本気盛×YAKITORI燃「焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン」Ramenグランプリ2020優勝の味をカップ麺で再現!!

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東洋水産

どうも、taka :a(大石敬之)です。

本日の一杯は、2021年4月19日(月)新発売、東洋水産(マルちゃん)のカップ麺「本気盛 焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン」の実食レビューです。

マルちゃんの新企画「Ramenグランプリ2020~あなたのいいねがカップ麺になる~決定戦!」異種格闘技部門の優勝に輝いた「YAKITORI 燃」の味をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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本気盛×YAKITORI燃 焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯

Ramenグランプリ2020~あなたのいいねがカップ麺になる~決定戦!とは、楽天株式会社及び株式会社ぐるなび協力のもと、ラーメンファンの「食べてみたい」を叶えるために発足したユーザー参加型企画で、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産株式会社が発起人。新規に「スープ飲み干したくなる部門」「異種格闘技部門」「白飯欲しくなる部門」「これでもかと絡めたくなる部門」を設立し、全国の飲食店に参加を募ります。

第1回 Ramenグランプリ2020(Rakuten×ぐるなび)

そこに集まったラーメンを対象に、株式会社ラーメンデータバンク、株式会社SUSURU LAB、東洋水産株式会社で構成される “Ramenグランプリ2020実行委員会” の1次審査(書類選考)を通過した各部門5店舗のエントリーを「楽天Infoseek」に掲載。さらにTwitterからも一般のユーザーに “食べてみたい” と思うラーメンに投票してもらい、各優勝店に賞金100万円が授与されるだけでなく、カップめん化の権利が与えられる流れ。

今回の新商品「マルちゃん 本気盛(マジモリ)焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン」は、Ramenグランプリ2020 “異種格闘技部門”(イタリアンやフレンチなどを専門とする「ラーメン店でない店のラーメン」をエントリー条件とした部門)で優勝に輝いた「YAKITORI燃」と東洋水産の共同開発商品で、同店のエントリー「焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン」を「本気盛」として商品化。

YAKITORI燃(やきとり もえ)とは、東京都港区六本木に本店を置く焼き鳥専門店で、2002年(平成14年)9月3日にオープン。常連客から “ボス” の愛称で親しまれる店主・阿部敏昭氏は、もともと映像制作の仕事に就いていたらしく、約29年前に某焼鳥チェーンの店長として現在のキャリアをスタート。しかし、当時は焼鳥に関する知識が皆無に等しい状態で、右も左も分からなかったとか——。

監修「YAKITORI燃」阿部敏昭店主

そのため焼鳥の味と技術を習得すべく、高架下の屋台から高級焼鳥店まで、様々な店を食べ歩き、素材や火加減で仕上がりが異なることはもちろん、串の刺し方ひとつで味の出方が変わる焼鳥の奥深さを実感。その後も和・洋・伊・仏などのジャンルを問わず、自ら店に足を運び、観察・実食・研究を重ね、素材選びまで追求した結果、六本木を代表する焼鳥店としての地位を確立。

現在は六本木の「YAKITORI燃」をはじめ、西麻布にも姉妹店「YAKITORI 燃 WEST」を展開。日本の食文化 “YAKITORI” を世界に発信するべく、日本最大の焼鳥イベント「焼鳥達人の会(トリタツ)」に参加したり、異業種である音楽フェスに出店したり、有名ラーメン店とのコラボイベントも多数開催してきた経歴を持つため、カップラーメンの監修も必然的な流れといえるかもしれません。

ちなみに店の名前「燃」の由来は “然(シンプルなモノ)を、火(私たちの愛と情熱)で昇華させる” という店主の想いにちなんでいるそうです。

そんな「YAKITORI燃」のボスが「Ramenグランプリ2020(異種格闘技部門)」にエントリーした「焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン」とは、味の変化が楽しめる斬新な仕組みの鶏白湯ラーメンで、大量の鶏ガラやモミジ(鶏の足)を圧力寸胴で煮返すこと3回。丁寧に抽出した鶏白湯を軸に、細めのストレート麺と鶏油で作った黒マー油を合わせ、トッピングの麻辣鶏そぼろを崩せば “禁断の味変” が楽しめる、というのが名前の由来。

楽天Infoseek掲載「焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン」

ちなみに「Ramenグランプリ2020」の「スープ飲み干したくなる部門」「白飯欲しくなる部門」「これでもかと絡めたくなる部門」で優勝したラーメンは、すでにカップ麺として商品化済み。このブログでもレビューしているので、感想や評価などの詳細が気になる方は、以下の関連ページを参考にしてください。

【新旬屋 本店】監修「香り舞う金色の鳥中華」(本気盛)
【そばる】監修「白マー油の鶏白湯煮干しそば」(でかまる)
【志奈そば 田なか】監修「にぼたん」(でかまる)

開封

別添の小袋は1種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製油」が1袋。容器の側面には “焼鳥屋本気の禁断のニンニクとマー油を利かせた、山椒香る濃厚鶏白湯ラーメン!” と商品の特徴を紹介しているため、小袋の中身は黒マー油とみて間違いありません。調理前に触ると中身が凝固していたので、植物性の油よりも動物油脂が多い様子。

具材はシンプルな構成

具材のラインナップは味付鶏挽肉、ごま、メンマ、ねぎとシンプルな構成。調理前の香りは乳化感の強いチキンエキスを軸に、ふわっと山椒が和のテイストを添え、クセを抑えながらも濃厚かつ洗練された香り。けっこう粉末スープの量が多いので、お湯を注ぐ際は “ゆっくりと” 慎重に入れる必要があります。

2021年4月現在、メーカー希望小売価格は220円(税別)と縦型ビッグにおける標準的な値段。販売ルートはCVS(コンビニエンスストア)をはじめ、量販店や一般小売店も対象とのこと。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ミニストップ」での取り扱いが多く、税込価格は232円だったので、販売店の参考にしてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 本気盛 焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場
内容量:107g(めん80g)
商品コード:4901990368568(JAN)
発売日:2021年04月19日(月)
実食日:2021年04月25日(日)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:1袋(特製油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(チキンエキス、豚脂、香味油脂、乳等を主要原料とする食品、砂糖、食塩、でん粉、香辛料、植物油、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(味付鶏挽肉、ごま、メンマ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、加工でん粉、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、香辛料抽出物、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

麺は熱湯2分と早めの湯戻し時間

麺は “湯戻し2分の硬め極細麺” で、実際の「焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン」に倣い、スープとの一体感を意識している様子。2〜3年ほど前、東洋水産の「本気盛」に使われる麺に大幅なテコ入れがあり、なかでも太麺(熱湯4〜5分)の完成度は安定して高くなりましたが、細麺はスナック的な風味が強くなりがちなので、そこが課題の一つになりそうな予感。

芳ばしい黒マー油と山椒の清涼感が個性的

あとは熱湯を注いで2分間、別添の小袋は後入れなので、フタの上で温めながら待ち、食べる直前に加えます。やはり特製油の中身は黒マー油(焦がしニンニク油)で、上記の写真ではスープに浮かべた状態で撮影していますが、店主の公式Twitterアカウントによると “特製油は途中投入がオススメ” らしく、元の味と黒マー油による禁断の味変にも注目したいところ。

ちなみに販売者は東洋水産株式会社、製造所は株式会社酒悦の房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月から東洋水産の商品を多数製造している連結子会社なので、単純に “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、特製油(黒マー油)投入前後の変化にも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(107g)あたり
カロリー:530kcal
たん白質:13.1g
脂  質:29.7g
炭水化物:52.5g
食塩相当量:5.6g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:3.8g)
ビタミンB1:0.38mg
ビタミンB2:0.44mg
カルシウム:235mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:530kcal(めん・かやく:418kcal)(スープ:112kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ほかにもバリエーションはあるのに‥‥

2.9

焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン(本物)に使われている麺は、写真で見ても縮れのない平打ちのストレート麺で、前述のようにスープとの一体感を重視。対するカップラーメンの麺も細めの平打ちですが、湯戻し後も縮れが強く、それと同時にスナック的な風味も強め。

湯戻し時間は熱湯3分がいいかも

たとえば同じ「本気盛」でも最近はストレート麺を使ってくれるようになった東洋水産ですが、まさに油揚げ麺ど真ん中。たとえば熱湯2分きっちり待つのはもちろん、念のため “撮影なし” で食べてみたところ、たしかに硬めの食感に仕上がりますが、だいぶパキパキとした部分が残ります。

もちろん油揚げ麺のスナック的な風味や食感もインスタント麺らしい魅力になりますが、けっこうスープの味に影響を及ぼしていたこと、加えて熱湯2分きちんと時間を守った場合、だいぶ戻りムラが気になりました。結果的にスープとの相性は悪くなかったものの、後述するスープの方向性が繊細だったので、もうすこし大人しい麺を採用したほうが綺麗にまとまったのではないかと思いました。

スープ

繊細なスープに豚脂がベースの黒マー油

5.0

土台の粉末スープに使われているチキンエキスは、一般的にネガティブとされる癖を抑え、しかしながら後味に残る骨っぽい風味が印象的。これは東洋水産が手がける縦型ビッグの豚骨スープにも共通する項目で、これが強いとコアなスープに、抑えると上品なスープに、抑えすぎると没個性な薄っぺらいスープになるのですが、今回の骨っぽさは絶妙なライン。

その上品かつ適度な乳化を感じる鶏白湯に、けっこう分かりやすく山椒のアクセントを効かせているのがポイントで、鶏白湯を掻き消すほどではないけれど、和山椒のアクセントが苦手だった場合、もしかすると厳しいレベルかもしれません。

けっこう多めの黒マー油を別添

実際のラーメン(焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン)には “鶏油でつくった黒マー油” を使用しているのに対し、カップ麺の特製油は “豚脂(ラード)をベースにしている” ため、せっかくなら鶏油をベースにしてほしかったところではあるものの、けっこう多めの量でインパクトを表現。

量のわりに焦がしニンニクの苦味は強くありませんでしたが、ラード特有の厚みはもちろん、若干のホロ苦さが “炭火で焼いた焼き鳥を彷彿とさせる雰囲気” を演出します。しかし、これが入るとベース(粉末スープ)の骨っぽさが後ろに下がるため、やはり特製油は途中で入れるのがベストかもしれません。

具材

挽肉の援護射撃とメンマの存在感が好印象

4.0

カップ麺の味付鶏挽肉は、実際の「焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン」で特徴とされている “麻辣鶏そぼろ” とは違う、たとえば廉価版の「ごつ盛り」などにも使われている汎用の具材で、混ぜると散り散りになってしまうのですが、ちょいちょい口の中に入ってきて旨みをサポート。ネギも汎用の具材ですが、いやに主張してくるタイプではなかったので、スープの邪魔をしてきません。

メンマも汎用だけどコリッコリなやつ

メンマも前の記事で紹介した「麺づくり 鶏だし塩」などに使われている具材なので、特別感はないのですが、コリコリとした歯応えが食べ応えに寄与。麻辣鶏そぼろを再現する余裕がなかったのであれば、定評のある鶏肉団子を入れる、もしくは焼き鳥っぽい具材を入れるなど、それっぽい工夫を凝らしてほしかった思いもありますが、結果的な印象としては悪くなかったです。

総評

4.0

繊細でありながら適度に骨っぽい粉末スープに、多めの特製油(黒マー油)は印象的だった反面、きちんと時間を守ってもパキパキとした油揚げ麺が安っぽかったので、そこだけが残念だったなと。東洋水産は他にもクオリティの高い麺を保持しているだけに、もったいなかったと感じました。

しかし、麺の仕様さえ割り切れば、けっして悪い商品ではありません。また今回のカップ麺を最後に「Ramenグランプリ2020」4部門(ジャンル)が出揃ったところなので、第2弾「Ramenグランプリ2021」にも期待しています(author・taka :a / 大石敬之)

  1. こんばんは
    今日ブログで カップヌードルPROの事を書く際に
    taka:aさんの記事のリンクを貼らせて頂きました
    (ご都合悪ければ消しますので!)
    教えて頂いたコッテリーナイスも頂きコッテリー派になりました
    ありがとうございます

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