どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年1月24日(月)新発売、日清食品のカップ麺「メディア大絶賛の名店style 篝 鶏白湯Soba」の実食レビューです。
有名店ひしめく銀座で確固たるポジションを築いた「篝」監修のカップラーメン “第4弾” は「メディア大絶賛の名店style」にスイッチ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
メディア大絶賛の名店style 篝 鶏白湯Soba
篝(かがり)とは、東京都中央区銀座6丁目の「銀座 篝 本店」を旗艦とし、ミシュランにも選出された「鶏白湯Soba」を提供している名店で、創業は2013年(平成25年)3月1日。まだ本店が銀座4丁目の路地裏にあった頃、水炊き専門店で腕を振るっていた元和食料理人という経歴を持ち、現在は「麺処 きなり」の店主として知られる土橋健司(どばし けんじ)氏が初代店長を務め、開業当初から長蛇の列を成していました。
今回の新商品「メディア大絶賛の名店style(スタイル)篝 鶏白湯Soba(とりぱいたんそば)」は、銀座の名店「篝」監修のもと、鶏の旨みを凝縮した鶏ポタージュスープに、喉越しのいい生麺風のノンフライ麺を組み合わせたカップラーメンで、即席めん業界の首位に位置する日清食品が商品化。同社のニュースリリースには “店主もうなる再現度が自慢の一杯” との記載があり、自ずと期待が高まります。
日清食品と「銀座 篝」の関係は、現在を遡ること5年以上、2016年(平成28年)9月1日に発売された要冷蔵の生中華めん「一度は食べてみたかった日本の名店 銀座 篝 2人前」を皮切りに、以降は店主監修のもと、同店の味わいを再現した即席カップめん「名店が認めた本格style 篝 鶏白湯Soba」「名店が認めた本格style 篝 鶏白湯Sobaトリュフ」「東京NOODLES 篝 鶏白湯Soba」を市場に投下。
2019年4月22日発売品及び同年11月25日発売品では「名店が認めた本格style」としていましたが、2020年5月11日発売品から「日清 東京NOODLES」に変わり、その年に話題を集めた日清食品のデリバリーサービス「RAMEN EX(ラーメンイーエックス)」にも参加。2021年8月23日には「ラーメン有名店コラボ鍋つゆ 篝監修 濃厚 鶏白湯」を展開するなど、多数の実績を積み上げてきました。
満を持す即席カップめん第4弾では、ブランドを「日清 東京NOODLES」から「メディア大絶賛の名店style」に変更し、看板メニューの「鶏白湯Soba」を再現。初代店長を務めた土橋氏は、2015年(平成27年)6月16日に駒込(北区西ヶ原)で「麺処 きなり」を独立開業しているため、おそらく前述の “店主もうなる再現度” が指す店主は別の人物。
2022年1月現在、東京に5店舗(本店、Echika池袋店、大手町店、六本木ヒルズ店、Labo 虎ノ門)、埼玉に1店舗(アトレ浦和店)、神奈川に1店舗(鎌倉店)、大阪に1店舗(ルクア大阪店)、北海道に1店舗(札幌店)の計9店舗を展開し、実は台湾(三井アウトレットパーク 台中港)にも出店しているのですが、いまだに経営母体や資本も明かされていないため、超有名なのに謎が多い「篝」グループ。
しかし、すでに確固たる地位を築いた「銀座 篝」の「鶏白湯Soba」は、国産銘柄鶏100%の肉付き鶏ガラと丸鶏を大量に使い、純水だけで炊き上げた白濁スープを特徴とする一杯で、カエシはミネラル豊富な天然塩と昆布、椎茸、魚介などを組み合わせた塩ベース。トッピングには季節の野菜を芸術的に盛り付けるなど、従来の鶏白湯ラーメンにはない、斬新で洗練されたビジュアルも話題になりました。
「銀座 篝」監修のカップ麺は、第1弾〜第3弾までレビュー済みなので、感想や評価などの詳細が気になる方は、各関連ページ「名店が認めた本格style 篝 鶏白湯Soba」「名店が認めた本格style 篝 鶏白湯Sobaトリュフ」「東京NOODLES 篝 鶏白湯Soba」をご覧ください。以下、このページでは第4弾の「メディア大絶賛の名店style 篝 鶏白湯Soba」を掘り下げていきます。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製鶏油(とくせいちーゆ)」が1袋。2019年11月25日発売の「名店が認めた本格style 篝 鶏白湯Sobaトリュフ」には “特製トリュフ鶏油” を別添していましたが、そういったアクセントはありません。
具材は鶏肉、かきたま、赤ピーマン、ネギの計4種類。あくまでもカップラーメンなので、季節の野菜が彩る店舗の「鶏白湯Soba」には程遠い質感ですが、きちんと彩りにも配慮が行き届いたラインナップです。ただ、2019年4月22日発売の第1弾から具材の構成が変わっていないため、そろそろ新鮮味に欠けるところ。
メーカー希望小売価格は228円(税別)なので、値段については2020年5月11日発売品(前回)から据え置き。コンビニで購入した場合の税込価格は246円になりますが、日清食品の公式ネット通販サイトに、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、コンビニ以外でも購入できるNB(ナショナルブランド)商品です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:メディア大絶賛の名店style 篝 鶏白湯Soba 製造者:日清食品株式会社 製造所:F・静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:97g(めん70g) 商品コード:4902105266816(JAN) |
発売日:2022年01月24日(月) 実食日:2022年01月25日(火) 発売地域:全国 取得店舗:日清食品グループ オンラインストア 本体購入価格:246円(税込) 希望小売価格:228円(税別) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(特製鶏油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、チキンエキス、植物油脂、大豆食物繊維)、スープ(豚脂、チキン調味料、食塩、クリーミングパウダー、鶏脂、でん粉、糖類、乳化油脂)、かやく(卵、味付鶏肉、ねぎ、赤ピーマン)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、かんすい、増粘多糖類、炭酸Ca、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、フラボノイド色素、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。やや低めの位置に押し込んであるのは、おそらく調理後に戻りムラの発生を抑えるための工夫だと思います。ちなみに前回発売品もノンフライ麺だったので、それと原材料名を比較してみたところ、完全に一致する内容でした。
別添の小袋は後入れなので、フタの上から取り外した後、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら粉末スープを完全に溶かし、小袋の中身(特製鶏油)を加え、再度よく混ぜ合わせたら出来上がり。調理後のビジュアルも前回発売品から大きく変わった様子はなく、鶏油の芳ばしい香りが食欲を刺激してくる実食前。
ただ、ちょっと麺に部分的な戻りムラがあったのと、粉末スープに粘度を上げるためのトロミ成分が含まれていたので、調理の際は注意してください。それでは、前回発売品からの変化に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(97g)あたり |
カロリー:391kcal たん白質:8.9g 脂 質:12.5g 炭水化物:60.7g 食塩相当量:6.8g (めん・かやく:2.1g) (スープ:4.7g) ビタミンB1:0.25mg ビタミンB2:0.30mg カルシウム:187mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:391kcal(めん・かやく:286kcal)(スープ:105kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
おそらく前回と同じノンフライ麺を使用
「銀座 篝 本店」の「鶏白湯Soba」には、国産の小麦粉を追求し、三河屋製麺と共同開発した中細ストレート麺を合わせているらしく、やや加水率は高めの設定。本店のみ支店とは異なる専用の特注麺を使用しているようですが、他の支店でも三河屋製麺の麺箱を積み上げているため、製麺所は一貫しているようです。
それを再現しているハズのノンフライ麺は、かなりコシが強く、チキンエキスや大豆食物繊維を練り込んでいるところが日清食品らしいポイント。ただ、前述のように食べ始めは戻りムラが気になる仕上がりで、端の束になっている部分は特に頑固。調理直後はスープのノリも悪かったので、別添の特製鶏油を加えて混ぜた後、さらに3分ほど休ませたほうがいいかもしれません。
ちょっと手間ではあるものの、きちんとスープに馴染ませた後は高品質。小麦の香りは芳醇で、油揚げ麺のような雑味もなく、スープの繊細な部分を壊しません。これで戻りムラさえ気にならなければ言うことなしなんですけど、すこし休ませるだけで大きく印象が変わるので、調理の際は試してみてください。
スープ
前回から変わった様子は感じない
とろみの加減は人工的ですが、ポタージュのような粘度の高さは実際の「鶏白湯Soba」でも特徴とされるポイントで、きちんとカエシも塩が軸。前回と同じく豚脂を使用しているため、純度100%の鶏白湯ではなく、骨っぽさを打ち出したタイプでもないけれど、洋風な面持ちの鶏白湯に仕上がっているため、そこは「銀座 篝」らしいと思える要素。
クリーミングパウダーや乳化油脂を使用していますが、店舗の「鶏白湯Soba」にも生クリームやバターを使っていると聞いたことがあるので、あながち間違った演出ではありません。そして、粉末スープだけ見ると優等生な鶏白湯なのですが‥‥
別添の「特製鶏油」を加えた途端に一変。香料による演出もありますが、鶏油の芳ばしい香りがバチッとキマり、癖を抑えた鶏白湯にメリハリが生まれます。粉末スープ・特製鶏油ともに前回から大きく変わった様子はなかったので、あいかわらず完成度が高く、同時に色褪せない鶏白湯だと感じました。
具材
麺やスープと同じく、かやくも‥‥
メインの鶏肉は “白い謎肉” が導入される前の「カップヌードル チリトマトヌードル」に使われていたチキンダイスで、ちょっとパサついた食感ではあるものの、大豆たん白加工品を使っていないのは好印象。たまごは口当たりがよく、赤ピーマンは特有の甘みがスープに合っていて、熱風乾燥のネギよりも主張が穏やかなフリーズドライ加工のネギを搭載しているのもポイント。
しかし、そろそろマンネリが否めないのも事実。たとえば廃盤になった「カップヌードルライトプラス(Light+)」を例に挙げると、和風コンソメ(2015年9月21日発売品)のサツマイモとか、海老のビスク(2016年3月21日発馬品)のズッキーニとか、蟹のトマトクリーム(2016年8月29日発売品)のカボチャとか、それと同等の彩りを実現できた場合、もっともっと印象に残る商品になると思います。
総評
2020年5月11日発売の「日清 東京NOODLES 篝 鶏白湯Soba」から特に変わった様子はなかったので、感想をまとめた後、念のためカロリーなどの栄養成分表示を比較してみた結果‥‥ええ、完全に一致しました。というわけで、パッケージのデザインこそ変わっていますけど、中身は約1年半前の商品から変わっていない、という認識で問題ありません。
そのため星の数も前回と同じにしましたが、具材の項目でも触れたように、そろそろトッピングのテコ入れに期待したいところ。すこしくらい値段が高くなっても構わないので、お店のインパクトに匹敵するような、超本格仕様のカップ麺が開発されることにも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】