明星 低糖質麺 ローカーボNoodles ピリ辛酸辣湯＠明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年7月30日（月）新発売のカップ麺、明星食品「明星 低糖質麺 ローカーボNoodles ピリ辛酸辣湯」の実食レビューです。

カップ麺と低糖質だなんて、一見するとイメージが相反しているようなコンセプトに思えるかもしれませんが、ゆるい糖質制限中であれば食べられるカップ麺もあるんです。

美味しく糖質制限!!

「明星 低糖質麺 ローカーボNoodles」は、糖質やカロリーが気になるヘルシー志向の女性を意識している製品で、どんぶり型の「はじめ屋」が先に誕生していたのですが‥

明星 低糖質麺 はじめ屋 こってり豚骨味＠明星食品

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2018.06.28

「はじめ屋」は糖質を制限しつつも硬派な「ラーメン」を意識しているのに対し、こちらのタテ型は手軽に食べられる「ヌードル」と棲み分けが図られています。あんまり「ローカーボNoodles」は見覚えがない、という方もいらっしゃるかもしれませんが、ファミリーマート・サークルK・サンクス限定で展開されている「RIZAP（ライザップ）」とのコラボカップ麺なら目にしたことがある、という方も多いのではないでしょうか。

RIZAP 旨辛豆腐ラーメン＠明星食品

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2018.06.07

既存のテイストには「ビーフコンソメ」と「まろやか鶏白湯」の2種類あるのですが、今回ご紹介する「ピリ辛酸辣湯（サンラータン・スーラータン）」が新発売、それに合わせて「まろやか鶏白湯」がリニューアルされました。糖質50％OFF* 、カロリー200kcal以下、レタス約5個分相当の食物繊維が入っていることがシリーズのセールスポイントとなってています。ただ、この “レタスマジック” にはカラクリがありまして‥それについては少し長くなるので、カップ麺の感想が済んでから「総評」の後半で解説しましょう。

* 日本食品標準成分表2015年版（七訂）より、中華スタイル即席カップめん（非油揚げ）との比較（100g当たり）

パッケージの側面に然りげ無く掲載されている「ロカボマーク」は、山田悟医師（北里研究所病院糖尿病センター長）が理事を務める「一般社団法人 食・楽・健康協会」推奨の証。極端な糖質制限とは一線を画した、無理なく日常生活に適正糖質を取り入れる「ロカボ」を推奨している協会からのお墨付きです。さて、「ピリ辛酸辣湯」は夏に嬉しい酸っぱ辛いスープがテーマの新作。健康志向なカップ麺って物足りないんじゃないの？というイメージを払拭してくれるのでしょうか。

おいしさそのまま、糖質50％オフ！カロリー200kcal以下なのに、満足な美味しさ。食物繊維をたっぷり練り込んだ低糖質麺に、酸味と辛味が程よくきいた酸辣湯をあわせました。

（明星食品「製品情報」より引用）

めん

食物繊維を練り込んで糖質を抑えた低糖質麺です。

（明星食品「ニュースリリース」より引用）

スチームノンフライ製法の低糖質麺

明星食品の十八番「スチームノンフライ製法」で製麺された細めの平打ちノンフライ麺で、ラーメンというよりもヌードルという表現が適切に思える形状。食べ始めは少し中心部に芯が残っており、クニッ‥とした低糖質ノンフライ麺独特の弾力を感じます。

この特殊な歯応えが私は大好きなんですけれども、生麺とも一般的なノンフライ麺とも油揚げ麺とも違う繊維質なので、もしかしたら食べていて気になる方もいらっしゃるかもしれません。とはいえ、そんなに奇抜な質感ではないですよ。残念ながら小麦の風味は控えめで、一般的なノンフライ麺とは少し風味も異なりますが、おそらく大半の人が “普通に楽しめる” と思います。

この “普通に楽しめる” というのが大きなポイントで、小麦らしさにこそ期待できませんが、よくある糖質0の「こんにゃく麺」よりも、ずっと “麺を食べている手応え” が得られます。湯戻し前の麺重量は40gと少ないので、主食としては頼りないのですが、低糖質麺をモリモリがっつり食べるイメージって違うような気がしますし、手軽に朝食を摂りたい時なんかに誂え向きと言えるでしょう。

スープ

鶏の旨みにアサリ、ほたての旨みを加え、ゴマ油の香りと酸味、辛味の絶妙なバランスで仕上げた酸辣湯です。添付の液体スープが酸味と辛味を付与し、コク旨に仕上がります。

（明星食品「ニュースリリース」より引用）

けっこう硬派に酸辣湯

このシリーズのブランドコンセプトは「糖質OFF」なので、「減塩」の縛りはありません。ノンフライ麺を使用することで大幅なカロリーセーブは叶っているので、つまり健康志向なカップ麺だからといって味に対する足枷が皆無に等しいんです。

今回の酸辣湯は、辣味（唐辛子の辛さ）こそ文字通りピリ辛に過ぎないものの、液体スープを投入した瞬間から花開く胡麻油の香りに食欲をそそられ、なんと言っても酸味の輪郭に惚れました。顔をしかめるほど強烈な酸味ではありませんが、お酢の酸味が苦手な方はパスされたほうが賢明かと思います。しかし、ただ酸味で大味な酸辣湯ではありません。

酸味の奥に見えるホタテの優しい旨味にアサリのシャープな旨味が重なって、下支え的でありながらも貝で味の奥行きを演出。加えて優しい鶏の旨味が土台を構築し、とろみも酸辣湯らしいと思える範疇で程よくつけられ、一切の物足りなさを感じませんでした。

かやく

カキタマ、チンゲン菜、豆腐を組み合わせました。

（明星食品「ニュースリリース」より引用）

具材充実!!

とはいえ「カップヌードル」のようにボリューム満点ではありませんが、酸辣湯に嬉しいタマゴは掻き玉系で口当たりがよく、量も多めで好印象。豆腐は超ミニサイズではあるものの、ちっこくても豆腐は豆腐。豆腐らしい風味と優しい口当たりで、豆腐らしさを懸命にアピールしてきます。

でもって青梗菜、こいつも素晴らしい。明星食品の青梗菜は風味が豊かなんですけれども、こちらも例に漏れず青梗菜特有の青い風味と野菜の甘味、じゃっかんのホロ苦さでアクセントを添え、厚みのあるカットからシャキシャキと歯応えは明白。ここに椎茸が入っていたら文句なしだったんですが、いやいや椎茸が入っていなくても文句ありませんね。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆（5）
（標準は★3です）

麺量たったの40gという超ライト級のカップ麺になりますが、糖質制限がコンセプトで大盛り仕様というのも変な話ですし、かなりスープが本格的で具材にも落ち度が見られなかったため、上出来の★5即決でした。麺は少し特殊ですが、糖質50％OFFという機能性を加味すればマイナスどころか確実にプラスの付加価値が上回ると思いますし、大半の方が違和感なく楽しめると思います。

中でも酢がキリッと効いた酸辣湯が本格的で、完食しても1食当たりの糖質量は13.0g、エネルギーは195kcalというヘルシーな数値。白ご飯が茶碗に軽く一杯（約150g）で約240kcal、糖質量は約55gくらいになるので、白ご飯を今回のカップ麺に置換するだけで大幅な糖質カットが可能となります。しかし、食塩の摂取量には気を付けてください。

糖質を大幅にカットしている反面、食塩相当量は全体で4.9g、スープだけでも3.6gと一丁前です。だからこそ物足りなさを感じさせないスープの完成度を打ち出せているわけなんですけれども、血圧が気になる方やダイエット中の方はスープを飲み過ぎないように気を付けましょう。

さて、レタス○個分にはカラクリがあると冒頭で触れましたが、「レモン○個分」と同じ法則で、実はレタスって “100gあたりに対する食物繊維の含有量が少ない野菜の代表格” なんです。たとえば100gで換算すると、青じその食物繊維はレタスの7倍、パセリもレタスの7倍、ごぼうやモロヘイヤはレタスの6倍、グリーンピースやニンニクにはレタスの5倍も食物繊維が含まれているんですよ。ただ、「青じそ○枚分！」とか「にんにく○個分！」なんて言われてもピンと来ないので、食物繊維の含有量が少ないレタスに換算し、めっちゃ食物繊維が入ってますアピールしているわけです。

あまり現実的な比較ではありませんが、唐辛子の食物繊維はトップクラスに多く、単純に100g換算したときの含有量は、およそレタスの45〜50倍と言われています。さすがに唐辛子を100gも食べたら内臓に申し訳ない気持ちになりますが、唐辛子を2〜3gほど食べたらレタス100g相当の食物繊維が摂取できちゃうので、レタスマジックに騙されないように注意してください。もちろん一般的なカップ麺と比較したら、食物繊維の量は圧倒的に「ローカーボNoodles」のほうが上ですけどね。

本気で糖質制限中の方やガチのライザッパーにはオススメできませんが、生活の中で無理のない程度に糖質制限を導入されている方は、ちょっと気分転換したい時にでも食べてみてください。ダイエット中でも罪悪感は少なく、それでいて味の満足度は高いカップ麺です。