どうも、taka :aです。
このページでは、2020年12月14日(月)に新発売とリニューアルを予定している「カップ麺の新商品一覧」をまとめ、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の特徴と見所を画像付きで解説、今週の注目カップ麺を選定します。
コンビニの新商品や新作カップ麺(カップラーメン、カップ焼そば等)の最新情報、話題のニュースが気になる方は(こっそりメーカー未公開の新発売予定リストも公開しているので)、よろしければ最後までご覧ください。
今週の新商品 新作カップ麺リスト
▼日清食品
・日清のどん兵衛 年明けうどん / 193円(全国)
・神田まつや 鶏南ばんそば / 220円(全国)
・安兵衛討ち入りカップ蕎麦 / 非売品(新潟)*1
▼明星食品
・明星 巨牛荘監修 濃厚肉汁焼きうどん / 230円(全国)
▼東洋水産(マルちゃん)
・味噌バター味ラーメン / 220円(全国)
▼サンヨー食品(サッポロ一番)
・ホープ軒本舗監修 東京背脂豚骨醤油ラーメン / 220円(全国)
・かねふく監修 明太とんこつ味ラーメン / 193円(全国)
・かねふく監修 明太チーズ味ラーメン / 193円(全国)
・サッポロ一番 タテ型ポケモンヌードル しょうゆ味 / 193円(全国)
・サッポロ一番 タテ型ポケモンヌードル とんこつ味 / 193円(全国)
▼エースコック
・スーパーカップ大盛り プリングルズ 超サワークリーム&オニオン味焼そば / 220円(全国)
▼まるか食品
・ペヤング 濃厚みそヌードル / 170円(全国)
・ペヤング ポテトやきそば / 205円(全国)
・ペヤング ポテトやきそば超大盛 / 300円(全国)
▼寿がきや食品
・冬季限定コク塩ラーメン / 238円(沖縄除く)
▼ファミリーマート
・麺切り白流 焼干し中華そば / 258円(全国)*2
・三宝亭東京ラボ 全とろ麻婆麺 / 212円(全国)R*2
・淡麗鶏中華そば / 138円(関西 中国 四国 九州 沖縄)R*2
▼セブンイレブン
・セブンプレミアム カレーうどん / 128円(東北 北関東 長野)*2
*1 新潟県新発田市大栄町・長徳寺「義士祭」にて無料配布(先着350個限定)
*2 火曜日(2020年12月15日)以降順次発売
日清食品「日清のどん兵衛 年明けうどん」新発売
新年の始まりは “白いうどん” に “紅い梅干し” の「年明けうどん」で験担ぎ!! 年明けうどんとは、元旦から1月15日の間に食べる饂飩(うどん)及びそれに準ずる商業的なイベントの総称で、純白のうどんに紅(あか)い具材を添えた縁起物。年末恒例の「年越しそば」に対抗すべく、2008年7月14日に設立された「さぬきうどん振興協議会」が提唱し、その普及に大きく尽力したのが営業力の強い「どん兵衛」です。
今回の新商品「日清のどん兵衛 年明けうどん」は、白いうどんに紅い梅干しで紅白を演出するだけでなく、験担ぎの具材として長寿を願う「寿かまぼこ」や運気を上げる「刻み揚げ」を入れた縁起物の一杯で、パッケージにも水引をデザイン。2009年12月21日から定期的に販売されているため、再販を待っていた方も多いのではないでしょうか。
前回の2019年12月16日発売品と同じように、2017年12月18日発売品以前の「年明けうどん」には例外なく搭載されていた “よろこんぶ(とろろ昆布)” は入っていないため、そこが残念なところではあるものの、大きな梅干しを丸ごと1つ使用しているのは例年通り。昨年は「とろろ昆布」が廃止されたことにより、やや厳しめに評価してしまったので、前回との違いに注目しながらレビューします。
日清食品「神田まつや 鶏南ばんそば」新発売
年明けうどんの発売と同時に江戸前そばの老舗「神田まつや」が監修した “年越しそば向け” の新作も展開!! 神田(かんだ)まつやとは、江戸前の技を受け継ぐ手打ち蕎麦と甘辛くて濃いめの蕎麦つゆを特徴とする、明治17年(1884年)創業の老舗そば店で、日清食品とは2012年11月26日発売の縦型カップ麺「老舗の逸品 神田まつや監修 鶏南ばんそば」からタイアップを続けています。
今回の新商品「神田まつや 鶏南ばんそば」は、日清食品と「神田まつや」6代目当主・小高孝之(こだか たかゆき)氏監修のもと、本節や宗田節などから取った出汁と甘辛いカエシを合わせた濃いめのつゆを再現し、加えて後入れの特製ゆず七味を別添。パッケージにも “老舗の蕎麦で明るい一年に” とあるように、年末は大行列ができることで有名な「神田まつや」の味が自宅で楽しめる、年越しそば需要も意識して開発されたもの。
日清食品とは2012年11月からコラボを続けていると書いたように、実は今年でカップ麺は “第9弾” となる定番のタイアップ。テーマは実店舗の「かしわ南ばん(鳥)」をイメージした、2019年と同じ「鶏南蛮そば」となっているため、それとの違いが気になるところではあるものの、おそらく今年も安定して高品質な美味しい一杯に仕上がっていると思います。
明星食品「巨牛荘監修 濃厚肉汁焼きうどん」新発売
芸能界関係者が “究極の焼肉店” と大絶賛する「巨牛荘」と新コラボ!! 巨牛荘(きょぎゅうそう)とは、職匠・桜井要三(さくらい ようぞう)氏が1977年(昭和52年)5月、墨田区石原に創業した焼肉店で、けっして便利とはいえない場所にありながら、芸能人やマスコミ関係者など、舌の肥えた食通の間で評判になり、現在は東京・両国の「石原本店」をはじめ「六本木店」と「半蔵門店」の合計3店舗を展開しています。
今回の新商品「明星 巨牛荘監修 濃厚肉汁焼きうどん」は、和牛カルビの薄切り肉を秘伝のタレに付け込んだ看板メニュー「プルコギ」を食べた後、その肉汁で仕上げる自信作「焼きうどん」の味わいを再現した汁なしカップ麺で、巨牛荘監修のもと明星食品が商品化。もちもち食感にこだわった熱湯5分の油揚げ麺に、牛肉の旨みと胡麻油の香りを効かせたソースを合わせ、具材にはキャベツと本物の牛肉チップを使用とのこと。
先週、同社の「一平ちゃん」シリーズから「汁なしうどん すき焼き味」及び「(同)キムチ鍋味」が発売されたように、以前から定期的に汁なしカップうどんを展開しているのですが、そのなかでも有名店が監修した商品は珍しく、しかもプルコギの〆に食べる焼きうどんということで、おもわず期待が高まるところ。麺の量も130gの大盛りですし、けっこう食べ応えありそうですよ。
サンヨー食品「ホープ軒本舗監修 東京背脂豚骨醤油ラーメン」新発売
背脂チャッチャ系のレジェンド「ホープ軒本舗」が18年ぶりにカップラーメンを監修!! ホープ軒本舗(ほーぷけんほんぽ)とは、東京・吉祥寺の路地裏で営業している伝説的なラーメン店で、故・難波二三夫氏が1938年(昭和13年)に創業。1934年(昭和9年)に錦糸町で引いていた「貧乏軒」という屋台が前身で、盛華公司、特一番、ホームラン軒を経て「ホープ軒本舗」になり、現在は背脂系スープの元祖として知られます。
出典:サンヨー食品 > ホーム > 製品情報 > ホープ軒本舗監修 東京背脂豚骨醤油ラーメン
今回の新商品「ホープ軒本舗監修 東京背脂豚骨醤油ラーメン」は、ラーメンの歴史を語る上で欠かすことのできないレジェンド的存在「ホープ軒本舗」とサンヨー食品(サッポロ一番)の共同開発商品で、ホープ軒本舗の味わいをコンビニ向けの縦型ビッグで再現。歯切れのいい麺に、ポークの旨みに醤油と背脂の味わいを効かせたスープを合わせ、フレッシュなガーリックの風味も加えているとのこと。
サンヨー食品×ホープ軒本舗といえば、2002年頃「サッポロ一番 うわさの人気ラーメン店」シリーズより、厚切りとろチャーシュー(レトルト調理品)を使用した大判どんぶり型のカップラーメン「吉祥寺 ホープ軒本舗 まろやかとんこつ」を発売しているため、今回が初のタイアップではないのですが、おそらくカップ麺を監修するのは18年ぶり。サンヨー食品の縦型ビッグは麺に難ありの場合が多いので、そこが不安要素でしょうか。
エースコック「スーパーカップ×プリングルズ」コラボ第2弾 新発売
プリングルズの人気フレーバー「サワークリーム&オニオン」またカップ焼きそばに!? プリングルズと「スーパーカップ」が2年ぶりに再コラボ!! スーパーカップとは、エースコックを代表するロングセラーブランドで、1988年(昭和63年)に “業界初の大盛りカップ麺” として市場に投下。当時、わずか4ヶ月という期間で80万食の売り上げを記録して、日本食糧新聞社が主催する1989年の「食品ヒット大賞」にも輝きました。
出典:エースコック「スーパーカップ大盛り プリングルズ 超サワークリーム&オニオン味焼そば」2020/12/14 新発売PDF
今回の新商品「スーパーカップ大盛り プリングルズ 超サワークリーム&オニオン味焼そば」は、ケロッグが商標権を所有している人気ポテトチップス「プリングルズ」と大盛りカップ麺のパイオニア「スーパーカップ」のタイアップ企画で、やみつき必至のフレーバー「サワークリーム&オニオン」の味わいを湯切りタイプの汁なしカップ麺にアレンジした、コラボレーション第2弾の変わり種。
2018年10月15日、スーパーカップの発売30周年とプリングルズの発売50周年を記念した数量限定商品「スーパーカップ大盛り プリングルズ サワークリーム&オニオン味焼そば」を発売しているため、実は2度目のタイアップになるのですが、さらにサワークリーム感を増し、濃厚&リッチなテイストに仕上がっているとのこと。このブログでは2年前に酷評してしまったので、リベンジに期待しています。
まるか食品「ペヤング 濃厚みそヌードル」新発売
あの「ペヤング」が久々に “カップラーメン” の新作を展開!! ペヤングとは、まるか食品の代名詞といっても過言ではないロングセラーブランドで、現在は1975年(昭和50年)3月に発売された「ペヤング ソースやきそば」を主力商品とし、キワモノ路線のカップ焼きそばを定期的に開発している奇抜なブランドとして知られていますが、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメンの「ペヤングヌードル」がシリーズ第1弾。
出典:まるか食品「ペヤング 濃厚みそヌードル」を12月14日に発売いたします。
今回の新商品「ペヤング 濃厚みそヌードル」は、まろやかな味噌の旨味を強調している標準どんぶり型のカップラーメンで、メーカー希望小売価格は170円(税別)と良心的な値段。2020年12月現在、標準サイズのカップラーメンにおけるのメーカー希望小売価格は193円(税別)が標準となっているため、ほとんどオープンプライスにちかい値段設定です。
2019年9月23日に発売された、今時を逆行する “アナクロニズム” な一杯「辛口味噌ヌードル」に続くペヤングヌードルの変わり種で、前回の「辛口味噌ヌードル」は “濃いめレトロ系” と評価。おそらく今回も最新作とは思えないほどレトロな仕上がりが予想されるため、ある意味かなり価値のある一杯になるかもしれません。
まるか食品「ペヤング ポテトやきそば /(同)超大盛」新発売
大きめカットの皮付きポテトをたっぷりと使用したペヤングやきそばの変わり種を2サイズ市場に投下!! 今週は前項の「ペヤング 濃厚みそヌードル」だけでなく、新作の「ポテトやきそば」も導入してきたペヤングですが、まさかのレギュラータイプと超大盛タイプの2サイズを同時に発売という新展開。パッケージにはリアルなジャガイモのイラストを採用しているため、キャベツに特化した「マシマシキャベツ」を彷彿とさせます。
出典:まるか食品「ペヤング ポテトやきそば」を12月14日に発売いたします。 / 「ペヤング ポテトやきそば超大盛」を12月14日に発売いたします。
ペヤングの「ポテトやきそば」といえば、2014年2月17日にも同じタイトルのカップ焼きそばを発売しているため、実は以前にも商品化されているのですが、じゃがいもを全面に押し出したデザインのパッケージも超大盛版の発売も今回が初の試み。ここ最近のペヤングといえば、数ヶ月前〜1年前に発売した商品をサイズ違いで焼き直してくるパターンが多かったので、いきなりの2サイズ同時発売には新鮮味を感じました。
ちなみにジャガイモ入りのソース焼きそばといえば、群馬県伊勢崎市(まるか食品が本社工場を置く地域)と隣接する桐生市や栃木県の足利市など、一部の地域で普及しているB級ご当地グルメの一つ。6年半ほど前の「ペヤング ポテトやきそば」は、とにかくソースの甘さが際立つ製品だったので、もしかすると今回の「ポテトやきそば」も甘みの強いソースに仕上がっているかもしれません。
寿がきや食品「冬季限定コク塩ラーメン」新発売
寿がきや冬の風物詩「冬のコク塩ラーメン」発売13年目を迎える2020年の冬は塩ラーメンの名店「町田汁場 しおらーめん進化」とコラボ!! 冬のコク塩ラーメンとは、冬に食べたい熱々でコクのあるラーメンをコンセプトに生まれた冬季限定商品で、初代発売日は2008年12月15日。冬に好適の塩ラーメンとして、具材に冬野菜の白菜を使い、たっぷりの背脂や焦がしネギを効かせるなど、発売当初から製品の基盤は固まっていました。
出典:寿がきや食品 > TOP > 商品情報 > 冬季限定コク塩ラーメン
今回の新商品「冬季限定コク塩ラーメン」は、2008年12月の初代から数えて13代目に該当する冬季限定のカップラーメンで、従来の商品と比較して “冬に食べたい熱々でコクのあるラーメン” というコンセプトは変わっていませんが、このシリーズが有名店とコラボするのは初の試み。監修店の「町田汁場 しおらーめん 進化」は、東京・町田にある塩ラーメンの名店で、マニアからの評価も高く、遠方からの客足が絶えません。
今年の「コク塩ラーメン」は、これまで以上に “麺” と “塩” にこだわり、麺には全粒粉(小麦粉に占める割合5%)を練り込んだノンフライ麺を採用。スープは豚骨と鶏ガラを炊き出した動物系を軸に、沖縄の塩「青い海」と瀬戸内藻塩を使用とのこと。たっぷりの背脂や具材の白菜、3種のネギ(白ネギ、青ネギ、焦がしネギ)については例年通りなので、おそらく当ブログでは今年も★6〜7の高評価を叩き出すと思います。
ファミリーマート「麺切り白流 焼干し中華そば」新発売
こだわりの “焼干し” に特化した人気行列店「麺切り 白流」ついにカップ麺を初監修!! 麺切り白流(はくりゅう)とは、岐阜県瑞穂市に店を構える名店で、創業は2018年4月25日。東海エリア随一の人気と実力を誇る「麺屋 白神」出身の店主・森下貴昭氏が独立するかたちで開業するや否や、その翌年には『ミシュランガイド愛知・岐阜・三重 2019 特別版』に選出されるなど、ラーメンマニアの間でも話題になっています。
出典:ファミリーマート > HOME > 商品情報 > 加工食品 > 麺切り白流 焼干し中華そば
今回の新商品「麺切り白流 焼干し中華そば」は、エースコックと「麺切り 白流」の共同開発商品で、コンビニの中でもファミリーマートでしか買えない数量限定のPBカップ麺として企画されたもの。スープはポークの旨みを軸に、こだわりの焼あご(トビウオの焼干し)をはじめ、複数種類の魚介(さば節・イリコ・鯛・アジ)をブレンド。さらに麺はノンフライ麺を使用ということで、簡便性よりも再現度の高さにこだわった本格派。
「麺切り 白流」の実店舗では、同店の代名詞となっている厳選された自家製の焼干しをはじめ、東海地区では珍しい加水率53%の超多加水自家製麺もこだわりのポイント。エースコックは多加水麺に特化したブランドを展開していたこともある、その手のノンフライ麺を作らせたら業界随一といっても過言ではないほどの実力を誇るメーカーなので、複雑な魚介の効かせ方とノンフライ麺の仕上がりに注目です。
今週注目のカップ麺と展望
今週は「神田まつや」「巨牛荘」「ホープ軒本舗」「塩らーめん進化」「麺切り白流」「三宝亭東京ラボ」など、有名店監修の新作カップ麺が目立っているのですが、スーパーカップとプリングルズがコラボした異例の問題作パート2「超サワークリーム&オニオン味焼そば」や2サイズ同時発売の「ペヤング ポテトやきそば」も注目度が高く、どこから手を付けようか迷ってしまうくらいジャンルも様々。
加えて上記のリストでは詳細に触れていませんが、ローソンのジェネリック二郎「麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン 〜豚・煮玉子マシ〜」の数量限定版に、ネット民絶賛のファミリーマート限定商品「濃厚豚骨醤油家系ラーメン」の再販など、注目度の高いコンビニの新作レンジ麺も睨みつつ、今週の新商品を優先的にレビューしていきますので、今週も一緒にカップ麺を楽しんでいけたらなと思います。
メーカー未公開情報あり! カップ麺マル秘リスト
それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。中にはネットで商品名を検索しても出てこないメーカー未公開のタイトルも混ざっているため、発売日が変動する、またはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいの気持ちで話のネタにでもご活用ください(author・taka :a)
2020年12月21日
・明星 馳走麺 狸穴監修 ラー油肉蕎麦
・マルちゃん正麺 カップ 鶏ニボ
・タテロング わかめラーメン しじみだし しょうゆ
2021年01月04日
・明星 札幌らーめん信玄 コクみそ味
2021年01月25日
・サンポー 博多華味鳥監修博多極上鶏白湯ソバ