どうも、taka :aです。
本日の一杯は、セブンプレミアムのカップ麺「蒙古タンメン中本」シリーズのアレンジレシピ、「蒙古タンメン中本 北極カルボナーラ」の調理・実食レビューです。
ツイッターで話題になった廃人飯「蒙古カルボナーラ」を激辛の極地「北極ラーメン」で作ってみた結果‥‥
実際に食べてみた感想はもちろん、作り方のコツや注意点も丁寧に解説します。よろしければ、最後までお付き合いください。
蒙古タンメン中本 北極カルボナーラ
「蒙古カルボナーラ(もうこカルボナーラ)」とは、とあるユーザーが何気なくツイッターに投稿したレシピから爆発的に広まったアレンジで、スープありの “カップラーメンをフライパンで焼く” という斬新なレシピ。このブログでは元ネタに一手間加えたオリジナル版を作ってみたところ、強烈に中毒性の高い廃人飯が爆誕しました。
その調理後写真が上記の「蒙古カルボナーラ・改」で、激辛ではない通年商品の「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨味噌」を使って調理したものです。いつもなら熱湯を注いで5分待機、別添の辛味オイルを入れて混ぜるだけのカップラーメンなので、それと比較したら手間を要しますが、休日に時間を持て余していたら試す価値あり。
今回その激辛バージョンで作ったらどうなるのか——という “ぶっつけ本番” の挑戦なんですけど、ただ蒙古カルボナーラが辛くなるわけではありません。というのも「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」と「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」は、具材の構成はもちろんスープの味も大きく違います。
通年商品の「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」は、読んで字の如く辛旨(からうま)のバランスを重視した作りになっていて、激辛好きには物足りない辛さレベルではあるものの、逆に辛い食べ物が苦手な人にとっては余裕で辛口。でも、頑張ったらクリア可能かな‥‥という絶妙な辛さ。
「タンメン」らしくキャベツ、味付豚肉、人参、キクラゲと具沢山で、お店の看板メニュー「蒙古タンメン」と同じように豆腐も入り、濃厚な味噌の旨味に野菜の調理感を閉じ込めた、まさに不動の人気商品なのにも頷ける完成度。なおかつコンビニのセブンイレブンで買っても税込204円(※2019年8月現在、同列商品は税込232円)というコスパの高さも見逃せません。
その「辛旨味噌」は通年商品ですが、「北極ラーメン」は数量限定商品で、とにかく辛さが桁違い。2018年〜2019年現在は例年以上に “激辛” を名乗るカップ麺の新商品が多く、数年前と比較して圧倒的に辛さレベルの水準がアップしている中、蒙古タンメン中本の「北極」は文句なしの激辛レベル。
現在は実店舗でもグランドメニューに掲載されていますが、もともとは先代・中本正氏が考案した常連客用の裏メニューで、「北極ラーメン」は “辛さだけを純粋に味わうもの” という定義から、具材はシンプルに豚バラ肉とモヤシが基本。それはカップ麺にも受け継がれ、定番の「辛旨味噌」とは具材の構成も違います。
さらに大量の “すりごま” と大きな “フライドガーリック” のパンチが印象的で、野菜の旨味よりも味噌、ゴマ、ニンニク、動物系のコクに特化しているワイルドな方向性。というわけで、もしかすると “相性が悪い” おそれも——とりあえず「蒙古カルボナーラ・改」と同じような手順で調理しますが、いざ始めてみたはいいものの、ちょっと味の想像がつきません。
アレンジに必要なもの
今回のアレンジに必要な材料は、「にんにく」「とけるチーズ」「生卵」「ベーコン」「黒胡椒(粗挽)」と一般のスーパーで購入できるものばかり。にんにくはチューブで大丈夫ですし、とけるチーズはスライスでもシュレッドでも加熱用なら種類を問わず、ベーコンは厚切りが理想ですが、写真のように使い切りの横着タイプもあるので、それを使えば楽チンです。
ただし、カップ麺の「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」はセブン&アイのプライベートブランド「セブンプレミアム」なので、基本的にはセブンイレブン及びイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートでしか購入できません。それも発売開始時 “すでに生産終了商品” なので、いま市場に出回っているものと店頭在庫限り。
2019年8月24日現在、まだセブンイレブンの店頭やイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でも購入可能ですが、だいぶ数は減ってきたように思います。ちなみに数ヶ月前、2019年2月23日に発売された北極ラーメンの姉妹品「北極ブラック」で蒙古カルボナーラを作ってみたんですけど、正直イマイチ(花椒の痺れが邪魔)で記事はお蔵入りしましたw
カップ麺の製品詳細情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 北極ラーメン 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(S)滋賀県栗東市下鈎21-2 内容量:111g(めん80g) 商品コード:4902105243350(JANコード) 商品サイズ:縦109mm×横109mm×高さ119mm 発売日:2019年07月09日(火) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:縦型ビッグ・大盛サイズ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 湯戻時間:※今回に限り熱湯3分 小袋構成:1袋(極辛オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、チキンエキス、香辛料)、スープ(豚脂、粉末みそ、香辛料、糖類、小麦粉、植物油脂、ポーク調味料、でん粉、食塩、野菜調味油、酵母エキス、乳化油脂、香味油)、かやく(ごま、味付豚肉、モヤシ、フライドガーリック、赤唐辛子、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、増粘多糖類、炭酸Ca、カロチノイド色素、香料、かんすい、トレハロース、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、乳酸Ca、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載) |
実食開始
まず最初にベーコンを炒めるのですが、もちろん焼き加減はカリカリに焼いていただいてもジューシーに脂を残していただいても問題ありません(今回その中間くらい)。そろそろベーコンいい感じかなー、というタイミングで調理中のカップ麺をフライパンに投入するのですが、待ち時間は「熱湯3分」というのが重要なポイント。
通常調理では熱湯5分、けれども今回はフライパンで追加熱するため、その時すでに麺が食べ頃だとベタベタになります。熱湯3分でも簡単にほぐれるので、3分後に「よくかき混ぜて」から「麺と具材」を箸でフライパンに移し(※軽くスープが入っても大丈夫)、まだ “極辛オイルは入れない” でください。
あらかた麺と具材を移し終えたら、投入するスープは目分量で大さじ3杯くらい、そんなに多くありません。それから麺と具材を移す際、もやしがカップから出たがらないので、もしベーコンがない場合ちょっと寂しいかも。お好みでキノコやスライスした玉ねぎを入れるのもアリですね(※スープは入れすぎると異様に味が濃くなるため注意)。
あとは水分が残っている間にチーズとニンニクを入れて、ざっくり絡めたら器に盛り、卵黄・黒胡椒・極辛オイルをトッピングしたら出来上がりです。スープもですがチーズやチューブのニンニクも地味に塩分が強いので、ちょっと控えめに入れるくらいが程よいかもしれません。最初に写真を載せた激辛じゃない蒙古カルボナーラの感想が気になる方は、「蒙古カルボナーラ・改」の記事をご参考ください。
栄養成分表示:1食(111g)当たり
カロリー:517kcal |
参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:517kcal(めん・かやく:394kcal)(スープ:123kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。なお、上記の値はアレンジ前の目安です。 |
北極カルボナーラ(カルボサイド)
前回の「蒙古カルボナーラ・改」と同じように、写真の向かって左側に別添の「極辛オイル」、右側に「ブラックペッパー」、中央に「卵黄」をトッピングしたのですが、キクラゲや豆腐など、様々な具材がないため雰囲気は大幅に異なります。また、チーズとニンニクの影響力は凄まじく、通常版同様カルボサイドに中本らしさはありません。
麺は「辛旨味噌」と同じくガーリックが練り込まれた油揚げ麺で、パスタ系の食感とは違うものの、日清食品らしいスパッとした歯切れの良さが残ります。油で揚げたフライ麺ですが、濃厚なチーズのコクに飲み込まれ、さらにブラックペッパーの清涼感により、油揚げ麺特有の風味は皆無に等しい状態。
濃厚なチーズとベーコンの旨味、黒胡椒のアクセントでカルボナーラ風なのは間違いないけれど、おろしニンニクのジャンクさで一般的なカルボナーラとは違う、でもカルボナーラっぽいw もともと土台の味噌はチーズと同じ発酵食品なので、今回も違和感なく溶け込んでくれますが、旨味の膨よかな「辛旨味噌」よりも男気のある力強いテイストです。
北極カルボナーラ(北極サイド)
対する左側の「北極サイド」にカルボナーラらしさは見られず、天下の極辛オイルを後がけすることで辛さが際立ち、チーズが濃厚だろうと関係なく「激辛」です。もともと土台のスープも辛味が皆無というわけではないのですが、オイル投入前は非常識な辛さではないため、右側の「カルボサイド」からカプサイシンの主張は見られません。
けれども辛味の本丸「極辛オイル」の辛さは容赦無く、ここに “中本成分” が組み込まれているため様子は一変。全体としては「辛旨味噌」よりも甘さが控えめで、野菜の調理感は目立っておらず、かわりに動物系の厚みとカプサイシンの攻撃性がゴリゴリに主張してくるのと、オイルを投入したほうが味噌や胡麻などの中本らしさが引き立つように感じるから不思議。
極辛オイルとベーコンの相性も絶妙で、にんにくの攻撃性とカプサイシンを纏った激辛ベーコンは白ご飯との相性も抜群(ベーコンはカリカリに焼くと全体がシャープになり、軽めに焼くと体感的な旨味の濃度が増すので、お好みにより加減してください)。とりあえず辛い食べ物が苦手だと厳しい辛さレベルになりますが、中央の「卵黄」を崩すと——
北極カルボナーラ(卵黄崩壊後)
卵黄を崩す前からチーズで濃厚こってり状態にあった北極カルボナーラですが、卵黄を崩すと全体の濃度が飛躍的に高まり、異様な中毒性を醸します。もちろん、のっけから崩して食べるのもアリですけど、中央に鎮座させたまま中盤まで崩さないように余熱を通すと卵黄のコクがアップするので、ちょっと待ってから崩すのがオススメ。
ベーコン、黒胡椒、チーズに卵黄のコクが重なると、いよいよカルボナーラらしさに拍車がかかり、ねっとり濃厚で胃にキますw「辛旨味噌」よりも野菜の甘みなどが控えめなので、やや中毒性でいえば劣る面もありますが、ほぼほぼチーズやら卵黄やらに土台は掌握されるため、土台がラーメンでも違和感はありません。
そして北極サイド+卵黄の相性も申し分なく、卵黄×極辛オイル×ベーコンの燻製感は手放しに好相性で、なおかつ卵黄を入れても辛さレベルは “激辛” です。もちろんチーズと卵黄、さらにカプサイシンは油溶性なので、ベーコンから滲み出る脂の緩和作用も働きますが、ぶっちぎりで辛い。でも、うまい。カルボサイドと左右に分けて食べれば、3度も4度も美味しいですよ。
まとめ
やはり「蒙古カルボナーラ」に最適なのは激辛じゃない「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」で、仕上がりの表情は大幅に異なります。あの絶妙な “辛味オイル” だからこそ出せる中毒性の高い味わいとはベクトルが違う分、どうしても実食中は軽い中本ロスに陥ったりもしたのですが、鋭いカルボナーラという世界観は独特で、また違ったポテンシャルの高さを感じました。
だいぶ男気のある仕上がりは個性的ですし、この極端に辛い攻撃性の高さは「北極」ならではの魅力。とりあえず “極辛オイルは後入れ” で、なおかつ “片側にだけかける” のもポイントです。残ったスープと白身はフライパンに入れて加熱し、白ご飯を入れて軽く煮込むと簡単かつ激ウマなので、最後まで余すことなく楽しめますよ(※そこにチーズとキムチ入れるとヤバイです)。