「セブンプレミアム 銘店紀行 博多だるま」カップ麺 “改” 三層麺!! 簡単アレンジも紹介

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セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年3月11日(月)新発売のカップ麺、セブンプレミアム「銘店紀行 博多だるま」の実食レビューです。

「背脂とんこつの殿堂」博多だるまのカップラーメンが三層麺にリニューアル!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。オススメちょい足しアレンジも紹介しているので、お時間よろしければ最後までお付き合いください。

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博多だるま カップ麺 2019

「博多だるま」とは、1963年(昭和38年)に初代・河原登さんが創業した「だるまラーメン」を前身とし、2000年の「だるまラーメン」廃業を機に河原登さんの実子・河原秀登さん(1993年創業「秀ちゃんラーメン」店主)がオープン。河原親子二代にわたり、半世紀以上かけて築き上げた歴史を持つ福岡・博多とんこつラーメンの伝統的な名店で、背脂たっぷりの濃厚スープと極細麺が特徴です。

そんな「博多だるま」の味わいを手軽な縦型カップ麺で再現したのが今回の「セブンプレミアム 銘店紀行 博多だるま」で、以前からセブンイレブンの店頭でも定番商品の位置付けで販売されているのですが、一変して真っ赤なパッケージに身を包み、中身もリニューアルされました。



「博多だるま」が初めてセブンプレミアムのカップ麺になったのは、たしか2007年7月24日に発売された「地域の名店シリーズ 博多だるま」で、「ラーメン処 潤」「ぜんや」「らーめん てつや」「もちもちの木」「龍上海」に続くシリーズ第6弾として登場。当時はセブンイレブンの調味料パッケージセンターも開発チームに加わり、本格的なノンフライ麺・どんぶり型での再現でした。

最初は福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・宮崎県・熊本県・山口県内のセブンイレブン限定で、いつの間にか西日本のセブンイレブンで定番商品となり、初版から一貫して明星食品が製造を担当。何度かリニューアルを繰り返しながらもマニアを唸らせてきた “臭い” を守り、その強烈な豚骨臭で他の商品を圧倒していたのですが、2017年12月18日——突如として「銘店紀行」に切り替わります。

「銘店紀行(めいてんきこう)」とは、どんぶり型「地域の名店シリーズ」を前身とし、 “銘店ラーメンの味を持ちやすく、食べる場面を選ばない縦型カップで手軽に味わえる” をコンセプトにした明星食品とセブン&アイグループ、及び各監修店の共同開発商品で、明星食品が誇るクオリティの高いスチームノンフライ製法を駆使した麺と豊富な具材のボリュームが特徴。

「銘店紀行」の発足から「地域の名店シリーズ」すべて廃盤になって以来、かつての名店がタテ型で再スタートを切っているのですが、セブンイレブンの公式ウェブサイトに残っている2019年5月17日現在の既存ラインナップは「中華蕎麦 とみ田」「横浜ラーメン六角家」「博多だるま」の3店で、「博多だるま」と同じ日に「六角家」のカップ麺もリニューアル発売されました。



「博多だるま」のリニューアルポイントは、細麺では実現が難しいとされてきた「三層麺」への改良とスープのポークエキス増量。セブンプレミアムの公式コミュニティサイト「セブンプレミアム向上委員会」では “セブン-イレブン店舗のみのお取り扱いになります” と紹介されているのですが、オムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)でも販売されています。

また、セブンイレブンの公式ウェブサイトに表示されている販売地域も「全国」となっていたので、おそらくリニューアル前と同じように全国のセブンイレブン、イトーヨーカドー、ヨークマート、そごう・西武が引き続き主な取扱店になりそうですね。

開封

以前の茶色いパッケージから全体的に真っ赤なデザインになったので、かなりコンビニの売り場でも目立っていたのですが、フタの上に貼り付けてある別添の小袋「博多だるま特製オイル」はリニューアル前と同じ渋めの山吹色ですし、小袋のデザイン自体も変わっていません。調理前は中身が軽く凝固しているため、今回も動物油脂が主体のオイルです。



開封すると「銘店紀行」らしく具沢山、チャーシューチップの量も多く、ほぼ調理前の段階から麺が見えません。具材のラインナップはチップ状のチャーシュー、背脂加工品、ねぎ、キクラゲと前回から変更なく、ネギの大きさやキクラゲのカットも同じ細長いもの、小さな白い物体が背脂加工品です。

製造所は西日本明星食品株式会社の「神戸工場」(兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2)となっているのですが、リニューアル前の「銘店紀行 博多だるま」には製造所が明記されていません。けれども容器底面に表示されている製造所固有記号が「73」(※神戸工場の製造所固有記号)だったので、前回と同じ工場で生産されています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 博多だるま 銘店紀行
販売者:明星食品株式会社
製造所:西日本明星食品株式会社 神戸工場(73)
内容量:97g(めん65g)
商品コード:4902881483636(JANコード)
規格サイズ:縦109mm×横109mm×高さ119mm

発売日:2019年03月11日(月)
実食日:2019年05月17日(金)
発売地域:全国(セブン&アイグループ限定)
取得店舗:コンビニ(セブンイレブン)
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:198円(税別)

麺の種類:ノンフライ麺(かんすい使用)
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(博多だるま特製オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉、植物油脂、食塩、卵粉、植物性たん白、香辛料、香味調味料)、スープ(ポークエキス、デキストリン、香味油、たん白加水分解物、食塩、糖類、香味調味料、香辛料、酵母エキス、牛脂、でん粉、植物油脂)、かやく(チャーシュー、背脂加工品、ねぎ、キクラゲ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、香料、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、卵殻カルシウム、カラメル色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:本品製造設備では、かにを含む製品を生産しています。

実食開始

麺は明星食品のスチームノンフライ製法を駆使した極細ノンフライ麺で、今回から「三層麺」に進化しているとのことですが、それに伴い湯戻し時間が熱湯2分から “熱湯3分” に変更。もはや熱湯60秒でも大丈夫そうなサイズなんですけど、この細さで熱湯3分は珍しいですね。また粉末スープも以前より豚骨の香りが芳ばしく、なんとも食欲をそそられました。



特製オイルについては特に温めてください・温めないでくださいの表示はありませんが、明らかに中身は低温で凝固する動物油脂なので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で温めたほうがいいように思います。使用されている接着剤は細く射出されているタイプではないため、それがフタ側に残っていた場合はペリッと剥がしておきましょう。

お湯を注いでからフタをして3分後、温めておいた特製オイルを投入し、よくかき混ぜたら出来上がりです。写真は混ぜる前ですけど、あいかわらず凄まじい具材の量ですね‥‥ちなみに特製オイルを温める理由は小袋から出しやすくするためでもあるのですが、香り立ちもよくなるので、ちょこっと温めてみてください。

それでは、三層麺に進化した極細ノンフライ麺の仕上がりやスープの濃度、リニューアル前との違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定してからオススメちょい足しアレンジを紹介します。

栄養成分表示:1食(97g)当たり

熱  量:388kcal(カロリー)
たん白質:12.2g
脂  質:11.6g
炭水化物:60.2g
(糖  質:57.0g)
(食物繊維:3.2g)
食塩相当量:5.2g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:3.4g)
ビタミンB1:0.67mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:290mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

細麺では実現の難しい三層麺へ改良することでコシ、つるみがよくなりました。

(出典:セブン-イレブン公式ウェブサイト「トップ > 商品のご案内 > セブンプレミアム > 常温・加工食品 > 銘店紀行 博多だるま」)

明らかに進化した博多豚骨向きの麺
6.0

かなり細めのノンフライ麺なのに、熱湯2分から3分に延長されていると書きましたが、なんのこれしき熱湯3分ジャストでフタを開けて食べごろ。タテ型という制約のある中、丸刃でカットされた加水率の低い極細ストレート麺は「博多だるま」の特徴を再現することに全力で、中心部に残る絶妙な芯がパツンッ‥と弾けるバリカタ麺の魅力を打ち出し、もはや縦型の限界を超えています。

リニューアル前よりも卵粉の含有量が増え、新たに香辛料(おそらくガーリック)を配合しすることでスープとの一体感を図り、実際にスープとのバランスも良好。これまで明星食品は縦型・どんぶり型を問わず熱湯60秒〜90秒の博多とんこつ系ノンフライ麺を数多く手がけているのですが、しっかり3分かけて安定感のあるバリカタを実現した今回、なるほど三層麺への進化を感じました。



逆にフライングすると麺が適切に戻らず、部分的に戻りムラが見られたので、カタ麺派の方も3分きちんと待つのが賢明です。これによって食べ始めは絶妙な歯ごたえが楽しめますし、三層麺になったことで前回の麺よりも伸びにくくなっていました。そんな中、唯一の欠点を挙げるとするならば、通常めん70g〜80gが定量のタテ型ビッグ容器なのに、麺量65gと微妙に少ないこと——くらいですね。

スープ

ポークエキスを増量し特製のオイルと合わせることでお店のような濃厚豚骨スープを実現しました。

(出典:セブン-イレブン公式ウェブサイト「トップ > 商品のご案内 > セブンプレミアム > 常温・加工食品 > 銘店紀行 博多だるま」)

よりナチュラルに進化
5.5

製品説明にはリニューアル前と比較してポークエキスを増量したと書いてありますが、とろみ粉末がカットされたことで、ちょっとスープの粘度が落ちています。しかし、ポークエキスの増量によって豚骨の “骨っぽさ” や特有のミルキーな乳化感が強くなっていること、加えて人工甘味料のスクラロースが糖類(食品添加物ではない甘み)に変更され、とろみも甘さも前回より自然になりました。

なので糖類のサポートありきになるのですが、豚骨の丁寧でクリーミーな旨味が豚骨特有の甘みにリンクして、じんわりと口いっぱいに広がります。ちょっと食後に残る甘みが気になったりもしたんですけど、嫌味に感じるほどではありません。新たに追加された牛脂も味覚に強く作用することなく、隠し味に徹しています。

そして無色透明の「博多だるま特製オイル」が曲者で、これが地味に臭いw(※もちろん今回の場合は褒め言葉です)。「地域の名店シリーズ」(2014年9月29日の最終リニューアル前)と比較したら足下にも及びませんが、単なる豚脂(ラード)の芳ばしさとは違う、その芳ばしさとともに複数のポークエキスをブレンドしたような独特のニオイ。

もうちょっと甘さ控えめでもいいかな——という思いもあったのですが(※それについては後述するアレンジで解決します)、乳等を主要原料とする食品やチーズ、乳製品などのギミック的な食品を使用していないのは好印象で、麺と同じくスープもリニューアルによってレベルアップしていました。

かやく

チャーシュー、ネギ、キクラゲを使用しました。

(出典:セブン-イレブン公式ウェブサイト「トップ > 商品のご案内 > セブンプレミアム > 常温・加工食品 > 銘店紀行 博多だるま」)

リニューアル前から変更なし
5.5

それぞれ具材は1枚の写真に収まるように重ねているのですが、チャーシューだけで表面の7割、同じくキクラゲだけで表面の半分は覆い隠せるくらい大量に入っていて、値段以上のボリューム感。チャーシューはチップ状でも量が量なので、なかなか食べ応えがあり、細くカットされた歯ごたえ抜群のキクラゲも大量で濃厚な豚骨スープとベストマリアージュ。

背脂加工品は名前からして怪しい物体に思えるかもしれませんが、実際けっこう怪しい物体ですw けれどもプニッとした口当たりは背脂らしく、オイルを纏わせることでリアリティを表現。ネギも豚骨ラーメンに合う小さな小葱を合わせていて、甘めの味付けが施された大量のチャーシュー、常にコリコリとした食感が楽しめるキクラゲと具材に対する不満は皆無に等しかったです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

もうちょっとスープ(糖類)の甘さを控えたほうが硬派かな——という思いがあったり、具材についてもキクラゲ以外はインスタント感の強いラインナップですが、タテ型カップ麺という制約がある中で「博多だるま」の味を制約の限界以上に引き出そうとしていることが伝わってくる、そして「銘店紀行」のコンセプトも体現していた良品でした。

三層麺に進化した業界最高峰のバリカタ低加水麺、ポークエキスの増量かつ人工甘味料を廃止してナチュラルになったスープ、そして具材のボリュームは据え置きという実に好印象な仕上がり。定番品のリニューアルは原材料の高騰などによるコスト調整として行われることも多いのですが(その場合ほとんどが改悪なんですけど)、今回のリニューアルは「改良」です。

カップ麺ちょい足しアレンジ 博多だるま×ザーサイ

定番の紅生姜や辛子高菜も間違いありませんが、もしセブンイレブンで「博多だるま」のカップラーメンを購入される場合、そのままセブンイレブンの冷蔵コーナーにある「セブンプレミアム 2種の豆板醤を使用 ザーサイ炒め」(税込127円)もレジに通してトッピングするのが美味しく食べるオススメの方法です。

何の事は無い調理後のカップ麺にトッピングするだけなんですが、これ抜群に合います。そもそもセブンのザーサイが妙に美味しいんですけどw 冗談抜きで相性抜群。両方とも品切れでなければ1軒のコンビニで完結ですし、トッピングするだけなので手を汚す心配もなく、ガスや包丁も使用しないため、これなら誰でも簡単・安全に作ることができます。

同じ中国の発酵食品でもメンマとは違うザーサイ特有の発酵感、紅生姜ほど攻撃的ではない酸味、そして辛子高菜ほど辛くない豆板醤の辛味、それぞれが絶妙な加減で濃厚な豚骨スープに馴染んで甘みと調和するので、もし博多だるまのカップ麺にザーサイを入れたことがない方は、ぜひお試しください。

食塩相当量(1袋あたり2.4g)には気をつけなければいけませんがカロリーは低いので(1袋あたり28kcal)、けっこう思い切って半分くらいトッピングしちゃっても大丈夫。さらに麺を食べ終えた後、残ったスープにザーサイを追加して白ご飯を投入すると3度おいしいのですが、ぜひお試しくださいと言いつつも投入は自己責任でお願いします(※今後、ザーサイなしでは物足りなくなる危険性があるので‥‥)。

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