【週報】カップ麺 新商品一覧 2020年1月第2週は “背徳の極み” 二郎系「豚ラ王」に注目!!

どうも、taka :aです。

この記事では、2020年1月13日（月）に新発売とリニューアルを予定している「カップ麺の新商品一覧」をまとめ、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の特徴と見所を画像付きで解説、今週の注目カップ麺を選定します。

コンビニの新商品や新作カップ麺（カップラーメン、カップ焼そば等）の最新情報、話題のニュースが気になる方は（こっそりメーカー未公開の新発売予定リストも公開しているので）、よろしければ最後までご覧ください。

今週の新商品 新作カップ麺リスト

▼日清食品
・カップヌードル ビッグ / 220円（全国）R
・カップヌードル 味噌 ぶっこみ飯 / 230円（全国）
・日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク / 368円（全国）

▼明星食品
・明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂璃宮 かに玉風麺 / 223円（全国）
・明星 チャルメラどんぶり 福岡ゆずすこ ゆず香る鶏白湯ラーメン / 193円（全国）
・明星 チャルメラ 福岡ゆずすこ ゆず香る鶏しおまぜそば / 193円（全国）

▼東洋水産（マルちゃん）
・マルちゃん正麺 カップ 汁なし黒マー油担々麺 / 225円（全国）
・縦型ビッグ あつあつ牛すきうどん / 220円（全国）

▼サンヨー食品
・麺屋翔監修 香彩鶏だし塩ラーメン / 220円（全国）
・サッポロ一番 カップスター 海鮮ねぎしお 45周年バースデー 乃木坂46限定パッケージ / 193円（全国）

▼エースコック
・一度は食べたい名店の味 ストライク軒 シンカー 蛤だし鶏白湯ラーメン / 220円（全国）
・たらこ味焼そばモッチッチ だし塩仕立て / 193円（全国）

▼ヤマダイ（ニュータッチ）
・九州じゃんがら とんこつ不使用の熊本風らぁめん / 250円（全国）

▼カルディーコーヒーファーム（KALDI）
・もへじ かぼす香る博多風ごぼう天うどん / 185円（全国）

▼ファミリーマート
・函館麺工房あじさい 味彩塩拉麺 / 200円（全国）
※2019年10月22日（火）発売品と同じ（詳細は関連記事へ）

▼セブンイレブン
・一風堂監修 博多とんこつラーメン / 460円（沖縄除く）
※2020年1月15日（水）以降順次販売のレンジ麺

日清食品

謎肉増量「カップヌードル ビッグ」リニューアル

ついにカップヌードルBIGのコロチャーも消滅!「コロ・チャー」とは、2009年4月20日に実施された “新・うまい! カップヌードル” へのリニューアル以降、レギュラーサイズの「カップヌードル」に採用され始めた新具材で、当時 “謎肉” の全面廃止にブーイング続出。その声も余所目に1年後となる2010年4月26日以降、大盛りサイズの「カップヌードル ビッグ」にも導入されました。

出典：日清食品「カップヌードル ビッグ」（1月13日発売）

ジューシーな豚肉の旨味が特徴的な本格角切りチャーシューとして登場したコロ・チャーでしたが、昨年10月21日に行われた4年半ぶりの大幅なテコ入れによって、レギュラーサイズの「カップヌードル」から全面的に廃止。今回の「カップヌードル ビッグ」も同じ内容のリニューアルとなっていて、すべてのコロ・チャーが謎肉（味付豚ミンチ）に置き換えられます。

なぜか先週の月曜日から一部のローソンに並んでいたので、いまリニューアル前後の商品が両方とも手元にあるのですが、正式な発売日は2020年1月13日・今週の新商品として順次変更とのこと。コロチャー派と謎肉派では圧倒的に後者が多いので、全国的には肯定的なリニューアルになるかとは思いますが、コロチャー派の方におかれましては早めに旧商品を確保しておいてください。

禁断の味「カップヌードル 味噌 ぶっこみ飯」新発売

 “濃厚味噌が罪うめぇ” ついにカップヌードルみそ味の「ぶっこみ飯」が今冬限定の新商品として解禁! ぶっこみ飯（めし）とは、背徳感に苛まれながらも思わずやってしまう “罪深き、うまさ” を日清食品が真面目に作り込んだブランドで、ようするに麺を食べた後の残ったスープに白ご飯を入れてしまう背徳の味わいを再現したもの。

出典：日清食品「カップヌードル 味噌 ぶっこみ飯」（1月13日発売）

その新たなラインナップとして加わったのは、2019年4月1日に満を持す待望の新定番として発売された「カップヌードル 味噌」からの変わり種で、オリジナルのカップラーメン版と同じく麦味噌をベースにした3種の味噌（白味噌・赤味噌・麦味噌）に生姜とニンニクでアクセントを効かせたスープを再現しているようですが、それだけではありません。

もともと “おむすびに合うランキング第1位” に選ばれたフレーバーですし、ライスとの相性は問題ないでしょう。しかし、スープの味わいや具材の構成だけでなく、フライ麺の芳ばしい風味を加えているのも「ぶっこみ飯」のポイント。これによって麺を食べ終えたあとの——という背徳感を表現しているため、ちょっと意識しながら食べてみてください。

背徳の極み「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」新発売

ついにラ王からも二郎系の新作登場!?「日清ラ王」史上もっとも太い “踊る極太麺” にウマさ際立つ “アブラ増し袋” を搭載したインスパイア系カップラーメン爆誕!! 1992年9月に “ラーメンの王様” として発足した「日清ラ王」より、いまカップ麺業界でも話題の「ラーメン二郎」を彷彿とさせる待望の新ブランド「豚ラ王」発足ということで、今週最大の目玉商品。

出典：日清食品「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」（1月13日発売）

2019年は不動の人気を誇る激辛カップ麺と同じくらい二郎系・インスパイア系と呼ばれるラーメン店の監修カップ麺、及びそれを意識したオリジナル商品が注目されていて、同社のセブンイレブン限定商品「日清のどん兵衛 マシマシ篇 ガチ豚ニンニク」が記憶に新しいところ。しかし、今度の新商品は “ヤサイ、アブラ、ニンニク” に厚切りの豚と気合の入れようが違います。

麺は12番の切刃で切り出した新開発の極太ちぢれ麺 “踊る極太麺” を採用し、スープはニンニクの風味が突き刺さるほどの豚骨醤油スープに仕上げ、さらに “アブラ増し袋” なる小袋まで別添。具材にも焼き目のついた分厚い豚にキャベツもたっぷり入れるなど、歴代もっともラーメン二郎に近いテイストが予想され、希望小売価格も368円（税別）という久々の本気モードです。

明星食品

広東名菜「中華三昧タテ型ビッグ 赤坂璃宮 かに玉風麺」新発売

日本を代表する中華の名店「赤坂璃宮」の人気メニューをカップラーメンにアレンジ! 手軽に本格中華の味わいが楽しめる明星食品のロングセラーブランド「中華三昧」より、株式会社タン企画が運営する広東料理店「赤坂璃宮（りきゅう）」の人気メニュー「かに玉」をイメージした新商品ということで、はやくも間違いなさそうな危なげない雰囲気。

出典：明星食品「明星 中華三昧タテ型ビッグ 赤坂璃宮 かに玉風麺」（1月13日発売）

今回の新作は “カップめん限定メニュー” とニュースリリースにも記載されていたので、実際の店舗で提供されている商品を再現しているわけではないのですが、なにやら新開発の「かに風味かまぼこ」と「ふわっふわのかきたま」が特徴とのこと。前例にないほどカニに近いカマボコになのか、とりあえずパッケージのイメージ写真では大きめのカニカマ目を引きます。

さらに「かきたま」はフレーク状と線状の2種類を組み合わせ（かきたまにフレーク状とか線状とかあったのか‥‥）、これまで以上に “ふわっふわ” な口当たりに進化しているらしく、別添の小袋は黒酢とカニオイルの入った甘酢ベースの赤いタレ。希望小売価格は税別223円と現在の平均よりも3円高くなっているのですが、もちろん麺はノンフライ麺、安心して楽しめそうな一杯ですね。

ご当地系「チャルメラ×福岡ゆずすこ ゆず香る鶏白湯ラーメン / ゆず香る鶏しおまぜそば」新発売

新感覚液体ゆずこしょう「ゆずすこ」とコラボした新作カップ麺をチャルメラシリーズから2品同時に展開!「ゆずすこ（YUZUSCO）」とは、昭和21年創業の株式会社高橋商店（福岡県）が2008年7月から販売している液体タイプの柚子胡椒で、各種メディアでも頻繁に取り上げられている話題の調味料です（商標登録 第5103809号）。

出典：明星食品「明星 チャルメラどんぶり 福岡ゆずすこ ゆず香る鶏白湯ラーメン」「明星 チャルメラ 福岡ゆずすこ ゆず香る鶏しおまぜそば」（1月13日発売）

｢ゆず皮」と「酢」「こしょう（青唐辛子）」を主原料としている新感覚の液体調味料で、柚子の爽やかな香りに青唐辛子の辛味、そしてサッパリとした酢の酸味が特徴。柚子は特に香りが強いとされる宮崎県産の青ゆず（完熟していない柚子）を使用し、酢は地場のお酢屋さんから仕入れ、青唐辛子も辛味の強い品種を使っているため意外と辛いのも特徴的なポイント。

今回のカップ麺「ゆず香る鶏白湯ラーメン」と「ゆず香る鶏しおまぜそば」には、それぞれ特製ペーストと液体ソースに本物の「ゆずすこ」を配合しているらしく、最近 “ご当地調味料” に力を入れているチャルメラシリーズからの新商品。カップ麺の辛さレベルは両方とも5段階中 “2” となっているため（※2は基本的に辛くない）、柚子の香りと酸味の効かせ方に注目ですよ。

東洋水産

今度は黒「マルちゃん正麺 カップ 汁なし黒マー油担々麺」新発売

カップ麺でも珍しい “焦がしニンニク仕立て” の汁なし担担麺が「正麺カップ」に仲間入り! 2019年12月23日、同シリーズは日清食品の「豚ラ王」よりも早く二郎系のカップラーメン「マルちゃん正麺 カップ がっつり系豚骨醤油」を発売しているため、まだ前回の新商品から1ヶ月も経っていないのですが、はやくも湯切りタイプの新作をリリース。しかも、かなり珍しいテーマですよね。

出典：東洋水産「マルちゃん正麺 カップ 汁なし黒マー油担々麺」新発売のお知らせ

2019年4月1日に正麺カップ初となる湯切りタイプ「焼そば」と「汁なし担々麺」を発売、同年6月17日に「油そば」をリリース、そして11月4日に「濃厚魚介豚骨まぜそば」を展開しているため、湯切りタイプの新製品としては第5弾となる今回。副題は “焦がしニンニクの芳醇仕立て” ということで、黒マー油を効かせた汁なし担々麺という斬新な組み合わせを提唱してきました。

たとえばサンヨー食品（サッポロ一番）が製品化している「地獄の担担麺」など、実際に黒マー油を浮かべた担担麺を提供している店もあるのですが、創作色に強い変わり種カップ麺の中でも珍しい組み合わせ。2018年と2019年に連続で発売されていたファミリマート限定商品「日清ラ王 黒タンタン」は “黒ラー油” ですし、湯切りタイプの黒マー油担々麺は業界初の試みかもしれません。

エースコック

関西エリア初「一度は食べたい名店の味 ストライク軒 シンカー 蛤だし鶏白湯ラーメン」新発売

大阪は天神橋筋六丁目に本店を構える真っ向勝負の「ストライク軒」がカップラーメンに!「ストライク軒」とは、昭和88年8月8日（※2013年8月8日）にオープンしたラーメン店で、基本メニューは中華そば（ストレート）と鶏白湯（シンカー）のみ。その2本柱で2017年と2019年の「食べログ百名店」にも選出されるなど、天六で連日満員御礼の人気店です。

出典：エースコック「一度は食べたい名店の味 ストライク軒 シンカー 蛤だし鶏白湯ラーメン」2020/1/13 新発売PDF

エースコックは大阪に本社を置くメーカーなのですが、この「一度は食べたい名店の味」シリーズから関西エリアのラーメン店が出るのは今回が初めてで、いやいや前に「而今（じこん）」からスタートした——というのは「全国ラーメン店マップ」の話。「一度は食べたい名店の味」としては、通算 “シリーズ32作目” に該当する新作なので、ちょっと意外な事実発覚でした。

「ストライク軒」で提供されている「シンカー」は、ホタテやハマグリの貝出汁と鶏白湯をブレンドしたスープが最大の特徴で、四万十川産の青海苔や南淡路産のフライドオニオン、さらにトリュフオイル仕立ての鶏胸肉をトッピングするなど、ごりごりの昭和的な店構えとは裏腹な超次世代系。今回の再現カップ麺もトリュフ香る蛤だしの鶏白湯となっているため、かなり期待できそうですよ。

ヤマダイ（ニュータッチ）

創業35周年記念「九州じゃんがら とんこつ不使用の熊本風らぁめん」新発売

とんこつ不使用の熊本風!? 豚骨不使用どころか動物性食材も化学調味料も “いっさい使わずに” 作りあげたカップラーメン新登場! 同じようなコンセプトのT’sレストラン監修ヴィーガンヌードル（VEGAN NOODLES）を展開しているニュータッチことヤマダイより、毎年恒例となっている「九州じゃんがら」監修シリーズから “完全ヴィーガン仕様” の新商品がリリースされました。

出典：ヤマダイ「九州じゃんがら とんこつ不使用の熊本風らぁめん」1月新発売!

東京で人気のラーメン店「九州じゃんがら」の創業35周年記念商品として開発し、ラーメン評論家・石山勇人氏の推薦も得た新製品で、カップ麺の発売と同時に九州じゃんがら全7店舗で「熊本マー油のビーガンらあめん」（税込880円）も提供開始。このジャンルを同店は一歩進んだ「ホールプラント（Whole Plant）らあめん」と捉え、すでに登録商標も済ませています。

日本航空国際線機内食「JAL特製『九州じゃんがら』ヘルシーラーメン」「濃い口醤油のビーガンらあめん」「和風ゆず塩ビーガンらあめん」に続く第4弾のラインナップで、今回のカップ麺も同じコンセプトを掲げている店舗連動型。スープには焙焼小麦粉や昆布粉末、ねりごま、シイタケエキス、粉末野菜などを使い、具材にも大豆ミートを採用するなど、なかなか面白そうな新作が出ました。

セブンイレブン

レンジ麺「一風堂監修 博多とんこつラーメン」新発売

コンビニで人気のレンジ麺に「一風堂」が監修した “ガチの” 博多とんこつラーメン新登場! こちらは常温保存可能な即席カップ麺ではないのですが、言わずと知れた福岡発祥の大御所「一風堂」関連の新商品で、2019年10月に新容器を採用し始めたセブンイレブンのレンジ麺（電子レンジ加熱専用のカップ入りチルド麺）からの新作という、かなり期待できそうな一杯。

出典：セブン-イレブン・ジャパン「長時間炊きだした濃厚なスープ! コシのある細麺!『一風堂監修 博多とんこつラーメン』新発売 1月15日（水）より順次、全国のセブン‐イレブンにて発売

2019年10月の全面リニューアル以降、セブンイレブンの一部を除くレンジ麺は、麺とスープが中皿によって隔てられ、麺の品質向上と同時に従来のゼラチンスープからストレートスープに変更するなど、かなり大幅な進化を遂げています。その進化したレンジ麺から「一風堂」の豚骨ラーメンがリリースされるということで、思わずピックアップせざるを得ませんでした。

スープには豚ガラやゲンコツなど、特定の部位を指定した豚ガラのみを使用し、長時間炊き出すことで濃厚な味わいとコクを実現。麺は歯切れのいい細麺を採用していて、他社コンビニ製品と圧倒的に違うのは、電子レンジ加熱中に “蒸し麺の状態になる” こと。具材にはチャーシューに青ネギ、辛味きくらげ、もやしをトッピングということで、まず間違いないでしょう（※ただし沖縄での販売は未定）。

今週注目のカップ麺と展望

ようやく年末年始モードが解除され、各社本腰を入れてきた2020年第2週。やはり今週もっとも注目したい新作カップ麺は、日清ラ王史上初となる二郎系の高級カップラーメン「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」がダントツで、さらに「カップヌードル 味噌 ぶっこみ飯」や「カップヌードル ビッグ」の謎肉増量など、日清食品が強気の姿勢。

しかしながらマルちゃんの湯切り正麺カップ第5弾「汁なし黒マー油担々麺」やエースコックの「ストライク軒」、ニュータッチ×九州じゃんがら「とんこつ不使用の熊本風らぁめん」などの新展開も見逃せません。他、遅れて発売される「一風堂」のレンジ麺も睨みつつ、新商品を中心にレビューしていきますので、今週も一緒にカップ麺を楽しんでいけたらなと思います。

メーカー未公開情報あり! カップ麺マル秘リスト

それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。中にはネットで商品名を検索しても出てこないメーカー未公開のタイトルも混ざっているため、発売日が変動する、またはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいの気持ちで話のネタにでもご活用ください。