

ニュータッチことヤマダイの「大盛」シリーズに属している “黄金色のカレーうどん” 「大盛名古屋カレーうどん」ですが、その初版は2018年5月14日に発売されたばかり。リニューアル前から名古屋を中心に知名度の高い「オリエンタル」が監修したカップ麺として注目されていたのですが、実食の前に少し解説しておきます。

「オリエンタル」とは、愛知県稲沢市大矢町高松に営業本部を構える昭和20年(1945年)11月創業の老舗メーカーで、代表的な商品は懐かしの定番品「オリエンタルカレー(即席カレー)」や「マースカレー」、わりと最近ではカルディコーヒーファームでも取り扱われている “オリエンタル名古屋めしシリーズ第6弾” として開発された「台湾カレーミンチ」を見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その昔、「カレー」という食べ物は庶民が家庭で手軽に作れる料理ではなく、小麦粉を炒めて “ルウを作ることから” 始めなければいけませんでした。そこに目をつけたオリエンタルは、主婦の手間を省くために粉末状のカレールウを考案し、日本初となる本格的なルウタイプのインスタントカレー「即席カレー」を世に送り出します。

当時あんパンが1個あたり5円の時代、「オリエンタル即席カレー」は5皿分で35円。けっして安い価格とは言えませんが、主婦層からの人気が高く、飛ぶように売れたそうです。その後、4トントラックを改造した「宣伝カー」を駆り、当時の “正社員” が「芸人」となって音楽を奏でながら町を走ったところ、蜂の巣を突いたように人が集まってきて、1回の宣伝につき1000個は売れるほどの勢いだったとか。

その斬新な宣伝活動を昭和28年から昭和45年頃まで北は仙台から南は沖縄まで全国行脚し、同時にラジオやテレビを駆使したCM展開を実施。販促用のグッズとして製造した風船やスプーンなども人気が高く、「オリエンタルカレー 」の名が全国的に知れ渡りました。

ちなみにカップ麺にもデザインされているキャラクターは、白いと某チャオズっぽいんですけど、名前は「オリエンタル坊や」といい、実際は色黒。社名の「オリエンタル」は、創業者の星野益一郎氏と兄の星野耕太郎氏が1913年(大正2年)に立ち上げた「東洋食品」(現「オリエンタルコーヒー商」)を “東洋風のカレー” という意味合いも含めて英語読みにしたものです。

2018年現在、スーパーやドラッグストアでは山のように豊富な種類の料理用カレールゥやカレー粉、レトルトカレー(ご当地カレー等)が所狭しと並んでいますが、今でも名古屋を中心に素朴な味わいが愛され、私の住む近畿地方のスーパーでもカレーコーナーで取り扱われていました。

リニューアル前のパッケージと比較して、「大盛」の文字が赤から “青” になり、「カレーうどん」の文字は黄色から “赤” に変更されているので、もし店頭で新旧どちらか迷った時は見分けるポイントにしてください。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

別添の小袋は、後入れ「粉末スープ」と先入れ「かやく」の2袋構成。以前は液体スープでしたが、リニューアルによって “粉末スープに” なりました。その小袋にも「めんをほぐした後に入れ、よくかきまぜてください。」と丁寧に案内があるんですけど、後入れのスープ類を先に入れると麺に戻りムラが生じる恐れがあります。

さて、この「めん」が今回の大幅なリニューアルポイントの一つになります。10月にレビューした「ニュータッチ 懐かしのカレーうどん」も新開発の麺に改良されているのですが、今回もニュースリリースでは新開発であることがアピールされており、配合を見直して小麦の旨さをとことん追求したと紹介されていました。

エースコックの「スーパーカップ」や東洋水産(マルちゃん)の「でかまる」と同じく大盛りバケツ型のカップ麺になるのですが、メーカー希望小売価格は良心的な170円です。おそらくスーパーやドラッグストアなら税込105円前後、ドンキホーテなどのディスカウントストアであれば100円以下で購入することも難しくないでしょう。

製品情報・購入価格

製品名:ニュータッチ 大盛名古屋カレーうどん
製造者:ヤマダイ
内容量:110g(めん90g)
発売日:2018年11月12日(月)リニューアル
JANコード:4903088013855
希望小売価格:170円(税抜)

発売地域:-
購入価格:105円(税込)
取得店舗:スーパー(フレッシュバザール)

麺の種類:油揚げ麺
容器種別:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
必要湯量:460ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉、植物油脂、ラード、食塩、植物性たん白、しょうゆ)、スープ(食塩、糖類、野菜粉末、植物油脂、香辛料、ポークエキス、デキストリン、カレールゥ、鰹節粉末、酵母エキス、しょうゆ)、かやく(味付油揚げ、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(グァーガム)、リン酸Na、セルロース、カラメル色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、紅麹色素、香辛料抽出物、(一部に乳成分・小麦・ごま・大豆・豚肉・りんごを含む)
【アレルギー表示】
乳成分・小麦・ごま・大豆・豚肉・りんご

実食開始

ネ、ネギが静電気で容器に張り付く‥w と、それはさておき2種類の小袋を取り出したら、かやくだけ麺の上に開封します。刻み揚げ、かまぼこ、ネギとシンプルな内容ですが、税込100円前後で購入できる大盛カップ麺としては寂しくないですね。ただ、刻み揚げが減ったような気がするのと、味付肉そぼろはリストラされました。

液体から粉末に変わった後入れスープなんですけど、こいつが曲者‥とりあえず最短でも “1分は縦横無尽に混ぜ続けて” ください。というのも、とろみ成分が粉末スープの中に仕込まれていて、最初はサラサラ、15〜20秒くらいで粘性率がアップし、30秒ちょっとで “もういいかなぁ‥” と思いながら念の為に混ぜ続けていたら、どんどん強くなるトロミ‥

結果的に1分30秒くらい混ぜ続けたんですけど、けっこうな高粘度スープに仕上がりました。一応、小袋にも「よくかきまぜて」とアドバイスはありましたが、「とろみ成分が含まれているため」などの追記が必要なレベルですね。

さて、完成です。とろみの強いスープに黄色い見た目ということで、「名古屋カレーうどん」らしい仕上がりですね。名古屋カレーうどんの基本は、カレールゥを鶏がらスープと和風だしで割り、片栗粉ではなく小麦粉で粘性率を上げた高粘度スープが特徴的な “名古屋めし” の一角で、発祥は「鯱乃家」というお店。そんな個性にも注目しながら、「めん」「スープ」「かやく」の項目に分けてレビューします。

1食(110g)当たり

カロリー:469kcal
たん白質:8.2g
脂  質:14.4g
炭水化物:76.6g
食塩相当量:7.4g
(めん・かやく:1.6g)
(スープ:5.8g)

めん

新開発の大盛フライ麺うどんです。配合を見直し、小麦の旨さをとことん追求しました。食感もつるりとしたしなやかな歯ごたえ、シコシコとした弾力を兼ね備えたうどんです。

(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)

がっしり食感!

リニューアルした「懐かしの」シリーズに使用されている新開発の油揚げうどんと同じく、がっしりとした噛み応えのある食感で、「日清のどん兵衛」のように “ふっくら” とか “もっちり” とは違ったタイプなんですけど、以前にエースコックが「スーパーカップ」シリーズに起用していた “カドメンうどん” に近い、とにかく “がっしり” という表現がピッタリです。

つるみのある表面の滑らかさは製品説明通りですが、そこまで粘り気は感じられず、しっかりとした噛み応えを打ち出しながらも歯切れのよさを兼ね備え、きちんと待てば熱湯5分でも大丈夫。以前の「大盛」シリーズは1分くらい余分に待ったほうがいいかなぁ‥と思うこともあったので、きちんと改良されていました。

今回は念入りに混ぜる必要があると書きましたが(あ、その前に少し食べて食感をチェックしています)、わりと耐久性のある麺なので、前半は大丈夫。ただ、食べるスピードが遅いと大盛り90gということで、後半ちょっと頼りないかもしれません。

名古屋カレーうどんほど極太麺ではありませんし、中には器用に途中からパカッと割れているものや、写真のように極細麺もあったんですけどw 基本は適度に厚みのある縮れた油揚げ麺で、スープの掴みもよかったです。けっこう油揚げ麺特有のニオイは強いため、それも安売り系カップ麺の醍醐味と言えなくはないのですが、苦手な方は注意してください。

スープ

カレー粉部分にオリエンタルカレールゥを100%使用した黄金色が特徴のスープです。鰹のだしを効かせ、豚の旨み、野菜の甘みを閉じ込めて濃厚な味わいに仕上げました。またカレー粉の他に数種のスパイスを配合し、味に深みを持たせています。

(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)

マイルドで刺激に対するハードルは皆無

まさに黄金色のカレーつゆで、ほんと昔ながらのカレー粉というか、固形ルゥよりも粉末カレーを想起させる色合いは “固形ルゥを作らない” 方針を定めているオリエンタルカレーのこだわりに通じます。実際の味わいも「バーモントカレー」や「ジャワカレー」、「こくまろ」などの固形タイプではなく、素朴な “カレー粉” のイメージでした。

しかし、スパイスの刺激は弱く、反して食塩の塩気と糖類の甘味は強いため、刺激に対するハードルこそ低いものの、やや人を選ぶテイストかもしれません。うどんに合わせて鰹の旨味を重ねているのですが、出汁(だし)で伸ばしたというよりも優しいカレーに鰹節粉末を合わせているようなタイプで、畜肉系の旨味は鶏ガラではなくポークエキス。

かなり粘度は強く、それこそ小麦粉でトロミを付けたような仕上がりになっているのですが、これについては名古屋カレーうどんという題材を思えば不自然ではありませんし、むしろ評価できるポイントになります。しかし、スパイスが弱い分、ちょっと後味に残る糖類の野暮ったさが特に食後は気になったので、一味唐辛子などを用意しておくと安心かもしれません。

リニューアル前の原材料と比較すると、混合節粉末(ムロ節、鰹節、宗田鰹節)が鰹節粉末のみになり、たん白加水分解を廃止して新たに野菜粉末や醤油を採用。スパイスの辛さはピリ辛以下で、塩気と甘味は強く、なによりも液体スープから粉末スープに変わったことが最も大きな変化でした。

かやく

味付油揚げ、かまぼこ、ねぎ

(ヤマダイ「ニュースリリース」より引用)

ちょっと全体的に量は減ったかなぁ‥

刻み揚げは特に目立った下味が施されているわけではなく、甘くも辛くもありません。ただ、もし和風の甘辛い味付けを施していたら全体が和風カレー過ぎたかもしれませんし、スープの甘さが強めだったので、油揚げそのものの素朴な味が箸休めに嬉しい存在でした。

かまぼこは据え置きで味付肉そぼろはカットされましたが、ネギは輪切りの歯ごたえ重視から少し大きめカットに変更され、サイズは増したものの実質的な存在感は控えめです。スープの刺激は控えめかつ甘さは強かったので、唐辛子のアクセントがあると嬉しかったかなぁ‥

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(3)
(標準は★3です)

塩気の強さと後味に残る甘味が気になったのと、魚介が中途半端に思えてしまったのですが、思いっきり魚介に振るとオリエンタルカレーらしさが鳴りを潜める恐れがありますし、これについてはバランスの調整が難しいのかもしれませんね。ただ、もう少しメリハリがないと塩気と甘味の強さで後半に飽きてくるのと、鶏ガラの要素を付与すると名古屋カレーうどんの個性が強くなるかなと思いました。

黄色い見た目や粘度の高さは大きなポイントですし、液体スープから粉末スープに変わったことでカレー粉らしさはアップしているのですが、あと一押し。とはいえ麺の改良と平均売価が税込100円前後の大盛りカップ麺であることを加算して、総評は及第点としておきます。

カレーうどんにメリハリを求めている方は一味唐辛子、魚介のパンチを求めている方は魚粉ちょい足しでアレンジしましょう。定番の生卵や手軽にできる温泉たまごのトッピングは、ちょっとマイルドになりすぎるかもしれません。