ジェネリック二郎に革命【麺屋一燈】監修「濃厚豚醤油ラーメン」ローソンの二郎系レンジ麺が衝撃の進化

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L marche(エル マルシェ)

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月3日(火)新発売 “RAMEN YOKOCHO” の二郎系レンジ麺、ローソン限定「麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン」の実食レビューです。

ローソンの二郎系コンビニラーメン “ジェネリック二郎” が唯一無二の個性派レンジ麺にリニューアル!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、二郎系レンジ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン

麺屋一燈(めんやいっとう)とは、ラーメンマニアが “いま食べるべき一杯” と口を揃える濃厚魚介鶏白湯の名店で、創業は2010年6月18日。東京都葛飾区で産声を上げ、現在は日清食品とタイアップしたカップ麺やカップメシ(カップライス)など「麺屋一燈」店主・坂本幸彦(さかもと ゆきひこ)氏監修のもと、ローソン限定のタイアップ商品を定期的に展開しています。

東京・新小岩の名店「麺屋一燈」監修

今回の新商品「麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン」は、二郎系・インスパイア系と呼ばれるジャンルのラーメンをリスペクトして開発された二郎系レンジ麺(通称:ジェネリック二郎)の新作で、これまでに何度かリニューアルを繰り返しているローソン単独開発のオリジナル商品「にんにくが決め手!豚醤油ラーメン」の後継者。

LAWSON×麺屋一燈のコラボ企画は、2014年7月15日発売の「麺屋一燈監修 冷し煮干しつけ麺」を皮切りに、以降も実店舗の看板メニューを再現した「麺屋一燈監修 冷し濃厚魚介つけ麺」やサイドメニューをアレンジした「お店のまかない風おにぎりセット」など、数量・期間限定発売のスポット商品を何度も展開しているのですが、昨今のコンビニ大手3社における二郎インスパイア商戦に参加してきたのは今回が初めて。

その口火を切ったのは、麺屋一燈の店主が師と仰ぐ千葉県松戸市のレジェンド「中華蕎麦とみ田」店主・富田治其の人が監修したセブンイレブン限定商品「中華蕎麦とみ田監修豚ラーメン(豚骨醤油)」で、2019年1月22日に千葉県内のセブンイレブンで先行販売。翌週1月29日に販路を全国に拡大するや否や、SNSや動画投稿サイトを中心に “ジェネリック二郎” と騒がれ、満を持す二郎系レンジ麺ブームの幕開けとなります。

すべてはここから始まった——

まったく同じタイミングでファミリーマートも「野菜マシにんにく醤油ラーメン」という二郎インスパイア系のオリジナル商品を発売していたのですが、タイミング的に “あの「中華蕎麦とみ田」が二郎インスパイア系のコンビニラーメンを出した” と世間の目はセブンイレブンの「豚ラーメン」に集中していた結果、呆気なく自然消滅を余儀なくされたファミリーマート。

その後、2019年10月15日にローソンが満を持すジェネリック二郎「にんにくが決め手!豚醤油ラーメン」を発売したかと思えば1週間後にファミリーマートが「大盛にんにく醤油ラーメン」で追撃し、コンビニ大手3社による三つ巴の戦いは現在にかけて熾烈を極めていたのですが、2020年2月19日にセブンイレブンが既存の豚ラーメンを「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン *1」にリニューアル。

これまで問題視されていた麺のクオリティを大幅に向上させるだけでなく、ヤサイや豚のボリューム感を強化して、アブラニンニク玉を搭載するなど、大幅なブラッシュアップを実現して他社を牽制。2019年1月の発売から絶対的王者の座を守り続けていたのですが、大きな転機を迎えたのが2020年10月27日発売のファミリーマート限定商品「千里眼監修 濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)*2」の存在。

ついに二郎インスパイア系のガチ勢が監修

圧倒的な風格で王者の座に君臨していたセブンイレブン×中華蕎麦とみ田の「豚ラーメン」でしたが、なんのこれしき東京・駒場東大前で行列の絶えない人気店「千里眼」と手を組んだファミリーマート「濃厚マシマシラーメン」が喰らい付き、その勝るとも劣らない完成度の高さから王者の座を奪い去ろうとしているなか、間髪を入れずにローソンの「麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン」が参戦という激アツな流れ。

いうなればゴジラvsキングギドラ×モスラ的なことになっている2020年11月現在、このタイミングからコンビニ大手3社における二郎系レンジ麺が “すべて有名店監修のコラボ商品になった” ので、残すところ麺屋一燈の実力に注目です。

*1 セブンの二郎系「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン」ついに解禁!!
*2 正直かなりヤバい【千里眼】監修「濃厚マシマシラーメン(ニンニク醤油)」

開封

近年のジェネリック二郎において味付煮卵は初

さて、今回の「麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン」に二郎系を象徴する極厚の豚(ぶた)は鎮座しておらず、もやしやキャベツなどのヤサイも本物の二郎インスパイア系と比較して常識的な量ですが、半分にカットされている煮卵が目を引く構成で、これは2019年から現在にかけて販売されてきた “いずれの二郎系レンジ麺にも使われていない” 初めて採用のトッピング。

スープはゼラチンで凝固させたスタイル

加熱前のスープはゼラチンで固められ、セブンイレブンやファミリーマートよりも圧倒的に縮れの強い茹で中華麺の形状もポイント。なお今回は撮影のために例外的な手順を踏んでいますが、通常は購入してから “そのまま電子レンジに入れるのが正しい作り方” なので、レンジ麺の構造上、製品情報などが記載してある帯状のフィルム(地域によっては商品の全体を覆っているラップ)を破らずに加熱してください。

ちなみにセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの3社における二郎系レンジ麺は、2020年2月19日発売の「中華蕎麦とみ田監修ワシワシ食べる豚ラーメン」が登場するまで税込550円に固定されていたのですが、2020年11月現在の設定価格は以下の通り、セブンイレブン×中華蕎麦とみ田=税込594円、ファミリーマート×千里眼=税込598円、そして今回のローソン×麺屋一燈=税込598円と実売価格の推移が上昇しました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン
製造者:株式会社オイシス
製造所:加古川工場(兵庫県加古郡稲美町六分一1362番62)
内容量:-(記載なし)
発売日:2020年11月03日(火)
実食日:2020年11月04日(水)
発売地域:全国(ナチュラルローソン除く)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:598円(税込)
希望小売価格:554円(税別)
麺の種類:茹で中華麺
スタイル:レンジ麺
容器材質:プラ(PS)
保存方法:要冷蔵(10℃以下)
調理時間:電子レンジ 1500W 1分50秒 / 500W 5分30秒
小袋構成:-(別添なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】茹中華麺、醤油ラーメンスープゼラチン、もやしキャベツ炒め、味付茹卵、背脂入りにんにく炒め、焼豚、ネギ / かんすい、加工澱粉、糊料(加工澱粉、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、グリシン、酢酸塩(Ca、Na)、酸化防止剤(V.E)、香辛料、カラメル色素、香料、酵素、(一部に卵・小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)(本品製造工場では、そば・卵を含む製品を生産しています)

実食開始

今回のレンジ麺は “L marche” にカテゴライズ

加熱方法は電子レンジ専用で、ローソンにある業務用の電子レンジ(1600W)で1分50秒、家庭用の電子レンジ(500W)なら5分30秒。セブンイレブンの豚ラーメン(500W 7分30秒)やファミリーマートの濃厚マシマシラーメン(500W 7分00秒)よりも短い加熱時間で済むのですが、それに比例して総重量はセブンイレブンやファミリーマートのジェネリック二郎よりも少ないことを意味しており——

熱量(カロリー)もセブンイレブンの豚ラーメン(822kcal)やファミリーマートの濃厚マシマシラーメン(1134kcal)よりも低い “733kcal” となっているため、ややライトな印象を受けるローソン×麺屋一燈のジェネリック二郎。2020年11月現在、コンビニ3社におけるジェネリック二郎の値段は同列なので、味玉以外のストロングポイントがないと太刀打ちできません。

そんなライバル2社との差別化もさることながら、東京・新小岩の名店が監修したことによる恩恵(前身「にんにくが決め手!豚醤油ラーメン」シリーズとの違い)が感じられなければ話にならないので、基礎クオリティの高さと進化に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、ジェネリック二郎としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1包装当り
カロリー:733kcal
たん白質:44.0g
脂  質:21.1g
炭水化物:95.4g
(糖  質:88.0g)
(食物繊維:7.4g)
食塩相当量:8.90g(推定値)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いやいやいや‥‥これはヤバいかも

7.0

二郎系の総本山「ラーメン二郎」をはじめ、それに強く影響されたインスパイア店は麩質が強い日清製粉の強力粉・オーション(蛋白13.0±0.5% 灰分0.52±0.04%)を使う傾向にあり、麺の加水率は低く、形状は極太サイズの縮れ麺が定番。対して歴代の「にんにくが決め手!豚醤油ラーメン」には、いつも黄色味の強いストレート麺を採用していたので、イメージとのギャップが否めませんでした。

最強クラスの全粒粉入り低加水麺

しかし、今回の「麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン」に使われている茹で中華麺は、コンビニ大手3社が誇るジェネリック二郎のなかで “もっとも縮れが強く” 加水率も低めの設定で、見違えるほどにブラッシュアップ。ローソンの公式ウェブサイトでは “ワシワシ食べる太麺に——” と商品の特徴が記載され、実際の食感にも雰囲気があり、二郎インスパイア特有の強付いた食感と荒々しい小麦の風味も再現。

各工場で中華麺を茹で上げたあと、冷やしてから最寄りのローソンに運び、我々消費者が電子レンジで再加熱する仕様となっているため、茹で置きされた中華麺の限界を感じるところはあるものの、セブンイレブンやファミリーマートのジェネリック二郎に見劣りするどころかライバルの中でも最強クラスの仕上がり。太めの低加水麺ならではの食感とランダムな縮れに力強さを感じる、想像以上の完成度に驚きが隠せませんでした。

スープ

麺屋一燈監修の恩恵を感じる超個性派インスパイア

7.0

セブンイレブン×中華蕎麦とみ田のジェネリック二郎は、初代から一貫して非乳化系の醤油とんこつ味で、対するファミリーマート×千里眼は微乳化系の豚骨しょうゆ味。今回のスープにもタレに濃口醤油を使っている濃いめの味付けとなっているのですが、今回のローソン×麺屋一燈は完全に別のベクトルを歩んでいます。

動物系の旨味は乳化が進んだ濃厚な味わいで、体感的には豚骨と鶏骨のミックス。さらに魚粉のパンチや魚介出汁(だし)の旨味を重ねたフレームワークから、二郎インスパイア系よりも “またおま系” にルーツを感じるテイストで、なんといっても “ホタテと干し貝柱を彷彿とさせる貝と乾物の旨味” が最大のポイント。

人工的なトロミ成分で粘性を強めている、どろっどろの高粘度スープなのですが、動物系と乾物の旨味が濃密で、とろみの強さを不自然に思わせません。なかでもホタテの旨味については「麺屋一燈」の実店舗で提供されていた、元フレンチ職人の経歴を持つ坂本店主の “ホタテペースト”(2019年10月提供終了)を彷彿とさせる要素なので、そこに「麺屋一燈」監修ならではの個性を感じました。

具材

定番の煮玉子が逆に新鮮

5.0

チャーシューは通称・豚(ぶた)と呼ばれる極厚の豚バラ肉ではないけれど、箸で持ち上げた途端に崩れそうなほど柔らかい豚バラ肉で、ほとんどが脂身で構成された口溶けと脂の甘みから、思わず笑みがこぼれるタイプ。厚みでいえばセブンイレブン×中華蕎麦とみ田の豚に負けますが、とろけるような口当たりと豚の甘みはローソン×麺屋一燈に軍配。

ねっとりした口当たりと濃厚な味わい

味玉は電子レンジ加熱後に完全な煮抜きになるかと思いきや、けっこうオレンジ色の部分が残っていて、とろっとろの半熟卵には及ばないものの、口当たりのパサパサ感は控えめ。また和風だしや醤油の旨味が黄身の中心まで染み込んでいるため、半分ながら食べ応えがある、ジェネリック二郎では初起用の味付煮卵は見掛け倒しではありません。

もやしもシャッキシャキ

キャベツはクタクタでサブ的な役割ですが、もやしはシャキシャキとした食感で存在感は強く、青ネギの風味もアクセントに効果的。刻みニンニクのインパクトはセブンイレブンやファミリーマートのジェネリック二郎ほど強烈ではないですし、ヤサイの量も比較的に少なく、千里眼の辛揚げ(カラアゲ)よろしく個性的なアイテムもないけれど、味付煮卵の採用は逆に新鮮でした。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6+)

前身である「にんにくが決め手!豚醤油ラーメン」は、商品名でアピールしているわりに決め手のニンニクは弱く、人工的な粘度が気になるスープにストレート麺という構成から、このブログでは厳しめに評価していたのに対し、今回の「麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン」で印象は一変。

現行ジェネリック二郎のなかでも最強クラスの低加水麺を筆頭に、干し貝柱を彷彿とさせる乾物の旨味が効いたスープは間違いなく「麺屋一燈」監修の恩恵で、二郎インスパイア系のイメージからは遠退いた反面、大幅なブラッシュアップを遂げた今回。あえて王道のスタイルから外れたことで、新たなジャンルを確立したといっても過言ではない、ひとつのレンジ麺として高く評価できる素晴らしい一杯でした(author・taka :a)

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