どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年11月12日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅」の実食レビューです。
東京・府中のラーメン店「麺創研 紅」の人気メニュー、「紅らーめん」を再現したビッグサイズのタテ型カップラーメンがリリースされました。
辛さレベル「紅」は辛い?辛くない?そして特製「乱切り麺」とは‥実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
麺創研 紅のカップ麺 紅
「麺創研(めんそうけん)紅(くれない)」は、東京・府中(ル・シーニュ 1F)に本店を構え、2015年14日に国分寺店を新規オープン。「麺創研」とは、「ラー麺を創造する研究所」というコンセプトを提唱して、全社員が一心不乱にラーメンと向き合える “研究所のようなお店” を作りたい‥その想いから立ち上がったブランドだそうです。
(今回は一番人気を再現)
各店舗は「有限会社リシンク」(Rethink Co.,Ltd.)が運営しており、事業内容は飲食事業のコンセプトメイク、総合プロデュース(企画・運営・システム管理)、飲食店の経営、飲食事業に関するコンサルティング全般、M&Aによる飲食店再生事業、店舗デザイン設計等。
2008年10月10日に「麺創研かなで」をオープンし(リニューアルを経て2016年12月28日ブランド終了)、ほかにも「麺創研 紅」のセカンドブランド「紅BLACK」、塩ラーメン専門店「塩SOBA クワトロ・バリエ」、また自家製麺の製麺工場「KANADE NOODLE FACTORY」という設備もあるようですね。
お店のラーメンは “濃厚辛みそ×自家製乱切り麺×ドカ盛り野菜” が特徴とされ、熱々のスープに加えて麺は220g(1.5玉)、トッピングの肉や野菜も一般店より多く、基本のメニューが “辛いラーメン” というなんとも頼もしいお店。府中夏季限定の「紅つけ麺」や国分寺店舗限定の「紅まぜそば」(2015/09/01よりVer.2)など、「らーめん」以外のメニューもあるそうですが、現行らーめんメニューの辛さレベルは3段階。
みそらーめん 辛さ★ (チビ辛)
鬼紅らーめん 辛さ★★★★★ (激辛)
期間限定で辛さレベル★7の【超鬼】も提供されていたそうですが、今回はデフォルトの辛さレベル「紅」の再現カップ麺になります。注文率7割という1番人気の基本メニューで、辛いのがお好きな方にオススメと “辛さレベル表” にも記載されているのですが、「辛い食べ物が苦手な方は、充分ご注意ください。」などの警告文はありません。
もうひとつ、お店の大きな特徴として “極太の乱切り手もみ麺” もアピールされているのですが、カップ麺の表には「※特製乱切り麺」の文字。てっきり私はサンヨー食品の特許製法を駆使した “手もみ風ちぢれ麺” や “刀削風麺”(「麺の至宝」シリーズ等に使用)だと思っていたのですが、少し容器を回転させると「※太さの異なる2種類の麺を使用しております。」と書いてありました。
たとえば「カラシビ味噌らー麺」が有名な「鬼金棒」では、中太麺・中細麺・細麺と3種類の太さの麺を混ぜ合わせた “三種混合麺” が特徴だったりするんですけど、実店舗はもちろんカップ麺でも珍しい取り組みですよね。さて、いったいどんな麺が待ち構えているのでしょうか‥
開封
まずはフタ上の別添「仕上げの小袋」を取らないといけないのですが、サンヨー食品ここから手強いw たとえば日清食品の場合、かなり接着剤が細めに射出されているので、ペリッとスムーズに剥がしやすいんですけど、サンヨー食品のタテ型ビッグは接着剤の量が多く、小袋を剥がした後もネチッと多めに残ります。
まぁ別に大きな問題ではないんですけど、たまに反動でフタがパンッ!って鳴るからビックリするんですよね‥なれない。たぶん、接着担当はスパイダーマン。(※違います)
で、これはサンヨー食品あるある “その2” なんですけど、頻繁にフタがビリッと破れます。もしくは容器のフチに銀紙が残ったりするのですが、フタ裏にキャンペーン告知などが記載されている製品の場合、けっこう致命的なトラブルになるかもしれません。
さて、お待たせしました開封です。お店のラーメンはフリーク系のドカ盛り野菜も特徴とされていたのですが、これは‥さすがにショボいw けど、よく見たら麺と容器の間にキャベツが挟まっているので、もしかすると容器の底からザックザクかもしれません。それから写真では少し分かりにくいかもしれませんが、麺は最も細い部分と太い部分で倍近く幅に差があります。
製造所は「太平食品工業株式会社 関西工場(奈良)」となっているのですが、太平食品工業はサンヨー食品(サッポロ一番)グループの一員として即席めんの製造を行なっている会社なので、ご安心ください。お店の公式ツイッターアカウントでは “全国のコンビニなどで発売予定” とアナウンスされていますが、特に販売ルートに縛りはないようですし、私は近畿のローカルスーパーで購入しました。
製品情報・購入価格
製品名:サッポロ一番 麺創研 紅 濃厚辛味噌ラーメン 紅 販売者:サンヨー食品 製造所:太平食品工業 関西工場 内容量:100g(めん70g) 発売日:2018年11月12日(月) JANコード:4901734035787 希望小売価格:205円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 容器種別:タテ型ビッグ 容器材質:紙 必要湯量:400ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(仕上げの小袋) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(みそ、糖類、豚脂、食塩、香辛料、植物油脂、ポークエキス、油脂加工品、チキンエキス、米粉、ポークコラーゲン、酵母エキス、香味食用油、デキストリン、発酵調味料)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、香辛料抽出物、増粘剤(キサンタン)、かんすい、レシチン、香料、クチナシ色素、微粒二酸化ケイ素、パプリカ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
サイズの違う2種類の麺が混在しており、指定の待ち時間は熱湯5分。で、開封時に寂しかった具材なんですけど、上記の写真に写っている分で “すべて” です。私の購入価格は新商品なのに税込159円と格安だったんですけど、メーカー希望小売価格は税別205円なので、コンビニなどで購入すると216円なので、ちょっと寂し過ぎますよね。
いずれかの過去記事を開いていただけたら伝わると思うのですが、当ブログは調理後の写真にも強いこだわりがあり、基本的にパッケージの宣材写真を再現する形で可能な限り “すべての具材” を集めてから撮影しています。さすがに今回は唐辛子まで集めませんでしたが、挽肉(肉そぼろ)とキャベツは1つ残らず集めました。で、この量。
しかし、早くも麺は圧倒的な存在感を放っているため、具材の量が気にならないくらい個性的だったら話は変わってくるでしょう。お店のデフォルトという辛さレベル「紅」の威力にも注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の3項目に分けて詳しくレビューしながら評価します。
1食(100g)当たり
カロリー:459kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:459kcal(めん・かやく:338kcal)(スープ:121kcal) |
めん
お店の特徴である特製乱切りめんを再現するために、2種類の幅のめんを混在させ、さらに当社独自の特殊切刃技術を用いることで、独特のちぢれめんに仕上げました。太いめんはもちもちとして食べ応えがあり、細いめんはしなやかで食べやすく、2種類の食感を同時に味わえます。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
先ほどもチラッと名前を挙げましたが、サンヨー食品には「刀削風麺」という種類の油揚げ麺があって、不規則な縮れと麺の左右で厚みが違う平打ち麺が特徴的な‥えっと、たとえば断面図で例えると丸でも四角でもなく “三角” で、同じ1本の麺でも片側が厚いと反対側は薄い形状になっているのですが、さらに今回は不規則な縮れと捻れの施された中細麺も合わせてあるため、のっけから口当たりが激しくランダム。
製品説明にある “当社独自の特殊切刃技術” というのは、おそらく “刀削風麺” で培われてきた特許製法で、これまでにもランダムな口当たりが特徴ではあったんですけど、ここまでインパクトを感じたのは初めてです。中細麺は不規則な縮れを打ち出しつつ厚みは均等で、幅広麺は左右の厚みや麺の幅が異なり、しっかり分厚い部分は分厚く、薄いところはペラッペラ。
プルンッと弾むような口当たりで、摩擦抵抗は皆無に等しく、しかしながらランダムな麺がガッチリとスープをキャッチ。一見すると中細麺のほうが頼りないと思われるかもしれませんが、実際しっかりとしているのは中細麺のほうで、平打ち麺は少し柔らかめ。でも、以前の刀削風麺ほど頼りない食感ではなく、そこそこ弾力の持続性も備えています。
今回はノンフライ麺ではなく油揚げ麺になるのですが、特有のネガティヴなニオイはサイズのわりに主張してきません。麺量は70gと気持ち少なめなんですけど、そんなに物足りなさは感じませんでした。
スープ
赤味噌、白味噌のコクに、ポークやチキンのうまみ、ガーリックやオニオンの香味野菜を合わせ、唐辛子やラー油の辛みをきかせた辛口味噌味です。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
紅に染まっているわりに激辛ではありませんが、辛い食べ物が好きなら余裕(か、たぶん物足りない)、激辛フリーク的にはピリ辛、でも辛い食べ物が苦手だったらヤメといたほうがいいかも‥くらいの辛さだったので、おそらく普通に辛口(苦手な方にとっては辛口以上)だと思います。前半は表面のオイル(仕上げの小袋)×熱々スープによって、麺を食べている時も攻撃力は強めでした。
オイル成分が減ってくる後半にかけて刺激も失速しますが、スープ自体にもパウダー状の粉末唐辛子が仕込んであったので、きちんと一定の辣味をキープ。私は猫舌なので、熱々の状態だと “刺激は強めで旨味弱めかなぁ‥” などと思ったのですが、きちんとコクのあるスープです。
斬新で個性的な味とかではないんですけど、やや香味野菜と味噌のベクトルは「サッポロ一番 みそラーメン」に通じるブレンドで安心感があり、しかしながら唐辛子の辛さと動物系の厚みによって差別化は明白。ただ、「濃厚」とは少し違うかなぁ‥とろみも少し施されているのですが、これに関しては不自然な粘性率ではありませんでした。
かやく
キャベツのシャキシャキとした食感が食欲をそそり、肉そぼろのうまみがスープのおいしさを引き立てます。唐辛子を加えて彩りよく仕上げました。
(サンヨー食品「製品情報」より引用)
スープは値段相応の水準をクリア、麺については値段以上の個性が感じられた反面、しわ寄せは具材に押し付けられます。先ほども触れましたが、これが “すべての具材” なので、とてもじゃないけど “ドカ盛り野菜” は名乗れません。お店のラーメンを私は事前に調べていたので、それとは違うと思ったのですが、お店の情報を知らなかったとしても単純にカップ麺として寂し過ぎます。
インパクト絶大の麺と辛味の強いスープから、けっきょく気にならなかったといえば気にならなかったんですけど、もうちょい個性またはボリュームが欲しいところ。キャベツは小さくて軽く透き通っているくらいに薄く、そこそこ挽肉は大きくてジャンクな旨味もスープにマッチしていたんですけど、やっぱり量は少なめ。
唐辛子についてはスープの一部として辣味の後押しに貢献してくれていたように思いますが(ほぼ同化)、おそらく麺にコストを持って行かれたのでしょう。もし個体差でハズレを引いただけなら評価を修正しなければいけませんが、念の為に具材に対する期待度はググッと下げておいてください。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
これは評価に悩みました‥もし私と同じく税込159円で捕獲できる環境であれば、麺の個性から文句なしで★5即決です。しかし、ちょっと行きつけのスーパーは新作カップ麺でも発売日初日から格安すぎると思うので(ありがとうございます)、おそらく一般的なスーパーなどでは170〜198円が相場になるでしょうし、コンビニで購入すると税込216円必至。
具材の貧弱さは許容できる、これまでのカップラーメンとは一線を画す麺の個性と辛口のスープが楽しめるならOK!だったら、ぜんぜん問題ありません。実際に麺のインパクトは記憶に残るレベルだったので、一見の価値ありです[※関連記事:2019年11月5日(火)再販「麺創研紅監修 濃厚辛味噌ラーメン 紅」実食レビュー]。
ところで、このカップ麺をレビューしながら頭の中では終始ずっとX JAPANの「くーれないーにそーまったー」がエンドレスにリフレインしていたんですけど(これ書きながらリアルタイムで今も流れてるんですけど‥)私だけではないですよねw