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「麺屋はなび 台湾まぜそば」辛旨!!温泉卵×追い飯で “3度おいしい” 名古屋めし再販

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サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年7月16日(火)新発売のカップ麺、サンヨー食品「麺屋はなび 台湾まぜそば」ファミリーマート限定商品の実食レビューです。

元祖台湾まぜそば「麺屋はなび」のカップ麺が “全粒粉入り麺” にパワーアップして2019年も再登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺屋はなび監修カップ麺 台湾まぜそば 2019

「麺屋はなび(めんや はなび)」とは、現在も本店を構えている愛知県名古屋市中川区高畑にオープンした “台湾まぜそば発祥の店” で、創業は2008年8月1日。その運営母体である「株式会社新山オールスターズ」の代表取締役であり、麺屋はなび店主・新山直人氏が12年の修行を経て開業した台湾まぜそばブームの火付け役です。

1979年5月25日に愛知県名古屋市で生まれた新山氏は、幼稚園の頃に父の会社が倒産。両親が離婚して食べることさえままならない極貧生活を送っていた過去があり、高校生の頃に母が経営していたスナックの閉店を余儀なくされ、自身は高校を中退、母や妹を養うために1988年(昭和63年)創業の大衆中華料理店「台湾ラーメン幸龍」で勤務し始めました。



しかし、若かりし彼は最初の2年で厳しい「幸龍」の道を挫折。その後は引越しのバイトやイタリア料理店、ラーメンチェーン店などを転々とした後、幼い頃から料理が好きだった自分には中華しかないと原点の「幸龍」に出戻り、高校を中退してから6年後となる23歳の頃、知る人ぞ知る「白揚(はくよう)」というお店に転職。残念ながら現在の「白揚」は店主が逝去されてから閉店しているのですが、芸能関係者や野球選手がお忍びで訪ねるほどの名店だったそうです。

偏屈で気分屋な上に超絶怖い人だったそうで、しかしながら丁寧な包丁捌きと極薄味の味付けにこだわる職人だったらしく、新山氏は23歳の入門から独立する29歳までの6年間「白揚」の店主を師と仰ぎ、1日も休まずに働き続け、ついに「麺屋はなび」を開業します。今でこそ台湾まぜそばの生みの親として有名なお店ですが、オープン当時まだ台湾まぜそばの影はなく、最初は “塩ラーメンの店” として開店しました。

とんかつにはソースもかけずにパン粉の塩気だけで食べるような師匠の繊細な味覚と技を受け継ぎ、強烈な6年間の修行と過去合わせて12年間の下積みを得て、やっと作り上げた自分のラーメンの味には自信があった——けれども当時の客入りは悪く、鳴き続ける閑古鳥。その状況を打開すべく、淡麗系の鶏がらスープに台湾ミンチを合わせた新開発の台湾ラーメンを試作していたところ、それも失敗して台湾ミンチを破棄しようとします。

しかし、当時の麺屋はなびに勤務していたバイトの女性に “捨てるのはもったいない” と言われ、彼女のアドバイスから茹で上げた麺に台湾ミンチをかけて混ぜ合わせてみた結果、これが意外とイケる——と、そのままイッキにブラッシュアップ。現在の形に落ち着くまで約3年を要したそうですが、ニンニクの効いた辛口でジャンクな濃い味が人々を虜にし、今では愛知県ご当地グルメ「名古屋めし」の一つに数えられるほど有名な存在になりました。



サッポロ一番こと「サンヨー食品」と「麺屋はなび」の共同開発カップ麺が初めて発売されたのは、2019年から遡ること5年前の夏。まだファミリーマートがユニーグループ・ホールディングス(サークルK・サンクス、アピタ・ピアゴ)を吸収合併して経営統合する以前の2014年8月12日が初代カップ麺の発売日で、当時は「プライムワン」ブランドから東海エリア限定商品として販売されていました。

当時からノンフライ麺にレトルト調理品を合わせた本格志向のスタイルで、2018年10月9日にもファミリーマート限定商品として販売されているのですが、今回は特製ノンフライ麺に小麦全粒粉を練り込んだ “全粒粉入り麺” にリニューアルしての再販。そして恒例のアレンジメニュー “温泉たまごを入れるとさらにおいしい” もアピールされているので、今回その感想もお届けします。

開封

別添の小袋は「特製調味だれ」「かやく」「ふりかけ」「レトルト調理品」の合計4袋で、それぞれ小袋のデザインは同じですし、カラーリングも2018年10月発売品と変わりません。外装フィルムの雰囲気も “全粒粉入り麺” のところ以外そんなに変わってないんですけど、麺のリニューアルによるトレードオフが心配ですね。



麺は今回もノンフライ麺で、しかしながら圧倒的に色が濃くなっているのですが、小麦全粒粉特有の粒は視認できません。湯戻し時間は前回と同じ熱湯5分、内容量も160g(めん80g)と同じです。さらにファミリーマート標準価格も税込278円となっていたので、まったく実売価格も値上げされていませんでした。

カップ麺と一緒にアレンジ用の「ファミコレ タレ付き温泉たまご」(税込81円)も買ってきたのですが、ローソンの「混ぜて食べるトッピング用半熟たまご(タレなし)」は税込78円(「特製だし付き温泉たまご」は税込80円)、セブンイレブンの「トッピング用温泉たまご(タレなし)」は税込51円となっています。

三社のなかで異様にセブンの温泉卵だけ安いんですけど、理由は一つだけ卵用のプラパックではなく “袋包装” だから、というのが大きな要因でしょう。意外と温泉卵って割れにくいですし、考えましたね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:麺屋はなび 台湾まぜそば
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場(A)
内容量:160g(めん80g)
商品コード:4901734038030(JANコード)
商品サイズ:φ180×62(mm)

発売日:2019年07月16日(火)
実食日:2019年07月16日(火)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:278円(税込)
ファミリーマート通常価格:258円(税別)

麺の種類:ノンフライ麺(かんすい使用)
スタイル:湯切りタイプ・汁なしカップ麺
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:600ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(特製調味だれ・かやく・ふりかけ・レトルト調理品)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(小麦全粒粉5%)(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、大豆食物繊維)、かやく(豚肉そぼろ調理品、さば節、ねぎ、フライドガーリック、ニラ)、たれ(豚脂、植物油脂、ポークエキス、しょうゆ、砂糖、香味食用油、香辛料、調味油脂、食塩、魚粉、たん白加水分解物)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、酒精、レシチン、カラメル色素、かんすい、パプリカ色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、レシチン、カラメル色素、かんすい、パプリカ色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・豚肉を含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・豚肉(特定原材料及びそれに準ずるものを表示)

実食開始

先入れの小袋は「かやく」のみ、中にはニラとネギ、フライドガーリックが入っていて、2018年10月発売品と内容は大差ありません。主役の台湾ミンチ(ひき肉)はレトルト調理品に入っているのですが、フタの上だけでは完全に温めることが困難なので、小袋にも書いてあるように袋のまま “沸騰しない程度のお湯” に2分ほど浸けておくと、より美味しく食べられます。



特製調味だれ(液体スープ)については特に何も記載されていませんが、動物油脂(豚脂)の含有量が多いので、レトルト調理品は別途お椀か丼鉢に熱湯を入れて温める、特製調味だれはフタの上で温める(もしくはレトルト調理品と一緒に温めておく)のがオススメ。ただし沸騰する鍋の中に小袋を放り込んで湯煎したりすると変質するので、調理の際は気を付けてください。

さて、完成後の見た目は前回と大幅に変わりません。今回も台湾まぜそばに必須の刻み海苔や生おろしニンニクは入っていませんが、レトルト調理品の重量感は嬉しいですね(ちょっと台湾まぜそば的には寂しいですけど)。それでは、前回との違いに注目しつつ「めん」「たれ・ふりかけ」「具材」の特徴を解説、あわせて「温泉卵をトッピング」してみた感想も紹介し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(160g)当たり

熱  量:518kcal(カロリー)
たん白質:13.4g
脂  質:21.2g
炭水化物:68.3g
食塩相当量:4.4g
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺だけ味わいたくなるクオリティ
5.0

麺は歯ごたえのあるノンフライ麺で、かなりコシが強く、粘り気よりも歯切れの良さが目立ち、それでいて硬めの食感がサンヨー食品らしかったりもするのですが、まず “タレを入れる前に” 食べてみてください。残念ながら全粒粉特有の粒感は目立っていませんが、ほんのり塩味が効いていて、小麦の芳ばしい旨味を引き立てます。

小麦全粒粉の含有量は5%と少なく思えますけど、真っ白な小麦粉では出せない小麦の表皮や種子ごと挽いた全粒粉ならではの芳ばしさが独特で、きちんと恩恵を感じました。とはいえ濃厚なタレにレトルト調理品の塩分、さらに魚粉まで加わった後は小麦感のニュアンスも隠れてしまいますけど、税込278円のカップ麺に相応しい完成度の高さですね。



ちなみに実店舗の台湾まぜそばに使用されている麺は、あえて茹で時間を6分程度と長めに取り、小麦の粘りを出すために念入りな湯切りも行いません。さらにタレとの一体感を高めるために、麺棒を使ってテボ(茹でる時の網)の内側にグリグリと麺を押し付けて、 “わざと傷を付ける” のも特徴となっています。つまり今回の麺は “うどん” っぽさを意識している実店舗の麺から遠くなるのですが、確かなクオリティからネガティブな印象はありませんでした。

たれ・ふりかけ

タレだけで完成形
5.0

まずタレの辛さレベルなんですけど、ピリ辛以上〜中辛、辛い食べ物が苦手だと中辛以上かも‥‥ただ、驚くような辛口ではありまません。ただ、ノーマルの状態で辛口が基本の台湾まぜそばにしては頼りない辛さなので、かなり万人ウケするように抑えているような印象です。実際、パッケージにも “ピリ辛” と書いてありますし、商品名に嘘偽りなしといったところですね。

しかし、旨味に関してはバッチリで、どっしりとした豚脂に加えて脂だけでは出せないポークエキスによる畜肉系の厚みもあり、カエシはキリッと醤油。けれども食塩ではなく醤油のコクを効かせつつジャンクな甘さも並行するため、かなり旨味重視のタレに仕上がっています。さらにタレ自体にも鰹節が仕込んであるのですが——

ふりかけの主成分はカツオ節ではなくサバ節。これがカップ麺だけではなく麺屋はなび監修商品の特徴になるのですが、さば節を主体とした魚粉をトッピングするのが麺屋はなび流。正直、この魚粉がなくても充分おいしいタレなんですけど、後述する温泉たまごをトッピングした後は、この魚粉がバイプレイヤーになります。

具材

温玉アレンジ前提か‥‥
5.0

レトルト調理品の辛さはタレ以上に控えめで、けっこう塩気は強く、今回は油揚げ麺ではなくノンフライ麺ということもあり、なおさら塩気が強く伝わってきやすいのかもしれません。塩辛くて食べられないほどではないんですけど、卵黄が欲しくなる感じ‥‥あ、これ思う壺にハマッているのかも。

あとの具材はネギが多くてニラは少量、具材は生おろしニンニクではなくフライドガーリックで、ふやけたフライドガーリックが容器の内側に張り付いて食べにくかったりもしたのですがw 麺とタレの完成度、ふりかけ・レトルト調理品を別添というこだわりをを思えば納得できないことではありません。

レトルト調理品の肉は高温殺菌した缶詰の肉っぽい風味と質感で、ちょっと大豆たん白も混ぜ込んであるように感じたりもしたのですが、レトルトならではの重量感は評価すべきポイントですね。

温泉たまごトッピングでアレンジ

濃厚どろウマッ!
6.0

タレだけでも味気なさのないところにレトルト調理品の塩気、さらに魚粉のパンチまで重なってくるため、ある意味その力強い味わいも台湾まぜそばの特徴ではあるものの、デフォで卵黄がトッピングされている本家と違い、カップ麺では塩気もストレートに伝わってきます。しかし、温泉たまごのコクが塩気のカドにヤスリをかけ、それでいて薄味にはならない絶妙な塩梅には緻密な計算を感じました。

きちんと塩気はマイルドになりますが、白身ごと全投入しても魚粉のパンチが大幅に減速することはないので、味がピンボケすることもありません。むしろ個人的には温玉トッピング後も味が濃いと感じたくらいなんですけど、万が一にも薄いと感じたら温泉卵に別添されている「タレ」を追加すれば調節できますからね。カップ麺の土台に醤油+魚介エキスが仕込んであるので、だし醤油系のタレが弾かれることもありません。

卵黄の硬さや大きさには個体差が生じますが(※卵黄の大きさは鶏の発育具合に左右され、成長した鶏が産む卵ほど大きくなります)、ローソンやセブンイレブンの温泉卵は黄身の粘度が低く、割ったらサラ〜ッと流れ出てくるのに対し、ファミリーマートの温泉卵は黄身の粘度が高い個体が多いように思います。

ちょっと絵的に写真は控えますが、麺を食べ終えた後に残る温泉卵とタレ、ひき肉に白ご飯を入れて締める「追い飯」も試してみたところ、それはそれは最高でしたw しかし、ファミリーマートを含め市販の温泉卵(冷蔵)を使うと “著しく全体の温度が低下する” ので、ちゃんと生卵から作った出来立ての温泉卵をトッピングするのが理想的ですね。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

正直、私がピークで美味しいと感じたのは “ふりかけとレトルト調理品を入れる前” だったんですけど、主観的な好みはさておき税込278円もする今回のカップ麺、最終的な評価は上出来です。でもって温泉たまごアレンジなんですけど、ちょっと想像以上に相性がよくて驚きました。もちろん基本的に間違いないトッピングになるのですが、実際かなりオススメ。

前回の「麺屋はなび 台湾まぜそば(2018)」では卵黄を使ってアレンジしていたんですけど、全粒粉入り麺に進化しても他に落ち度は見られなかったですし、これなら追加で税込81円出して温泉卵を一緒に買うのもありですね。可能であれば出来立ての温かい温泉卵を用意していただくのがベストですが、とりあえず温泉卵は “しっかり混ぜる” のが美味しく食べるポイントです。

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