どうも、taka :aです。
この記事では、2019年12月16日(月)に新発売とリニューアルを予定している「カップ麺の新商品一覧」をまとめ、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の特徴と見所を画像付きで解説、今週の注目カップ麺を選定します。
コンビニの新商品や新作カップ麺(カップラーメン、カップ焼そば等)の最新情報、話題のニュースが気になる方は(こっそりメーカー未公開の新発売予定リストも公開しているので)、よろしければ最後までご覧ください。
今週の新商品 新作カップ麺リスト
▼日清食品
・日清のどん兵衛 年明けうどん / 193円(全国)
・All-in PASTA / 400円(通販限定)R
・All-in PASTA 粗挽き牛肉の旨みあふれる濃厚ボロネーゼ / 600円(通販限定)R
・All-in PASTA バジルが香り立つ本格ジェノベーゼ / 600円(通販限定)R
・All-in PASTA 真っ赤なトマトのスパイシーアラビアータ / 600円(通販限定)R
▼東洋水産(マルちゃん)
・味噌バター味ラーメン / 220円(全国)
▼サンヨー食品(サッポロ一番)
・タテ型 ポケモンヌードル しょうゆラーメン 限定パッケージ / 193円(全国)
・タテ型 ポケモンヌードル うどん 限定パッケージ / 193円(全国)
・和ラー 乃木坂46限定パッケージ 博多 鶏の水炊き風 / 193円(全国)R
・和ラー 乃木坂46限定パッケージ 三重 伊勢海老汁風 / 193円(全国)R
・和ラー 乃木坂46限定パッケージ 北海道 札幌スープカレー風 / 193円(全国)R
▼エースコック
・スーパーカップ1.5倍 ブタキム蕎麦 / 220円(全国)
▼寿がきや食品
・冬のコク塩ラーメン / 238円(沖縄除く全国)
▼ローソン
・青ネギオイル仕立てのネギバカ にんにく塩ラーメン / 211円(全国)
※2019年12月17日(火)発売 / サンヨー食品
▼ファミリーマート
・とら食堂 ワンタン麺 / 268円(全国)
※2019年12月17日(火)発売 / 明星食品
・「R」表記はリニューアルです
日清食品
「日清のどん兵衛 年明けうどん」新発売
令和最初の年明けは「どん兵衛」の縁起物 “年明けうどん” で幸せ祈願!「年明けうどん」とは、元旦から1月15日までに食べる饂飩(うどん)及びそれに準ずる商業的なイベントのことで、純白のうどんに紅(あか)い具材を添えて験を担いだたもの。新たな麺食行事の普及を目的とし、2008年7月14日に設立された「さぬきうどん振興協議会(香川県)」が提唱し始めました。
「日清のどん兵衛 年明けうどん」が初めて発売されのは、さぬきうどん振興協議会が本格的に活動を初めて1年後となる2009年12月21日。以来、「ごんぶと」と交互に新商品を展開しながら年明けうどんの普及に努め、ときには両ブランドから同時に年明けうどんを発売するなどして市場の活性化を図っていたのですが、「ごんぶと」は2年ほど前に人知れずブランドごと自然消滅して廃盤——
そして2018年は「どん兵衛」も年明けうどんを休んでいたのですが、今年は令和最初の1年という節目もあり、ファン待望の復活を遂げました。しかし——例年通り梅干しと寿かまぼこは搭載されているものの、効果的だった “よろこんぶ(とろろ昆布)” を廃止して「刻み揚げ」を導入。かきたまもパッケージ写真ではスクランブルエッグ系の具材に見えるなど、以前とは雰囲気が大幅に変わっているかもしれません。
東洋水産(マルちゃん)
「味噌バター味ラーメン」新発売
寒い季節にピッタリなマルちゃん冬の定番カップ麺「味噌バター味ラーメン」が今年も登場! こちらも気鋭の新商品ではなく、どちらかというとリニューアル的な季節の定番商品で、安心と信頼の実績を誇るマルちゃん味噌バター味ラーメンの新作。味噌バター系のカップラーメンといえば先週、エースコックのスーパーカップ1.5倍からも再販されましたが、いつも安心して楽しめるのは東洋水産の味噌バター味。
エースコックのバター状ブロックは個包装になっているのに対し、東洋水産のバター風キューブは基本的にノーガードなのですが(※剥き出しの状態で容器の中に入っている)、バターのコクと香りはエースコック以上に強く、それでいて味噌は柔らかい白味噌仕立て。2012年〜2013年あたりは “焦がし味噌” を推していましたが、ここ最近の味噌バター味は気を衒わない方向性にあります。
今回の2019年バージョンも基本に忠実で、しかしながら前回の2018年12月バージョンと比較してコーンを増量し、スープの生姜とニンニクの風味も強め、よりパンチのある味わいに仕上げているとのこと。おそらく例年通りの流れを急に逸脱することはないと思いますし、すでに昨年の時点で麺は新世代系のナチュラルウェーブ麺に切り替わっていたので、今年も危なげなく楽しめそうですよ。
サンヨー食品(サッポロ一番)
「和ラー 博多 鶏の水炊き風」リニューアル
新! 郷土料理ラーメン。「和ラー」が乃木坂46の限定パッケージになってリニューアル! というわけで2019年12月中旬より、既存の「和ラー」シリーズ3品「博多 鶏の水炊き風」「三重 伊勢海老汁風」「北海道 札幌スープカレー風」が乃木坂46の限定デザインに順次変更されるらしく、中身は変わらないようなので、これを機に「和ラー」とはなんぞや? というのを復習しておきましょう。
和ラー(わラー)とは、「能登 海老汁風」「博多 鶏の水炊き風」「津軽 帆立貝焼き味噌風」の3品からスタートしたサンヨー食品の高コスパ・ハイクオリティな和風カップ麺ブランドで、第1弾が初めて発売されたのは2016年10月17日。中でも一番人気のフレーバー「博多 鶏の水炊き風」は、これまで幾多のリニューアルを乗り越え、常にレギュラーの座に君臨し続ける実力の高さ。
ノンフライ麺にも引けを取らない密度感のある油揚げ麺は、税別193円(デビュー当時180円)のレギュラー商品とは思えない油揚げ麺らしからぬクオリティの高さを誇り、「鶏の水炊き風」におけるスープは鶏の骨っぽさまで打ち出した上質なもの。さらにテーマは “鍋” らしく具材も充実の内容で、その品質は3年前の発売当初よりマイナーチェンジを繰り返しながら維持されています。
「和ラー 三重 伊勢海老汁風」リニューアル
続いて「三重 伊勢海老汁風」が初めて発売されたのは、遡ること2年と2ヶ月半前の2017年10月2日。「和ラー」は基本的に3フレーバー体制で展開されており、三重の伊勢海老汁風は第1弾「能登 海老汁風」の後継的な新商品として、当時「秋田 きりたんぽ鍋風」と同時に登場。あまりにもデビュー作の「能登」が秀逸すぎたので、つい発売当初は厳し目に評価してしまったのですが、こちらも2年以上続く人気フレーバーとして定着。
三重県産伊勢海老粉末(えび粉末に占める割合20%)を使用した当時のスープは実に芳ばしく、味噌の風味も中京地区の豆味噌を彷彿とさせるキレのあるタイプで、イメージンとしては伊勢の民宿で朝ご飯に出てくる汁物のようなテイスト。例に漏れず「和ラー」独自の “高密度製法めん”(※セブンプレミアムなど一部のブランドでも稀に採用)を搭載し、安定のクオリティでレギュラーの座を獲得しました。
最終リニューアルは2019年3月、現在も三重県産伊勢海老を丸ごと使用した伊勢海老粉末の豊かな旨みを踏襲し、高密度製法めんの品質は言わずもがな。さらに「和ラー」は “発見! 和ひるごはん” と題し、カップ麺のスープに「おにぎり」を入れる “おにぎり雑炊” を公式が推奨しているのも特徴で、「三重」でのおにぎりランキングは1位・梅、2位・エビマヨ、3位・明太子となっています。
「和ラー 北海道 札幌スープカレー風」リニューアル
そして、新作のバトンタッチが激しいサードパーティ・2019年12月現在のレギュラーは、北海道の人気ご当地グルメをアレンジした「北海道 札幌スープカレー風」が担当。「博多」と「三重」は2017年10月から固定されていて、前述の「秋田 きりたんぽ鍋風」は2018年3月発売「宮城 仙台牛使用 テールスープ風」に変わり、次は2018年10月発売「北海道 かにすき風」、そして2019年3月発売「神戸 関西すき焼き風」に続く新商品として参戦しました。
「北海道 札幌スープカレー風」が発売されたのは、2019年10月7日と比較的に新しく、先ほど並べた歴代の発売日を見るとパターンが予測できるように、サードパーティは “毎年3月と10月に既存品と新商品が交代している” ということが分かります。つまり、この流れが2020年も崩れなければ、次に「和ラー」から出る新作カップ麺は “2020年3月に発売される可能性が高い” ということ。
「博多」と「三重」は定番なので、いつも行くスーパーにも常備されているのですが、前回の「神戸 関西すき焼き風」は当地域で一度も見かけることがないまま終売。そして「北海道 札幌スープカレー風」も売ってないため目下捜索中——とりあえず今回のリニューアルは、限定パッケージの採用が主な変更点となっているようなので、これを機に取扱店が増えるかもしれません。
エースコック
「スーパーカップ1.5倍 ブタキム蕎麦」新発売
エースコックのロングセラー商品「ブタキム」に初の和蕎麦メニュー!? 発売26年目を迎えた元祖豚キムチラーメンにシリーズ初の “日本蕎麦” を採用した新製品が登場! 1993年に業界初の豚キムチ系カップ麺として登場し、2012年4月2日にシリーズ初のコンビニ限定商品「スーパーカップ1.5倍 燃えろ! 豚キムチラーメン」を発売(※その翌2013年10月14日から「ブタキム」という愛称を正式に採用)。
意外と最近の2016年12月19日に同シリーズ初の和風タイプ「ブタキムうどん」を発売しているため、今回が初めての和風アレンジではないのですが、比較的にフレキシブルなうどんと違い、どちらかというと和蕎麦は保守的なジャンル。近年、ラー油入り蕎麦を中心とした変わり種の蕎麦も定番化してきましたが、おそらくカップ麺で豚キムチ豚骨醤油×和蕎麦の組み合わせは前例がありません。
麺は油で揚げた熱湯5分の太蕎麦で、スープは鰹出汁(だし)を配合した和風ブタキムスープにアレンジ。エースコックは先月、「麺屋武蔵×かんだやぶそば 前代未麺 ヤバそば」という話蕎麦×豚骨×黒マー油の新作をローソン限定でリリースし、独特の世界感を見せつけてきたところ。今回も和蕎麦×和風豚骨×豚キムチという前代未聞の組み合わせで、がっつり系の年越しそば需要も狙っているのかも‥‥?
寿がきや食品
「冬のコク塩ラーメン」新発売
“鶏ガラ・豚骨・白菜の旨味” たっぷりの背脂がスープの表面を覆う寿がきや冬の風物詩「冬のコク塩ラーメン」が今年も登場! 初めて「冬のコク塩ラーメン」が発売されたのは、平成20年(2008年)の冬——今年で発売12年目の冬を迎える息の長いシリーズで、昨年は2018年11月12日に発売。そのため今年は新商品が出ないのかと危惧していたところ、無事に発売が間に合いました。
出典:寿がきや食品「TOP > 商品情報 > 冬のコク塩ラーメン」
寿がきや食品「冬のコク塩ラーメン」とは、冬の寒い季節に食べたい「熱々」で「コクのある」ラーメンがコンセプトの冬季限定カップ麺で、今年は豚の旨味を強化するスタンスでリニューアル。発売11年目の前回は「こだわりの塩」をテーマにし、「カンホアの塩」(ベトナム産天日塩)とモンゴル産の岩塩「天外天塩(てんがいてんえん)」を採用していたので、きちっとマイナーチェンジされている模様。
同じく冬季限定商品に「コク味噌ラーメン」もあるのですが、12月中旬になっても新作発表がないため、おそらく2019年の味噌は休業と思われます。ちなみにニュータッチことヤマダイ株式会社が先月4日、一足先に「凄麺 冬の塩ラーメン(15代目)」を発売しているため、よきライバルが揃いました。凄麺は今年、史上最強の白菜と生おろしニンニクで攻めてきたので、寿がきや食品のアプローチに注目ですね。
ローソン
「青ネギオイル仕立てのネギバカ にんにく塩ラーメン」新発売
やる気のないパッケージで逆にインパクト抜群の新作「ネギバカ」爆誕!! こ、こいつ‥‥どっかで見たぞw というわけで知る人ぞ知る斬新でシュールなパッケージが話題の米菓(おかき)「三真 ネギバカ」とコラボした新商品で、製造はサッポロ一番ことサンヨー食品が担当。しかも「青ネギ」仕立ての「にんにく」塩ラーメンという、ゆるいパッケージのわりに食後のハードルが高そうなカップ麺が現れました。
出典:ローソン「Home > 商品・お得情報 > オリジナル商品 > サンヨー 青ネギオイル仕立てのネギバカ にんにく塩ラーメン」
「ネギバカ」とは、これまたシュールで可愛いパッケージの「ラッキーマヨネーズ」らと肩を並べる株式会社三真(さんしん)の看板商品で、すべてのネギバカたちに贈る、バカなくらいネギを感じるおかきとして発売。本家おかきも青ネギオイル仕立ての味付けで、にんにくパウダーや黒こしょうによるパンチの効いたテイストも然る事乍ら、昆布の旨みと粋なワサビの隠し味もポイント。
今回の新作「青ネギオイル仕立てのネギバカ にんにく塩ラーメン」は、そんな「ネギバカ」の味をカップラーメンで再現したローソン専用の新商品で、たっぷりのネギ具材と青ネギオイルを組み合わせているとのこと。にんにくの効き目やネギの量、そもそも具材はネギだけなのかなど、中身が完全に予測できない真っ白なパッケージも戦略ですよね。ちなみに同日、「ポテトチップ 青ネギオイル仕立てのネギバカ」という関連商品のポテチも発売されます。
ファミリーマート
「とら食堂 ワンタン麺」新発売
福島・白河は “とら系ラーメン” の総本山「とら食堂」の新作カップ麺が数量限定で再び登場!「とら食堂 ワンタン麺」とは、福島・白河ラーメンの人気店「とら食堂」監修の “ご当店カップラーメン” で、昨年もファミリーマート(※当時はサークルK・サンクスを含む)限定商品として発売。前回の発売日は2018年10月23日、今年もコンビニ専用商品として、同じく「ワンタン麺」が再現されました。
出典:ファミリーマート「HOME > 商品情報 > 加工食品 > とら食堂 ワンタン麺」
「とら食堂」のカップ麺といえば、昨年までサンヨー食品が一貫して製造を担当していたの対し、なんの前触れもなくメーカーを明星食品に鞍替えして驚いたのも記憶に新しいところ。今年も明星食品の平打ちノンフライ太麺を使用した新製品ということで、厳密には純然たる新作ではなく再販売の立ち位置になるのですが、ファミリーマート通常価格は税込278円から税込289円に値上げされています。
値上げについては今年6月の価格改定による影響だと思うので、仕方のない項目ではあるものの、税込289円といえば生半可な仕上がりでは許されない値段。「とら食堂」は1969年(昭和44年)に創業したラーメン店で、通称 “とら系” と呼ばれるジャンルの総本山。実は昨年の「とら食堂 ワンタン麺」は、このブログで超絶高評価を叩き出しているので、今年も値段の壁を越えてくるかもしれません。
今週注目のカップ麺と展望
後日、セブンイレブンやミニストップからノーアナウンスの新作カップ麺がリリースされるかもしれませんが、やはり年末の煽りを受けて新商品が少ない12月第3週——しかしながらシュールなパッケージに身を包む「ネギバカ」のカップラーメンに「どん兵衛 年明けうどん」の復活、さらに48年以上続くカップめん史上の中でも前例がないかもしれない「ブタキム蕎麦」など、なかなか侮れない布陣。
さらに季節の定番「味噌バター味」や「冬のコク塩」他、ファミマの「とら食堂 ワンタン麺」も今週注目のカップ麺。これから年末年始にかけて新製品の枠が少ない分、定番なのにマイナーな商品や人気のコンビニチルド麺・冷凍麺も紹介できそうですし、昨年から要望が多かった年間ランキング2019の発表などネタは尽きないので、今週も一緒にカップ麺を楽しんでいけたらなと思います。
メーカー未公開情報あり! カップ麺マル秘リスト
それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。中にはネットで商品名を検索しても出てこないメーカー未公開のタイトルも混ざっているため、発売日が変動する、またはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいの気持ちで話のネタにでもご活用ください。
・マルちゃん正麺 カップ がっつり系豚骨醤油(二郎系?)
・タテロング わかめラーメン しじみだし・しょうゆ
2019年12月30日
・驚愕の麺2.0玉 四川風麻辣麺
2020年1月6日
・明星 一平ちゃん夜店の焼そば 焦がしにんにくたまり醤油
・明星 狼スープ 濃厚味噌らーめん
2020年01月13日
・たらこ味焼そばモッチッチ だし塩仕立て
・ストライク軒 シンカー蛤だし鶏白湯
・ニュータッチ 九州じゃんがら とんこつ不使用の熊本風らぁめん
2020年01月20日
・タテ型 飲み干す一杯 札幌 海老味噌ラーメン
・タテ型 飲み干す一杯 仙台 辛味噌ラーメン
・タテ型 飲み干す一杯 横浜 豚骨醤油ラーメン
・タテ型 飲み干す一杯 名古屋 味噌煮込みうどん
・タテ型 飲み干す一杯 博多 背脂とんこつ
・MEGA鶏 濃厚鶏まぜそば
・ペヤング 牛タン塩やきそば
2020年01月27日
・スーパーカップ1.5倍 担担うどん シビれるウマさ麻辣味 超やみつきラー油仕上げ
・スーパーカップ1.5倍 鶏南蛮そば ガッシリ食感厚切太そば 超やみつき黄金鶏油仕上げ
・全国ラーメン店マップ すすき編 ラーメン空監修 辛味噌