明星×東京デザイン専門学校コラボ「夜更けの〆ラーメン 梅香るしじみだし塩味」は文字通り飲み〆用なのか

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年11月27日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 東京デザイン専門学校コラボ 夜更けの〆(シメ)ラーメン 梅香るしじみだし塩味」の実食レビューです。

あったらいいな、デザイン起点の商品企画「MYOJO DESIGN PROJECT」第5弾は東京デザイン専門学校とタイアップ!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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明星×東京デザイン専門学校コラボ 夜更けの〆ラーメン

MYOJO DESIGN PROJECT(明星デザインプロジェクト)とは、即席カップめんの開発において終盤のプロセスだった「デザイン」を起点とする企画で、SDGs(持続可能な開発目標)の “Sustainable Development Goal 17” に掲げられた「実施手段を強化し『持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップ』を活性化する」の達成に貢献するために発足。

明星×東京デザイン専門学校の概要

今回の新商品「明星 東京デザイン専門学校コラボ 夜更けの〆ラーメン 梅香るしじみだし塩味」は、明星食品と学校法人原宿学園・東京デザイン専門学校が共同開発した即席カップめんで、同校の生徒が提出した企画書とデザイン案を起点に、130作品の中から選び抜かれた丸山菜々子さん作「夜更けの酔いざめラーメン」をベースにしたカップラーメンです。

これまでのタイアップを振り返ってみると、明星デザインプロジェクト第1弾・白坂萌さん作「明星 東京デザイン専門学校コラボ メキシカンナチョスヌードル」及び「同 メキシカンナチョス焼そば」(2020年11月2日発売品)を皮切りに、第2弾・森田咲月さん作「明星 モード学園コラボ 金曜日のにんにくラーメン 豚骨醤油」(2021年2月15日発売品)

第3弾・地住晴花さん作「明星 東京デザイン専門学校コラボ ガーリック香る ペペロンチーノ風まぜそば」(2021年11月21日発売品)、第4弾・丸山るいさん作「明星 モード学園コラボ 七味もうぶっかけといた肉うどん 甘辛濃醤油」(2022年12月5日発売品)と続いたので、今回の「明星 東京デザイン専門学校コラボ 夜更けの〆ラーメン 梅香るしじみだし塩味」はプロジェクト第5弾に該当する一杯。

(左)丸山菜々子さんのデザイン /(右)完成品

デザインを考えた丸山菜々子さん曰く “お酒を飲んだ後にしじみの味噌汁やラーメンなどを食べたくなるのは、あるあるだと思います。そこで2つの良いとこ取りをして、しじみの効果を感じられる優しいラーメンがあったらいいなと思って制作しました。デザインと企画に参加できてとても楽しかったです! 美味しいので、お酒好きな人はもちろんお酒を飲まない人でも食べてみて欲しいです!” とのこと。

パッケージにもオルニチン入り(とうもろこし由来のオルニチン塩酸塩を使用)とあるように、なるほど発売の時期的にも酒飲みからの需要が見込まれる新商品。明星食品曰く、スープは “オルニチンを配合したアサリ、ホタテ、しじみ、昆布がベース” ということで、それらについての旨みはもちろん、興味深いのが「しじみだしに合う梅肉ペースト」という別添の小袋。

アサリ・シジミ・ハマグリなどから旨みを抽出した、濃いめの貝出汁(だし)を特徴とするスープがラーメン業界を席巻し、メディアの間でも “人気のシェル系ラーメン” などと騒がれてブームになった時期もありましたが、そこに梅肉のトッピングは即席カップめん業界でも珍しい組み合わせ。

容器側面に調理方法を記載

パッケージの調理方法には「4分後、梅肉ペーストを入れ、よくかき混ぜてできあがり」と記載されているため、別添の梅肉ペーストは味変用のアイテムではない様子。とはいえベースの貝出汁も気になるので、そういった部分にも注目しながらレビューします。

開封

それにしても配色が素晴らしいですね

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「しじみだしに合う梅肉ペースト」1パックのみで、使い回しの小袋ではなく専用のデザイン。天面には容器の側面に連動した、ちょっと肌寒いけど温かい、そんな夜空を彷彿とさせるイラストをあしらうなど、かなり素敵な雰囲気。

かやくは色鮮やか

かやくは浮き卵、ナルト、メンマ、ネギの組み合わせで、肉具材は入っていませんが、コンセプトは夜更けの〆に嬉しい一杯。二郎インスパイア系よろしくワイルドな食べ応えを打ち出すのではなく、ホッと安心できるような味を目指しているようなので、あえて肉具材は入れなかったのかもしれません。

メーカー希望小売価格は271円(税別)に設定されているため、2023年12月現在の縦型ビッグ製品において事実上の標準となっている価格。スーパーやドラッグストアでの販売価格は店舗ごとに変動しますが、コンビニで購入した場合の税込価格は292.68円になります。私はスーパーで買いましたけど、コンビニではローソンでの取り扱いが多いみたい。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 東京デザイン専門学校コラボ 夜更けの〆ラーメン 梅香るしじみだし塩味
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:84g(めん70g)
商品コード:4902881456494(JAN)
発売日:2023年11月27日(月)
実食日:2023年12月01日(金)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:271円(税別)
購入価格:235円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(梅肉ペースト)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、乳たん白、卵粉)、スープ(デキストリン、梅肉ペースト、アサリエキス、食塩、香味調味料、ホタテエキス、たん白加水分解物、糖類、昆布エキス、しじみエキス、チキンエキス、香辛料(ガーリック、ジンジャー、ペッパー)、植物油脂、オルニチン塩酸塩)、かやく(メンマ、卵、ナルト、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、炭酸カルシウム、かんすい、増粘多糖類、乳化剤、ソルビット、グリセリン、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、香料、酸味料、アカキャベツ色素、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

夜更けに嬉しいノンフライ

麺は油で揚げずに熱風乾燥させたノンフライ麺で、夜更けの〆ラーメンというコンセプト的にも嬉しいポイント。パッケージやプレスリリースにも製法までは記載されていませんが、明星食品の縦型カップ製品なので、おそらくスチームノンフライ製法だと思います。

こうやって見ると具沢山

別添の小袋は後入れなので、フタを剥がしたら内側の線まで熱湯を注ぎ、梅肉ペーストを温めながら‥‥いや、梅肉ペーストだし温めなくていいのかも? などと迷いながら待つこと4分(ひとまず小袋は温めなかった)。時間になったら「しじみだしに合う梅肉ペースト」を投入し、よく混ぜ合わせたら出来上がり——なんですけど、撮影のためにトッピングした状態でステイ。

いつも撮影の後、それを食べ終えてから少し間を置いて2食目を調理・実食しているので、梅肉ペーストによる変化はもちろん、土台のスープにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(84g)あたり
カロリー:308kcal
たん白質:8.2g
脂  質:4.1g
炭水化物:59.6g
食塩相当量:5.3g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:3.2g)
ビタミンB1:0.53mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:138mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:308kcal(めん・かやく:273kcal)(スープ:35kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

柔めの食感は悪くないけど‥‥

3.0

熱湯4分ぴったりでフタを開け、すぐに食べ始めてみたところ、適度な歯応えが楽しめたのですが、粘りやコシの強さに重点を置いたタイプではありません。むしろ、わりと早い段階から柔らかめの食感に変わるため、漠然と胃に優しい感じはしますけど、ちょっと頼りないかな‥‥。

それよりも問題なのは風味

ひとまず頼りない食感については “あり” と思えたんですけど、気になったのがノンフライめん特有の風味。ほかの風味に例えるのは難しいので、ちょっと表現しづらいのですが、ナチュラルな小麦の風味とは異なる雑味がスープに侵食してきます。ある程度は後述する梅肉がカバーしてくれますけど、けっこうマスキング能力が高いので、気になる人は気になるかも。

解説の順番が前後しますが、後述する「梅肉ペースト」が穏やかだったので、もっとガンガンに梅の酸味を強めてノンフライ麺の風味を掻き消すとか、そういったアプローチのほうが綺麗に纏まったんじゃないのかなと思ったりラジバンダリ。あるいは油揚げ麺を‥‥いや、それだと「夜更けの〆」には重たいか。

スープ

そこまでシジミは主張してこない

4.0

別添の「梅肉ペースト」を入れずに味を確認してみたところ、前述したノンフライめん特有の風味が強く滲み出てしまっている状態で、アサリやホタテの個性がピンボケするくらいマスキング。そもそもの貝出汁が弱かったこともあり、二枚貝の個性よりも人工的な要素や香辛料(ガーリック、ジンジャー、ペッパー)のほうが強いなと。

でもって味とは関係ないコメントになりますが、オルニチン塩酸塩って “とうもろこし由来” なんですね。きのこ類にもオルニチンが含まれていることは把握していましたけど、とうもろこし‥‥マジか。

梅の主張は穏やか

続きまして「梅肉ペースト」はショッパさ控えめの甘酸っぱい系で、たとえば箸先に付けてみたり、ちょこっと麺に付けてみたりすると強めに主張してくるのですが、全体に溶かし込むと個性は控えめ。表情はガラッと変わりますけど、めっちゃ梅肉! みたいな目立ちたがり屋ではありません。ほんのりと、やさしく梅の風味を添えてくれる感じ。

実食中は素面(しらふ)だったので、なんとも儚げで美しいアクセントに思えたのですが、飲み〆の一杯を想定すると、もうちょい梅は強めでもよかったかなと思いました(私も例外ではないですけど、だいたいの酔っ払いは味覚が鈍感になりますのでw)

かやく

賑やかだけど少しカオスかもw

3.0

画像では人為的に整列している状態ですが、なかでも浮き卵は混ぜる段階で散り散りになってしまうので、意識して探さないと存在感はイマイチ。ほどよくコリコリ食感のメンマと多めのナルトはイケイケで、こちらから呼んでもいないのに遠慮なく口の中に飛び込んでくるし、ネギがフリーズドライだったことも嬉しいポイントになりますが、欲を言えば貝とか梅のカケラとか、特別な個性が欲しかったです。

総評

3.0

商品名に「梅香る」とあるように、なるほど梅は香る程度の存在感で、しかしながら「しじみだし」の主張は想像以上に弱く、それよりもノンフライめん特有の雑味が目立っていたのが評価の足を引っ張った要因。しじみだし+梅の組み合わせには新鮮味を感じたので、そこは高く評価すべきポイントになりますけど、やさしさを大切にするあまり保守的になったスタンスが裏目に出てしまった感じ。

それこそ酔っ払いが食べてもガツンとくるような、ひとくち含んだ瞬間にシィィジミィィイイ!!!! ウメェェェエエエ!!!! みたいなインパクトがあると面白かったんですけど、仕上がり的には飲み〆よりも素面時の夜食や朝ラーに誂え向きなタイプでした。夜更けの〆に食べる場合、梅干しを崩して入れると化けそうです【author・taka :a(大石敬之)】

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