どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年1月20日(月)新発売のカップ麺、エースコック「MEGA鶏 濃厚鶏まぜそば」の実食レビューです。
史上最大量の鶏油を使用!? ウマさ限界「MEGA(メガ)」シリーズに初の “汁なしカップ麺” が登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
MEGA鶏 濃厚鶏まぜそば
MEGAシリーズとは、素材のウマさを “とことん” 追求したブランドで、2015年7月13日発売の第1弾「MEGAニボ ど煮干し中華そば」からスタート。今回の「濃厚鶏まぜそば」は、エースコックの “湯切りカップめん史上過去最大量” の鶏油(チーユ)を使用しているらしく、MEGAシリーズ初の汁なしカップ麺として開発されました。
さらにMEGAシリーズから「鶏」がテーマの新作が出るのも今回が初めてで、味わいを特徴付ける鶏油を量にもこだわって配合した「香味油」を搭載し、旨味のあるチキンパウダーを配合した「仕上げシーズニング」で “これでもか” というほど鶏のウマさを追求したとのこと。早くもシリーズ発足から約4年半、今回の「MEGA鶏」で第12弾の新作になります。
前述した2015年7月13日発売の第1弾「MEGAニボ」を皮切りに、続編の第2弾「MEGAゴマ 担担麺」が発売されたのは、MEGAニボの発売から約1年後の2016年7月25日。当時のエースコックといえば、積極的に新ブランドを立ち上げる攻めの姿勢にあり、けれどもシリーズ第2弾の新作が出るのは1年後、そして気が付けば自然消滅——というパターンも珍しい話ではありませんでした。
したがってMEGAシリーズも同じ末路を辿るのではないかと不安に思っていたのですが、2016年10月10日に第3弾「MEGA豚(メガトン)どトンコツラーメン」を発売。とにかく豚レバーを配合した別添の小袋 “どトンコツの素” が強烈なインパクトの持ち主で(味も見た目もw)、2017年からコンスタントに新作がリリースされ始めます。
中には2回・3回と年を跨いで繰り返し発売されているフレーバーもあるのですが、第4弾「MEGAカツオ 荒ぶる中華そば」2017年7月24日発売、第5弾「MEGA きのこ蕎麦」2017年11月13日発売、第6弾「MEGA豚 どトンコツラーメン(2回目)」2018年3月26日発売、第7弾「MEGAニボ ど煮干し中華そば (2回目)」2018年7月23日発売——あ、ここは連続で焼き直しですね。
続いて第8弾「MEGA味噌 超濃厚味噌ラーメン」2018年10月15日発売、第9弾「MEGA豚 どトンコツラーメン(3回目)」2019年2月25日発売、第10弾「MEGAゴマ 担担麺 (2回目)」2019年7月22日発売、第11弾「MAGE背脂 濃厚醤油ラーメン」2019年10月28日発売‥‥と、ここまでが歴代MEGAシリーズの変遷で、今回の第12弾「MEGA鶏 濃厚鶏まぜそば」にバトンが渡ります。
容器のサイズは「スーパーカップ1.5倍」の大盛りバケツ型(φ140mm×105mm)よりも口径が広く、ちょっと背が低くなった寸胴型(φ165mm×80mm)で、「俺たちのガッツ飯」をはじめ「わかめラーメン 麺大盛りでわかめ7倍」「厚切太麺 こってり味噌だれ油そば」「勝浦タンタンメン油そば」「わかめ油そば」などにも使われていたサイズと同じもの。
MAGAシリーズのパッケージデザインは、基本的にテーマの素材をモチーフにしたイラストや写真を採用していたのに対し、今回の「MEGA鶏」に鶏の写真やイラストは印刷されていないのですが、差し色の “赤” は「湯切り口」の部分が鶏冠(とさか)で「濃厚」の部分は肉垂(にくすい)といったように、パッケージの全体で鶏を表現しているようにも見えます。
開封
いや、ぜんぜん関係ないのかもしれませんけどw とりあえずパッケージのデザインについてはさておき、今回のカップ麺に別添されている小袋は「仕上げシーズニング」「麺ほぐし香味油」「かやく」の合計3袋。香味油には “麺ほぐし” とありますが、おそらくシーズニングよりも先に入れることを伝えるのが目的で、かなりの量が入っています。
麺は黄色みを帯びた油揚げ麺で、エースコックの油揚げ麺特有のニオイが強く、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。汁なしカップ麺の麺量は通常90g、大盛130gが基本となっていて、今回かなり大容量のカップなのですが、麺量は100gと実はレギュラーサイズ(「日清焼そばU.F.O.」や「一平ちゃん夜店の焼そば」の “変わり種ではない” 標準サイズのソース味と同じ麺量)。
それでいてエースコックの希望小売価格は税別240円と地味に高く、コンビニで購入した場合の値段は税込257円と安くありません。しかし、コンビニだと「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」すべての企業が販売店に登録されていて、一部の地域や店舗には売ってないかもしれませんが、エンカウント率は高かったです。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:MEGA鶏 濃厚鶏まぜそば 製造者:エースコック株式会社 関西滝野工場 製造所:兵庫県加東市河高字黒石1816-175(W) 内容量:129g(めん100g) 商品コード:4901071207748(JAN) 商品サイズ:縦165mm×横165mm×高さ80mm |
発売日:2020年01月20日(月) 実食日:2020年01月31日(金) 発売地域:全国(スーパー・コンビニ等) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:257円(税込) 希望小売価格:240円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:寸胴型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:670ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(仕上げシーズニング・麺ほぐし香味油・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩)、添付調味料(動物油脂、植物油脂、砂糖、チキンパウダー、チキンエキス、食塩、粉末しょうゆ、香辛料、オニオンパウダー、香味油、オニオンエキス、香味調味料、酵母エキス、たん白加水分解物)、かやく(味付鶏肉そぼろ、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、かんすい、カロチノイド色素、重曹、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、増粘多糖類、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
お湯を入れる前に開封する小袋は「かやく」1袋、具材は味付鶏肉そぼろ、ねぎ、唐辛子の3種類。エースコックの肉そぼろは当たり外れが激しくて、数年前は白い肉そぼろだと比較的に安心できたのですが、この形状——いや、どうでしょう。いつもは調理前の段階でアタリかハズレか一撃で判断できるんですけど、なかなかどうして今回は匠な造形であるw
などと思いながら熱湯を注いで5分待機。調理方法や小袋にも大きく書いてあるので、おそらく見落とすことはないと思いますが、このカップ麺を調理する際は「麺ほぐし香味油」を満遍なく混ぜ合わせた後に「仕上げシーズニング」をふりかけてください。で、その麺ほぐし香味油の香りが強烈——
もし鶏油を苦手とする方が近くにいらっしゃった場合、おそらく高確率で睨まれると思うので、もし心当たりのある方は喫食のタイミング注意してください。それでは、引き続き “MEGA鶏” のインパクトに注目しつつ、「めん」「特製香味油・シーズニング」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(129g)あたり |
カロリー:627kcal たん白質:10.8g 脂 質:31.3g 炭水化物:75.5g 食塩相当量:6.4g ビタミンB1:0.66mg ビタミンB2:0.53mg カルシウム:368mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
おそらく麺は新開発
形状は丸刃でカットされた平打ち麺で、調理前はエースコック特有の油揚げ麺臭が気になる的なことを書きましたが、麺ほぐし香味油の風味が強烈なので、ほぼ実食中は麺のニオイについて気になりません。それに噛んだ時の弾力が独特で、同社の “真空仕立て麺” ほどではないものの、かなり密度の高い食感に驚きました。
“真空仕立て麺” は「焼そばモッチッチ」シリーズに採用されている油揚げ麺のことで、生地の中に含まれる気泡を限界まで外に押し出しているような、油揚げ麺とは思えないほど密度の高い弾力が他に類を見ない特徴となっています。それと今回の油揚げ麺には似ているところがあって、ちょっと “蒸し麺” っぽい弾力といえば伝わりやすいでしょうか。
まず外側は比較的にソフトな食感で、最初はスッ‥‥と歯を包み込むように受け入れてくれるのですが、そのすぐ下にある中心部は外層と一変して高反発。その反発してくる部分の密度が高く、ふかふかとした油揚げ麺特有の気泡を感じさせません。コンビニで買ったら税込260円弱かつ麺量も130gじゃないですけど、値段相応かそれ以上です。
特製香味油・シーズニング
MEGA鶏!!
「麺ほぐし香味油」はレモン色で、とにかく鶏油の風味が強烈。仕上げシーズニングを入れる前は鶏油入りの香味油で油揚げ麺を和えているだけなので、まだMEGA鶏ではないのですが、この時点で “MEGA鶏油” なのは間違いありません。もし鶏皮やボンジリの脂が苦手な方は、この時点でノックアウトされてしまうと思います。
「仕上げシーズニング」は香味野菜(オニオン・ガーリック・ジンジャー)の旨味が強く、ほんのり醤油で香り付けを施しているのですが、食塩で味を整えるスタイル。ここで懸念されるのが “エースコックの汁なしカップ麺は塩っぱい説” なんですけど、今回は鶏油のコクとインパクトが凄まじく、舌を刺してくるような鋭さも比較的に控えめ。
シーズニングのチキンパウダーは文字通り粉末ですが、端的に要約すると濃厚な鶏白湯を粉末化したようなイメージで、丸鶏の出汁(だし)というよりも骨っぽさを感じるタイプ。その骨っぽい旨味と鶏油の芳ばしさが重なった時の相乗効果といったら凄まじく、もしも濃厚な鶏白湯ラーメンを汁なしアレンジしたら——みたいな。ありそうでない味わいだったので、新鮮味も楽しめました。
かやく
あかんw
麺と香味油・シーズニングの出来栄えは素晴らしかったのですが、見事その皺寄せが具材に向けられているエースコックの典型的なパターンで、もうちょっと他になかったのかと。ええ、今回の白い肉そぼろは残念ながら “ハズレ” のスポンジ肉そぼろ。かなり味気ない上にスカスカで、これが大量に入っていても‥‥というのが正直な感想。
本物の肉具材を入れてくれとはいわないけれど、これなら彩りに赤唐辛子は据え置いて、ネギとスポンジ肉そぼろをカットした分「たまねぎ」を入れてほしかったです。もしくは最近、エースコックもフェイクミート(大豆たん白加工品)を使うようになったので、まだそっちのほうが印象がよかったかもしれません。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
具材に関してはイマイチと言わざるを得ないのですが、おそらく新開発と思われる洗練された麺は印象に残る品質で、とにもかくにも強烈だった香味油のインパクトもさることながら、骨っぽさを感じさせてくれた仕上げシーズニングの旨味も見事。けっこう人を選ぶ一杯になりますけど、「MEGA」シリーズは特化型の個性が魅力ですし、きちんと「鶏」が突き抜けていました。
もうちょい具材なんとかならなかったのか——という思いが最後まで拭えないところではあるものの、それも踏まえた上で総評は星5つ(高評価)としています。鶏油が強い濃厚な鶏白湯ラーメンを汁なし麺に落とし込んだような、カップ麺としても新鮮味のあるテイストだったので、好みに合いそうでしたら試してみてください。