どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年6月4日(火)新発売、ローソンのカップ麺「みよしの監修 カレーラーメン」(202円+税)の実食レビューです。
ぎょうざに見立てたワンタン入り!? 札幌民のソウルフード “ぎょうざカレー„ の味わいをコンビニ限定のカップラーメンにアレンジ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
みよしの監修 カレーラーメン
みよしのとは、大正初期に札幌の狸小路で営業していた大衆食堂「美よし野」にルーツを持ち、1945年(昭和20年)から狸小路の2丁目で「甘味処」の営業を始め、1967年(昭和42年)5月に餃子専門店「さっぽろ みよしの 3条店」開業の変遷を経て現在に至る「ぎょうざ」と「カレー」が人気の飲食チェーンで、札幌っ子が無性に食べたくなるソウルフードとしての地位を確立した、地元民に愛される存在。
今回の新商品「みよしの監修 カレーラーメン」は、特定のPB(プライベートブランド)ではないけれど、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、留型(とめがた)として開発された限定品で、札幌民に愛されている “みよしの名物・ぎょうざカレー„ の味わいをカップラーメンにアレンジ。カレー風味の餃子? いいえ、違います。
「みよしの」店舗で提供されている「ぎょうざカレー」とは、カレーライスの上に餃子をトッピングしている、それを知らないユーザーから見ると斬新すぎる商品なのですが、1977年(昭和52年)の初登場以来、現在にかけて半世紀弱の歴史を誇っている「みよしの」きっての人気商品。
道産子にとっては当たり前の存在でも、道外民にとっては知る人ぞ知る飲食チェーンのロングセラーを題材にしているため、明星食品がシリーズ化している「地元で愛される推しチェーン」の “北海道発„ にピッタリじゃないか! などと私なんかは思ってしまったんですけど、今回の製造者は大阪府吹田市に本社を構えるエースコック。
エースコックのロゴマーク直下に「イラストはイメージです。本製品に『ぎょうざ』は入っておりません」との注意書きが印刷されているように、よくある○○をイメージしました系の商品なんですけれども、注目すべきは “ぎょうざに見立てたワンタン入り„ という個性的なステータス。
餃子(ぎょうざ)が題材のカップラーメンといえば、2015年(平成27年)9月7日に発売されるや否や話題をさらい、向こう10年の「スーパーカップ」ブランドにおける新商品の中で “初月出荷数No.1„ を維持し続けることになる「スーパーカップ1.5倍 ギョーザパンチラーメン ピリ辛醤油味」の実績を持つエースコック。
2017年(平成29年)11月6日にはセブン&アイ・ホールディングスとの共同開発商品「ご飯にかけるギョーザ味ラーメン」を、2023年(令和5年)1月9日には復刻版「スーパーカップ1.5倍 ギョーザパンチラーメン」を展開しており、なかでも復刻版「ギョーザパンチラーメン」に “新開発の揚げギョーザを搭載していた„ のですが、ぶっちゃけイマイチな仕上がりで‥‥w
今回も昨年と同じ揚げギョーザを使い回しているのであれば、ちょっとネガティブなことになりそうですけど、全体的に餃子の餡やタレの味わいをイメージした商品ではなく、カレーラーメンに餃子のトッピングは珍し過ぎるので、そこには期待しちゃってます。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製ペースト」1パックのみ‥‥ではなく、どうせ容器の中にも粉末スープまみれの小袋が待ち構えているんでしょ? などと。そのように思っていたのですが、マジで今回は「特製ペースト」1パックのみで、おそらく理由は “ぎょうざに見立てたワンタン„ との兼ね合い。
なおかつレギュラーサイズの縦型カップを使用していることから、容器の中に小袋を押し込むと皮が割れる恐れがあるなど、そういった事情があったのでしょう。ちなみに前述の復刻版「ギョーザパンチラーメン」に使われていた「揚げギョーザ」は、原材料名の表記も「揚げギョーザ」だったんですけど、こちらは「ワンタン」と記載されているため、あくまでも “ぎょうざに見立てたワンタン„ を使用している様子。
ローソン標準価格は、1食あたり202円(税込218円)に設定されているため、ローソンPBの即席カップめん・レギュラーサイズ各種(税込168円)や「麺大盛り」シリーズ(税込198円)よりも高めの部類に入るのですが、たとえば「カップヌードル」(税込254円)を引き合いに出すと、それよりは手に取りやすい価格帯に位置しています。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:みよしの監修 カレーラーメン 製造者:エースコック株式会社 製造所:東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1) 内容量:62g(めん45g) 商品コード:4901701404925(JAN) |
発売日:2024年06月04日(火) 実食日:2024年06月06日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 小売価格:202円(税別) 購入価格:218円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:290ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製ペースト) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、チキンエキス)、スープ(還元水飴、糖類、野菜ペースト、食塩、ポーク調味料、香辛料、カレー粉、カレールゥ、植物油脂、オニオンエキス、ビーフエキス、中濃ソース、香味調味料、おからパウダー、トマトケチャップ、チャツネ、乳化油脂、たん白加水分解物、チキン調味料、リンゴペースト、酵母エキス、ビーフ調味料、全卵粉)、かやく(ワンタン、人参、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、炭酸Ca、カラメル色素、重曹、かんすい、香料、甘味料(カンゾウ、スクラロース、アセスルファムK)、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、乳化剤、カロチノイド色素、微粒二酸化ケイ素、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・オレンジ・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。そして優しく漂ってくる、親しみやすいカレーの香りにホッ。エースコックの揚げ油に由来する特有のニオイも比較的に弱いので、残す不安は “必ず、ワンタンの上に充分熱湯を注いでください„ との注意書きがフタ上に記載されているワンタンの戻り具合。
フタの上に「特製ペースト」をのせ、温めながら待つこと3分。時間になったら「特製ペースト」を “よくもみほぐし„ てから加え、しっかり混ぜ合わせたら出来上がり。見るからにワンタンの皮が戻っていないので、そこには引き続き不安なポイントになりますが、なるほど餃子っぽい形状は個性的。
ちなみに “とろみ成分が粉末スープに仕込んであった„ ので、調理の際は溶け残りが発生しないよう丁寧に混ぜ合わせてください。それでは、念のため(たぶん大丈夫だと思いますけど)香辛料の辛さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(62g)あたり |
カロリー:257kcal たん白質:5.5g 脂 質:8.9g 炭水化物:38.6g 食塩相当量:3.8g (めん・かやく:1.4g) (スープ:2.4g) ビタミンB1:0.48mg ビタミンB2:0.25mg カルシウム:187mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:257kcal(めん・かやく:216kcal)(スープ:41kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ラーメンというかヌードルっぽい
ラーメンは「中華そば」や「支那そば」と同じ意味を持つ単語で、ヌードルは「麺」を意味する単語から “ラーメンというかヌードルっぽい„ という表現は冷静に考えると変なんですけどw お店のラーメンをイメージしているのではなく、系統的に「カップヌードル」っぽいよね、みたいに解釈していただけたら。
「みよしの」店舗ではラーメンも提供しているようですが、その中華麺をイメージしたと思しきポイントは皆無に等しく、いかにもカップラーメンらしい仕上がり。ただ、熱湯3分きちんと待ってから食べ始めると、コリッとした歯応えが心地よく、加水率が低めの質感から、スープの掴みも悪くありません。
またエースコックの油揚げ麺といえば、途中で例に引いた「スーパーカップ」を筆頭に、特有のニオイが目立つ傾向があるところ、こちらは比較的に穏やか。後述するカレーの系統も穏やかだったので、揚げ油に由来する風味が目立たない仕様には好感が抱けました。しかしながら調理前の麺重量は45gとなっていたので、だいぶ少ないです[例:カップヌードル(めん65g)]。
スープ
優しさしかない
まずは「特製ペースト」を加えずに食べてみたところ、ちゃんとカレーの風味は感じるのですが、濃さとしてはイマイチで、とろみは強く、味の輪郭が完全にピンボケしている状態。しかし、そこに「特製ペースト」を加えると一変。引き続き刺激的な香辛料は控えめで、市販のカレールゥだと「甘口」に分類されそうなくらい、マイルドな味わいなのですが‥‥
「特製ペースト」に含まれる野菜のコクも然る事乍ら、なかでもフルーティな「チャツネ」と「中濃ソース」のアクセントが特に効果的。あくまで筆者のイメージからの発言になりますけど、カレーライス用のカレーというよりも “カレーパンの中に入っているカレー„ みたいな。伝わりますかねw なんにせよ、これ系統のカレーを即席カップめんで味わう機会がなかったので、けっこう新鮮でした。
かやく
しばらく沈めておくのが吉
きちんとワンタンめがけて熱湯を注ぎ、時間も守ってフタを開けたところ、ワンタンは麺の上に座している状態。つまり “フタを閉めてからは蒸らされているだけ„ なので、皮が部分的に硬いまま。しばらくスープに沈めていても、頑固な部分は最後までパキッとした食感を残します。これはエースコックのワンタンあるあるなので、もはや慣れるしかないのかもしれない。
中の餡は何味なのかと問われたら、ほかに例えられる食べ物が思い浮かばないので、返答に困るタイプになるんですけど、やや生姜が強く、味付けは濃いめ。それが餃子っぽいかはさておき、見た目は餃子の形を忠実に模していたので、そこには特別感を覚えました。——あ、ニンジンはコリコリ、ネギはジャキジャキ、エースコックのカップ麺で頻繁に当たるアイツらです。
総評
たぶん‥‥というか、ぜったい店舗の「ぎょうざ」は “これじゃない„ ですし、油揚げ麺もスナック的で、なんかもうイメージでゴリ押しされた感じの余韻が長く残っているのですがw 別添「特製ペースト」に含まれていた “チャツネと中濃ソースのアクセント„ は実に印象的。
パン屋さんや専門店のカレーパンじゃなくて、スーパーやドラッグストアなんかで販売されている大手メーカーのカレーパンあるじゃないですか、あれっぽい感じ。ぎょうざに見立てたワンタンは改善の余地ありですけど、結果的にイマイチではなかったので、総評は及第点としました。ちょっと気持ちが疲れたとき、ホッと一息入れたいときに食べたくなる、そんな一杯です。【author・taka :a(大石敬之)】