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「麺屋武蔵 無双新免 鴨だしら~麺」ローソン限定 “フォアグラ風味の背脂” を使ったカップ麺!

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ヤマダイ

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年12月4日(火)新発売のカップ麺、ローソン×ニュータッチ「ヤマダイ 麺屋武蔵 無双新免 鴨だしら〜麺」の実食レビューです。

フォアグラチャッチャ系!? 業界の先端を行く名店「麺屋武蔵」が監修したフォアグラ風味の鴨だし系カップラーメンがローソン限定でリリースされました。つ、ついに来たかフォアグラ‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺屋武蔵 無双新免 鴨だしら~麺

香料とはいえカップ麺に高級食材の「トリュフ」が採用されることも珍しくない時代になったので、いつの日か他の世界三大珍味「フォアグラ」や「キャビア」も起用されるのではないか‥と、ぼんやり想像していたのですが、まさかこんなにも早く製品化されるとは思いませんでした。フォアグラを題材にしたカップ麺なんて、業界初どころか世界初なんじゃないですかね。おそるべし、日本の新製品開発意欲‥



「麺屋武蔵」(めんやむさし)は、革新的なラーメンに挑戦し続ける “唯一無二” の店作りを展開しているラーメン屋さんで、武蔵グループの総本店「新宿総本店」がオープンしたのは1998年6月。「巖虎(いわとら)」や「武仁(ぶじん)」など、総本店以外の店舗は独特の屋号を掲げていて、それぞれの店舗に “ここだけの味” というオリジナルメニューがあるそうです。

今回の「無双新免」(むそうしんめん)は、麺屋武蔵が監修した唯一無二のラーメンで、生麺のような太麺と醤油ベースの鴨だしスープが高級感を演出するとローソンのホームページでも紹介されているのですが、パッケージでもアピールされている “フォアグラ風味の背脂” ですよ。もはや日本のカップ麺業界が何を目指しているのか分からない‥

などと迷走しているわけではなく、実はモデルとなったラーメンがあるそうで、麺屋武蔵の20周年記念企画「金乃武蔵」というイベントの第10弾として東京・神田の「麺屋武蔵 神山(カンザン)」で提供されていた、「フォアグら~麺」をヒントに今回のカップラーメンが開発されたそうです。な、なんかヤバそう。というわけで調べてみたのですが‥

京都の “背脂チャッチャ系” よろしくテリーヌしたフォアグラをラーメンにチャッチャして(すげぇな‥)、さらに具材は白髪ネギに鴨のコンフィとフォアグラのポワレという‥フランス料理か。さらに柚子皮なども仕込まれていたようですが、提供期間はイベント中の3日間で1日10杯の数量限定、お値段なんと1杯あたり2,000円という‥ほんとラーメンって垣根のない食べ物になりましたね。



そんな “フォアグラチャッチャ系” を再現すべく立ち上がったのは、 “凄麺” シリーズで麺に定評のある “ニュータッチ” こと「ヤマダイ」(こっちが社名)。もちろんフォアグラは香料を使用と書かれているのですが、よもやフォアグラの文字をカップ麺で見ることになるとは‥と、とりあえず開封して中身をチェックしてみましょう。

開封



別添の小袋は、「粉末スープ」「液体スープ」「レトルト調理品」「かやく」の4袋構成で、かやくの中にはネギしか入っていません。開封する前に原材料名を打ち込んでいたのですが、「レトルト調理品(豚脂)」となっていたので、この中にフォアグラが入っているわけではないようです。そういえば、パッケージにも具材らしきものは見当たりませんね。

どこにも「凄麺」の文字はないんですけど、それを彷彿とさせるノンフライ太麺が採用されています。表面にオブラート状の成分が付着しているのですが、これは麺をほぐれやすくするために施されている大豆由来の食物繊維なので、安心してお召し上がりください。

さて、実は今回のカップ麺、 ローソン曰く「余計な具材を入れずに『麺』と『スープ』で勝負する」というコンセプトなんです。もちろんカップ麺といえば袋麺と違って具材付き、というのも大きな加点要素になるのですが、中途半端な具材を入れるくらいなら割り切って麺とスープで勝負する製品があっても面白いんじゃないかと常々思っていたんですよね。

ただ、取り扱い店舗はローソン(つまりコンビニ)限定で値段は税込318円という‥ちょっと並大抵のクオリティでは通用しない次元のカップ麺になるので、どんなもんかと緊張してきました。

製品情報・購入価格

製品名:ヤマダイ 麺屋武蔵 無双新免 鴨だしら〜麺
製造者:ヤマダイ
内容量:130g(めん65g)
発売日:2018年12月4日(火)
実食日:2018年12月4日(火)
JANコード:4903088013961
ローソン標準価格:318円(税込)

発売地域:全国(ローソン[数量限定])
購入価格:318円(税込)
取得店舗:コンビニ(ローソン)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(レトルト調理品・粉末スープ・液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
めん(小麦粉、食塩、大豆食物繊維)、スープ(しょうゆ、動物油脂、食塩、糖類、鴨エキス、ポークエキス、クリーミングパウダー、魚介粉末(宗田鰹節、さば節、煮干、鰹節)、たん白加水分解物、でん粉、酵母エキス、煮干エキス、植物油脂)、レトルト調理品(豚脂)、かやく(ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、乳化剤、香料、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、クチナシ色素、(一部に乳成分・小麦・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【アレルギー表示】
乳成分・小麦・さば・大豆・鶏肉・豚肉
※本品製造工場では、そばを含む製品を製造しています。

実食開始



お湯を入れる前に開封するのは「かやく」のみで、それ以外の3袋は後入れになるのですが、それぞれ順番が決まっています。熱湯を注いで5分後待ったらフタを開け、軽く麺をほぐしてから「粉末スープ」(赤い小袋)を投入し、よくかき混ぜてください。粉末スープを投入すると、ほのかに煮干の香りが‥(今のところフォアグラ感ゼロ)

それから「液体スープ」はフタの上で温め、しっかりと粉末スープを溶かした後に入れましょう。液体スープ自体の粘度は高めなんですけど、スープに溶かしてからの粘度は自然なトロミで、程よく麺との一体感を高めてくれそうな雰囲気。でも、まだフォアグラ感そんなにですね。(フォアグラ感ってなんだよって話ですけど、考えるな、感じろ的なアレです)

そして、最後に「レトルト調理品」の豚脂をトッピングしたら完成‥なんですけど、すごいな脂w あ、フォアグラ感ちょっと出てきたかも。今回は液体スープもレトルト調理品も5分間フタの上で温めたのですが、けっこうフタの上って熱いので、特にレトルト調理品についてはフタの上だけにしておいたほうがいいかもしれません。背脂が溶ける。

それでは、実際に食べてみましょう。うっかりフォアグラのインパクトに持って行かれて忘れていたのですが、今回のタイトルは「鴨だし」なので、そこらへんも忘れずにレビューします。ど、どんな感じなんでしょうね‥(ほんとにイメージが掴めないw)

1食(130g)当たり

カロリー:486kcal
たん白質:9.8g
脂  質:23.2g
炭水化物:59.5g
食塩相当量:7.6g
(めん・かやく:2.2g)
(スープ:5.4g)

めん

つけ麺ライクな極太麺!

いやぁ‥すごいですよ、麺の存在感。麺量65gの極太ノンフライ麺なので、もしかすると「凄麺 魚介豚骨の逸品」などに使用されている麺と同じかもしれないのですが、10分そこらヘッチャラで食感をキープ。密度の高い弾力と適度な粘り気を兼ね備え、15分経っても弾力を失わない、 “つけ麺” にも余裕で通用する存在感です。

今回は熱湯5分となっているのですが、この極太ノンフライ麺のポテンシャルを最大限に引き出すには熱湯7分は必要かもしれません。とりあえず、しっかり失った水分を取り戻させてやる必要があるので、どんなに硬麺が好きでもフライングは厳禁。そう簡単には “伸びない” ので、時間に余裕を持って調理しましょう。



熱湯5分でも食べられないことはありませんが、後入れスープが馴染んでいないので、やや浮いているような嫌いを見せます。なので、5分でフタを開ける、先ほど書いた手順通りに調理する、もう一度フタをして1〜2分スープに麺を馴染ませるのがベストかもしれません。面倒ですかねw でも、頭の片隅にでも置いていただけると幸いです。麺量は65gですが、それ以上の食べ応えが得られました。

スープ

な、なんだ、この芳醇なスープは‥

これ‥ちょっとフォアグラいい線いってるかもしれないw もちろん香料ですし、浮いている動物油脂は基本的に豚脂になるのですが、こってり感×鴨エキス×香料がタッグを組むと、なかなかどうして近い。フォアグラといえば基本はガチョウの脂肪肝を調理したものになるのですが、鴨のフォアグラも負けていません。

私はフォアグラあんまり好きじゃないというか苦手なんですけど、ひとくち含んだ瞬間から唇こってりオイリーなスープに鴨の旨味と香料、そこへ糖類の甘味が脂の甘みとリンクして “脂身のおいしいところだけを凝縮した” ようなフォアグラに通じるリッチ感(と、軽い食後の胸焼け‥w)を提供するという、なかなかの業物。でも、それだけじゃないんです。

大量の背脂とフォアグラのイメージも然る事乍ら、宗田鰹節、さば節、煮干、鰹節、煮干エキスによる多重奏かつ膨よかな魚介だしは “唸るレベル” で、つけ麺ライクな極太ノンフライ麺とベストマリアージュ。ええ、これはもう余計な具材は要らんですね。とりあえず「鴨だし蕎麦」みたいに繊細で芳ばしい和風だしではないです。柔らかくて凶暴。

かやく

この背脂は、いいものだ‥

表記上の「かやく」はネギだけなんですけど、けっこう大きめにカットされていたので、今回のオイリーなスープの中でどれほどネギの存在に救われたことか‥(涙)もういいです、ネギだけで。ほんと “余計な具材” は要りません。ここに無理してリアリティの欠片もないチャーシューとか肉そぼろが入ったら、むしろ興醒めですよ。それに‥

もはや “背脂が具材” の域に到達しているw これまでエースコックの背脂が最強と信じて疑わなかった私ですが、ヤマダイ史上最高の‥いや、もう “カップ麺史上最強の背脂” かもしれない。とにかく1個あたりのサイズが大きくて、なるほど “レトルト調理品” ですコレは。脇役じゃないですよ、主役です完全に。

プニッ‥とした口当たりに独特の甘味は本物さながらで(いや本物なんだけど)感動するレベル。これまで何度も “背脂” を冠した製品を口にしてきましたが、ここまでリアルな背脂をカップ麺で味わえるとは思っていませんでした。感動、フォアグラ以上に感動。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

正直、ちょっと眉唾物なんじゃないかと思っていました。値段も高いですし、カップ麺で税込318円ですよ? しかもフォアグラとか何を考えているのかと思いきや素晴らしいカップ麺でしたゴメンなさいw 高いですよ。ええ、高いです。もはや非常識に高い。

でも、悔しいかな食べ終わってから直後に(この胸焼けさえなければ‥!)すぐにでも連食というか替え玉とか欲しくなって、なんだったらスープ残しといて極太麺を買ってこようかな‥ってくらい、今回のローソン限定商品「麺屋武蔵 無双新免 鴨だしら~麺」は素晴らしいカップ麺でした。高い高いと連呼した直後にアレなんですけど、このクオリティなら “むしろ安い” です。たったの300円ちょっと。

とりあえず冗談抜きで “重い” ので、コスパ重視な方と動物油脂にネガティブな方にはオススメできません。でも、フォアグラって遊びじゃないですからね。つけ麺ライクな極太ノンフライ麺にフォアグラ風味のギトギト鴨だし魚介スープ‥って文字にしたら酷いけどw そのバランスは妙技。まさに麺とスープだけで納得させる、確かな実力の持ち主でした。

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